昭和10年~20年・後書き(119K)


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底本の書名     香川県近代教育史年表(昭和10年~昭和20年)
底本の編者    熊野勝祥
底本の発行者   香川県図書館学会
底本の発行日   平成18年1月20日
入力者名     片山 尭
校正者名     平松伝造 

登録日   2007年8月24日


      



●昭和10年 乙亥 ●1935
 1・15 藤野恵、第27代香川県知事に就任。(香川県政
     史年表)
 1・15 県、古墳の発掘は所轄の警察署または県に申し
    出て、その指令を待って行うよう市町村長に指
    示。(香川県史年表)
 1・17 ○文部省、橋田邦彦・和辻哲郎ら7名を、思想
    視学委員に任命。
 1・19 県庁機構の改正、学務部に、学務課・社会課・
    社寺兵事課・公園課を置く。(香川県史年表)
 1・21 ○文政審議会、青年学校新設に関し答申。
 2・ 4 ○中学校入学考査に関し、試験問題は、小学校
    教科書の範囲を超えないよう通達。
 2・ 5 鎌田共済会図書館、読書組合を開催、青年読書
    組合盛んとなる。(鎌田共済会雑誌)
 2・10 仲多度郡龍川尋常高等小学校、奉安殿・講堂が
    落成。(香川県政史年表)
 2・18 ○貴族院で、美濃部達吉の天皇機関説問題起こ
    る。(4.9著書発禁)
 2・22~24 文部省・県主催思想問題講習会開催。(四
    国民報)
 2・24 県、本年度以降の中学校入学試験の問題(口頭・
    筆記)について、小学校教科の範困をこえない
    よう通達。(香川県史年表)
 2・24 全国水平社香川県連合金(再建)第1回委員会
    が綾歌郡で開催。(香川県史年表)
 2・27 昭和9年度市町村義務教育費国庫負担金88,914
    円を県に割当指令。(香川県政史年表)
 3・ 1 県教育会、第3回教育座談会を開き、県民の体
    位体力増進上急務とする事項如何、異常児教育
    について意見交換。(香川県教育会50年史)
 3・ 8 鎌田共済会図書館、『白露戦役関係図書目録』
    作成。(鎌田共済会雑誌)
 3・10 国防婦人会高松支部、高松城内桜の馬場で発会
    式挙行。(高松百年史)
 3・15 香川県図書館協会、発会式を県立図書館で開催。
    (四国民報)
 3・15~16 第4回四国図書館協議会を香川県中央図書
    館で開催。(鍵田共済会雑誌)
 3・20 国鉄高徳線、高松・徳島間(74㎞)が全線開通。
    (香川新報)
 3・23 ○衆議院、国体明微決議案可決。
 3・27 ○国際連盟脱退効力発生。
 3・30 ○兵役法の改正により、青年学校修了者の在営
    年限6か月短縮。
 4・ 1  ○「青年学校令」公布(実業補習学校及び青年
    訓練所廃止)。「青年学校規程」を制定。
 4・ 1 ○「青年学校教員養成所令」公布。「青年学校
    教員養成所規程・青年学校教員資格規程」を制
    定。
 4・ 1 香川県立実業補習学校教員養成所、香川県立青
    年学校教員養成所と改称。(香川大学教育学部
    百年のあゆみ)
 4・ 1 高松市、10月1日青年学校授業開始をめざし、
    学則制定。(高松百年史)
 4・ 2 香川県庁に防空演習委員会及び防空演習規画部
    を置く(5月施行、四国防空演習に備える)。
    (香川県史年表)
 4・10 ○文部省、建国ノ大義ニ基キ日本精神作興等ニ
    関シ教育関与者ノ任務達成方を訓令(天皇機関
    説問題と関連して国体明徴を強調)。
 4・15 鎌田共済会図書館、『中等学校初学年用参考図
    書目録』を作成。(鎌田共済会雑誌)
 4・15 ○全国向け学校放送開始。
 4・19 県、各学校に対し、非常時局に際し教育及び学
    術関係者は、国体の本義に疑惑を生じるような
    言論を厳戒するよう訓令。(香川県史年表)
 4・23 県、青年学校学則を定め、普通科・本科・研究
    科を設置。(香川県史年表)
 4・23 青年学校実施要項・青年学校学則例を制定。
    (四国民報)
 4・23 ○帝国在郷軍人会、天皇機関説排撃のパンフレッ
    トを全国配布。
 4・28 鎌田共済会図書館、『楠公に関する図書目録』
    を作成。(鎌田共済会雑誌)
 5・ 1 工芸美術総合展覧会を開催。(香川県史年表)
 5・ 9 県、学校教練用銃器として、中古品(1挺15円)
    を払い下げるので、申し出るよう布達。(香川
    県史年表)
 5・10 郷土研究会、文部省小田内通敏「地方研究の新
    方面」講演会開催。(県立図書館増加図書目録
    昭和11年版)
 5・10 津田町立津田高等女学校、奉安殿・講堂が落成。
    (香川県政史年表)
 5・12 県青年学校教員養成所、創立10周年記念式を挙
    行。(香川大学教育学部百年のあゆみ)
 5・15 香川県健康相談所規程を定めて結核予防に努め
    る。(香川県史年表)
 5・18 ○中学校長協会、中学校4年制案に反対の声明
    発表。
 5・24 高松第一中学校、開校式を挙行。(四国民報)
 5・25~27 全国高等女学校長会、明善高女で開催。
    (四国民報)
 5・28~29 初めて四国地区防空演習実施。(高松百年
    史)                        
 6・10 ○文部省、実業教育振興委員会設置。(昭13.9.1
    廃止)
 6・10 海軍協力会、香川支部結成。(高松百年史)
 6・16 県高等警察課を廃止。(香川県政史年表)
 8・22 県立盲?学校卒業生授産館落成。(香川県政史
    年表)
 6・30 三谷村立青年訓練所・三渓農業補習学校廃止。
     (高松市史年表)
 7・ 1 三谷村に三渓青年学校を設置。(高松市史年表)
 7・ 8 藤野知事、市町村会にて軍事扶助・青年学校制
    度・国民更正運動等につき指示。(香川県史年
    表)
 7・ 9 藤野知事、中等学校長会議にて、考査問題の選
    定は平易に努め、入試準備教育の解消を行うよ
    う指示。(香川県政史年表)
 7・10 藤野知事、小学校長会にて、訓育の徹底、学校
    体操の振興、学校衛生、学校給食の継続、青年
    学校制度の実施、青少年の職業指導、壮丁の素
    質向上等について指示。(香川県史年表)
 7・10 県、学校給食の継続実施指示(前年度で打切予
     定)。(香川県史年表)
 7・19 ○文部省、学校建築設備協議会を設置。(四国
    民報)
 7・25 文部省・県共催、国民精神文化講習会を県師範
    学校・白峰寺で4週間開催。(四国民報)
 7・- ○文部省、全国大学・高専校長・生徒主事らに
    対し、国体明徴に関する憲法講習会を開催。
 8・ 3 ○政府、国休明徴に関する声明発表。(10.15第
    2次)
 8・10 ○「青年学校教練科等査閲令」公布。
 8・13 ○「青年学校教練科等査閲規程」(陸軍省令)
    を制定。
 8・19~22 県教育振興会、小学校教育の国体明徴を期
    し、県小学校教員450名の伊勢神宮参拝旅行。
    (四国民報)
 8・21 ○青年学校教練及訓練科目要旨(文部省訓令)
    制定。
10・ 1 高松市各尋常・高等小学校に市立青年学校を併
    置。(高松市史年表)
10・ 1 県小学校看護婦設置校は265校中58校。(香川県
    政史年表)
10・ 1 香川県人口、748,627名(香川県政史年表)
10・ 5 県、昭和9年度中における県小学校児童トラホ-
    ム患者数、受検126,318名中18,863名と発表(14.
    93%)。(香川県政史年表)
10・14 県学校生徒校外教護協議会、明善高女で開催、
    県教護連盟が大同団結。(四国民報)
10・20 ○日本文化協会、思想講習会を開催(文部・内
    務・司法3省後援、教員赤化問題に対処)。
10・- 県内青年学校215校開校。(香川県統計書)
11・ 9~10 四国4県保育大会を開催。(香川県教育会
    50年史)
11・11~15 県青年学校裁縫科教員講習会を明善高女、
    11.25~29県女子師範にて開催。(四国民報)
11・12 『斉田喬児童劇大鑑』刊行。(香川歴史年表)
    (斉田喬 香川県師範学校出身)
11・18 ○教学刷新評議会設置(文政審議会12.29廃止)。
11・28 ○学校における宗教的情操の涵(ルビ かん)養に関し
通達。
11・28 国鉄土讃線、高松・高知間(159㎞)開通。(香
    川新報)
11・30 ○「学校訓練検定規程」(陸軍省令)・「青年
    学校課程修了者検定規程」(陸軍省令)を制定。
11・- ○全国連合教育会解体、帝国教育会に合体。
12・4~25 丸亀連隊区第1次青年学校教練査閲。(四
    国民報)
12・ 5 県、学生生徒の旅客運賃割引証をめぐる不正事
    件頻発から、発行の厳正を学校長に通達。(香
    川県史年表)
12・19 松平頼寿伯の銅像、栗林公園に建立。(香川歴
    史年表)
12・24 丸亀連隊区司令部管内の国防婦人会香川本部分
     会数149分会、会員数85,449名。(香川県政史年
    表)

●昭和11年 丙子 ●1936
 1・ 8 ○「青年学校課程修得者検定規程」(海軍省令)
    制定。
 1・15 ○ロンドン軍縮会議脱退。
 1・20 ○文部省、青年学校視学委員を設置。
 1・20 最高貯金、四番丁校103,404円92銭で、貯金熱が
    盛り上がる。(四国民報)
 2・ 1  ○川崎卓吉、文部大臣に就任。
 2・ 9 木炭自動車製造が始まる。(高松百年史)
 2・15 大川郡青年学校連合発火演習を田面峠附近で挙
    行。(四国民報)
 2・22 ○内閣調査局、学制改革案発表。(日本教育史
    年表)
 2・26 ○陸軍部隊一部反乱、斉藤実・高橋是清らを暗
    殺(2.26事件)。
 2・- 県から初めて2名、満州移民(第4次)として、
    牡丹江省の開拓地へ向けて出発。(香川県史年
    表)
 3・ 3 香川郡第3区教務研究会青年学校研究会。(香
    川新報)
 3・ 9 ○潮恵之輔内相、文部大臣を兼任。
 3・11 県学務部、小学校校長詮衝委員会設置、その刷
    新を図った。(香川新報)
 3・18 香川郡青年学校連合発火浜習を船岡付近で挙行。
    (四国民報)
 3・25  ○平生釟三郎、文部大臣に就任。
 3・28 丸亀連隊区司令部、昭和10年度の県下青年学校
    生徒数を22,423名、査閲状況を入所立94.22%、
    平均出席率75.37%と発表。(香川新報・香川県
    政史年表)
 3・- 県下小学校教員の満州進出熱が高まり、教員配
    置難が解消に向かう。(香川新報)
 4・ 1 高松市立中央青年学校、専修科新設。(香川新
    報)
 4・13 大本教が検挙された。(高松市史年表)
 4・20 ○外務次官、国号を大日本帝国、元首の御呼称
     を天皇に統一する旨を通達。(香川県政史年表)
 4・26 高等小学校50周年記念、香川県地方大会開催。
    (香川新報)
 5・18 ○陸海軍大臣及び次官の現役制復活。
 6・ 1~9 昭和11年度の香川県工芸美術総合展覧会を
     開催。(香川県史年表)
 6・ 1 同盟通信社(現共同通信)外磨屋町に高松支店
    を設置。(高松百年史)
 6・ 3 ○「学校体操教授要目」を改正。
 8・12 佐藤正俊、第28代県知事に就任。(香川県政史
    年表)
 6・12 郡市町村青年団正副団長会、県会議事堂で開催。
     (香川県統計書)
 6・12 菊池寛、日本文芸家協会会長就任。(香川新報)
 6・12 大川郡神前尋常高等小学校、奉安殿校舎等落成。
     (香川新報)
 6・13 県、郡市町村婦人会長会・郡市町村女子青年団、
    正副団長会を県会議事堂にて開催。(香川県統
    計書)
 6・15 『讃岐史談』(草薙金四郎編)創刊。(香川歴史
    年表)
 6・17 昭和7年9月文部省訓令により実施の、学校給
    食臨時使節を今年度も継続する文部省令、県が
    市町村に移牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表)
 7・ 3 県教育会、義務教育延長促進について宣言、政
     府に要望声明を発表。(香川県教育会50年史)
 7・ 4 ○文部省、義務教育8年制実施計画要綱を決定。
 7・15 県男子中等学校長会、県会議事堂で開催、服装
    統一案を決定、12年4月入学生から国防制服着
    用。(四国民報)
 7・17~22 県、教員身体検査を実施することになり、
    小豆郡から開始。(香川新報)
 8・ 8~12 県教育会、青年学校職業科講習会を県農事
    試験場において開催。(高松市史年表)
 8・11 ベルリンオリンピック大会水泳800mリレ-で、
    (遊佐(県出身)・杉浦・田口・新井)が、8
    分51秒5のオリンピック・世界新記録で優勝。
    (香川新報)
 8・17 県、入試方法協議会を開催し、入試方法の明確
    化を図る。(香川新報)
 8・22~25 文部省宮本社会教育官一行、香川県地方実
    情の細目調査を実施。(香川新報)
 8・- 三土忠造『湘南方丈記』(改造社)刊。(香川県
    史年表)
 8・- 高松市、昭和11年度から3年計画で、花園地区
    へ小学校1校新設を決定。(香川新報)
 9・10 県中等学校長会、入学者選抜方法を決定。(香
    川新報)
 9・11 佐藤知事、県小学校長会で訓示。(四国民報)
 9・16 産業教育振興委員会、実業教育振興方策答申要
     細を可決。(香川新報)
 9・21 大川郡石田村など5か村を教化町村に指定。
    (香川県統計書)
 9・25 青年学校新教材(救護法・一般教練)を徹底す
    る会を、善通寺中央青年学校ほか3か所で開催。
    (香川新報)
10・ 7 三豊郡仁尾村、不動護国寺蔵の国宝木造聖観音
    像一体が火災のため焼失。(香川県史年表)
10・22 県下初の報徳社、香川郡太田村で発会。(高松
    百年史)
10・26 東久邇宮稔彦王殿下御来県、善通寺練兵場にて
    四国4県の在郷軍人・中等学校生・青年学校生・
    国防婦人会員33,567名を御視閲。(香川県政史
    年表)
10・26 国防婦人会四国本部発会式を善通寺校で挙行。
    (香川県政史年表)
10・29 ○教学刷新評議会、教学刷新の中心機関の設置
    その他について答申(昭13.7.21教学局設置)。
    また内閣に有力な諮詢(ルビ じゅん)機関設置につい
て建議
    (昭和12.12.10教育審議会設置)。
11・ 1 県、健康保険相談所を設置。(香川県史年表)
11・ 3 作家中河与-、沙弥島に柿本人麻呂碑建立。
     (香川新報)
11・ 3 明治節拝賀式に、第1回県民体育祭を高松グラ
    ウンドで開催。参加者5,500名。(香川歴史年表)
11・ 5 香川県立図書館長、四国4県特別強調週間区域
    指定のため、読書種々相を記念放送。(香川県
    統計書)
11・ 6 ○文部大臣、義務教育8年制案を閣議に提出。
11・ 6~ 8 県初等教育研究会主催、第1回四国4県初
    等教育連合研究会を県師附小・高松高小・明善
     高女講堂にて開催。(香川新報)
14・14 県音楽協会主催、音楽教師発表会を讃岐会館に
    て開催。(香川新報)
11・15 県学務課主催、県学校衛生研究会を坂出市立西
    部尋高校で開催。(香川新報)
11・22 県、青年学校生徒精勤附与規則制定。(香川県
    史年表)
11・26 県、史蹟名勝天然紀念物保存顕彰規程を制定。
    (香川県史年表)
11・27~29 仲多度郡琴平尋常高等小学校校舎・琴平町
    公会堂・琴平幼稚園・昭和橋・玄光橋が完工、
    落成式挙行。(香川県政史年表)
11・- ○文部省、国体明徴の観点から、小学校国史教
    科書を改訂。         ・
12・ 6 高松市都市計画事業起工式を旧玉藻城内桜の馬
      場で挙行。(香川県政史年表)
12・16 観音寺町琴弾公園、文部省から名勝に指定。
    (香川県史年表)
12・18 県会、知事から諮問のあった紀元2600年記念事
    業は、県庁舎の改築を答申。(香川県史年表)
12・20 県立木田農業学校主催、第1回農業展覧会・農
    産物品評会開催。(香川県政史年表)
12・26~29 女子青年団指導者幹部講習会を善通寺高女
    で開催。(香川県統計書)
この年 県人口758,778名、世帯数152,208戸。(香川県史
    年表)

●昭和12年 丁丑 ●1937
 1・27 ○「学校身体検査規程」を制定(4.1施行)。
 1・28 青年団産業部振興後援研究会を県会議事堂で開
    催。参加者約200名。(香川県統計書)
 1・- 香川県会、県立木田農業学校へ産業組合科併置
    を決議。(香川新報)
 2・ 1 中等学校長会、入試実施細目を発表、明朗入試
    を目指す。(大阪朝日香川版)
 2・ 2 ○林銑十郎総理大臣、文部大臣を兼任。
 2・ 2 トラホ-ム撲滅運動で、必要地域で継続治療が
    行われることになった。(香川歴史年表)
 2・ 4~ 7 女子青年団指導者幹部講習会を明善高女に
    て開催。(香川県統計書)
 2・ 5 愛国子女団、発団式を高松高女にて挙行。(高
    松高校百年史)
 2・11 ○「文化勲章令」を公布・施行。
 2・22~26 文部省主催、郷土教育講習会を県師範学校
    において開催。(香川県図書館史)
 2・23 ○臨時教科書審査会を設置。
 2・27 県総合運動場建設起工式を屋島山麓の現地で挙
    行。(香川県政史年表)
 3・ 2~ 8 香川県中央図書館、市商店中堅勤労者輔導
    学級を開設。(図書館雑誌)
 3・ 6 高松高等小学校創立50周年、高松実科高等女学
    校創立20周年記念式を挙行。(香川県政史年表)
 3・20 古高松尋常高等小学校では、男児は全員洋服を
    着用し、女児は古高松制服を制定して上衣に着
    用したので女児も洋服化した。(香川歴史年表)
 3・21 高松市教育部主催第1回マラソン競走を挙行。
    栗林公園-一宮-栗林校、4.5㎞、64名参加。
    (香川歴史年表)
 3・27 ○文部省、「実業学校教授要目」を定めた。(日
    本近代教育百年史)
 3・27 ○高等女学校の教科に教育を加える。
 3・31 ○「母子保護法」公布
 3・31 香川郡香西尋常高等小学校体操科施設優秀によ
    り、林銑十郎内閣から表彰。(香川歴史年表)
 4・ 4 東伏見宮周子妃殿下、愛国婦人会県支部総会・
    愛国子女団発会式に御出席のため御来県。(香
    川歴史年表)
 4・ 5 ○「防空法」公布。
 4・ 5 ○「保健所法」公布。
 4・ 6 東伏見宮周子妃殿下、東讃愛国子女団御視閲を
    明善高女で挙行。西讃愛国子女団発会式を丸亀
    高女にて挙行。(大阪朝日香川版)
 4・10 高松高女、明善高女に続いて花嫁学校開校式を
    挙行。(香川新報)
 4・13 私立精華女子青年学校、倉紡高松工場内で開校
    式。(香川新報)
 4・25 県博物学会、明善高女で開催。(香川歴史年表)
 5・ 1 ○「国民精神文化長期講習会並国民精神文化短
    期講習会実施要綱」を制定。
 5・ 1 佐世保鎮守府高松地方人事部、高松市寿町第一
    徴兵ビル内に開設。(香川県政史年表)
 5・23 明善高女、創立20周年記念式を挙行。(香川新
    報)
 5・24 県学務部長、各小学校長に対し、綜合郷土研究
    について師範学校からの調査依頼に協力要請。
    (香川歴史年表)
 5・26 ○文教審議会を設置(6.23教学刷新評議会廃止)。
 5・29 ○「青年学校教授及訓練要目」を制定。
 5・31 ○「学校教練教授要目」を改正。
 5・31 ○文部省編『国体の本義』刊行。諸学校に配布。
 6・ 1 県学務部、各都市小学校教員月俸額調査実施。
    平均最高高松市男64円余・女48円余、最低大川
    郡55円余・女42円余。(香川新報)
 6・ 3 ○文部省「行幸啓ノ節学校職員学生生徒児童敬
    礼方」を制定。(日本教育史年表)
 6・ 4 ○第1次近衛内閣成立。
 6・ 4 ○安井英二、文部大臣に就任。
 6・13 行幸啓の際の礼式を示す。(香川県史年表)
 6・17 県学校衛生会創立総会、表誠館で開催。(香川
    県政史年表)
 6・19 松平頼寿伯、貴族院議長の辞令を宮中にて近衛
    総理大臣より受ける。(松平頼寿伝)
 6・21 仲多度郡琴平町立実業高等女学校を琴平尋高校
    に併設。(香川県政史年表)
 6・- 粟島商船学校、24年間校長を務めた桃井百太郎
    へ、教え子が胸像を贈呈。(大阪朝日香川版)
 7・ 7 ○日中戦争開始(盧溝橋事件)。
 7・15 ○保健所法施行。(香川歴史年表)
 7・20 鎌田共済会図書館陶分館を開館。(鎌田共済会
    雑誌)
 7・21 ○文部省、外局として教学局設置(思想局拡充)。
 7・25 香川県国民運動企画委員会会則を定め、国民教
    化・時局に対し、計画・情報・宣伝・運動の統
    制を図った。(香川県史年表)
 7・25~8・20 高松市、夏期ラジオ体操会。(香川新
     報)
 7・- ○文部省、公民教育講習会を開催。
 7・- 高松市百間町ライオン館、ニュ-ス劇場を併設。
    (高松百年史)
 7・- 福家惣衛編『讃岐女子郷土読本』(丸亀高女)
    刊行し、10.9から月中行事として講義。(香川
    歴史年表・亀城のほとり)
 8・ 2 ○第7回世界教育会議、東京開催。
 8・ 7 高松市青年学校連合演習を高松市亀命山ろくに
    て開催。(香川新報)
 8・10~14 高松市教育部会・県師附小共催にて、東京
    高師出張夏期講習会を開催。(大阪朝日香川版)
 8・14 善通寺第11師団に動員令くだる。(香川県政史
    年表)
 8・15 ○緊急閣議で、日華事変不拡大方針放棄を決定。
 8・24 ○「国民精神総動員実施要額」を閣議決定。国
    民精神総動員運動始まる。
 9・ 6 香川県情報連絡委員会を設置し、国民精神作興・
     時局の宣伝運動について、関係各庁の連絡調整
     を図る。(香川県史年表)
 9・ 9 暴風雨により、県下死者4名、負傷者16名、倒
    壊家屋150戸、耕地被害額30万円。(香川新報)
 9・14 「香川県銃後後援連絡委員会規程」を定める
    (9.25、連絡の2字をとる)。
 9・15 香川県女子師範学校・坂出高等女学校寄宿舎に
    て、54名の赤痢患者発生。4日間臨時休校。
    (香川県政史年表)
 9・20 佐藤知事、中等学校長へ教育報国を訓示。(香
    川新報)
 9・21 ○国語のロ-マ字綴方の統一に関し内閣訓令
    (いわゆる訓令式)。
 9・21 佐藤知事、県小学校・青年学校長会訓示。(香
    川新報)
 9・23 「国民精神総動員香川県地方実行委員会会則」
    を定める。(香川県史年表)
 9・24~26 県初等教育研究会、県女師附小開催。(香
    川新報)
 9・25 ○内閣情報部設置。
 9・29 国民精神総動員運動香川県地方実行委員会・香
    川県銃後後援連絡委員会発会式、県会議事堂で
    挙行。(香川県史)
 9・30 佐藤知事、国民精神総動員運動実施に際し、本
    県は四国の関門、国防上重要な位置を占めるた
    め、運動の実を挙げるよう告諭。(香川県史年表)
10・ 6~ 7 第1回三豊郡図書館研究会、三豊高女で開
    催(郡単位初の図書館研究会)。(香川県図書館
    史)
10・12 ○国民精神総動員中央連盟を結成。
10・12 国民精神総動員高松市委員会を結成、小学校区
     に地方委員会を置き、校長を会長に任命。(高
     松百年史)
10・15 大川中学校、国民精神総動員週間行事として、
    4・5年大窪寺、1~4年福栄方面へ遠足。
    (同校65年史)
10・ 2 ○木戸幸一、文部大臣に就任。
10・31 県中等学校生徒射撃大会、丸亀市石ケ鼻射撃場
    で開催。(香川県政史年表)
10・- 県、文相諮問「在学者の体位向上に関する留意
    事項について」答申。(香川新報)
10・- 高松中学校4・5年生、軍隊関係の学校志願者
    が増加。(高松高等学校百年史)
11・ 6 ○日・独・伊防共協定調印。
11・ 7 第14回小学校女教員大会、県女師で開催。(香
    川新報)
11・ 9~10 県中等学校秋季連合演習を、木田・香川郡
    の平野で展開。(香川日日)
11・12~13 県学校衛生視察と協議会を、香西校(東讃)
    ・琴平校(西讃)にて開催。(香川新報)
11・15 県教育会、青年学校研究会開催。(同会50年史)
11・18 ○大本営令公示。(20日、宮中に設置)
11・20 ○「教学局教学官視察規程」を制定。
11・22 木田郡川添校にて、防空演習実施。(高松市史
    年表)
11・25 東讃中等学校連合演習を実施、古高松小学校運
    動場で、佐藤知事が閲兵。(高松市史年表)
12・ 1~ 3 県教育会、牧野修養団幹事を迎え、国民精
    神総動員講習会を大川・香川・三豊郡で開催。
    (高松市史年表)
12・ 6 県学務部長、市町村長に対し、融和事業10か年
    計画遂行、特に時局下における国民一体の精神
    強化に努めるよう融和事業促進について命によ
    り通牒(ルビ ちょう)した。(香川県史年表)
12・10 ○内閣の諮問機関として、教育審議会設置。
12・24 玉田昇次郎、第29代県知事となる。(香川県政
    史年表)
12・24 県、映画興行時間を、5時間以内と定める。
    (高松市史年表)
12・26 県下で共産党員16名検挙された(人民戦線事件)。
    (高松百年史)
12・27 島木健作著『生活の探求』(昭和恐慌期の東讃
    を舞台にした作品)を発刊。(香川県史年表)

●昭和13年 戊寅 ●1938 
 1・ 1  県、母子保健法施行細則を定め、母子保護台帳
    発行等を行う。(香川県史年表)
 1・11 ○青年学校義務制実施について閣議決定。14年
    度から実施、完成は昭和20年)。
 1・13~17 三豊高女、陸軍白衣製作奉仕作業に従事。
    (樟樹とともに)
 1・16 ○第1次近衛声明(政府は中国との和平交渉打
    ち切りを声明した)。(日本教育史年表)
 1・26 県教育会、青年学校精神訓練に関する事項につ
    き、調査委員会を開催。(高松市史年表)
 1・27 満蒙開拓青少年義勇軍県先遣隊200名、県会議
    事堂で壮行会挙行し高松市出発。(香川県政史
    年表)
 1・29 県教育会、皇紀2600年記念事業として、讃岐教
    育史編集を丸亀高女校長福家惣衛に委嘱。(香
    川県政史年表)(昭26.2香川大学学芸学部同窓
    会第1回記念事業、香川県教育史の草稿として
    活用、昭28年発刊)(香川県教育史)
 1・29 ○学籍簿を改正、教科目の成績を10点法、操行
    を優良可の表記に統一(小学校令施行規則改正)。
 1・29 玉田知事、未曾有の非常時に際し、挙県一致時
    難克服に邁進するよう告諭。(香川県政史年表)
 1・- 第1次満州開拓青少年義勇軍募集要綱を発表。
    (香川新報)
 1・- 県、時局風俗取締りで、ダンスホ-ル・カフェ-・
    喫茶店を閉鎖。(香川歴史年表)
 2・ 3 国民精神総動員、第2回強調週間実施。(高松
    市史年表)
 2・12 ○中等学校におけるグライダ-滑空練習につい
    て実施要綱を定める。
 2・15 国民精神総動員香川県実行委員会、「県民挙っ
     て帝国所期の目的達成に協力邁進を期す」と声
     明発表。(香川県史年表)
 2・16 玉田知事死去。(香川県政史年表)
 2・21 藤岡長敏、第30代県知事就任。(同上)
 2・25 ○青年学校修了者の在営年限短縮制度廃止(兵
    役法改正)。
 2・- 県『防空早わかり』冊子を頒布し、防空の実施
    事項・方法等を示した。(香川県史年表)
 3・ 1 ○ 衣料切符制始まる。
 3・ 3 ○文部省、職業指導調査協議会設置、職業指導
    施設要項を決定。(香川新報)
 3・13 県、「県立学校授業料減免規程」改正。(香川新
     報)
 3・16 県立坂出工業学校・県立多度津工業・県立大川
    農業学校の設立を認可。県立多度津中学校・県
    立大川高等女学校が3月限り廃止認可。(香川
    県政史年表)
 3・20 「香川県立工芸学校学則・同多度津工業学校学
    則・同坂出工業学校学則」を制定。(香川新報)
 3・23 県、大川郡石田村大川高女跡へ、大川農業学校
    を設置。(大阪朝日香川版)
 3・24「国家総動員法」実施に伴い、労務・資金・物
     資・物価・出版等を統制。(高松市史年表)
 3・25 「興業取締規則」を公布。(高松百年史).
 3・31 ○臨時教科書審査会廃止。
 3・31 綾歌郡林田村、私立藤沢青年学校開校認可。
    (香川県政史年表)
 3・31 大川高女、津田高女へ吸収・合併。(香川県史
    年表)
 3・- 高松実科高女、愛国節約貯金を励行、廃品回収
    を行って国防献金を実施。(香川新報)
 4・ 1 ○「国家総動員法」公布(5.5施行)。
 4・ 1 水田尋常高等小学校、川添尋常高等小学校と改
    称。(高松市史年表)
 4・15 ○教員保養所全国7か所に設置(順次開設)。
 4・16 防空演習打合会を開催、22日高松市松島町松福
    組合防空訓練。(高松市史年表)
 4・28 私立誠心女子青年学校(綾歌郡坂出町)、私立
    三菱直島青年学校(香川郡直島村)開校認可。
     (香川歴史年表)
 4・- 県、文部省へ教育刷新振興を答申。(大阪朝日
    香川版)
 4・- 県立工芸学校の学科を工芸科(金工・木工・漆
    工各分科)精密械科、応用化学科に変更。
    (香川県史年表)
 4・- 「灯火管制規則」を定める。(高松百年史)
 5・ 1 重油・ガソリン配給統制、切符売制となる。
    (高松市史年表)
 5・ 3 ○青年学校教員養成所、助教諭養成の臨時養成
    科(修業年限1年)を置く。
 5・ 7 第3回満蒙開拓者少年義勇軍170名、高松市讃
    岐会館で壮行会挙行、出発。(香川県政史年表)
 5・ 9 ○学校体操場に関して通達(国民体育運動奨励)。
 5・11 ○「教員保養所創設費並ニ経常費補助規程」を
    制定。
 5・21  ○文部省、第1回グライダ-懇談会を開催。中
    等学校滑空連盟を結成、助成。(香川新報)
 5・26 ○荒木貞夫、文部大臣に就任。
 5・27 県教育会、学校衛生優良施設校、三豊郡比地校・
    大川郡津田校・引田校を表彰。(香川県教育会
    50年史)
 5・- 県、臨時養成科規則により、青年学校教員を臨
    時に養成することになる。(香川新報)
 6・ 1 国民精神総動員運動企画委員会を県庁内に設置
    (会長知事)。(香川県史年表)
 6・ 1 県高女地理科研究会、三豊高女で開催。(香川
    新報)
 6・ 9 ○集団的勤労作業運動実施に関して通達。
 6・10~11 第8回四国図書館協議会を香川県立図書館
    にて開催。(香川新報)
 6・13 藤岡知事、中等学校長会で日本精神の教育等に
    ついて訓示。(香川新報)
 6・13 県中等学校会、暑中休暇中の集団的勤労作業実
    施要項を定めた。(大阪朝日香川版)
 6・14 藤岡知事、県小学校長・青年学校長会において
     訓示。(大阪朝日香川版)
 6・16 県、国民体位向上方策について、厚生省体力局
    へ回答。(香川新報)
 6・20 明治天皇御上陸及び御乗艦地(丸亀市西平山町)
    を国の史蹟に指定。(香川県史年表)
 6・23 「香川県保健所規程」を定める。(香川県史年
     表)
 6・29 ○時局ニ鑑ミ学校当事者ノ学生生徒薫化啓導方
    訓令。
 6・- 県立図書館、貯蓄報国強調週間に協力し、時局
    文庫を充実して閲覧に供す。(香川県図書館史)
 7・ 1・2 第20回初等教育研究会、県女師・同附小・
    鍵田共済会社会教育館にて開催。(大阪朝日香
    川版)
 7・ 8 県教育会、小学校教員保健委員対策協議会を開
    催。(香川新報)
 7・ 8 全商品に公定価格制、公((公)は丸付き)実施。(高松百年史)
 7・13 県・県農会・県青年団共催、農村青年産業報国
    指導協議会を開催。(高松市史年表)
 7・14 第1回県戦時生活様式改善審議会、県公会堂で
    開催。(香川県史年表)
 7・15 ○教育審議会、青年学校教育義務制実施ニ関ス
    ル件を答申。
 7・17 県営屋島総合グラウンド開場。(香川新報)
 7・18 県教育会、元文部省体育官大西永次郎を迎え、
    新学校衛生の進路について講演会開催。(高松
    市史年表)
 7・24 アメリカ女教員団が来高、屋島・栗林公園、瀬
    戸内海を周遊。(香川新報)
 7・- 高松市内中等学校5校と高松高商の生徒・学生
    が、石清尾ハイキングコ-スの改修工事実施。
    (香川新報)
 7・- 第1回満蒙開拓青少年義勇軍の幹部候補生とし
    て、小野寛一(上高瀬村)が訓練生を引率、北
    安省嫩江伊拉吟訓練所へ入所。(香川歴史年表)
 8・ 4~ 6 県教育会、学校衛生講習会開催。(高松市
    史年表)
 8・ 6 ○青年学校普通学科及教練科要目を制定。
 8・17~30 丸亀中学校、集団勤行を実施。(亀城のほ
    とり)
 8・24 ○「学校卒業者使用制限令」を公布。
 8・29 ○文部省、小学校武道を準正科の訓令。(香川
    新報) 
 8・29 ○文部省、融和教育の徹底を訓令。
 9・ 1 高松高女、新築校舎の修祓(ルビ ふつ)式を挙行。(香川新
    報)
 9・ 2 県学務部長、青年団員の体力検査実施を市町村
        青年団長へ通達。(高松市史年表)
 9・13 県、市町村に対し、傷い軍人の職業再教育に必
    要な学資給与を通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表)
 9・15 満蒙開拓者少年義勇軍本隊22名、県会議事堂で
    壮行会後に出発。(香川県政史年表)
 9・18 高松高小校、中央青年団・中央防護団と協力、
    防空壕構築を実施、公開。(香川新報)
 9・22 県教育会、国民精神総動員講習会を開催。(香
    川県教育会百年の歩み)
 9・- 近森県師範学校長、新配属将校の学校参観に際
    し、「師範学校教育と学校教練」について講演。
    (精華)
 9・- 高松市青年学校、柔剣道を新設し防具を整備。
    (香川新報)
10・ 9~11 県主催、四国4県青年学校研究大会を高中
    校で開催。(香川新報)
10・16 第15回小学校女教員大会、県女師開催。(香川
    新報)
10・19 高松市小学校教員運動部開設の創立発会式を挙
    行。(香川新報)
10・20 県高女家事科研究会、明善高女で開催。(香川
    新報)
10・23 剣道範士植田平太郎、武道一等有功章を授章
    (全国で5人目)。(香川県政史年表)
10・26 ○厚生省・文部省、小学校卒業者の職業指導に
    関して訓令。
10・28 高松市各小学校、武漢三鎮陥落祝賀行事。(香
    川新報)
10・- 県教育会、教育県香川といわれるのに教員の俸 
    給が低いので増俸運動を行う。(香川新報)
11・ 3 高松市小学校長会、市武道奨励会設立。(香川
    新報)
11・ 4 『歩兵操典』改正により教練科主任の教練講習
    会を、木田郡平井青年学校など6か所で開催。
    (香川新報)
11・ 7~13 ○国民精神作興図書館週間。(図書館雑誌)
11・ 9 脇田順一『讃岐方言の研究』発刊。(附小70年
    誌)
11・11・12 県初等教育研究会、県師附小・明善高女・
    表誠館にて開催。(香川新報)
11・21 三豊中学校、粟井陸軍廠舎にて軍事講習を1週
    間実施。(樟樹とともに)
11・23 海軍95式水上偵察機「香川報国号」献納式を高
     松港で挙行。(香川県政史年表)
11・24 陸軍省公募の愛馬進軍歌に、琴平町歌人久保井
    信夫の歌詞が1等に入選。(香川県政史年表)
11・- 県・国防婦人会高松支部共催、県商工奨励館に
    て、不用品即売会、廃物利用展開催。(高松百
    年史)
12・ 7 ○教育審議会特別委員会にて、中等教育の根本
    問題について審議。(香川新報)
12・ 8 ○教育審議会、「国民学校・師範学校及幼稚園
    ニ閑スル件」を答申。
12・ 9 ○「青年学校職業科要目」を制定。
12・13 県総務部長・経済部長、各市町村長に廃品回収
    を通牒(ルビ ちょう)。(香川新報)
12・17 瀬戸内海国立公園のうち、牟礼村八栗寺を特別
    地域に指定。(香川県史年表)
12・- 高松高小校、帝国学校衛生会から助成金。(香
    川新報)
この年 県人口755,657名、世帯数153,226戸(香川県史
    年表)

●昭和14年 己卯 ●1939
 1・ 6 実業学校卒業者の師範学校入学について、勧誘
    方を指示。
 1・6~7 高松市小学校教員、2班に分かれて善通寺
    町、県営招魂社整地作業に聖鍬奉仕。(香川新
    報)
 1・26 香川県師範学校修練道場建築工事鍬入式を摺鉢
    谷の現地で行う。(香川県政史年表)
 2・ 5 県実業教育振興会創立総会、讃岐会館で開催。
    (香川県政史年表)
 2・ 5~14 県、日本精神発揚週間に当たり、各郡市別
    の会場で銃後青年体力測定大会開催。(香川新
    報)
 2・10 各中等学校ごとに「自校体操」を制定し、学校
    体操の振興を図る。(香川歴史年表)
 2・11 紙芝居の検閲制が実施され、無検閲画面の取締
    開始。(香川歴史年表)
 2・11 高松市主催建国祭、記念道路広場で挙行。(高
    松市史年表)
 2・15 県、市町村長に対し、防空計画を設置して知事
    に届け出るよう通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表)
 2・15 県、農山村小学校に軍需のため、養兎を奨励。
    (香川歴史年表)
 2・16 鉄資源確保のため、マンホ-ルふた・郵便ポス
    ト・火鉢・鉄さく等の回収を開始。(同上)
 3・ 2 ○学校照明基準を通達。(日本近代教育年表)
 3・ 9  ○「兵役法」改正、短期現役制廃止。(日本教
    育史年表)
 3・11~17 国民精神総動員融和週間を実施。(香川新
    報)
 3・16 県、学用品標準最高販売価格を定める(鉛筆・
    三菱1ダ-ス21銭、学習帳・中質紙32枚綴り5
    銭等)。(香川県史年表)
 3・17 県教育会、同会編さん『農業書修訂版』発行。
    (香川県教育会50年史)
 3・22 海軍人事部、庁舎を新築(第一徴兵館北側)移
    転。(高松百年史)
 3・24 ○「青年学校教育費国庫補助法」公布。
 3・27 香川県置県50周年記念式・物故県政功労者慰霊
    祭を県会議事堂で挙行。(香川歴史年表)
 3・27 県、各学校に対し、学生生徒の視力保持上、教
    室の照明や夜間教授の照明設備改善を通牒(ルビ ちょう)。
    (香川歴史年表)
 3・28 ○内閣に国民精神総動員委員会設置。
 3・30 ○大学における軍事教練を必修とすることを各
     大学に通達。
 3・31 ○「学校技能者養成令」制定。
 3・31 ○文部省、「集団勤労作業実施ニ関スル件(全
    4項)」を通達。(日本近代教育年表)
 3・31 農業報国連盟県支部発会式を表誠館で挙行。
    (香川県政史年表)
 3・31 坂出町立坂出青年学校、同町立坂出中央青年学
    校と改称の件認可。(香川県政史年表)
 3・- ○文部省、勤労奉仕は正科に準じて取り扱うよ
    う通牒(ルビ ちょう)。(高松百年史)
 4・ 1 「警防団令」公布。
 4・ 1 中学校教授要目中、物理及び化学の内容につ
    いて改訂。
 4・ 1 各市町村に警防団設置。(香川歴史年表)
 4・ 5 ○「映画法」公布。
 4・ 8 ○「宗教団体法」公布。
 4・ 9 三豊郡観音寺町、興昌寺の根上り松を県天然紀
    念物に指定。(香川県政史年表)
 4・12 ○「米穀配給統制法」公布。
 4・17 丸亀市置市40周年記念式典を同市記念館で挙行。
    丸亀先賢遺墨展覧会を開催。(香川歴史年表)
 4・19 ○「学校職員身体検査規程」を制定。
 4・20 瀬戸内海国立公園風景郵便切手発売。(香川県
    史年表)
 4・22 野田興農商会内(高松市松島町)に、私立青年
    学校が認可。(香川県政史年表)
 4・25~ 5・ 6 県、各郡の教練講習会を三本松青年学
    校等9会場で開催。(香川新報)
 4・26 ○「青年学校令」を改正し、青年学校を義務制
    とする。(満12歳以上満19歳未満の男子の就学
     義務を定め、昭和14年度から逐年実施。)
 4・26 ○「青年学校令施行規則」制定(青年学校規程
    を廃止)。
 4・26 ○「青年学校令ニ依り就学セシメラルベキ者ノ
    就業時間ニ関スル法律」公布(教授・訓練時間
    を就業時間とみなす)。
 4・27 ○中央物価委員会、物価統制大綱を決定。
 4・28 県教育会、青年学校教育研究大会を明善高女で
    開催。(香川新報)
 4・29 根香寺の欅、白山の天狗松、屋島の相生松、善
    通寺境内の樟、岩田神社の孔雀藤、琴林公園の
    跳龍松を県天然紀念物に指定。(香川県史年表)
 4・- ○文部省、中等学校作業料を準正科とし、精神
     的集団化を図る。(香川新報)
 4・- 県、香川県師範学校の特別学級として、大陸科
    l学級・第2部1学級を増加し、計80名増員。
    (香川大学教育学部百年のあゆみ)
 4・- 丸亀市立城西青年学校、城西校へ併設開校。
    (香川新報)
 4・- 香川県中央図書館、時局文庫を充実して、国民
    的自覚の高揚を図った。(大阪朝日香川版)
 5・ 1 高松市銃後奉公会を結成。(高松市史年表)
 5・ 7 木田郡牟礼村牟礼の駒立岩・祈石を県史蹟に指
    定。(香川県政史年表)
 5・ 7 八粟寺の菩提樹・与田寺のナギ・三宝寺の菩提
    樹・志度の岡野松を県天然紀念物に指定。(香
    川県史年表)
 5・ 8 県教育会、戦時教育体制案調査委員会を開催。
    (高松市史年表)
 5・10 県立香川農業学校校舎落成。(香川県政史年表)
 5・10 香川郡檀紙村御厩、大塚古墳等を史蹟に指定。
     (香川県政史年表)
 5・10 県、青年学校義務制(4.26改正令)実施につき、
    市町村長・青年学校長に通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表)
 5・12 ○ノモンハン事件起こる。(日ソ両軍衝突)。
 5・15 県学務部長が各学校長へ、生徒児童の農繁期農
    業作業等への勤労奉仕を要請する通牒(ルビ ちょう)。(香川
    県史年表)
 5・22 ○宮城前広場で、学校教練15周年記念御親閲が
    行われ、「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」を下
    賜。
 5・23 県下市町村長会、戦時生活に徹するため、婚礼・
    葬儀の簡素化、装身具排除等申し合わせ。(香
    川県史年表)
 5・24~26 誉田神社社叢、地蔵寺の一葉松(屋島町)、
    ユルギ岩(宇多津町)を天然紀念物に指定。
    (香川県史年表)
 5・30 第2回四国4県小学校長大会、高知市で開催。
    大会へ松平頼寿伯を招待。(大阪朝日香川版)
 5・- ○文部省、「自校体操」の考案・実践を呼びか
    ける。(香川新報)
 5・- 師範新卒初任給3円増額し男45円・女40円とし、
    過去の卒業生も増額。(香川新報)
 5・- 鎌田共済会図書館、飯山文庫を飯山農業学校に
    設置。(鎌田共済会雑誌)
 6・10 ○文部省、夏季休暇を、学生・生徒の心身鍛練
    にあて、集団勤労作業を行うよう通達。
 6・10 時局がら購買心抑制のため、福引・景品付き販
    売季節売り出しの特種装飾・宣伝を禁止。(香
    川歴史年表)
 6・16 香川県女子師範学校、焼い弾消火演習を実施。
        (香川新報)
 6・23 県、体育査閲を高松一中から開始。(香川新報) 
 6・23 円通寺の松(宇多津町)、世の中桜(財田村)
    を県天然紀念物に指定。(香川県史年表)
 8・- 県教育会が中心となり、県中等教育研究会を設
    立。(大阪朝日香川版)
 6・- 高松一中、紀元2600年記念事業として、香南地
    区20町歩の造林事業を実施。(香川新報)
 7・ 3 香川郡町村長同僚会、香川農業学校甲種引き上
    げを陳情。(香川新報)
 7・ 4~ 6 中・四国地区、防空訓練実施。(香川県史
     年表)
 7・ 5 ○国民精神総動員文部省実行委員会設置。(日
    本教育史年表)
 7・ 7 日華事変2周年、県下一斉に1戸1品(金属・
    廃品)を献納。(高松市史年表)
 7・ 8 ○「国民徴用令」公布。
 7・ 8 誉の松(小豆郡三都村)を県の天然記念物に指
    定。(香川県史年表)
 7・11 青年勤労奉仕義務制が確立。(香川県政史年表)
 7・11~15 高松高商、夏期集団勤労作業を実施。(香
    川日日)
 7・13 文部省、袈裟欅文銅鐸1個、平形銅剣1口(小
    豆郡安田村出土)を、重要美術品に認定。(香
    川県史年表)
 7・13 県、米・小麦・酒精原料小麦等、「重要農産物
    奨励規則」を制定。(香川県史年表)
 7・21~ 8.4 県衛生課、国民体力管理制度による準
    備調査実施。(香川新報)
 7・21~29 高中・高商等生徒が、愛国高松飛行場で勤
    労奉仕。(香川新報)
 7・26 県国民精神文化長期講習会(4週間)を県師範・
    榎井農業講習所・大窪寺で開催。(香川新報)
 7・28 ○「国民体力審議会官制」を公布(国民体力の
    向上策を諮問する機関設置)。(日本近代教育年
    表)
 7・- 高松市小学校、5・6年・高等科生で警防団を
    組織。(香川新報)
 7・- 香川県女子師範学校・坂出高女生40名に対し、
    禁止中の満州視察旅行が特別許可された。(香
    川新報)
 8・ 1 県学務部、観光課を社寺兵事課に合併し、従来
    の社寺兵事課を社寺兵事観光課と改称。(香川
    県政史年表)
 8・11 毎月1日を「興亜奉公日」とする。(同上)
 8・16 ○文部省、学生の運動競技を休日・土曜午後以
    外禁と通達。
 8・19 ○「官立商船学校規程」を制定。
 8・19 県、小学校算数練習用模造紙幣の使用禁止。
    (香川県史年表)
 8・20~25 実戦を主体とした防空演習(監視・通報・
    警報・伝達・灯火管制等)を実施。(香川歴史
    年表)
 8・23 日本教育紙芝居協会県支部を設置。(香川県政
    史年表)
 8・26 県、茶臼山古墳(前田村)を史蹟指定。(香川
    新報)
 8・30 ○河原田稼吉、文部大臣就任。
 8・- 先月からの雨量は平年の十分の-以下、月末の
    水稲・蔬(ルビ そ)菜等干害額1,900万円余。(香川県史年
     表)
 9・10 初の「興亜奉公日」。(日本教育史年表)
 9・ 3 ○第2次世界大戦始まる。(ドイツ軍、ポ-ラ
    ンドに進撃、英・仏対独宣戦布告)
 9・ 6 長曽祢興里入道虎徹太刀一口(坂出市津島惣平
    所蔵)文部省重要美術品に認定。(香川県史年
    表)
 9・ 7 琴林公園(津田町)、国の名勝に指定。(同上)
 9・11~25 文部省督学官等、県教育を視察。12月、視
    察報告書発表。(大阪朝日香川版・香川新報)
 9・13 坂出実習女学校生、県内で初めて女生徒で軍事
    教練実施。(香川県政史年表)
 9・14 ○教育審議会、「中等学校ニ関スル要綱」・
    「高等学校ニ関スル要綱」を答申。
 9・15 県、「青年学校令実施規程」を定める。(香川新
    報)
 9・28 ○全国中等学校入学試験廃止(小学校長の報告
    書・人物考査・身体検査の三者総合判定による)。
10・10 厚生省、「初年度体力章検定」を実施(15~
    25歳男子に義務化)。
10・ 3 銃後後援強化週間実施。(大阪朝日香川版)
10・ 8 香川県師範学校、創立50周年記念式を挙行。
    (香川新報)
10・11 ○青年教育官を設置(地方官官制改正)。
10・18 ○物価統制関係の勅令公布(物価・給与等の釘
    付け)
10・30 高松市「市青年学校学則」を改正。(香川新報)
10・- ○教育審議会答申、新制国民学校案要綱を決定。
    (香川新報)
10・- 県、節米運動展開。(大阪朝日香川版) 
11・ 1 香川県師範学校・同女子師範学校共編『綜合郷
    土研究 香川県』を発刊。(同書)
11・ 3 県養兎(ルビ と)協会発会式、高松市天神前直江会館で挙
    行。(香川県政史年表)
11・ 3 三豊郡仁尾尋常高等小学校落成。(香川県政史
    年表)
11・10 県、防空救護組織要綱を定める。(香川県史年
    表)
11・12 県教育会、創立50周年記念式を明善高女にて挙
    行。(香川新報)
11・14~24 高松市青年学校、教練査閲実施。(香川新
    報)
11・15 県、満蒙開拓者少年義勇軍運動推進のため、本
    県出身義勇軍を帰還させ、事情を紹介。(香川
    県史年表)
11・25 県立高松工芸学校、グライダ-やしま号、命名
    式を県愛国飛行場で挙行。(香川県政史年表)
11・- 丸亀市城西校土俵開き、学童相撲が盛ん。(丸
    亀学校教育百年史)
11・- 各部単位の青少年義勇軍郷土小隊を編成して送
    り出す計画を作成。(香川新報)
12・12 高松中央幼稚園、紀元2600年記念事業として愛
    児会を結成。(香川新報)
12・13 ○「青年団員・学徒・生徒ノ木炭増産勤労報国
    運動実施ニ関スル件」を通達。
12・20 ○映画委員会を設置。
12・21 石清尾八幡神社(高松市)の相生の松、県天然
    記念物に指定。(香川県史年表)
12・27 県警察部、経済保安課を設置、ヤミ取締を強化。
    (香川歴史年表)
12・28 県、処務細則を改正、学務部教育課を分割し、
    社会教育課を新設。(香川県政史年表)
    社会教育課長に、脇田順一(県師範学校教諭)
    が就任。(香川新報)
12・- 文部省の総合学事視察において、本県には乙種
    農業学校が多く、大部分が女子部併設であると
    の特徴をあげている。(香川新報)
この年 県人口754,969名、世帯数153,365戸。(香川県史
    年表)

●昭和15年 庚辰 ●1940
 1・ 5 『木田郡誌』を木田郡教育部会が発刊。(香川
    県史年表)
 1・16 ○松浦鎮次郎、文部大臣に就任。
 1・- ○拓務省、高等小学校生徒に対し拓務訓練を開
    始。
 2・ 1 「青少年雇人制限令」公布。
 2・11 絹島・丸亀島(丹生島)が国の天然紀念物に指
    定。(香川歴史年表)
 2・11 紀元2600年建国祭を各地で挙行。(香川県政史
    年表)
 2・11 香川郡鷺田村・太田村・木田郡木太村・古高松
    村・屋島町を高松市に編入。(高松市史年表)
 2・11 香川都鷺田村ほか1か村組合立香川郡中央高等
    小学校が廃校。(香川県政史年表)
 2・11 香川郡鷺田尋常小学校・一宮尋常小学校に高等
    科併設の件が認可。(香川県政史年表)
 2・12 県、青年団農業報国運動講習会を開催。(大阪
     朝日香川版)
 2・13 高松市へ合併した鷺田尋常小学校は、鶴尾尋常
    小学校と改称、4月1日から高等科設置。(高
    松市史年表)
 2・13 県立高松商業学校、4月から夜間授業の第2本
    科を設置(従来の科程は第1本科)。(高松市史
    年表)
 2・13 私立興亜中学校、高松市屋島町に設立認可。
    (香川県政史年表)
 2・15 興亜女子青年第6回三豊ブロック講習会を開催。
    (大阪朝日香川版)
 2・15 芳橘楼(琴平町)県の史蹟指定。(香川歴史年
    表)
 2・18~19 県国民精神文化講習会、表誠館で開催。
    (香川新報)
 2・24 県、映画法施行細則を定め、映画制作配給者・
    映画興行者は知事の許可が必要となる。(香川
    歴史年表)
 2・24 県立商業学校定員を次の通り定めた。高松第一・
    750名、第二・200名、坂出500名、志度500名
    (香川県史年表)
 2・24 県立農業学校定員を定めた。木田360名、三豊
    300名、香川350名、飯山350名、主基350名(香
    川県史年表)
 2・- 県融和教育研究会が発足。(第51回全国人権・
    同和教育研究大会記念誌)
 3・ 5 小豆郡青年学校連合演習を開催。(大阪朝日香
    川版)
 3・16 全国代用品展覧会を県商工奨励館で開催。(香
    川新報)
 3・18 ○「青年学校教育費国庫負担法施行規則」制定。
 3・20 ○文部省、壮丁教育調査の項目に思想を加える。
 3・23 県産業報国連合会、四番丁校で結成式。(香川
    新報)
 3・24 満蒙青少年義勇軍香川中隊200名、県公会堂で
    壮行会を挙行し出発。(香川県政史年表)
 3・29 ○「義務教育費国庫負担法」(教員俸給の半額
    国庫負担)公布(4.1同法施行令公布。市町村
    義務教育費国庫負担法を廃止)。
 3・29 県、花見の舞踊音曲を禁止。(香川県史年表)
 3・30 ○師範学校志願者減少傾向に対処するため、公
    費生の増員等を地方長官に指示。
 3・- ○文部省、「国民学校制度要綱」決定。(日本近
    代教育年表)
 3・- ○教科書印刷用紙配給量を制限。
 4・ 1 高松市立高松実科高等女学校、高松市立高等女
    学校となる。(高松市史年表)
 4・ 1 宗教制度調査会廃止。
 4・ 2 ○学生生徒及び青年団員等の集団勤労作業によ
    る飼料資源開発事業実施に関して通達。
 4・ 4 興亜中学校、屋島校で第1回入学式。(高松市
    史年表)
 4・ 8 ○「国民体力法」公布。
 4・ 9 永安百治、第31代香川県知事に就任。(香川県
    政史年表)
 4・13~5・19 丸亀連隊にて、青年学校教練振興のた
    め、教練講習会を開催。(香川新報)
 4・17 ○「文部省総動員機密取扱規程・文部省機密文
    書取扱規程」を制定。
 4・28 県内男女中等学校生徒約10,500名が、農繁期の
     勤労奉仕作業に動員。(香川歴史年表)
 4・30 ○「学校給食奨励規程」制定(学校給食制恒久
    化)。
 4・- ○壮丁教育思想調査開始。(日本教育史年表)
 4・- 市町村は助役、学校は上席教員を精動時局主任
    に選任し推進。(香川新報)
 5・ 4 高松置市50周年記念・隣接町村合併奉告祭を石
    清尾八幡神社で執行。(香川県政史年表)
 5・ 7 婦人の日常作業、特に野良作業では、県下一様
    に戦時国策モンペ姿の普及への協力を、市町村
    婦人会長・小学校裁縫担任教員に通牒(ルビ ちょう)。(香川
    県史年表)
 5・10 県、喀痰(ルビ かくたん)取締規則を制定し、街路・公園・電車・
    自動車中で吐くことを禁止。(香川県史年表)
 5・12 県体育協会主催、第6回香川県体操大会が、県
    営屋島総合グラウンドで開催。(大阪朝日香川
    版)
 5・19 小学校児童用運動靴、県分17,000足が、県ゴム
    製品卸商業組合に着荷。(香川県政史年表)
 5・22 御親閲1周年記念式、2会場で挙行。(香川新
    報)
 5・23  満州建設勤労奉仕隊第1回県開拓班本隊50名が
    出発。(高松市百年史)
 5・24 県、「国民精神総動員運動実施三大綱」発表。
    (香川県政史年表)
 5・26~29 県・海軍協会、県小学校児童作品展を開催。
    (香川新報)
 6・ 1 県立高松高女・丸亀高女・私立明善高女の家庭
    科に芳勲塾を開塾。(香川県政史年表)
 6・ 1 小学校教員900名増俸、10月1日付で775名2~
    3円増俸、全教員の平均54円となる。(香川新
    報)
 6・ 4 ○「国民学校教員講習会実施要綱」を制定。
    (日本教育史年表)
 6・ 6 県、小豆郡佐々木信胤城址(小豆島の星ケ城)
    を史蹟に指定。(香川県史年表)
 6・ 7 小学校児童用ズック運動靴第2回配給、県分37,
    200足割当通知。(香川県政史年表)
 6・11 県、市町村に県民防空教育の徹底と、学校に特
    設防護団の組織を指示。(香川県史年表)
 6・12 興亜中学校、校舎建築工事地鎮祭を屋島町の現
    地で執行。(香川県政史年表)
 6・13 ○興亜奉公日徹底方等に関する件。(日本教
    育史表)
 6・16 県で初めて高松市が砂糖の切符制配給を開始。
    (香川県政史年表)
 6・17~18 県で初めて防毒・焼い弾に対する講習会を
    開催。(香川県政史年表)
 6・22 ○文部省、修学旅行の制限を通達(昭18年以降、
    全面的に中止)。(日本教育史年表)
 7・ 1 県立粟島航海学校を国に移管し、粟島商船学校
    として開校式を挙行。(香川県政史年表)
 7・ 1 興亜奉公日、松島校児童早起き神社参拝。(高
    松市史年表)
 7・ 7 ○「贅(ルビ ぜい)沢品禁止令」施行。
 7・10 小豆島中学校、午後水泳・柔剣道等を行い、身
    体鍛錬を実施。(大阪朝日香川版)
 7・12 県国民精神総動員本部、中元贈答廃止の徹底化
    を通牒(ルビ ちょう)。(香川歴史年表)
 7・16 ○「学生生徒・青年団員及工場労務者等ノ集団
    勤労作業ニ依ル食料増産施設実施ニ関スル件」
    を通達。
 7・19 昭和15年度輿亜学生勤労報国隊(師範隊)8名、
    山下教諭に引率されて出発(8月24日帰高)。
    (香川大学教育学部百年の歩み)
 7・20~27 土庄商業学校、生徒が校舎で交互に合宿、
    運動場整地作業に勤労奉仕。(大阪朝日香川板)
 7・22 ○第2次近衛内閣成立。河田烈(仲多度郡龍川
    村出身)が大蔵大臣に就任。(香川県政史年表)
 7・22 ○橋田邦彦、文部大臣に就任。
 7・24 ○三土忠造、枢密顧問官に就任。(香川県政史
    年表)
 7・24 県、原料甘藷配給統制細則及び県甘藷移出統制
    規則を定める。(香川県史年表)
 7・25 四国4県中等学校教員20余名に、2級滑空士養
    成の訓練実施。(香川新報)
 7・26 ○閣議、基本国策要綱を決定(大東亜新秩序、
    国防国家建設方針)。(日本教育史年表)
 7・27~ 8・ 5 県国民精神文化長期講習会。(香川新
    報)
 7・30~ 8・16 第1回県国民学校教員講習会を、県師
    範・女師両校で開催。(香川新報)
 7・- スポ-ツ遠征、許可制となる。(香川新報)
 8・ 1 近衛内閣、基本国策要綱を発表。「大東亜共
    栄圏」を初めて唱える。
 8・ 1~20 県下一斉心身鍛練運動を実施。(香川県政
    史年表)
 8・ 2 ○橋田文相、国体の本義発揚と科学技術振興
    (科学する心)の両立を説く。(日本教育史年表)
 8・ 6~ 9 高松市防空演習実施。(高松市史年表)
 8・13 県庁女子職員150名、女子青年団結団式を県会
    議事堂で挙行。(香川県政史年表)
 8・13 燈明松(誉水村、県社水主神社)を天然紀念物
    に指定。(香川県政史年表)
 8・14 蔬(ルビ そ)菜の種類・品種・適地・耕地規準を審議する
    蔬菜生産確保協議会を県に設置。(香川県史年
    表)
 8・20 高松市小学校児童水泳大会、栗林公園動物園プ-
    ルで開催。(香川新報)
 8・21~26 高松市国民学校講習会を高松一中にて開催。
    (香川新報)
 8・27 この日までの赤痢患者780名。(香川県政史年表)
 8・27 ○文部省、全国小学校教員体錬講習会、日本青
    年館で開催。(香川新報)
 8・- 国民学校教員講習会、夏季休暇に実施。(香川
    新報)
 9・ 1 県、国民奢侈(ルビ しゃし)生活抑制実施要綱制定。(香川県
    史年表)
 9・ 5 県、臨時香川県中等教育調査会規程制定。(香
    川新報)
 9・ 8 大日本青年党香川支部結成。(香川県政史年表)
 9・11 ○内務省、部落会・町内会、隣保班・市町村常
    会設置を通達。
 9・12 ○文面省、中等学校制服協議会を開催。男子は
    国防(カ-キ)色、女子紺(夏上衣は白)を決
    定。(香川新報)
 9・12 ○中等学校教科書の5種選定を実施(自由競争
    停止。昭和16年度使用教科書から実施)。
 9・17 ○文部大臣、高等専門諸学校に「学校報国団」
    を組織すべきことを指示。(高等学校長会議)
 9・25 ○国民体力法施行。(高松百年史年表)
 9・27 ○日独伊三国同盟成立。
 9・30 県職場青年団設立協議会、県会議事堂で開催。
    (香川県政史年表)
10・ 1 総力戦研究所設置。
10・ 7~11 県、銃後奉公強化運動を実施。(香川県政
    史年表)
10・12 ○大政翼賛会発会式挙行。
10・13 ○松平頼寿伯(香川県教育会長)、日本図書館
    協会総裁に就任。(図書館雑誌)
10・13 大政翼賛運動、日独伊三国同盟県民大会を高松
    愛国飛行場で開催。(香川県政史年表)
10・16 菊池寛、貯蓄報国運動講演を四番丁校で行う。
    (香川県政史年表)
10・30 ○教育勅語渙(ルビ かん)発50周年記念式典挙行。勅語を下
    賜。(日本教育史年表)
10・- ○文部省教学局、国家精神の発揚を期し、各府
    県思想対策研究会の運営強化を図る。(香川新
    報)
10・- 県、臨時中等教育調査会で、乙種農業学校等に
    ついて協議。(朝日新聞香川板)
11・ 2 ○国民服令公布(国民服を制定)。
11・ 2 県学務部長、古墳等の発掘は申告を必最とし、 
    盗掘防止に留意するよう市町村長に通牒(ルビ ちょう)。(香
    川県史年表)
11・ 3 子女10名以上の家を優良多子家庭として厚生大
    臣が表彰。(香川県史年表)
11・ 5 県、紀元2600年奉祝実施要綱通牒(ルビ ちょう)。(大阪朝日
    香川版)
11・ 6 高松市小学校、紀元2600年奉祝記念運動会を屋
    島総合グラウンドで挙行。(香川新報)
11・ 8 ○勤労新体制確立新要綱を決定。(岩波日本史
    辞典)
11・ 9 高松市小学校、紀元2600年記念合同音楽会を高
    松一中請堂で開催。県下で奉祝行事が盛ん。
    (香川新報)
11・10 ○紀元2600年式典挙行。
11・10 紀元2600年奉祝式県下各地で挙行。(香川県政
    史年表)
11・13 三十六古戦場(林田村)を県史跡指定。(香川
    県史年表)
11・14 県、市町村常会・部落会・町内会の整備要領を
    定め指導。(香川県史年表)
11・20 県、庁内各課長・町村長・小学校長に対し、礼
    装に国民服着用を指示。(香川県史年表)
11・21 ○全国女子青年団、東京芝増上寺において、令
    旨奉戴20周年記念全国大会を開催。枌所村女子
    青年団表彰される。(朝日新聞香川版)
11・23 ○大日本産業報国会創立。
11・23 県立坂出工業学校校舎落成式挙行。(香川県政
    早年表)
11・26 ○「高等諸学校教科書認可規程」を制定(専門
    学校等の教科書も認可制となる)。
12・ 1 県、廃品回収廃物利用店を開催。(高松百年史)
12・ 2 高松市で国民体力検査を実施。(高松市史年表)
12・ 6 ○内閣に情報局設置。
12・ 6 高松高商、学友会を解散し、学生報国会結団式
    を挙行。(朝日新聞香川板)
12・ 9 ○産業界の要請に応じ、実業学校卒業者の上級
    学校進学制限措置を訓令。
12・11 県、寄附金募集に関する件、国民学校制度実施
    に関する件、各小学校あて通牒(ルビ ちょう)。(香川新報)
12・14 ○「教員保療養所令」公布。
12・19 町村図書館経営講習会を2か所で開催。(香川
    県図書館史)
12・26 大政翼賛会香川支部発会式を県会議事堂で挙行。
    (香川新報)
12・- 香川農業学校、甲種昇格に伴い、女子部廃止と
    なるので、組合立女子農業学校開設を香川郡町
    村長同僚会が決議。(香川新報)
12・- ○松平頼寿伯日本図書館協会総裁、総裁賞を制
    定し研究を奨励。(図書館雑誌)

●昭和16年 辛巳 ●1941
 1・ 7 ○教職員共済組合令を公布。同施行規則を制定。
 1・11  ○新聞紙等掲載制限令公布。
 1・15 財団法人大日本防空協会香川県支部発会式、県
    会議事堂で挙行。(高松百年史)
 1・16 ○大日本青少年団結成(大日本青年団・大日本
    連合女子青年団・大日本少年団連盟・帝国少年
    団協会を統合)。
 1・17 皇子岡経塚(比地二村)を県史蹟に指定。(香
    川歴史年表)
 1・19 県教育報国懇談会創立発会式を坂出町鎌田教育
    館で挙行。(香川県政史年表)
 1・20 大政翼賛会県支部、県下各郡市町村に支部設置。
    香川県政史年表)
 1・28 香川県産業報国会を結成。(香川新報)
 1・29 小学生用靴下第1回配給割当、県分30,420足が
    着荷。(香川県政史年表)
 1・30 大阪城築城残石(小豆郡安田村の天狗岩・南谷
    の豆腐岩等)を県史蹟指定。(香川県史年表)
 1・- 香川県立図書館『図書の整理と運用の栞(ルビ しおり)』を編
    集・配布。(同書)
 2・ 1 興亜奉公日を勤労と増産の日とす。(香川県政
    史年表)
 2・ 1 県が処務細則を改正、絵務部総動員課を廃止、
    振興課・税務課を新設、学務部に職業課を置く。
    (香川県政史年表)
 2・ 3 丸亀高女、天霧登山と義士会、福家校長の講話
    等の鍛錬会を挙行。(朝日新聞香川版)
 2・ 6 県選抜方法運用委員会、16年度選抜方針審議。
    (朝日新聞香川版)
 2・ 8 ○文部省、青少年学徒食糧増産運動実施要項を
    通達。
 2・10 『香川新報』と『四国民報』が合併、同月11日
    から『香川日日新聞』と改題発刊。(香川日日)
 2・12~ 3・ 5 県、隣組指導者養成講習会を第1会場
    香西寺開催(2.3~22第2会場善通寺大本山)。
    (朝日新聞香川版)
 2・15 大政翼賛会高松支部発会式を高松第一中学校で
    挙行。(香川県政史年表)
 2・17 県立香川農業学校、女子部廃止、修業年限を5
    年程とす。(香川県政史年表)
 2・26~ 3・ 2 県主催、思想対策研究会を高松市三番
    丁法泉寺にて開催。(朝日新聞香川版)
 2・- 小豆島高女、学級増が認可され、16年度から1
    年生100名となる。(朝日新聞香川版)
 2・- 県、予防協会と協力して結核を撲滅し、健康香
    川の建設を図る。(朝日新聞香川版)
 2・- 三豊郡観音寺市青年学校、工業科を特設。(香
    川日日)
 3・ 1 ○「国民学校令」公布(小学校令を改定)。
 3・ 1~20 県下各町村で大政翼賛会発会式挙行。(香
    川日日)
 3・ 7 ○「国防保安法」公布。
 3・10 ○「治安推持法」改正。
 3・10~18 青年学校振興運動を行う。(香川日日)
 3・14 ○「国民学校令施行規則」を制定。
 3・14 ○文部省、大日本青少年団に関して訓令。
 3・31 県下図書館数119館。(香川県統計書)
 3・- 県中央図書館が町村図書館振興協議会を開催。
    (図書館雑誌)
 3・- ○文部省、『同和教育への道』発刊。(第51回全
    国人権・同和教育研究大会記念誌』
 4・ 1 ○国民学校発足(小学校を国民学校と改称。国
    民科・理数科・体錬科・芸能科に教科を統合、
    昭19年度から8年制義務教育実施予告)。(日本
    教育史年表)
 4・ 1 ○文部省「生活必需物資統制令」公布。
    ○文部省「礼方要綱」を作成。
 4・ 1 県立水産学校(修業年限3年・定員150名)を
    設置。(香川県史年表)
 4・ 1 香川県青年学校教員養成所、香川農業学校(一
    宮村)へ移転併設。(香川大学教育学部百年の
    あゆみ)
 4・ 1 国立高松測候所、伏石町に設置。(香川県政史
    年表)
 4・ 2 昭和5年から10年余在任した近森幸衛県師範学
    校長が、群馬県師範学校長に転じ、三重県女子
    師範学校中川竹次郎校長が着任。(香川日日)
 4・ 2 丸亀連隊区司令部、高松市昭和町に移転、高松
    連隊区司令部と改称。(香川県政史年表)
 4・ 8 地方長官会議第1日、天皇陛下へ永安知事が、
    本県の青年学校の状況並びに教員養成について
    奏上。(朝日新聞香川版)
 4・16 国民学校訓導養成長期講習を開講。(香川日日)
 4・29 明善高女報国団を結成、総務・訓練・体錬・文
     化・国防の5部を置き、7分団に分ける。(香
    川日日)
 4・- ○文部省『国民礼法読本』発刊。
 4・- 県師範学校附属国民学校、敬神崇祖について調
    査。(香川日日)
 4・- 県立香川農業学校、甲種へ昇格。(朝日新聞香
    川版)
 4・- 高松実務学校、高松市藤塚町立誠館に開校(昭
    和19年3月200名修了、閉校)。(香川日日)
 5・13 丸亀中学校、報国団結成式を挙行。(亀城のほ
    とり)
 5・20 ○教科用図書調査会官制公布(教科書調査会廃
    止)。
 5・22 青年訓練実施15周年記念御親閲を宮城前広場で
    挙行。本県から354名の青年・その他が参列。
    (朝日新聞香川版)
 5・22 高松市立第一中学校報国会を結成。(香川県政
    史年表)
 5・26 ○「国民学校教科用映画検定規則」を制定。
 5・31~ 6・ 4 丸亀中学校食糧増産奉仕動員を実施。
    (亀城のほとり)
 5・- 松平頼寿伯、藩祖頼重公入封300年祭を記念し、
    県立図書館新築資金金10万円を寄附。(図書館
    雑誌)
 6・ 5 県学務部長、市町村長に対し中等学校女生徒の
    農繁期保育所勤務奉仕を、今年も企画するよう
    通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表)
 6・10 県、『香川叢書第2巻』を発刊。(香川県政史年
     率)
 6・12 県、資源回収協議会を設置。(香川県史年表)
 6・21 ○「養護訓導ノ試験ニ関スル標準」を制定。
 6・21 県、商工奉仕委員を置く。(香川県政史年表)
 6・27 県国民学校長会、教育者の錬成・児童の体力修
    練等について協議。(朝日新聞香川版)
 6・- 町内農会の指導のもと、国民学校の生徒を動員
    して害虫駆除を行う。(香川県史年表)
 7・ 2 ○御前会議、「国策要綱」を決定。
 7・ 8 高松市、防空監視通信訓練を実施。(香川歴史
    年表)
 7・19 県、価格等統制令により、中等学校生徒制服の
    最高販売価格を指定。(香川県史年表)
 7・21 ○文部省教学局編『臣民の道』刊行。各学校へ
    配布。
 7・25 ○米国、在米日本資産凍結を通告。(同7.26英・
    7.27蘭印)
 8・ 1 大政翼賛会県支部、生活戦時化を強調。(香川
    県史年表)
 8・ 8 ○文部省、「学校報国隊本部及地方部規程」を
    制定。(日本近代教育年表)
 8・ 8 ○学校単位に学校報国隊の編成を訓令。
 8・ 8 県、「学校報国団ノ体制確立方」を訓令。(香川
    日日)
 8・19 高松市、旧市内町内会長・隣組長を集め、防空
    講習会を開催(8.27新市内町内会・隣組長を集
    めて実施)。(高松市史年表)
 9・ 6 ○御前会議、帝国国策要領を決定。(対米英海
    戦準備)
 9・11 ○文部省、「体育調査委員規程」を定め、体育
    局に同委員(任期2年)を置いた。(日本近代
    教育年表)
 9・16 菊池寛文庫建築用地標識柱が、高松市中野天満
    宮境内附近に建つ。(朝日新聞香川版)
 9・17 高松市立高等女学校・私立高松和洋高等女学校
    が学校報国団を結成。(香川県政史年表)
 9・18 県、薬師庵の菩提樹(仁尾町)、百相神社の楠
    (仏生山町)を天然紀念物に、源平合戦跡射落
    畠・鞍掛松・平家総門址・佐藤経信墓及び太夫
    黒墓・弁慶長刀泉・六萬寺・源氏陣地跡を史蹟
    指定。(香川県史年表)
 9・- 丸亀高女、学校報国団及び報国隊組織を編成。
    (亀城のほとり)
10・ 1 学徒勤労挺身隊として、高松和洋高等女学校・
    高松女子商業学校生が大阪の住友金属プロペラ
    製作所ほかの軍縮工場に動員。(高松市史年表)
10・ 3~ 7 銃後奉公強化運動を実施。(香川県史年表)
10・ 8 ○中等学校長高学年在学者に対する臨時措置に
    関して通達(最高学年の修業年限を実質的に短
    縮)。
10・13 ○教育審議会、「教育行政及財政ニ関スル件」
    を内閣総理大臣に答申。(日本教育史年表)
10・16 ○文部省、緊急食糧増産施設に関する労力対策
    について通達。
10・18 ○東条英機内開成立。
11・ 1 ○官庁の機密・軍事機密等に関する記事の新聞
    雑誌掲載を禁止。(香川県政史年表)
11・ 5 ○御前会議、「対米交渉最後案・第2次帝国国
    策遂行要領」を決定。
11・ 6 毘沙門天(香西寺)を重要文化財に指定。(香
    川日日)
11・11~15 県下中等学校生徒30,000名を勤労奉仕隊と
    して麦まき作業に動員。(香川県史年表)
11・13 ○「中学校職業指導要領」を制定。(日本教育
    史年表)
11・13 史蹟名勝天然紀念物調査会、植田の松・鹿浦越
    のランプロファイヤ岩脈(白鳥本町)を天然紀
    念物に指定。(香川日日)
11・22 ○国民勤労報国協力令公布(勤労奉仕を義務法
    制化)。
11・22 県、農地作付統制細則を定め、不急作物の作付
    制限と食糧農産物の増産を図る。(香川県史年
    表)
11・27 ○文部省、学校教練の目的及び訓練要項を改正。
11・29 日本図書館協会香川県支部発会式を行う。(図 
    書館雑誌)(全国で4番目にできた支部、会
    員137名、当時日本一の支部会員数)。
11・- 厚生省、「女子体力章検定」を制定。(香川日日)
11・- 高松一中、分団ごとに隊を整えて登校する通学
    制度を整備。(高松百年史)
12・ 6 県、県中等学校中堅教員錬成会を高松市浄願寺
    で開催。(香川県政史年表)
12・ 8 ○太平洋戦争起こる(米英に宣戦布告)。
12・ 8 永安知事、「聖旨ヲ奉ジ身ヲ挺シ管下ヲ率イ国
   難突破二邁進」を市町村長に訓令。(香川県史 
   年表)
12・ 8 県、灯火管制規則により、県下一円に光の秘匿
    を行う。(香川県史年表)
12・11 県総務部長、市町村長に対し、常会定例日設定
    を指示。(香川県史年表)
12・14 高松市、米英宣戦布告詔書奉読式並びに皇軍将
    兵の武運長久祈願市民大会を石清尾八幡神社で
    行った。(香川県史年表)
12・19 ○「言論・出版・集会・結社等臨時取締法」公
    布。
12・20 ○「防空監視隊令」公布。(高松市史年表)
12・20 「防空法」改正。「防空監視隊令」を公布施行。
    高松防空監視隊本部を県庁内に設置し、高松市
    内と県下重要か所に防空監視哨を置く。(香川
    県政史年表)
12・- 「県青少年団動員規程」を作成。(朝日新聞香
    川版)

●昭和17年 壬午 ●1942
 1・ 2 小菅芳次、第32代香川県知事に任官(香川県史
    年表)
 1・ 2 ○政府が「興亜奉公日」(毎月1日)を廃し、
    「大詔奉戴日」(毎月8日)を制定。(香川県政
    史年表)
 1・ 6 ○師範学校を3年制専門学校程度にする昇格案
    を閣議決定。
 1・ 9 ○「国民勤労報国協力令施行規則に基づく学徒
    動員命令」出る。
 1・11 高松高女、放課後、掃除班・勤労作業班・運動
    班の3班に分けて錬成を実施。(香川日日)
 1・12 県、常会手牒を作り、全戸に配布。(高松空襲
    戦災誌)
 1・13 国民学校児童の科学する心を振起する、廃物利
    用理科器具展を師範学校にて開催。(香川日日)
 1・16 ○大日本翼賛壮年団結成。
 1・- ○「中等学校入学者選抜方法要綱」を決定。
    (香川日日)
 1・- 県師範学校、高松記念道路に報国農場造成。
    (香川日日)
 2・10 「衣料点数切符制」実施。
 2・ 1~11 耐寒心身鍛錬週間を設け、各中等学校が各
    校ごとに鍛錬を励行。(香川日日)
 2・ 1~11 耐寒県民心身鍛錬運動を実施。(香川県政
    史年表)
 2・ 2 ○大日本婦人会結成(愛国婦人会・大日本婦人
    会など統合)。
 2・ 3 県、中等学校入学者選抜方法改正を訓令。身体
    検査は中等学校修練に堪えるを目標判定。(香
    川県史年表)
 2・11 県翼賛壮年団結成式を高松市表誠館で挙行。
    (香川県政史年表)
 2・11 高松市翼賛壮年団結団式を石清尾八幡神社前で
    行う。(高松市史年表)
 2・17 国民徴用扶助規則施行細則を定める。(香川の
    歴史)
 2・19 土庄町ほか9か町村立土庄商業学校、甲種昇格
    が認可。(香川県政史年表)
 2・21 ○「食糧管理法」公布。
 2・28 県味噌醤油等配給統制細則を定める。(香川県
     史年表)
 3・ 5 ○「中学校、高等女学校教授要目」改正(自然
    科学関係教育内容の刷新)。
 3・10 満蒙開拓青年義勇軍香川中隊250名が、高松市
     西内町武徳殿で壮行会挙行、出発。(香川県政
    史年表)
 3・17~18 善通寺師団、教練研究会を偕行社で開会、
    四国4県から教育関係者が研究。(香川日日)
 3・24 ○文部省、科学官を置く。
 3・30 高松市、『高松小誌』を刊行。(高松市史年表)
 3・31 高松西北幼稚園、戦時徴用で閉鎖。(同上)
 4・ 1 県立香川高等女学校設立に伴い、香川農業学校
    女生徒全員を同校に編入。(香川県政史年表)
 4・ 1  坂出工業学校、甲種昇格認可、施行。(同上)
 4・ 1 津田町立高等女学校を県立に移管、香川県立大
    川高等女学校と改称。(香川県政史年表)
 4・ 7 大日本婦人会香川県支部発会式を高松市石清尾
    八幡神社で挙行。(香川県政史年表)
 4・ 8 ○「大日本体育会」創立(大日本体育協会改組)。
 4・ 8 県青年学校教員養成所、第1回天聴記念式を挙
    行。(香川日日) 
 4・18 ○米陸軍機、日本本土初空襲。
 4・21 産業組合香川県支部、増産運動推進のため、県
    下30町村を指定して共同炊事場と保育所設置推
    進。(香川日日)
 4・28 ○「教職員共済組合令施行規則」改正。
 4・28 県、「国民勤労報国協力令」により、県下中等
    学校生徒約10,500名を農繁期の勤労奉仕作業に
    動員を決定。(香川県政史年表)
 4・- 高松市立東浜国民学校、高松市立松島国民学校
    と改称。(高松市史年表)
 4・- 大川郡志度国民学校、軍人援護教育推進校に指
    定。(朝日新聞香川版)
 5・ 5 芸術保存に関する要綱による本県美術品として、
    漆芸品・金属工芸品・諸工芸品を指定。(香川
    県史年表)
 5・ 8 皇紀2600年奉祝会県支部記念事業、屋島海洋道
    場起工式を現地で挙行。(香川県政史年表)
 5・ 9 ○教育審議会廃止。
 5・10 第8回日本体操大会、中央会場を甲子園で、県
    は屋島総合運動場にて開催。(朝日新聞香川版)
 5・11 土庄町ほか9か町村組合立土庄商業学校、同組
    合立小豆島商業学校と改称が認可。(香川県政
    史年表)
 5・15~ 6・10 県、青少年心身鍛錬行事春季実施期間
    を行う。(朝日新聞香川版)
 5・20 ○翼賛政治会結成。
 5・21 ○大東亜建設審議会、大東亜建設に処する文教
    政策を決定。(日本教育史年表)
 5・22 県主催、御親閲拝受1周年記念、第1回青年学
    校国防訓練大会を屋島総合グラウンドで挙行。
    (香川日日)
 5・23 農村に住む農家以外の家庭子女は、農繁期に稽 
    古ごとに通うより、勤労奉仕隊に協力するよう
    通達。(香川歴史年表)
 5・30 東条首相、県庁・善通寺師団司令部等視察。
    (香川歴史年表)
 5・- 県、昭和17年度青少年団錬成計画を策定。(香
    川日日)
 6・10 大日本青少年団、大日本婦人会など、大政翼
    賛会の傘下に入る。
 6・ 6 県航空青少年隊結成式、高松愛国飛行場で挙行。
    (香川県政史年表)
 6・ 9 宗教用具・梵(ルビ ぼん)鐘等、金属全部回収。(香川歴史
    年表)
 6・13 県教育会、市町村分会長会を表誠館にて開催。
    (香川日日)
 6・20~ 7・20 はえ駆除運動を高松市内国民学校児童
    により展開。(香川県政史年表)
 6・29~ 7・ 5 茨城県内原訓練所の拓植講習会へ、県
    内国民学校長36名を派遣。(香川日日)
 7・ 1 県、大川・讃岐・小豆・綾歌・仲多度・三豊の
    6地方事務所を設置。讃岐地方は県直属、他は
    視学1名ずつを配置。(香川日日)
 7・ 1 防諜(ルビ ちょう)展覧会、三越高松支店で開催。(香川歴史
    年表)
 7・ 7 高松市大眉氏、私財30万円を投じ、育英事業を
     実施。(香川日日)
 7・ 8 ○高等女学校の外国語を随意科目とし、毎週3
    時間以内とする。
 7・ 8~14 県食糧報国団主催「必勝食糧国防展」を三
    越高松支店で開催。(香川歴史年表)
 7・13 戦時国民防諜強化運動を展開、「防諜にガッチ
    リ組んだ隣組」がスロ-ガン。(香川県史年表)
 7・15 三豊中学校、早朝登校を2週間実施。水泳練習
    と校庭・校舎修理、地ならし等の勤労奉仕を行
    う。(朝日新聞香川版)
 7・16 日本図書館協会香川支部主催、第1回戦時下読
    書文化研究会を香川県立図書館で開催。(図書
    館雑誌)
 7・17 ○「養護訓導執務要項」を制定。
 7・17 ○女子実業学校の学科目の臨時取扱い(実業科
    目重視、外国語削減)を指示。
 7・19 高松商業報国隊員、九州三池炭坑で勤労奉仕中
    の一部隊員が帰国。(香川歴史年表)
 7・26 善通寺高女、桑島校長が勝ち抜く家庭修錬とし 
    て、5か条の目標を示す。(香川日日)
 8・ 2 県郷土研究会発会式表誠館で開催。(香川県政
    史年表)
 8・10~12 県実業教育振興会主催、第1回県商業教員
    錬成講習会開催。(香川日日)
 8・14 ○「国民学校職員用参考図書認定規程」を制定。
 8・21 ○「中学校・高等学校学年短縮案要綱」を閣議
    決定。(修業年限を中学校4年、高等学校2年
    とする。)
 8・- 「県青年学校視閲要項及び青年学校教練振興隊
    編成要項」を決定し、戦時教練体制樹立。(香
    川日日)
 8・- 香川県青年学校教員養成所の生徒、食糧増産現
    地体得に努める。(香川日日)
 9・ 1 高松市立花園国民学校が開校。(高松市史年表)
 9・ 5 県内女学校、英語科を随意科目に決定。(香川
    県政史年表)
 9・ 6 県立青年学校教員養成所生徒合宿寮落成。(香
    川県政史年表)
 9・14 県下男女中等学校生徒約10,000名、草刈り等の
    勤労奉仕作業を展開。(香川日日)
 9・29 ○「国民学校体錬科教授要項」を制定(10.3小
    学校武道指導要目廃止)。
 9・30 高松市立林青年学校において、同校と鶴屋町青
    年学校の模範査閲を実施。(香川日日)
 9・30 椎名六郎、香川県立図書館長事務取扱となる。
    (香川県図書館史)
10・10 四国青年学校国防訓練大会、丸亀西練兵場にて
    開催。精鋭500名が参加。(香川日日)
10・12~15 県青年学校教員養成所の職員・生徒、食糧
    増進錬成会を開催。(香川日日)
10・12 大日本婦人会高松支部発会式を四番丁国民学校 
    講堂で開催。(朝日新聞香川版)
10・25~31 青年学校未就学者、公民科・教練科の特別
    訓練を実施。(香川日日)
10・30 ○学制頒布70年に際し、御沙汰下賜。
10・30 ○学制頒布70年記念式典挙行(「学制70年史」
    を刊行)。
10・31 ○学制頒布70年ニ際シ下シ腸ヘル御沙汰ノ聖旨
    奉体方を訓令。
11・ 1  ○道府県の総務部、学務部を廃止し、内政部新
    設。教育関係の課は、学務課・社会教育課・社
    寺兵事観光課所属。(内務省史)
11・ 1 行政簡素化に伴い県庁・市役所・町村役場の執
    務時間を1時間延長。(香川県史年表)
11・ 1 明善高等女学校、創立25周年記念式挙行。(香
    川歴史年表)
11・ 2 ○国民学校における職業指導に関して通達。
11・13 県、10月末現在、県の大日本婦人会員数141.466
    名と発表。(香川県政史年表)
11・19 県実業教育振興会、三浦高商校長等13名を愛知・
    静岡へ派遣。(香川日日)
11・21 県教護連盟第7回総会、明善高女で開催。(香
    川日日)
11・24 社団法人日本新聞配給会県支部発会式を高松市
    寿町徴兵ビルで挙行。(香川県政史年表)
11・25 ○大学学部等の在学年限の昭和18年度臨時短縮
    に関する省令公布(大学学部・予科、高等学校、
    専門学校等の修業年限を、昭和18年度に卒業す
    べき者について3か月短縮。)
11・25 高女校務主任会が大川高女で開かれ、モンペを
    制服とすることを決定。(香川日日)
11・- 高松市内中等学校生、白峰御陵奉賛会の改修・ 
    改良工事に参加。(香川日日)
12・ 8 ○青年学校の教授及び訓練の強化徹底に関して
    通達。
12・ 9 県立香川高等女学校、第1回閲生分列式を挙行。
    (香川県政史年表)
12・19 ○「言論・出版・集会・結社などの取締法」公
    布。
12・23 香川県医師会創立。(香川県史年表)
12・31 鎌田共済会図書館、青年読書組合32組、会員数
    503名、閲覧図書3,413冊、閲覧人員3,871名。
    (鎌田共済会雑誌)
この年 県人口726,800名(香川県史年表)

●昭和18年 癸未 ●1943
 1・ 6~ 3・25 県青年学校教員養成所、臨時教員養成
    講習会を開設。(香川日日)
 1・16 香川・木田両郡青年120名仏生山町法然寺にお
    いて、体力向上修練会実施。(香川日日)
 1・18~ 3・17 高松女子青年団、勤労報国隊員3名、
    高松市藤塚町帝国被服会社に動員。(香川歴史
    年表)
 1・18 香川県立図書館、『読書指導』を創刊し、県民
    の読書運動を推進。(香川県図書館史) 
 1・19 文部省、丸亀城天守閣を国宝指定。(香川県政
    史年表)
 1・21 「中等学校令」を公布(修業年限を4年、教科
    書を国定制とする。中学校令・高等女学校令・
    実業学校令を廃止)。
 1・21 「高等学校令」改定(高等科の修業年限2年と
    する)。
 1・21 「専門学校令」改定(実業専門学校専門学校に
    統一)。
 1・23 財団法人聾?教育福祉協会香川支部発会式、県
    立聾?学校で挙行。(香川県政史年表)
 1・25 県内政部長、県立図書館貸出文庫利用の件につ
    いて通牒(ルビ ちょう)。(図書館雑誌)
 1・30 県中等学校教練振興会、対戦車戦闘等について
    高松商業で研究。(香川日日)
 1・- 県、結核予防模範学校として、香川県師範学校
    と同附属小学校を指定。(香川日日)
 2・ 6 鎌田共済会図書館、第9回読書組合総会を開催。
     (鎌田共済会雑誌)
 2・ 9 ○ガダルカナル島から日本軍撤退。(香川歴史
    年表)
 2・ 9 小菅知事、高松市栗林国民学校を視察し、授業
    を参観。(朝日新聞香川版)
 2・11 高松航空青少年隊結成式を高松愛国飛行場で挙
    行。(香川県政史年表)
 2・13 神社の銅製神馬・寺院の鐘等、金属類特別回収
    (5.29銅像70体、桜の馬場除魂式)。(香川歴史年
    表)
 2・13~ 3・ 4 昭和17年度後半期部落全町内会長等中
    堅指導者講習会、県下各地で開催。(香川県政
    史年表)
 2・15 県思想対策研究会主催、第1回国民学校長錬成
     会を高松市三番丁法泉寺にて開催。(香川日日) 
 2・15 県、男子中等学校生約5,000名をたい肥増産草
    刈り作業の勤労奉仕に動員。(香川県政史年表)
 2・16 県、電灯節約運動(重要産業へ電力供給確保の
    ため)を市町村へ指示。(香川県史年表)
 2・23 史蹟名勝天然紀念物調査会、平賀源内墓(東京
     市浅草区)を史蹟に指定。(香川県政史年表)
 2・- 県、防空連絡協議会発足。(高松百年史)
 2・- 高松市四番丁国民学校、科学学級を設置して科
    学する心を啓発。(朝日新聞香川版)
 3・ 1 文部省主催家政科研究会、高松高女で開催。
    (香川日日)
 3・ 2 ○「中学校規程・高等女学校規程・実業学校規
    程」を制定。
 3・ 2 香川県健民委員会(会長知事)を設置し、県民
    の健康管理施策実行に当たる。(香川日口)
 3・ 4 満州青少年義勇軍香川郷土中隊190名が、県公
    会堂で壮行会を挙行、現地へ出発。(香川県政
    史年表)
 3・ 8 ○「義務教育費国庫負担法」改正(負担の範囲
    拡大)。
 3・ 8 ○「師範教育令」を改正(師範学校を官立とし、
    本科3年・予科2年の専門学校程度とする。各
    県1校以上設置。)師範学校規程を制定。
 3・ 8 ○「高等師範学校及女子高等師範学校規程」を
    制定。
 3・20 高松実科高等女学校、最終卒業式を挙行し自然
    廃校。(香川県政史年表)
 3・25 ○「中学校教科数授及び修練指導要目」・「高
    等女学校教科教授及修練指導要目」を制定。
 3・27 県、特に育児むけ牛乳及び乳製品の需給調整に
    関し、市町村へ指示。(香川県史年表)
 3・29 ○「戦時学徒体育訓練実施要綱」を通達。
 3・29 香川県立図書館、読書文化振興協議会を開催し、
    読書運動を振興。(図書館雑誌)
 3・31 ○『青年学校教員養成所規程」改定(修業年限
    3年)。
 3・31 県、『香川叢書』第3巻刊行。(香川県政史年表)
 4・ 1 ○師範学校・中等学校において国定教科書使用。
 4・ 1 ○「師範学校教科教授及修練指導要目」・「師
    範学校体錬科教授要目」を制定。
 4・ 1 ○「兵役法施行令」を一部改正、中等学校生徒 
    の徴集延期制を廃止。(日本近代教育年表)
 4・ 1 「師範教育令」改正により、香川県師範学校・
    香川県女子師範学校を統合、香川師範学校の男
    子部・女子部となり、男子部は高松市、女子部
    は坂出市に設置。11.1開校式。(香川大学教育
    学部百年のあゆみ)
 4・ 1 県立多度津水産学校、多度津町大字新町に開校。
    (香川県政史年表)
 4・ 1 県立工芸学校に航空機科を設置し、校名を県立
    高松工業学校と改称。(香川県政史年表)
 4・ 1 県立木田農業学校、国民学校初等科修了程度入
    学資格の修業年限4年の第1本科設置。これま
    での本科は農業科第2本科となる。(香川日日)
 4・ 1 香川県立多度津水産学校発足。(香川県政史年
    表)
 4・ 5 第2回全国健民報国大会を高松市立四番丁国民
    学校で開催。(香川県政史年表)
 4・ 6 ○「師範学校教科用図書翻刻発行規程」を制定。
 4・13 農繁期の3歳児未満乳幼児対象の保育所設置の
    助成が図られた。(香川県史年表)
 4・13 椎名六郎、香川県立図書館初の専任館長となる。
    (香川県図書館史)
 4・20 ○東条英機首相、文部大臣を兼任。
 4・20 第2回高松女子青年団員勤労奉仕隊54名が、帝
    国被服工場(高松市藤塚町)で結成式。(香川
    県政史年表)
 4・23 ○岡部長景、文部大臣に就任。
 4・27 昭和18年度も、優良多子家庭(10名以上子女)
    の学資不足者に育英費補給を市町村へ通達。
    (香川県史年表)
 4・29 県庁青年団結団式、石清尾八幡神社で挙行。
    (30歳末満男子270名、女子180名)。(香川県政
     史年表)
 4・- 高松一中、夜間部を開設。(香川日日)
 4・- 9か町村組合立小豆島商業学校、県立小豆島実
    業学校となる。(土庄町誌)
 4・- 県防空協会、防空訓練所を高松市記念道路西側
    に設置。本物の爆弾・焼い弾で訓練。(高松百
    年史)
 4・- 明善高等女学校、大東亜科大陸花嫁教育実施。
    (高松百年史)
 5・ 1~ 2 大政翼賛会主催、四国地区興亜運動強化教
    員大会を高松市表誠館で開催。(香川日日)
 5・15 香川師範学校、研究科を設置。第1期生男女各
    40名が入校。(香川県政史年表)
 5・15 仲多度郡榎井村、県立修練道場女子部設置、第
    1回入所者30名、入所式を挙行。(香川県政史
    年表)
 5・ 2 ○勤労報告隊整備要綱決定。
 6・ 1~ 8 県、県下男女中等学校生19,922名を国民勤
    労協力令により動員、麦刈り・運搬・共同炊事・
    保育所等の勤労奉仕に従事。(香川県政史年表)
 6・ 4 ○第一次食糧増産応急対策要綱を閣議決定。
 6・ 8 ○育英制度創設準備協議会設置。(大日本育英
    会の発端)
 6・ 8 高松市立高松高等女学校、地鎮祭(上福岡町)。
    (香川県政史年表)
 6・ 9 丸亀城が重要文化財に指定。(香川歴史年表)
 6・13 松平頼寿伯銅像、金属回収のため撤去供出、栗
    林公園北庭で除魂式を挙行。(香川県政史年表)
 6・15 高松高等女学校、晩翠幼稚園開園式を挙行。
    (香川日日)
 8・15 主要食糧配給基準を制定。(香川県政史年表)
 6・18 全日本健康優良児表彰会は、男児宇多津国民学
    校・女児高室国民学校を県代表校とした。(朝
    日新聞香川版)
 6・24 本県内の諸会合における「国民儀礼と作法」を
    定める(敬礼・宮城遙拝・神宮遙拝等)。(香川
    県史年表)
 6・24~27 県営屋島総合運動場に甘藷植え付けのため、
    県庁青年団・高松市内中等学校生等、約900名
    を勤労奉仕に動員。(香川県政史年表)
 6・25 ○「学徒戦時動員体制確立要綱」を閣議決定。
    学校報国農場の創設を指示。(高松百年史)
 7・ 1 家庭用食擾品の総合購入通帳制を実施。(香川
    日日)
 7・ 1 四国地方行政協議会設置。会長相川愛媛県知事。
    (香川県政史年表)
 7・ 1 県、国民服着用を通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表).
 7・ 5 高松市立花園国民学校開校式挙行。(香川県政
     史年表)
 7・13 県、昭和19年度満蒙開拓青少年義勇軍の募集人
    数を発表、300名(1個中隊)(香川県史年表)
 7・14 農村青年中心の食糧増進隊を組織するよう県か
    ら市町村に通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表)
 7・15 香川農業学校・飯山農業学校生徒各20名が、興
    亜学生勤労報国隊の満州建設隊香川隊香川農業
    班として壮行会を県庁で挙行し、出発。(香川
    県政史年表)
 7・21 図書の買切制を実施。(香川日日)
 7・22 県、食糧増産応急策として、河川その他の空閑
    公用地の積極的開放を市町村に指示。(香川県
    史年表)
 7・- 高松高女、大川郡白鳥本町校において海洋鍛錬
    を行う。(香川日日)
 8・ 1 県、結核要注意者または筋骨薄弱者のための健
    民修錬所を設置。(香川県史年表)
 8・ 4 塩飽勤番所(本島村)、札の辻掲示場(仁尾町)、
     清源寺址(長炭村)、亀鶴山古墳群(長尾町)、
    高松城址(喜岡城)(高松市)を県史蹟名勝天
    然紀念物に指定。(香川県政史年表)
 8・ 7 県下青年学校生約1,500名が、愛媛県の災害復
    旧応急作業勤労奉仕のため、現地に向け出発。
    (香川県政史年表)
 8・17 県教育課、決戦教育体制確立のため、国民学校
    長30名を選んで県教育体制協議会開催。(香川
    日日)
 8・18 県教育課、主席女教員会を開催。(香川日日)
 8・- ○大日本少年団・戦時女子青年団錬成要綱を制
    定。
 8・- 塩江健民修錬所を設置。第1回生として中学生
    170名を収容。(朝日新聞香川版)
 9・ 7 県、戦時輸送連絡協議会設置。(香川県史年表)
 9・10 県庁勤労報国隊を結成。隊長小菅知事。(香川
    歴史年表)
 9・10 香川県立図書館、新着図書陳列所を三越高松支
    店6階に開設。(香川日日)
 9・13 学徒海洋教練振興会高松地方支部結成式を、県
    公会堂にて開催。(香川日日)
 9・17 ○文部省、学校防空指針を作成。
 9・22 ○25歳末満の未婚女子を女子勤労挺身隊として
    動員決定。
 9・22 ○文部省、国内態勢強化方策に基づき根本方針
    発表。(香川日日)
 9・24 ○文部省、学校体育大会一切禁止。
 9・25~26 県国民学校教員、師魂高揚錬成会を各郡市
    ごとに開催。(朝日新聞香川版)
 9・28 高松一中、予科練39名・少年兵3名の壮行式挙
    行。(香川日日)
 9・- 今井多度津町長の発起で一太郎やぁいの像、コ
    ンクリ-トで再建。(香川日日)
10・ 2 ○学生生徒の徴兵猶予停止(文化系学生の一斉
    入営)。
10・ 5 県、昭和18年度満蒙開拓青少年義勇軍女子指導
    員40名の募集開始。(香川県政史年表)
10・10 ○「戦時国民思想ニ関スル基本方策要綱」を閣
    議決定。
10・12 ○「教育ニ関スル戦時非常措置方策」を閣議決
    定。(国民学校の義務教育8年制の施行延期等)。
10・12 ○義務教育8年制を当分延期し、青年学校普通
    科を義務制とす。(香川日日)
10・12 郡市校長会、国民学校教育のあり方を答申。
    (香川日日)
10・13 県国民学校防空研究打合会、築地校で開催。
    (香川日日)
10・14 県、いなご・川魚を学校給食用として使用奨励
    決定。(香川県政史年表)
10・21 ○明治神宮外苑競技場で、学徒出陣壮行会を挙
    行。(日本教育史年表)
10・21 東京の神宮外苑競技場での学徒出陣壮行会と同
    時刻に、香川師範学校で集会し、先輩に続く決
    意を高揚。(香川日日)
10・21 県女子青年団員50名編成の国民勤労報国隊が、
    県公会堂で壮行会を挙行、堺市福助足袋工場へ
    出発。(香川県政史年表)
10・22 児島学園の3校、県の学校刷新応急措置として、
    18年中に高松女子実業学校法人組織に転換。
    (香川日日)
10・25 高松高女、創立53回記念体育錬成全開催。(朝
    日新聞香川版)
10・25~11・ 1 臨時徴兵検査県公会堂にて開催。(香
    川県史年表)
10・29~11・ 7 県学校報国隊勤労動員要領により、県
    下一斉に学徒が動員された。(香川日日)
10・30 県、秋季農繁期に全学校生徒を一斉に町村へ帰
    郷させ、農家の作業奉仕に当たらせるよう指示。
    (香川県史年表)
10・- 高松市内各中等学校生徒、毎日曜日に愛国飛行
    場でグライダ-操縦の訓練実施。(高松百年史)
11・ 1 ○ 文部省、青年学校ニ於ケル教授及訓練ノ臨時
    措置ニ関スル件を各地方長官に通達。(日本近
    代教育年表)
11・ 1 香川師範学校開校記念式を開催。(朝日新聞香
    川版)
11・ 1~22 県、学童特別「活かすな米機」貯蓄実施要
    綱を設定。(香川県政史年表)
11・ 8 高松宮喜久子妃殿下が県下の婦人活動状況視察
    のため御来県。(香川県政史年表)
11・11~15 県、県下中等学校生徒約30,000名を学校勤
    労奉仕隊として、麦まき作業に動員。(同上)
11・18 県女子勤労動員協議会を設置。(同上)
11・20 丸亀中学校、創立50周年記念式挙行。(香川日
    日)
11・20 県、白鳥健民修錬所を大川郡白鳥本町有朋会館
    に置く。(香川県政史年表)
11・26 大川中学校、予科練入隊壮行式挙行。(同校65
    年史)
11・30 県、私立東京飛行機高松青年学校の開校を認可。
    (香川県政史年表)
11・- 日婦香川支部「郷土食の研究」等10編を編集・
    出版。(香川日日)
11・- 県の土地改良事業に男子中等学校生・青年学校
    生が出動。(香川日日)
12・ 1 ○学徒兵入営。
12・ 8 県国民学校教員報国隊、各郡市で結成。隊員約
    3,600名。全国では遅れて結成。(香川県政史年
    表・朝日新聞香川版)
12・ 8 三豊郡老年団発会式を、観音寺町公会堂にて開
    催。(朝日新聞香川版)
12・10 神戸高等商船練習船進徳丸にて、児童320名海
    上錬成会を実施。(香川日日)
12・12 県主催国体講習会、山田孝雄「国体の本義」を
    県公会堂にて開催。(香川県政史年表)
12・13 年末年始の休日廃止。(香川県政史年表)
12・14 ○閣議申し合せ「行事決戦態勢化」に基づき、
    次のもの以外は決戦に直接関係ない行事とし
    て停廃止するよう市町村に通牒(ルビ ちょう)(直接戦力の増
    強・重要軍需物資の増強・食糧自給力の緊急強
    化・輸送力の緊急強化・物資資金の集中強化・
    勤労動員の強化)。(香川県史年表)
12・18 県、年末年始実践要綱を指示。(香川県史年表)
12・18 ○女子中等教育の一貫として、看護に関する教
    育訓練を強化することとなった。(学校保健百
    年史)
12・18~24 県下男子中等学校が臨時休校し、農事土地
    改良に勤労奉仕作業。(香川県政史年表)
12・20 ○文部省、教育に関する戦時非常措置方策に基
    づく中等学校教育内容措置要綱に関する件を通
    達。(日本教育史年表)
12・21 ○政府、都市疎開要綱発表。(香川県政史年表)
12・24 ○徴兵適齢1年引き下げ。(日本教育史年表)
12・25 県、時局にかんがみ、市町村では年末年始の休
    暇日も平日同様の執務、年始の回礼等全廃通牒(ルビ ちょう)。
    (香川歴史年表)
12・27 ○防空警報発令における学徒の勤労作業につい
    ての措置に関して通達。(日本教育史年表)
12・27 県下各実業学校(高松工業ほか12校)が一斉に
    繰り上げ卒業式を挙行。(香川県政史年表)
12・29 県、国民貯蓄源開発5訓設定。(香川県政史年
    表)
12・- 県、師魂錬成日要綱を設定し、毎月1日を師魂
    錬成日とす。(高松百年史)
12・- 高松市、学園・職域・地域を総動員して、貯蓄
    攻撃特別実践運動を展開。(高松百年史)
12・- 県中央図書館、直系読書会を180団体結成して、
    読書活動を推進。また図書の優先配給につき取
    りまとめ、適正な配給を図った。(香川日日)
12・- 県教育会、小菅知事へ健民健兵の具体策答申。

●昭和19年 甲申 ●1944
 1・ 5 大川高女女子挺身隊員壮行会開催。(朝日新聞
    香川版)
 1・ 6 香川師範学校師魂錬成道場、同校護国研魂寮と
    改称。(香川県政史年表)
 1・ 6 県、女子勤労挺身隊指導管理要領を各受入側へ
    指示。県内1,360名、県外950名(香川県政史年
    表)
 1・ 7 県内政部長、4大節挙式順序について、各中等
    学校長・青年学校長に通牒(ルビ ちょう)。(香川日日)
 1・10 ○国民学校教育の戦時非常措置について通達。
 1・13 県、食糧増産隊結成式県庁で挙行。(香川県政
    史年表)
 1・13 観音寺警察署管内、各中等学校生徒を防空補助
    員に決定。(香川県政史年表)
 1・14 高松市内中等学校3年以上の生徒を市内防空補
    助員に決定。(香川県政史年表)
 1・15 県教育振興会、少年団研究会を坂出市東部国民
    学校にて開催。(朝日新聞香川版)
 1・18 ○「緊急学徒勤労動員方策要綱」を閣議決定。
 1・21 高松市立四番丁国民学校上級生が執銃訓練を開
    始。(香川県政史年表)
 1・24 丸亀高女5年制女子挺身隊員、壮行式を挙行。
    光海軍工廠へ動員(亀城のほとり)
 1・24 高松市女子青年勤労挺身隊結成式、東瓦町中央
    幼稚園で挙行。(香川県政史年表)
 1・26 ○防空法による疎開命令発令。
 1・26 高松高女・明善高女女子勤労挺身隊100名、高
    松市西内町武徳殿で壮行会を挙行、出発。(香
    川県政史年表)
 1・- 栗林公園北運動場を開墾し、じゃがいも等を収
    穫。(香川日日)
 2・ 4 ○「学徒軍事教育強化要綱」を決定。
 2・ 4 「学徒軍事教育強化要綱」により、女子中等学
    校に週1時間軍事教育を行うこととなった。
     (朝日新聞香川版)
 2・ 8 ○師範学校教育の戦時非常措置を通達。
 2・ 9 ○中等学校教科内容の戦時非常措置を決定(男
    子の芸能科を廃止し工作に振り替え)。
 2.16 ○「国民学校令等戦時特例」公布(就学義務満
    12歳までとし、8年制を停止)。
 2・17 ○「師範学校令」を改正。従来からの青年学校
    教員養成所を官立に移管し、修業年限 3年の青
    年師範学校を創設。
 2・17 ○国民学校・青年学校及び中等学校教員の検定
    および資格に関する臨時特例を定める。
 2・17 ○「大日本育英会法」公布。(4.5施行令公布)
 2・18 ○「国民学校令等戦時特例施行規則」を制定。
 2・19 県主催、大詔奉戴国民精神作興講演会を県公会
    堂で開催、海軍大将野村吉三郎「大東亜戦争と
    国民の覚悟」。(香川県政史年表)
 2・19 県健民修錬所を高松市片原町新御坊及び御坊町
    輿正寺別院に開所。(香川県政史年表)
 2・21 学校報国隊、防空補助員編成式を行う。(高松
    百年史)
 2・22 高松女子青年勤労挺身隊員80名、鶴尾鉄工所
    (玉藻町)など4軍需工場へ入所。(香川日日)
 2・24 4月から開設の青年学校女子教員養成講習生30
    名を募集、修業年限1か年。(香川県史年表)
 2・25 ○閣議、「決戦非常措置要綱」を決定。
 2・27 高松市内各校、学校防空報国隊を結成。(朝日
    新聞香川版)
 3・ 1  ○「中等学校体錬科教授要目」を制定。
 3・ 3 ○国民学校学童給食・空地利用・疎開促進の3
    要綱発表(日本教育史年表)
 3・ 4 昭和19年度満蒙開拓者少年義勇軍郷土部隊250
    名が高松市武徳殿で壮行会後出発。(香川県政
    史年表)
 3・11~25 高松高商、学徒勤労報国隊として野田興農
    商会工場にて2週間奉仕。(朝日新聞香川版)
 3・13 高松高商、創立20周年記念事業として、摺鉢谷
    に報国農場を設け、鍬入れ式挙行。(香川日日)
 3・16 赤羽高松高女校長が光海軍工廠へ出向き、県下
     3高女出身隊員の卒業式を挙行。(香川日日)
 3・18 ○閣議、女子挺身隊制度強化方策要綱を決定。
    (日本近代教育年表)
 3・18 高松市民16,132名が、4月30日まで高松飛行場
    建設に勤労奉仕。以後も断続的に実施。(高松
    百年史)
 3・20 高松市内中等学校、健民修錬を35日間実施。
    (香川日日)
 3・23 県、「決戦食糧自給対策総突撃確立要綱」を定
    める。(香川県政史年表)
 3・23 ○「青年師範学校規程」を制定。
 3・24 ○「決戦非常措置要綱に基づく中等学校教育内
    容に関する措置要綱」について通達。
 3・27 小豆島高女、県初のお母さん学校を開催。(朝
     日新聞香川版) 
 3・28 ○学校における休業日に関して定める(日曜日
    の授業を認める)。
 3・31 ○学徒動員実施要綱による学校種別学徒動員基
    準について通達。
 3・31 善通寺家政女学校、廃止。(香川県政史年表)
 3・31 県、水産講習所廃止。
 3・- 財団法人高松造船工業学校を設立。(高松百年
    史)
 4・ 1 戦時教育非常措置対策として、つぎのとおり県
    下の商業学校を転換し、農工業学校を拡充。
    県立志度商業学校→志度柘植学校、県立坂出商
    業学校→坂出造船工業学校、市立丸亀商業学校
    →丸亀電気通信工業学校、町立観音寺商業学校
    →観音寺女子実業学校、町立土庄商業学校と3
    校県立移管、三豊農業学校・坂出工業学校・高
    松工業学校・多度津工業学校を拡充(香川県政
    史年表)
 4・ 1 市立亀陽航空青年学校、丸亀市西平山町に開校
    が認可。(香川県政史年表)
 4・ 1 ○「青年師範学校教授要目」を制定。
 4・ 1  香川青年師範学校(官立)が発足。(香川県教
    育史)
    (県立青年学校教員養成所、専門学校に昇格、
    官立に移管)。
 4・ 1 県設女子教員養成所を香川青年師範学校に併設。
    (香川日日)
 4・ 1 高松高等商業、高松経済専門学校となる。(香
    川日日)
 4・ 6 木田郡林村に飛行場建設のため、本日から高松
    市勤労奉仕隊が出動(香川県政史年表)
 4・ 6 ○「青年学校令施行規則」を改正、教科書を国
    定とする。
 4・10 県青少年農兵隊幹部任命式を高松市内町徴兵会
    館で挙行。(香川県政史年表)
 4・11 大日本教育会県支部を設立。(同上)
 4・17 ○「学徒動員本部規程」を制定。
 4・17 ○「決戦非常措置要綱ニ基ク学徒勤労動員ニ関
    スル件」を訓令。
 4・21 高松市内男子中等学校生、林村緊急作業動員。
     (香川日日)
 4・22 ○「青年学校教育費国庫補助法施行規則」制定。
 4・22 ○戦時学徒体育訓練実施について通達。
 4・28 ○決戦非常措置要綱に基づく学校工場化実施を
    通達。
 4・- 国民学校高等科2年生約500名を愛国飛行場で、
    滑空士養成訓練の合宿を行う。(香川日日)
 4・- 高松造船工業学校を設立、愛国飛行場付近に移
    転、改築。(香川口日)
 4・- 高松商業学校、夜間部の第2本科を開設。(香
     川日日)
 4・- 国民学校にも、必要により最寄り中等学校配属
     将校が出張し、教育することとなった。(朝日
     新聞香川版)
 4・- 県、体錬科伝達講習を郡市別で行う。(香川日
    日)
 4・- 高松市立高女、上福岡町の新校舎が落成移転。
    (香川日日)
 5・ 1 香川師範学校、昭和19年度第1回研究科開催。
    (香川日日)
 5・ 7 日本放送協会高松放送所開設、17日から出力50
    ワットで放送開始(JOHP)。(高松市史年表)
 5・17 ○「学校身体検査規程」を制定。
 5・20 県、丹生健民修錬所を大川郡丹生村釈王寺内に
    置く。(香川県政史年表)
 5・22 学校教練20周年記念学徒競技会、丸亀西練兵場
    にて開催。(香川日日)
 5・25 県、第1 健民修錬所を高松市浜ノ丁見性寺内に
    置く。(香川県政史年表)
 5・30 春季農繁期学徒勤労奉仕割当決定。(高松市史
    年表)
 6・ 1~ 7 香川青年師範生、高松市内空閑地利用の蔬(ルビ そ)
    菜栽培を指導。(高松市史年表)
 6・ 1~10 学徒26,000名麦秋農家労力補給動員。(香
    川日日)
 6・ 8 県学校動員本部、県学校報告団内に設置。(香
    川日日)
 6・11 国民蕨(ルビ けっ)起運動県地方総会を県公会堂で開催。
    (香川県政史年表)
 6・17 県、保育所保母検定委員会を県内政部社会課内
    に置く。(香川県政史年表)
 6・19 県医師会は県と協議し、高松の3 高女で看護婦
    150名を養成する。(香川日日)
 6・30 ○閣議、学童疎開促進要綱を決定。(国民学校
    初等科児童の集団疎開を決定)。(日本教育史年
    表)
 6・30 四国行政協議会を琴平で開催。香川県から阪神
    へ学徒勤労動員4,600名の割当があった。(香川
    日日)
 6・- 国民総武装が決定し、竹やり訓練を開始。(丸
    亀学校教育百年史)
 6・- 高松市、市民の安全を守るため、「待避施設増
    強要領」を発表、待避壕の徹底を促進。(高松
    百年史)
 6・- 香川師範学校生、林飛行場・三菱直島製錬所等
    で勤労動員(高松市史年表)
 7・ 6 県、空襲など非常事態発生の場合に備え、非常
    線通行証票を交付(香川県史年表)
 7・ 7 ○サイパン島の日本軍玉砕。(香川県政史年表)
 7・ 8 ○学徒勤労動員に伴う軍事教育実施について通
    達。
 7・ 8 県内政部に、学務課・社会教育課・社会課・社
    寺兵事課・健康保険課・衛生課等が属す。(内
    務省史)
 7・10~15 大日本学徒海洋教練振興会、第1回学徒海
    洋訓練を香川師範109名・飯山農93名実施。(香
    川日日)
 7・14 県生活必需品配給統制組合を設立。(香川県政
    史年表)
 7・15 県視学会において、教育目標を決定。(香川日
    日)
 7・18 県下中等学校生850名、川西航空機製作工場
    (兵車県)などに通年動員のため出発。(香川県
    政史年表)
 7・19 ○学徒勤労動員の徹底強化を通達。(日本教育
    史年表)
 7・19 四国配電、電力節約緊急措置として、当分の間
    午後11時~翌朝まで、家庭送電停止。(香川県
    政史年表)
 7・21 近畿地方行政協議会が学童集団疎開打合会を開
    催、大阪府から香川へ1万名を割当。(高松空
    襲戦災誌)
 7・22 ○二宮治重、文部大臣に就任。
 7・23 尽誠中学校4・5年生300名、名古屋市中島航
    空機へ、下級生300名丸亀市亀陽航空へ勤労動 
    員。(尽誠学園百年史)
 7・28 ○(元香川県知事)文部省総務局長 藤野恵、
    小破内閣の文部次官に就任。(香川県政史年表)
 7・30 松山逓信局、空襲時の電話通話制限を開始。
    (香川県政史年表)
 8・ 1 高松和洋高女、昭和22年度限り廃止の件認可。
    (香川県政史年表)
 8・ 2 ○動員中の学生生徒の成績検査、修業・卒業認
    定につき通達。(日本教育史年表)
 8・ 4 ○国民総武装決定(竹槍訓練など始まる)。(日
    本教育史年表) 
 8・10 県下青年団炭山勤労奉仕隊296名、高松市四番
    丁校で壮行式を挙行、出発。(香川県政史年表)
 8・12~20 勝つために移動展、三越高松支店で開催。
    (香川県政史年表)
 8・14 ○工場・事業場への中等学校低学年生徒及び国
    民学校高等科児童の勤労動員について通達。
 8・14~17 香川・徳島両県中堅教員海洋研修会、粟島
    商船学校で開催。(香川日日)
 8・15 県立坂出工業学校、学校勤労報国隊学校工場開
    所。(香川県政史年表) 
 8・17 高松和洋技芸女学校・高松女子商業学校が、昭
    和21年3月31日限り廃止の件を認可。(香川県
    政史年表)
 8・22 ○文部省、集団疎開学童の教育に関して通達。
   (日本教育史年表)
 8・22 県、8月8日現在、県へ大阪府下国民学校児童
    縁故疎開者数6,409名と発表。(香川県政史年表)
 8・23 ○「女子挺身勤労令」公布。
 8・23 ○「学徒勤労令」・「学徒勤労令施行規則」公
    布(学校報国隊を組織)。
 8・23 学徒勤労動員令による女子青年学校勤労報国隊
    150名が岡山県へ出発。(香川県政史年表)
 8・29 高松市内の医師・歯科医師・薬剤師・看護婦等
    で防空救護隊を握成、国民学校ごとに救護所を
    設置。(香川県史年表)
 8・31 小菅知事、重大戦局に際し、一層の奮起精励す
    るよう告諭。(香川県政史年表)
 8・31 上笠居健民修錬所、同村養福寺内に置く。(香
    川県政史年表)
 8・31 ○文部省、農林・水産業等に対する学校動員受
    入側及び学校側措置要綱を決定通牒(ルビ ちょう)。(香川日
    日)
 8・- 林飛行場完成(林村史)
 9・ 1 高中・丸中・大中・三中・尽中の5校、3年生
    800名が造船所通年動員の壮行式挙行。(香川日
    日)
 9・ 2 県下中等学校学徒勤労隊900名、高松市内の造
    船勤労奉仕通年動員のため、県公会堂で壮行会。
    (香川県政史年表)
 9・ 5 文部省、銅鏡1個(国分寺蔵)を国宝、光厳院
    宸翰御奉納心経(松平家所蔵)を重要文化財指
    定。(香川県政史年表)
 9・ 7~13 県下中等学校生徒・国民学校4年生以上の
    児童116,000名を草刈り作業に動員。(香川県政
    史年表)
 9・ 9 県、学徒通年動員実施に伴う貯蓄化敢行方策要
    綱を設定。(香川県政史年表)
 9・13 松平頼寿伯(香川県教育会長)逝去。(松平頼
    寿伝)
 9・14 大阪市港区八幡屋国民学校等から、1,088名の
    疎開児童が高松へ到着。(高松空襲戦災誌)
 9・15 大阪府下の集団疎開児童1,160名、高松市・大
    川郡内の各受入先に到着。(同上)
 9・16~21 県下高等女学校生徒の海洋訓練を屋島海洋
    道場にて初めて実施。(香川県政史年表)
 9・16 大阪府下の集団疎開児童1,207名が大川郡内の
    各受入先に到着。(香川県政史年表)
 9・18 ○男子満18歳以上を兵役編入決定。
 9・18 大阪市港区三先国民学校疎開児童5年生男子33
    名が、高松市立古高松国民学校で入学式。6年
    生男子32名、屋島国民学校へ入学。(高松市史
    年表)
 9・18 大阪府下の集団疎開児童287名が琴平町内の各
     受入先に到着(香川県政史年表)
 9・19 大阪府下の集団疎開児童1,088名が三豊郡内の
    各受入先に到着。(香川県政史年表)
 9・25 大阪府下の集団疎開児童が小豆郡内の受入先に
    到着。(香川県政史年表)
 9・28 昭和19年度第2・4半期四国4県学徒動員協議
    会、琴平町公会堂で開催(香川日日)
 9・29 ○疎開学童対策協議会設置。
10・ 3 高松市内隣組による防空退避訓練を実施。(香
    川県政史年表)
10・18 ○陸軍省、満17歳以上を兵役編入。(日本教育
    史年表)
10・20 高松高女生220名、学徒動員で阪神地方へ出発。
    (高松高校百年史)
10・24 ○レイテ沖海戦(連合艦隊の主力を失う)。(日
    本教育史年表)
10・26 学徒動員要綱に基づき、秋季農繁期農業労力対
    策を立て、学生生徒が勤労動員された。(高松
    市史年表)
10・27~12・20 県青年師範学校・各農業学校上級生
    372名、食糧増産のため町村農業会へ動員。(香
    川県政史年表)
11・ 3 ○日本が初めて風船爆弾を発射。(香川県政史
    年表)
11・ 8 ○夜間学校学徒動員に伴う措置要綱について通
    達。(日本教育史年表)
11・15 ○文部省「中等学校入学者選抜ニ関スル件」を
    各知事に通達、疎開学童は実施元・疎開先いず
    れでも志願可とした。(朝日新聞香川版)
11・18 県、疎開受入協議会を県庁に設置。(香川県政
    史年表)
11・21 明善高女専攻科生約100名を、帝国被服会社に
    動員所属、ミシン60台をおいて学校工場化を行
    い、結成式を挙行。(香川日日)
12・ 1 ○新規中等学校卒業者の勤労動員継続に関する
    措置要綱を決定。
12・ 2 県下農村男女青少年のうち、専業者による県乙
    種食糧増産隊を結成。(香川県政史年表)
12・ 6 青井常太郎『讃岐香川郡志』刊行。(同書)
12・11 三豊高女、福助足袋の学校工場の開所式を挙行。
    (樟樹とともに)
12・19 広島鉄道局高松管理部、県下で初めて国民学校
    男子児童の通年動員を決定、受入式を同部会議 
    室で挙行。(香川県改史年表)
12・20~20・3・31 県下農業関係学校・国民学校高等
    科生徒を農業通年動員。(香川県政史年表)
12・22 全国青少年団県支部団員の高松市四番丁国民学
    校児童、高松鉄道郵便事務(女子21名)・高松
    桟橋駅郵便物積おろし作業(男子50名)に従事。
    (香川県政史年表)
12・15~20・ 3・31 県農業関係学校生18,000名、農村
    へ通年動員。(香川日日)

●昭和20年 乙酉 ●1945
 1・ 1 県教育会、大日本教育会香川県支部に改組。
    (香川県教育会百年の歩み)
 1・ 6 県、昭和20年度予算編成方針は、前年度予算を
    基準とし、新規経費は防空重要物資の生産増強・
    食糧確保・戦力増強上真に緊要なものに限るよ
    う市町村に指示。(香川県史年表)
 1・15~ 3・21 昭和20年度高松連隊区町村徴兵検査を
    執行。(香川県政史年表)
 1・20 県、2月の常会徹底事項として、「防空生活ヲ
    シッカリト固メヨウ」を指示。(香川県史年表)
 1・21 県下国民学校が毎月第1・第3日曜日を授業日
    とする。(香川県政史年表)
 1・25 ○最高戦争指導会議、非常決戦措置要綱を決定。
 1・25~31 決戦国民防諜強化運動期間として、全県下
    で運動を展開。(香川県史年表)
 1・26 ○児玉秀雄、文部大臣代理となる(首相病気の
    ため)。
 1・30 泉守紀第33代香川県知事となる。(香川県政史
    年表)
 1・30 県、第2回戦時食糧対策協議会を三越高松支店
    で開催、未利用食糧資源活用のため、大根菜、
    わさび、ぜんまい、よもぎ、雑茸等を国民学校
    児童により採取することを決定。(香川県政史
    年表)
 2・ 1 香川師範学校女子部学生80名、大阪市内の軍需
    工場に勤労動員のため出発。(香川県政史年表)
 2・ 4~11 ○ヤルタ会議開催(2.10ソ連の対日参戦決
    定)。
 2・ 5 遺児育英資金給与規則を施行。(香川日日)
 2・ 7 県下で初めて米空軍機が、三豊郡観音寺町沖合
    に爆弾を投下。(香川県政史年表)
 2・ 8 ○学徒の入営延期制度改正。陸軍特別甲種幹部
    候補生・海軍予備生等の採用措置。(朝日新聞
    香川版)
 2・ 8 三豊中学校4年生150名及び観音寺商業学校3
    年生50名、勤労動員のため名古屋市に向け出発。
    (香川県政史年表)
 2・ 8 藷薯類増産運動要綱を作り、増産を図る。(朝
    日新聞香川版)
 2・10 ○児玉秀雄、文部大臣就任。
 2・10 県・翼賛会県支部、部落会・町内会運営指導の
    強化を図るため、指導常会の系統的開催により、
    県下常会の一元的運営を徹底させるよう指示。
   (香川県史年表)
 2・11 高松経済専門学校1年生250名、香川師範学校
    男子部予科1・2・3年生180名、同部本科1
    年生81名、同女子部予科・本科1年生各180名
    が勤労動員のため、愛知県半田市中島飛行機製
    作所へ出発。(香川県政史年表)
 2・14 香川師範学校女子部l50名、愛知県半田市中島
    飛行機製作所へ勤労動員。(高松市史年表)
 2・14 旧高松藩主松平頼明、玉藻城披雲閣ほか著名建
    造物・敷地・有価証券等を財団法人松平公益会
    に寄附。(香川県政史年表)
 2・20 防諜協会高松地方委員会結成式を高松警察署で
    挙行。(香川県政史年表)
 2・21 ○津島寿一(県出身)、小磯内閣の大蔵大臣に
    就任。(香川県政史年表)
 2・27 大日本婦人会県支部献納の「第4日婦香川号」
    命名式を高松地方海軍人事部で挙行。(同上)
 3・ 1 満蒙開拓青少年義勇軍香川中隊220名が県公会
    堂で結成式・壮行会を挙行・出発。(香川県政
    史年表)
 3・ 6 ○国民勤労動員令公布。
 3・10 ○B29 東京を夜間大空襲(このころから本土
    大都市空襲激化)
 3・10 県、国民勤労動員委員会置く。(香川県政史年
    表)
 3・15 ○「学童集団疎開強化要綱」を閣議決定。
 3・17 ○硫黄島日本軍玉砕。(香川県政史年表)
 3・18 閣議、「決戦教育措置要綱」を決定(国民学校
    初等科を除き、学校における授業を原則として
    4月から1年間停止)。
 3・20 県、食糧増産のため校地・校庭・空閑地を利用、
    甘藷増産に邁進するよう市町村に指示。(香川
    県史年表)
 3・23 ○国民義勇隊の組織に関して閣議決定。
 3・30 勤労動員中の高松市立第一中学校生徒160名が、
    伊丹市住友製作所で卒業式を挙行。(香川県政
    史年表)
 3・30 勤務動員中の高松市立高等女学校生徒114名が、
    大阪市藤永田造船所で卒業式挙行。(香川県政
    史年表)
 3・31 県立香川農業学校に農業土木科の設置認可。
    (香川県政史年表)
 3・31 高松連隊区指令部内に、高松地区司令部がつく
    られ、防空演習の指導や要衝の整備を実施。
    (高松百年史)
 4・ 1 香川県立図書館、明善高女生の協力により、高
    松高女へ蔵書疎開を開始。6.18~25高松工芸校
    へ移転。(香川県立図書館史抄)
 4・ 1 ○米軍、沖縄本島に上陸開始(6.23守備軍全滅)。
 4・ 1 県、各幼稚園に戦時保育所開設。(香川県政史
 4・ 1 香川日日新聞、朝日・毎日・大阪の各新聞との
    合同版発行を開始。(香川県政史年表) 
 4・ 7 ○太田耕造、文部大臣就任。
 4・10 県、各市町村長に対し、罹(ルビ り)災者等の受入援護体
    制整備強化を通牒(ルビ ちょう)。(香川県政史年表)
 4・13 国民義勇隊編成決定に伴い、大政翼賛会・大日
    本青少年団等が解散。(高松百年史)
 4・21 木村正義、第34代香川県知事に就任。(香川県
    政史年表)
 4・21 四国総監府、松山市から高松市へ移転。(同上)
 4・30 高松市立古高松国民学校に疎開中の大阪市港区
    三先国民学校5年男子32名が、高松市立太田国
    民学校へ転校。(香川県政史年表)
 5・ 4 大阪市港区三先国民学校4年生、高松市立屋島
    国民学校へ集団疎開。(高松市史年表)
 5・ 5 県経済第1部長、春季農繁期共同炊事・託児所
    を、全村へ開設を指示。(香川県史年表)
 5・22 ○「戦時教育令」公布並びに同施行規則を公布。
    文部省、その趣旨徹底・目的達成方等を訓令。
 5・22 県、各中等学校学徒勤労報国隊を結成。(香川
    県政史年表)
 5・29 香川県国民義勇隊県本部結成式を県会議事堂で
    挙行。本部長に県知事木村正義が就任。(香川
    県政史年表)
 6・ 1 高松女子商業学校女子挺身隊が、勤労動員中の
    大阪市の軍需工場で米軍B29の空襲で被災。
    (香川県政史年表)
 6・10 県知事木村正義、四国地方総監に就任。(同上)
 6・11 国民義勇隊発足により、大政翼賛会県支部が解
    散。(香川県政史年表)
 6・12 地方総監部官制公布。四国地方総監府を県庁内
    に置き、総監室を高松市寿町日本徴兵館2階に
    置く。(香川県政史年表)
 6・22 ○戦時緊急措置法公布。
 6・23 原房孝香川師範学校長、静岡第一師範学校長に
    転じ、埼玉師範教授白石捷一学校長就任。(香
    川県教育史)
 7・ 4 米軍B29爆撃機延べ116機が、午前2時56分から
    4時42分にかけ高松市を空襲、焼い弾を主体に
    833トンの爆弾を投下、市街地約80%を焼失、
    全焼18,505戸、被災者86,400名、死者1,359名
    (未確認119名)負傷者1,034名。 
    学校関係の被害状況は、専門学校全焼1校・半
    焼1校、中等学校全焼7校、・非戦災4校、国
    民学校全焼9校・半焼1校、非戦災7校で、計
    全焼17校・半焼2校。(高松空襲戦災誌)
 7・ 4 県庁舎、戦災焼失のため県立高松高女を仮庁と
    する。(香川県政史年表)
 7・ 4 高松空襲により、四国総監府は仲多度郡榎井国
     民学校・四条国民学校へ移転。(香川県史)
 7・ 4 香川県立図書館、高松空襲により表誠館及び高
    松工業学校へ疎開中の図書約90,000冊を焼失。
    (香川県立図書館史抄)
 7・ 4 香川日日新聞社、空襲で社屋焼失し、大阪毎日
    新聞社に代行印刷を依頼。(香川日日)
 7・14 高松市立花園国民学校、戦災後初めて同校児童
    を招集。(高松市史年表)
 7・15 学徒勤労動員中の高松女子商業学校生が、大阪
    市の受入先から帰着。(香川県政史年表)
 7・15 香川県立図書館、石清尾八幡神社の一部を借用
    し、仮事務所を開設。(香川県立図書館史抄)
 7・26 ○ポツダム宣言を発表(日本教育史年表)
 7・28 米軍グラマン戦闘機の空襲のため、高松市立屋
    島国民学校が臨時休校。(香川県政史年表)
 7・30 県庁仮事務所及び執務場所を次の場所へ移転・
     県庁仮事務所を県商工奨励館へ、知事官房及び
    内政部は綾歌郡岡田国民学校へ、経済第1部を
    同部栗熊国民学校へ、経済第2部を同部陶国民
    学校へ、警察部を琴平派出所・金刀比羅宮図書
    館・琴平町立幼稚園・県立香川農業学校にそれ
    ぞれ移転。(香川県史年表)
 8・ 1 校舎焼失の香川師範学校男子部、綾歌郡山内国
    民学校及び同村愛育園へ移転。(香川県政史年
    表)
 8・ 6 ○米軍、広島市に原子爆弾投下。
 8・ 7 屋島国民学校、空爆対策として各部落分散授業
    を開始。(高松市史年表)
 8・ 8 ○ソ連、対日宣戦布告。(香川県政史年表)
 8・ 9 ○米軍、長崎市に原子爆弾投下。
 8・10 ○御前会議、国体護持を条件にポツダム宣言受
    諾を決定(8.14これを連合国に回答)
 8・15 ○終戦の詔書録音放送(太平洋戦争終わる)。
 8・15 ○文部省、終戦の詔書に関して訓令し、教学の
    再建を要望。
 8・16 ○学徒勤労動員解除。




          主な参考文献

文部省編 『学制百年史』 資料編 昭和47 ぎょうせい
伊ケ崎暁生・松島栄一編 『日本教育史年表』1990 三省堂
五味和信編 『日本近代教育年表』平成9 六甲出版
文部省編 『文部省第○年報』 明治6~ 芳文閣出版部
日本学校保健会編 『学校保健百年史』 昭和48 第一法規
石上英一ほか8名編 『岩波日本史辞典』1994 岩波書店
倉沢 剛 『小学校の歴史Ⅰ・Ⅱ』 昭和38 ジャパンライブラリ-ビュ-ロ-
愛媛県教育センタ-内教育史編集室編 『愛媛県教育史』第4巻 昭和46 愛媛県教育センタ-
香川県編 『香川県政史年表』 昭和41 香川県郷土読本刊行会
香川県編 『香川県史 別冊Ⅱ 年表』 平成3 香川県
和田 仁監修 『香川歴史年表』平成9 四国新聞社
高松市史編集室編 『高松市史年表』 昭35 高松市役所
香川県編 『香川県学事年報』 明治23~ 香川県
高松市役所編 『高松市学事一覧』 明治43~昭和18 高松市役所
同   編 『高松市学事施設概覧』 大正3 高松市役所
高松市百年史編集室編 『高松百年史』 上巻、資料編 昭和63 高松市
香川県教育会編 『香川県教育会報告』 明治22~明治36 香川県教育会
同   編 『香川県教育会雑誌』 明治36~大正7 同会
大川郡誌編纂会編 『大川郡誌』 昭和47 名著出版
香川県教育会木田郡部誌編纂部編 『木田郡誌』 昭和15 木田郡教育部会
三木常吉編 『小豆郡誌第一続編』 昭和11 小豆郡部会
青井常太郎 『讃岐香川郡志』 昭和19 香川県教育会香川郡部会
瀬尾完太編 『香川県教育会五十年史』 昭和14 香川県教育会
香川大学学芸学部同窓会編著 『香川県教育史』昭和28 同会
香川大学学芸学部附属高松小学校編 『七十年誌』 昭和36 同校
香川県女子師範学校・香川県立坂出高等女学校編 『教育概要』 昭和10 両校
香川大学教育学部百周年記念事業実行委員会編 『香川大学教育学部百年のあゆみ』
平成元 香川大学教育学部松楠会
教育学術会編 『小学校事彙』 明治37 同文館
香川県育英会編 『岡内理事長喜寿記念 喜寿回顧録』 昭和15 同会
三木嘉光 『高松市教育史稿』 昭和60 高松市教育会
香川県教育会図書館編 『香川県教育会図書館誌』 昭和9 同館
日本赤十字社香川支部病院編 『日本赤十字社香川支部病院院誌』 昭和7 同院
弥上秀雄編 『丸亀学校教育百年史』 昭和55 丸亀市教育会
香川県教育会 「本会沿革史」(『香川県教育会雑誌』第193号)
香川県編 『香川県社会教育施設概要』 大正11年 香川県
日本図書館協会編 『図書館雑誌』 同協会 
香川県師範学校・同女子師範学校共編 『綜合郷土研究 香川県』 昭和14 両校
鎌田共済会編 『鎌田共済会雑誌』 大正13~ 鎌田共済会
香川県立高松高等学校編 『高松高等学校百年史』 平成15 玉翠会
香川県立丸亀高等学校編 『亀城のほとり』 昭和48 同校
香川県立観音寺第一高等学校編 『樟樹とともに』 昭和55 同校
香川県立三本松高等学校編 『六十五年史』 昭和41 同校
林 董 『後は昔の記他-林董回顧録』 昭和45 平凡社
香川県教育会編 『讃岐先賢小伝』 昭和6 香川県教育会
尽誠学園編 『尽誠学園百年史』 昭和62 同学園
明善学園編 『香川県明善学園五十年史』 昭和48 同学園
香川県実行委員会編 『第51回全国人権・同和教育研究大会記念誌』1999 同実行委員会
拙  著 『香川県図書館史』 平成6 香川県図書館学会
拙  著 『香川県明治教育史』 平成12 香川県図書館学会 香川県中学校社会科研究会
拙  著 『香川県大正・昭和前期教育史』 平成17 同上
『海南新聞』(海南新聞社)
『香川新報』(香川新報社)
             }『香川日日』(香川日日新聞社)
『四国民報』(四国民報社)
『大阪朝日』(四国版)(香川愛媛版)(香川版)、(大阪朝日新聞社)→『朝日新聞』(香川版)


              年表研究のあしあと

 日付の問題 年表は日付に沿って記述するので、まず日付の問題例から述べることとする。
○松平頼寿伯(香川県教育会会長)の貴族院議長就任日が、次のようになっていた。昭和12年、
 6月17日 正3位勲2等、伯爵松平頼寿が貴族院議長に就任(『香川県政史年表』P.422)
 6月18日 貴族院議員松平頼寿が議長に就任。(四国新聞百年史)(『香川県史年表』P.410)
 6月19日 松平頼寿伯、貴族院議長の辞令を宮中にて、近衛総理大臣により受ける。(松平頼寿 伝)
 これらの三者の記述について、総理大臣から宮中で辞令を受けた6月19日を正式就任の日と解釈し、
 6月19日を採用することとした。
○大正14年4月、「治安維持法」が公布され、社会運動・思想取り締まる治安法が出された。
 4月21日、『香川県政史年表』(P.297)、『香川歴史年表』(P.40)
 4月22日、『学制百年史 資料編』年表(P.611)、『日本教育史年表』(P.117)
      『高松百年史 上巻』年表(P.790)
 この事象は、国の事象であるので、国家的出版物を典拠とする立場をとり、4月22日を採用するこ
 とと決した。『岩波日本史辞典』(P.748)も、1925.4.22となっている。
○大正14年4月、「陸軍現役将校学校配属令」公布により中学校以上で、現役将校による学校教練が実
 施された。
 4月11日、『高松百年史 上巻』 年表(P.790)
 4月13日、『学制百年史 資料編』 年表(P.611)、『日本教育史年表』P.116
 これらの資料から、4月13日を採用することとした。
 以上、日付の問題に限らず、基本的作業として、できるだけ多くの資料を収集し、その中から差異
 を十分検討し、根本資料による根拠を明確にして確定していくことが重要である。


 会名の問題 明治20年6月12日讃岐が愛媛県時代の末期に、結成された教育会名の問題である。『愛
媛県教育史』をはじめ、愛媛県の資料は、「愛媛教育協会」で一致しているのに対し、本県の資料では、
「愛媛県教育会」「愛媛県教育協会」等、県を入れたものが散見される。
 これは明らかに愛媛県で使用されている「愛媛教育協会」とすべきである。
 『香川県教育会五十年史』の、岡内清太「回顧」では、「愛媛教育協会」とあるが、本文(P.2)や
『香川歴史年表』(P.17)等には「愛媛県教育会」とある。本県の「香川県教育会」からの類推であろ
うか。


 学校名等の諸問題 『香川県政史年表』明治22年には、「県師範学校が…」がよく出ている。当時は
県下最上級の学校であり、教員養成学校であった。正しくは「香川県尋常師範学校」とすべきであり、
明治30年10月9日「師範教育令」により、「香川県師範学校」となった。
 昭和18年3月8日の「師範教育令」改正により、同年4月1日から修業年限3年の専門学校となり、
「香川師範学校」となった。県女子師範学校も同校となっているにかかわらず、「昭和20年2月1日県
立女子師範学校生徒80名が大阪市内の軍需工場に…」がある。『香川県政史年表』P.492『香川歴史年
表』P.66は、「香川師範学校女子部生徒80名」とすべきである。


 人名の問題 は明治23年10月県尋常師範学校長が任命された。 
 10月2日山路一遊、県尋常師範学校長た任じ、学務課長兼任。(県学事年報)
 このころの『香川新報』では、山地一遊・山路一遊の両方が使われ、山地の方をやや多く見かけた
が、『県学事年報』・『香川県教育会五十年史』・『図説人物事典』等が「山路一遊」としており、ま
た務められた滋賀県師範学校では、『山路一遊伝』が出版されており、「山路」が正しいと判断した。
(『香川大学教育学部百年のあゆみ』では、編者自身が『香川新報』記事によりミスをしている。)


 地名(場所)問題 県立実業補習学校教員養成所の設立当時の場所の問題である。
 大正14年4月1日 県立実業補習学校教員養成所を、香川郡仏生山町県立農事試験場に併設。
 昭和5年7月10日 県立農事試験場が香川郡仏生山町大字百相273番地へ新築移転。(『香川県政史年
表)P.296・350 この両者の記述には矛盾がある。
 この養成所が発展した学校の歴史、『香川大学教育学部百年のあゆみ』の年表(P.359)では、
「大正14.3.20 香川県令第6号をもって、香川県立実業補習学校教員養成所を高松市花ノ宮町 香川
県立農事試験場に併設した。」とある。当時花ノ宮町に存在している。
 『香川県政史年表』編集時の農事試験場の存在場所から、誤解が生まれたものと推察される。
 図書に校正ミスがつきもののように、年表の作成にも多くの社会的事象が関係するので、誤りやす
い面がある。基礎的作業として、できるだけ原点に拠ることとし、さらに幅を広げて確認する必要が
ある。確認する作業を怠ると、ミスが起こってくる。孫引きをすることが多くなりがちなので、一つ
一つしっかりと確認をしていくことが肝要である。
 本年表にも、ミスがあると思われるが、次代の研究者により、より確実な年表になっていくことを
期待している。






               あとがき


 いつしか馬齢を重ね、平成17年8月13日満85歳を迎えた。ふと思い出したのは、『香川県
図書館史』資料探索の際、次のような『香川新報』の記事を発見した時のことである。
 母方の先祖に当たる伴善作(明治初年、藩校講道館で易・天文を教授、『讃岐往還絵図』
(ほかの著書がある。)が、明治20年代に「年齢80歳代で矍鑠(ルビ かくしゃく)として歴史著述に励んでいる。」
とあった。
 早速、この記事をコピ-して、従姉妹に送ったことがあった。
 教育史研究に励んでいる間に、いつしかこの年齢に達した自分の姿を重ね、少しは似てき
たかなと思い、健康で研究生活を送ることができた幸せをかみしめている。
 改めて『香川県図書館史』・『香川県明治教育史』・『香川県大正・昭和前期教育史』と
本書を併せ、香川県近代教育史4部作を出版し得たことを喜ぶとともに、多くの方々・機関
の御指導御支援を深く感謝している。
 今後さらに健康に留意して、生涯学習に精進していきたいと考えている。


     平成17年(2005)12月8日


                                    編 者






          編者紹介 熊 野 勝 祥


略 歴
香川大学付属高松中学校教諭・教頭、鴨部小学校校長、
香川県教育委員会事務局勤務、太田南小学校校長、栗林
小学校校長、(退職)多肥幼稚園園長、高松市教育文化
研究所勤務、香川大学教育学部講師、四国学院大学非常
勤講師、香川県教育委員会事務局総務課教育史編纂室嘱
託(1999.3退職)、香川県図書館学会会長(1990~1999)

受 賞
第1回中井正一賞(1953)、文部大臣表彰(1979)、勲5
等瑞宝章(1991)、日本図書館協会会長表彰(l991)、高
松市長表彰(l992)

主な編著書
『中学校件名標目表』(日本国書館協会  1953)
『社会科件名索引』(日本国書館協会 1955)
『社会科における学習構造』
   (香川県中学校社会科研究会編著 葵書房 1996)
『中小学校における構想力育成の理論と実践』
                 (葵書房 1971)
『学習の遅れがちな児童の指導』
     (高松市立栗林小学校編著 第一法規 1980)
『新図書館学要論』
     (居石正文共著 香川県図書館学会 1988)
『香川県図書館史』(四国新聞社 1994)
『香川県教育史 明治編Ⅰ』(香川県図書館学会 1994)
『香川県教育史 明治編Ⅱ』(香川県図書館学会 1995)
『香川県明治教育史』
 (香川県図書館学会・香川県中学校社会科研究会 2000)

『香川県大正・昭和前期教育史』(同上 2005)