入力に使用した資料 底本の書名 香川県近代教育史年表(序~明治期) 底本の編者 熊野勝祥 底本の発行者 香川県図書館学会 底本の発行日 平成18年1月20日 入力者名 片山 尭 校正者名 平松伝造 登録日 2007年2月26日
序 本書の刊行に当たり、母校高松市立栗林小学校校長を退職以後の生涯学習実践を回顧す るとき、感慨深いものがある。 昭和60年(1985)7月10日、香川大学教育学部創立百周年記念事業実行委員会へ、当時 松楠会(同窓会)の合田栄作会長に指名されて参会し、『香川大学教育学部百年のあゆみ』 の編集に当たることとなった。 6~7か月かかった編集作業終了間近に、日本図書館協会から同会百周年記念事業として、 「香川県図書館史」をまとめる要望があった。香川県立図書館は、香川県教育会図書館と して開館しており、その開館事情を調査するため筑波大学中央図書館を訪ねた。『文部省 年報』・『香川県学事年報』・『香川県教育会報告』等、香川県近代教育史関係の資料を 多く発見し、研究意欲がわいてきた。 さらに瀬戸内海歴史民俗資料館からは琴平書籍館関係の新資料が発見され、平成6年『 香川県図書館史』をまず刊行することができた。 しかし、県近代教育史研究についてはかなり年齢をとっており、永続することに自信が なかったので、明治元年から10年ごとにまとめる計画を立て、『香川県教育史明治編Ⅰ』 ・『同編Ⅱ』を平成7年までに発刊することができた。 その後、県教育委員会が戦後の「香川県教育史」を編集することになり、事務を3年半 にわたって担当してきた。 任を終え、愚妻廸子の看護と研究を両立しながら平成12年12月『香川県明治教育史』を 刊行することができた。 その直後に伴侶(ルビ りょ)を亡くし、悲しみを乗り越えるのに時を要したが、平成 17年秋『香川県大正・昭和前期教育史』を刊行し、香川県教育委員会編『香川県教育史』 通史編(昭和20~平成10年)へつなげ、念願を達成することができた。 またこれらの研究の際、基礎資料として培い使用してきた『香川県近代教育史年表』を 整理して出版までに至ったことは、香川県近代教育史四部作の完成を意味し、感無量であ る。 これまで多くの方々の御指導御支援と多くの機関・資料を活用させて頂いたことに感謝 しつつ、約20年にわたる健康と成就感・生涯学習の歓びを、ひとしお深く感じている。 さらに香川県教育関係の方々が先輩教育者の歴史に学び、香川県教育・日本の教育の発 展に尽力されますことを願っている。 平成17年(2006)11月3日 編者 凡 例 1 本書は、明治元(1868)~昭和20(1945)年敗戦ま での、日本・香川県の教育関係事象を中心とした年表 である。 2 日が不明または特定できない事象は、月.-として その月の末尾に記述し、月・日が不明または特定でき ない事象は、その年の末尾に記述した。 3 明治元(1868)~明治5(1872)年間は、太陰暦に よる月日表示とし、明治6年以降は、太陽暦によって 表示した。 4 原則として常用漢字及び現代かなづかいを用いたが、 固有名詞・歴史用語等はこの限りでない。 5 国の事象については○を附し、末尾に文献名を省略 したものは、文部省編『学制百年史資料編』の五 年 表によるものである。 県内事象等については、参考とした文献名を附した。 6 郡市町村名は、歴史的事象発生当時の行政区画によっ た。 7 主な参考文献名は、末尾にまとめて示した。 目 次 序 年 表 明治元年(1868)~明治45年(1912)………………………………………………… 1 大正元年(1912)~大正15年(1926)………………………………………………… 39 昭和元年(1926)~昭和20年(1945)………………………………………………… 64 主な参考文献 ………………………………………………………………………………… 105 年表研究のあしあと ………………………………………………………………………… 106 あとがき ……………………………………………………………………………………… 108 ●明治元年 戊辰 ●1868 (太陰暦) 8・27 ○明治天皇即位の大礼。 9・ 8 ○明治と改元、一世一元の制を定める。 10・13 ○江戸城を皇居とする。束京城と改称。 11・- 多度津藩、自明館を置き漢学を教授。(香川県 教育史) 12・13 丸亀藩、神仏混淆(ルビ こう)廃止につき、仏像・仏具を取 り除き役人に預けるよう通達。(香川歴史年表) ●明治2年 己巳 ●1869 1・13 高松・大工町、山川賀蔵方を学問所とする。 (香川県史年表) 2・ 5 ○「府県施政順序」に1項を設け、小学校の設 立を奨励。 3・23 ○小学校設置を府県に令した。 3・28 ○束京遷都。 4・26 柏原謙益、高松藩医学寮を開設。(高松市史年 表) 5・18 ○戊辰戦争終わる。 5・- 日柳燕石、『皇国千字文』を出版。(香川歴史年 表) 6・17 ○版籍奉還、知藩事設置。 松平頼聰、高松藩知事。(高松百年史) 7・- 高松藩庁、内町の松平操旧邸に設置。(香川歴 史年表) 11・- 高松藩、学制を改革、皇・漢・洋の3学兼修を 奨励。講道館内に小学寮を置き、8~15歳を対 象とする庶民教育開始。(香川県史年表・高松 市史年表) ●明治3年 庚午 ●1870 2・- 蘭医ボ-ドイン来日、柏原謙益大阪医学校で学 ぶ。(香川歴史年表) 7・28 丸亀藩、文武の制を改革。正明館を講文所と改 め、新設の習武所と併せ明倫館と改称。(香川 県史年表) 9・19 平民に姓(苗字)の呼称許可。 10・ 2 兵制統一を布告。陸軍はフランス式、海軍は イギリス式を採用。 10・- 高松藩、規則9か条を選定。易・天文・習字・ 算・編集の諸科を置く。(伴善作、易天文教授) (香川県教育史・香川県史) 11・20 高松藩、鶴林寺内に医学所を開く。(香川歴史 年表) 12・24 ○私塾開設は地方官の許可を受けること、入学 生は地方官の身許証明書必要。 ●明治4年 辛未 ●1871 1・- 多度津藩、自明館を文武館と改称。学制を改め 皇漢学と習字を兼修の傍ら撃剣法を授けた。 多度津・財田上ノ村に郷学設置。(香川県教育 史) 2・ 5 多度津藩廃止、倉敷県の管轄へ。(香川歴史年 表) 3・ 3 高松藩、山田純吉ほか2名をイギリスへ留学さ せる。(香川県教育史) 4・10 丸亀藩を廃し丸亀県を置く。(香川歴史年表) 4・- 高松藩、講道館の学制大意八則・寄宿舎規則13 か条・同内規則38条を定めた。(香川県教育史) 5・- 高松藩、講道館を増修、隣邸士族玉井旧宅を併 合。(香川県教育史)学科を中・小学の2等に 大別して教育。県中学教育の初め。(高松市史 年表) 7・14 廃藩置県・高松藩が廃され、高松県を設置。 (24日内町松平操邸に開庁)(高松市史年表) 7・18 ○大学を廃し、文部省を置く。 7・- ○文部卿は全国の教育事務を総括し、大・中・ 小学校を管轄。 8・- 直島・女木島・男木島・小豆島東部3か村が倉 敷県から丸亀県に編入。(香川歴史年表) 10・24 丸亀郷校(亀湾学校の前身)へ、丸亀藩元銀札 場を下げ渡す。(5.6.12開校)(香川歴史年表) 11・15 高松・丸亀両県に旧多度津領を編入して第1次 香川県設置。(5.1.25小豆郡西部6か村編入) (高松市史年表) 11・22 ○全国府県の廃合を完了。(3府72県) 11・25 ○府県学校をすべて文部省の管轄とす。 11・27 ○県治条例を制定。 ●明治5年 壬申 ●1872 2.21 ○『東京日日新聞』創刊(現在の毎日新聞)。 2・- 柏原謙益が鶴林寺で博済医院を開き、治療のか たわら医学生を養成。(高松市史年表) 3.- ○私塾開設に文部省の許可が必要となった。 4・ 9 ○庄屋・名主・年寄等を廃し、戸長・副戸長を 置く。 4・10 宮脇村松平氏別邸(現亀阜校)に香川県学校を 設置、読書(漢学・洋学)・算術(筆算)・習 字の3科を教えた。県立学校の初め。(高松市 史年表) 4・22 「郷校設置奨励ノ達」が出された。(香川県史 11) 5・18 医学所を亀阜学校へ合併。(香川県史年表) 5・- 「丸亀郷校規則」を定める。(同上) 6・19 高松学校(旧講道館)の亀阜邸移転を文部・大 蔵両省へ届出。(香川県史年表) 6・- 番川県小学校、『技萃新聞誌』を創刊、12か所 で販売。(技萃新聞誌) 8・ 3 ○「学制」を頒布(全国を8大学区、1大学区 を32中学区、1中学区を210小学区とし、学区 制により学校を設置。明6.4.10、7大学区に 改正)。 8・ 3 ○府県の学校をいったん廃止し、「学制」に従っ て設置するよう指示。 8・- ○学制の中の誤りを訂正(廃人学校を中学の種 類から小学に移す。その他学科目加除など)。 9・ 8 ○文部省「小学教則」・「中学教則略」を交付。 9・- 番川県学校(亀阜学校)を中学・小学に分け、 第1小学(亀阜)第2小学(古馬場町安養寺) 第3小学(西浜町弘憲寺)の3小学を設置。 (香川新報) 9・- 旧知藩事松平頼聰、県へ学校資本金1,500円を 寄附。京極高朗家扶大内義基300円寄附。(香川 県史年表) 9・- 香川県、「学区取締巡村条目」を定めた。(高松 百年史・資料編) 10・- 県が「新聞誌展覧所規則」を出し、高松ほか5 か所に設置。(香川県史11) 11. 9 ○太陰暦を廃し太陽暦を採用(明治5年12月3 日を明治6年1月1日とし、昼夜12時を24時に 改める)。. 11・10 ○小学教則概表を定めた。 11・18 ○「学制」を一部改正、中・小学に国体学を加 える。 11・- 県は、戸長第1の主務は学制頒布の趣旨を体し、 学区取締と協力して庶民教育に尽力するよう区 長に達。(香川県史年表) 12・- 高松天神前に中学校校舎の建築着工。(6年7 月18日しゅん工、工費7,000円)(香川県史年表) この年 讃岐小学校数、15(公私別不詳)(府県資料) ●明治6年 癸酉 ●1873 (太陽暦) 1・ 4 ○5節句を廃し、祝日を定める。(神武天皇即 位日・天長節を祝日とする。) 1・10 ○徴兵令発布。 1・17 ○府県委託金改正に伴い、中小学区の地域を定 めて学区取締を置き開申させる。 1・27 県が各区に、学校資金取り立てにつき、2月5 日までに学校係へ報告するよう達。(香川県史 年表) 2・18 佐料学校、上笠居の養福寺に開設。(高松市史 年表) 2・20 香川県を廃し、讃岐を名東県(阿波・淡路)に 合併。 旧香川県庁を高松支庁(3.17から)とし、23 日開所。(高松百年史) 2・- ○師範学校、下等小学教則を制定。 3・ 2 ○小学校の休暇日を改正(日曜日休業を改め、 1・6の日を休暇とする。) 3・18 イギリス人教師ゼ・ビ・モリ-ス着県。(高松 百年史・資)(香川歴史年表) 3・18 高松第1小学(旧亀阜学校)を中学と改称。7 月18日、高松中学校(変則)となる。(香川県 史年表) 4・12 ○公・私学校の名称を番号のみによらず、校名 を設けさせる(地名・人名等を適宜使用)。 4・28 ○「学制」2編追加を頒布(農・商・工各学校 を専門学校の一種とする。外国教師が教授する 専門学校の規程を制定)。 5・19 ○「小学教則」を改正(1・6の日を休暇とし た結果、各教科の時間配当変更)。 5・- 高松医学所を旧講道館に移し、仮病院と改称。 (香川県史年表) 6・26 ゼ・ビ・モリ-スを教師として、高松五番丁に 中学校を設置、翌7年廃止。(高松百年史年表) 6・26 三野・豊田郡に徴兵令反対の一揆(西讃竹槍騒 動)が起こり、小学校の焼き討ちなど被害が西 讃一円に波及。7月4日ごろ鎮圧。(讃州百姓 一揆史) 6・- 高松に亀阜・西浜・糸浜・大浜・築地・内町・ 栗林の7小学校を設置。(高松市史年表) 7・15 高松中学校、乾英閣跡に建築落成、3階八角塔・ 2階教室にルネサンス様式。後に師範学校とな る。(香川県史年表)(高松市史年表) 7・28 ○「地租改正条例」を公布。 8・31 西讃竹槍騒動での学校焼き討ちは心得違いで、 速やかに学校を再興すべきことを告諭。(香川 県史年表)・ 11・10 ○内務省設置。 12・27 ○小学校普及委託金を、翌年1月から月割配布 することを公示。この年の小学校区42,451、中 学区239。 この年 讃岐小学校数、公学18、私学226。(名東県史) ●明治7年 甲戌 ●1874 1・27 中学校教師ゼ・ビ・モリ-ス病気により雇用を 解約・帰国することを上申。(香川県史年表) 2・12 私家塾開業について、私家塾開業願書を提出す るよう通達。(高松百年史) 2・13 名東県、区画を改正し大小区制を設ける。讃岐 は大区12、小区55の大区小区制となる。(香川 歴史年表) 3・ 7 高松小学校開業、各小学生4級以上の有志を募 集し入校許可。(香川県史年表) 3・12 旧習を廃し新古門閥の差別なく、協和親睦を命 じる。(高松市史年表) 3・20 ○官立学校、日曜日を休日と定めた。 3・- 川崎舎竹郎(高松西浜町)、中学程度の共立義 塾を設立。(高松市史年表) 5・19 ○学区取締の身分待遇を定める。 7・17 柏原謙益、明七義塾を開き医学を教授。毎月 『明七雑誌』を発行。(高松市史年表) 7・25 ○検定試験による小学訓導の資格付与の規則を 制定。 8・29 ○学校の名称を統一、官立・公立・私立の別を 明示。 9・30 ○府県に対し、中・小学校校地として官有地の 無償提供を指示。 10・13 ○大蔵省、会計年度を1~12月から7~翌年6 月に改定。(明治8年7月から施行) 10・27 祝日・氏神祭礼の際、歓楽にかこつけて風紀を 乱すことがないよう通達。(香川歴史年表) 10・- 6歳以上の小学校学齢者に就学を奨励し、就学・ 不就学の別を月末までに報告。(第18大区区長) (香川県史年表) 11・19 学校創設に、中学校1,000坪(3,300㎡)、小学校 500坪(1,650㎡)以内を無償下げ渡すについて、 申請するように達。(香川県史年表) 11・- 高松変則中学校を成章学校と改称。後に高松師 範学校成章学校とする。(高松百年史年表) 12・- 県が小学校経費補助を廃止したので、高松7小 学校は亀阜・大浜・糸浜・の3校を残し、他校 を廃止。(高松市史)中ノ村に高松小学校があ る。(文部省年報) この年 讃岐の小学校、公学326、私学53。(文部省年報) ●明治8年 乙亥 ●1875 1・ 8 ○文部省布達により、小学校児童の年齢を満6 年から満14年までと定める。 3・ 3 香川郡中ノ村の松平家別庭を栗林公園とし、同 月16日開園、一般に開放。(香川県史年表) 3・24 ○「官立小学師範学校生徒入学心得」を定める。 4. 8 「県治条例」を改正し、県庁事務を庶務・学務・ 聴訟・租税・出納の5課とした。(香川県史年 表) 4・14 ○元老院・大審院を置き、地方官会議を設け、 漸次立憲政体を樹立する旨詔勅。 5・ 7 名東県が小学校規則を達(前文19条・小学校課 程を上下2等に分け、課業を明示)。(香川県史 年表) 5・10 丸亀営所、第5師団所属歩兵第12連隊となり、 9月に軍旗授与。(高松百年史年表) 5・20 ○府県に対し、学務課設置につき学務専任者を 選び、教育を振興すべきことを達した。 5・22 ○盲人教育のための楽善会結成(訓盲院の源)。 6・19 ○文部省蔵版の書籍(教科書等)、すべて翻刻 を許可。 6・20 ○初めて地方官会議を開催。 7・- 博文社創設、新聞展覧所を高松兵庫町85番戸に 設置、無料で閲覧させる。(高松百年史年表) 8・13 ○東京師範学校に中学師範学科設置。(明9.4開 業) 8・29 内務卿から太政大臣に香川県再置を上申。(香 川県史年表) 9・ 5 名東県から讃岐を分離、香川県(第2次)を置 く。(高松市史年表) 11・ 2 高校内町名東県高松支庁跡に香川県庁を開庁。 (高松市史年表) 11・25 ○太政官「文部省職制」を制定(全国教育の事 務を管理し、督学および学校を所管)。 11・30 ○「府県職制並事務章程」制定。(県治条例を 廃止) 12・- 高松公立小学校は、亀阜・紫山・師範附属・育 英・大浜・糸浜の6校。(文部省年報) この年 香川県小学校数、公立18・私立323、県就学率 32.58%(全国第37位)、男子45.56%(第41位)・ 女子18.18%(第26位)、(参考、愛媛県就学率 24.75%(第51位)、男子36.95%(第53位)・女 子11.88(第45位)。(香川県明治教育史) ●明治9年 丙子 ●1876 1・ 9 「府県職制」改正につき、学務は第5課担当。 (香川県史年表) 1・12 高松成章学校生徒入学規則を定める。(17歳以 上35歳以下とし、卒業後は管内小学校に奉職す ること)。(御布告綴簿)(高松百年史資料編) 2・15 ○小学扶助金の配布基準を人口によらず、学齢 人口によることに改め、7月から実施。 3・ 8 文部省達により中学区を改定(第31番中学区豊 田・三野・多度郡、第32番中学区那珂・鵜足・ 阿野郡、第33番中学区香川部・小豆島、第34番 中学区山田・三木・寒川・大内郡)。(香川県史 年表) 3・12 ○官庁、1・6日の休暇をやめ、日曜日全休、 土曜半休制を定める。(4.1実施)。 3・19 小学校の休日を4月から日曜日とし、土曜日は 正午から休暇とする(従前の1と6の日休暇を 廃止)旨布達。(香川県史年表) 4・ 4 香川県庁を高松内町138・139番地(松平操旧邸) に移す。(香川県史年表) 8・ 1 「大区画合併及ビ大小区長職制章程」の実施に より、香川県は7大区57小区に区画。(高松百 年史年表) 8・ 5 高松成章学校を香川県師範学校と改称。(同上) 8・21 香川県を廃し、愛媛県に合併。愛媛県庁は松山 に設置。高松に支庁を置く。(香川歴史年表) 8・22 「各大区伝習所在勤訓導心得」制度。(愛媛県 教育史) 9・30 「派註訓導巡回規則及聯区監視規則」制定。 (同上) 10・ 2 「愛媛県小学校規則・小学校教則・下等小学教 則」を定める。(同上) 11・10 香川県師範学校、愛媛県讃岐師範学校となる。 (愛媛県教育史・資) 11・16 「学区取締職務章程及学区取締事務取扱規則」 「小学教員取扱規則」を定める。(同上) 12・ 1 「学区世話掛取扱規則」を制定、町村の名望家 に学区世話掛を委嘱。(愛媛県教育史) 12・- 「高松変則中学校則」を定める。(愛媛県史) この年 讃岐小学校数、公立382、私立4、讃岐就学率 35.5%(参考:伊予28.05%)。(文部省年報) ●明治10年 丁丑 ●1877 1・ 8 ○田中不二磨、アメリカ教育行政方式へ転換を 決意して帰国。(日本教育史年表) 1・12 ○督学局を廃止。 2・15 ○西南の役起こる。(9.24終わる) 3・ 7 地租改正後、小学校費支出状況が困難として、 資金策を速やかに講じ、学校維持の基礎固めを 県から諭達。(香川県史年表) 3・31 県が学齢児童の調査、就学勧誘を区長・戸長・ 学区取締に指示。(香川県史年表) 4・11 愛媛県讃岐師範学校に女子師範学科付設。(愛 媛県教育史) 4・24 県、「学区世話係心得」を制定。(同上) 5・ 3 ○佐野常民ら「博愛社」創設。(日本赤十字社 の源) 6・12 「教員集会規則」制定。(愛媛県教育史) 6・30 愛媛県讃岐師範学校貸費生20名を募集。(香川 歴史年表) 7・23 県、生徒数対応学費定額等級示す。(愛媛県教 育史) 8・14 岩村権令、「学事奨励ノ告諭」を布告。学事担 当者の興学努力不足を訓戒。(愛媛県教育史) 讃岐の中学区番号改称(第32番大内・寒川・三 木・山田郡、第33番小豆島・香川郡、第34番阿 野・鵜足・那珂郡、第35番多度・三野・豊田郡。 (香川県史年表) 9・11 「小学教員名称並月給改正」通達。(愛媛県教 育史) 9・30 県がコレラ病予防法の心得を制定。(香川歴史 年表) 10・- ○コレラ全国に流行。 11・10 伊予・讃岐両師範学校を合併、愛媛県師範学校 を松山に設置。(愛媛県教育史) 12・28 女子師範学科は第4大区(香川郡)講習所内に 仮設。(11年5月20日愛媛県女子師範学校認可) (香川県史年表) 12・- 高松南新町に純民社設立。(11年1月「演説雑 誌」創刊、後に『純民雑誌』と改題)(高松百 年史) この年 讃岐小学校数、公立392、私立6(参考:愛媛 県就学率32.73%、伊予28.05%)。(文部省年報) ●明治11年 戊寅 ●1878 1・13 第3回学務集会を開き、村落教則案審議。(愛 媛県教育史) 2・ 5 「愛媛県中学校規則」を制定。(香川県史年表) 3・ 5 「公立学校設立及ビ廃合移転願規則」を制定。 (愛媛県教育史) 3・11 「愛媛県下等小学教則」を改訂し、教則を甲種 (都会)乙種(村落)に区別。(愛媛県教育史) 3・12 学務を担当する県庁部署は第5課が分掌。(香 川県史年表) 3・23 「小学資金取扱規則」制定。(愛媛県教育史) 3・26 「愛媛県小学規則及上等小学規則」を改定。 (同上) 3・- 岡内春塘(清太の父)五番丁に九思義塾を開く。 (喜寿回顧録) 5・17 愛媛県下等小学乙種教則結尾学科を制定。(愛 媛県教育史) 5・23 ○「学制」の施行細則として制定された小学・ 中学・専門学校に関する諸規定(小学教則等) を一括廃止。学制改革の動き具体化。 6・19 「愛媛県下等小学丙種教則」制定。(愛媛県教 育史) 6・24 公立変則中学校、変則2字を削除。(愛媛県教 育史) 7・22 ○「郡区町村編制法」を制定。(大区・小区を やめ、行政区画として郡・町村を復活、別に人 口密度の高い地域を区とし、郡長・区長・戸長 を置く。)、 9・10 ○文部省、私学開業許可の書式を廃し、各地方 の適宜に任せる。 12・16 讃岐に7郡を置く。小豆島は豊島を含めて小豆 郡となる。(内海町史)女木・男木は香川郡編 入。 学区取締を解任。事務は今後郡長が担理し、書 記が専任する。(香川県史年表) この年 讃岐小学校数432、児童数34,500名、中学校数6、 生徒数264名。(文部省年報) ●明治12年 己卯 ●1879 1・11 「小学校資金取扱規則・小学校教員取扱規則・ 学区世話係取扱規則・学校寄付金取扱規則・学 齢調査規則」改正を達した。(愛媛県教育史) 1・25 県、小学校教則校則等は郡役所において適宜編 成し、県の認可を得て執行するよう指示。(愛 媛県教育史) 1・27 「聯区監視ヲ置ク心得・聯区監視心得」改正を 達す。(同上) 2・24 小学補助金減額。(愛媛県教育史) 3・13 県、派註訓導を廃し、「派註訓導職務心得」を 廃止。(愛媛県教育史) 4・28 幼児教育をゆるかせにして、学資の義務を怠る ことのないよう郡役所が達。(香川県史年表) 5・ 7 「愛媛県師範学校規則」改定。(愛媛県教育史) 5・16 高松の愛媛県女子師範学校を廃止。(讃岐から しばらく師範学校が消滅)(香川歴史年表) 6・25 「愛媛県小学規則・下等小学教則・上等小学教 則・下等小学乙種結尾学科・下等小学教則丙種 学科」廃止。(愛媛県教育史) 6・30 「香川郡小学校教則」改正。(小学年期を8年 とし、上下2等と結尾科の3種とす)(高松百 年史・資) 7・ 7 コレラ病流行のため、香川郡役所が小学校の臨 時休業を指示。(香川県史年表) 7・10 県、「コレラ病予防仮規則」を公布。(香川県史 年表) 8・- 「香川郡小学規則」を改定。(高松百年史・資) 9・18 「香川郡小学校教員会議規則」を制定。(教員 集会で各校の情報交換・教育諸件の審議研究) (香川県史年表) 9・29 ○「学制」を廃し、「教育令」を公布。 11・12 ○公立幼稚園の設立・廃止は地方長官の、また その保育法は文部卿の認可を受け、私立幼稚園 の設立・廃止、保育法は地方長官に届出ること となる。 11・13 2種類ある公立小学校分教場は以後1種類とし、 1種類は本校に引き直す。(香川県史年表) 12・ 5 ○公立師範学校の卒業証書所持者以外の公立小 学校教員には、各府県所定学力検定を施行。そ の方法は文部省へ伺出ることと定める。 12・26 県立中学校職制を制定。(愛媛県教育史) 12・28 ○文部省、府知事・県令に対し、公・私立学校 の教育方針に弊害があると認めたときは、その 旨を報告すべきことを指示。 12・28 ○公・私立学校の教則について、文部卿の認可 を受ける条件を定める。 12・28 ○教員巡回の方法によって児童を教授する場合 は、その教則を編制し、公立学校と同様文部卿 の認可を受けることを布達。 12・28 文部省、小学補助金支出費目を定む。(愛媛県 教育史) この年 ○夏、教学聖旨(「教学大旨」および「小学條 目二件」)が伊藤博文、寺島宗則に示される。 9月伊藤博文、これに対し教育議を奏上。元田 永孚、教育付議を奏上して反論。 讃岐小学校数452、児童数34,752名、中学校数6、 生徒数278名(文部省年報)。 3~12月、コレラ患者14,400名、死者9,200余名。 (香川県史年表) ●明治13年 庚辰 ●1880 1・ 6 ○文部省、「学務委員選挙規則」を設け、文部 卿に届出るよう府県に指示。 1・ 6 ○小学校のうち、読書・習字・算術・地理・歴 史・修身の6科を具備しないものは変則小学校 とし、普通教育小学校と区別。 1・29 ○小学校補助金年額20万円に減額と決定。 2・ 4 県で天然痘が流行、種痘の奨励促進。(香川歴 史年表) 2・15 平賀源内100年祭を高松福善寺で開催、遺品展 を開く。(香川歴史年表) 4・ 5 ○「集会条例」公布(軍人・教員・生徒が政治 に関する集会に出席し、また政治団体加入を禁 止。)。 4・15 県、「学務委員心得及選挙規則、公立小学校教 員委嘱規則、公立小学校財産取扱規則、私立学 校開業人心得」を制定。(愛媛県教育史) 4・17 ○地方税により設立の公立学校の廃置は、その つど文部省へ開申することを府県に指示。 4・22 「公立学校教則」は学校各自で編成し、戸長郡 長を経て県令に伺出、文部卿の許可を得る。 (愛媛県教育史) 4・26 県が人材を得られるよう、教師の待遇改善につ いて示達。(香川県史年表) 4・28 「公立小学校教員試験規則」制定。(愛媛県教 育史) 4・- ○文部編輯局、『小学修身訓』を編集し、修身 教科書の範を示す。 5・ 3 「小学聯伍監視規則」を制定。(愛媛県教育史) 5・ 3 公立学校設立分合は町村会の協議を経て、伺い 出るよう訓令。(香川県史年表) 5・28 公立学校の築造・修繕・公立小学校の授業料額 の制定は、自今その町村の専行で差し支えない 旨を県が布達。(香川県史年表) 5・- 那珂・多度郡共立亀山中学校開校(教育雑誌) 6・ 4 町村内に私立小学校がある場合は、別に公立小 学校を設置しなくてもよい旨を布達。(香川県 史年表) 7・- 公立高松・南予・共済・西条・亀山中学校、県 立中学校と明示。県会、師範学校分割を論議。 (愛媛県教育史) 8・ 9 香川郡、学校での生徒弁論会が国政にわたるこ とも妨げないが、傍聴は許さない旨示達。(香 川県史年表) 8・30 ○小学校教科書調査の結果を府県に通告し、不 適当なもの27種使用禁止。(9.11、14種追加) 10・20 県、公立小学校の校則教則は学務委員が主任と なり、戸長と教員と協議の上編成し、町村会の 審議を経て県に伺い出るよう指示。(愛媛県教 育史) 10・28 伝染病予防心得書を諭達(コレラ・腸チフス・ ジフテリア・発疹チフス・痘蒼)。(香川県史年 表) 11・ 8 公立小学校校則教則編成については、各郡役所 において各校を指導し、編成のこと。(香川県 史年表) 12・18 ○教育上弊害ある書籍は、学校教科書に採用し ないよう、文部省から府県に対し注意。 12・27 県、各郡町村に師範学校志願者を勧誘し、入学 させるように督励。(愛媛県教育史) 12・ 8 ○「教育令」を改正公布。 この年 讃岐小学校数453、児童数 35,189名、中学校数 4、生徒数 248名、就学率 34.91%。(文部省年 報) ●明治14年 辛巳 ●1881 1・13 「教育令改正公布ノ処猶教育ノ廃弛セサル様注 意ノ件」を達した。(愛媛県教育史) 1・29 ○「小学校設置ノ区域並校数指示方心得、就学 督責規則起草心得、学務委員薦挙規則起草心得」 を制定。 1・31 ○「府県立学校幼稚園書籍館等設置廃止規則、 町村立私立学校幼稚園書籍館等設置廃止規則起草 心得、小学校教員免許状授与方心得」等を制定。 2・12 群書記の学務担任者には、教育の大意に通じる 者を当てるよう指示。(香川県史年表) 5・ 4 ○「小学校教則綱領」を制定。 5・ 8 飯山中学校を下法軍寺村に設置。(文部省年報) 校長三土幸太郎(梅堂と称し・忠造の養父)。 5・ 9 ○「小学校教則」は、小学校教則綱領に基づき 編制して伺出で、教科書は所定の書式により開 申。 6・15 府県立町村立学校職員名称並びに准官等を定め る。(初めて校長の職種を規定) 6・18 ○「小学校教員心得」を制定。 6・30 学事表簿取扱心得制定。(愛媛県教育史) 7・ 8 ○「小学校教員免許状授与方心得」を改正。 7・21 ○小学校設置の区域が町村の境界によりがたい ものは、別に区域を画することを認める。 7・21 ○「学校教員品行検定規則」を制定。 7・29 ○「中学校教則大綱」を制定。 8・ 3 鈴木伝五郎ら『腰抜新聞』創刊。(15.9廃刊) (高松市史年表) 8・19 ○「師範学校教則大綱」制定。(師範学校初の 単行法規)(日本教育史年表) 9・13 県、「小学校教員心得」を制定。文部卿福岡孝 弟の小学校心得を頒布、伝達(香川県史年表) 10・12 ○詔勅を発し、明治23年を国会開設の期と定め る。 10・15 学務委員選挙規則及事務要項制定。(愛媛県教 育史) 10・31 県、小学区画を定め、小学校数を示す。大内郡 16・寒川郡25・三木郡15・山田郡15・香川郡53・ 小豆郡33・阿野郡33・鵜足郡26・那珂郡45・多 度郡23・三野郡34・豊田郡28。(愛媛県教育史) 11・10 県、「中学校教則大綱」を伝達。(愛媛県教育史) 12・ 7 学事に係る議案は、学務委員に協議のうえ、町 村会法に拠り戸長が取扱うよう訓令。(香川県 史年表) 12・28 ○学校施設を各種集会への使用禁止を府県に指 示。 この年 讃岐小学校数 450、児童数40,569名、中学校数 3、生徒数149名。(文部省年報) ●明治15年 壬午 ●1882 1・17 学校を借用しての集会では、言語のわいざつ・ 詭(ルビ き)激にならないよう取締まることを学務委員に 指示。(香川県史年表) 1・28 「町村立私立学校設置廃止規則・小学校教則・ 就学督責規則」を制定。(愛媛県教育史) 2・ 4 「愛媛県小学校校則・学校教員品行検定規則」 を制定。(同上) 2・ 7 「学資取扱規則・小学校職制・小学校教員講習 所設置規則」制定、「町村立私立小・学校教員 免許状授与規則」を制定。(愛媛県教育史資料 篇) 2・13 「学校幼稚園書籍館諸職員任用規則」、「学事ニ 付戸長卜学務委員トノ関係心得」を達した。 (同上) 2・16 「小学校生徒試験規則」を定めた。(同上) 2・22 「県立町村立学校職員等級月俸表並ニ小学教員 月俸旅費規則」、「小学校長准訓導月俸額」を制 定。(愛媛県教育史) 2・24 「県立中学校職制」制定。(愛媛県教育史) 3・ 2 県、「私立学校心得」を布達。(同上) 3・14 「小学聯区研究会設置規則」制定。(同上) 3・29 「町村立私立幼稚園書籍館設置配置規則」。(愛 媛県教育史) 3・31 郡役所「学事集会条項」制定。(同上) 3・- 『高松藩記』(高松藩11代228年間事跡記述)が 完成。(香川歴史年表) 4・17 ○公・私立学校監督取締について府県へ通達。 4・22 香川郡役所、学事集会条項を定める。(学務委 員・教員で構成、授業・学校管理等協議)(香 川県史年表) 4・28 「小学校建築心得」を達した。(愛媛県教育史) 5・ 6 「郡役所学事取扱心得」制定。(同上) 5・15 「学務委員事務取扱心得」制定。(同上) 5・20 「学校職員心得」制定。(愛媛県教育史) 5・27 「医学校通則」制定、医学校設置基準を提示。 (同上) 5・29 讃岐分県独立運動起こる。(高松百年史年表) 9・15 1郡内小学校で同名称付け不可。(香川県史年 表) 9・29 「愛媛県師範学校規則」制定。(愛媛県教育史) 9・一 『腰抜新聞』が、第85号で廃刊になった。(香 川県史年表) 10・ 5 学齢児童には、学務委員の督促を待たず、速や かに就学させるよう告諭。(香川歴史年表) 11・13 県、「愛媛県中学校教則」制定。(愛媛県教育史) 11・18 1月制定の「就学督責規則」中、疾病及び貧窮 の2項で、郡長が不就学を許可する程度を定め る。(愛媛県教育史) この年 羽原半五郎、高松七番丁に高松英語学校開設。 (高松市史年表) 讃岐小学校数437、児童数 46,842名、中学校数 3、生徒数156名。(文部省年報) ●明治16年 癸未 ●1883 1・12 高松中学校資金徴収のため、高松法泉寺で山田 香川郡町村連合会を開設。(香川県史年表) 2・ 3 宮武外骨(東大明治新聞雑誌文庫創始)が南海 日報に投書。(香川県史年表) 2・ 5 「愛媛県中学校規則」を制定。(愛媛県教育史) 2・ 8 高松中学校の高等科増設、満12歳以上の寄宿生 40名・通学生30名を募集。(香川県史年表) 2・19 県、5か年以上小学校に在勤して相当の実績あ る者は、試験を経ず各学科の免許状を授与する ことにする。(愛媛県教育史) 2・19 宮脇村亀阜学校内に夜学舎開校。(香川県史年 表) 2・23 中学校の学期を前学期(3月1日~7月31日)・ 後学期(9月1日~2月28日)とす。(愛媛県 教育史) 2・26 香川郡兵庫町洋々社『讃陽発育雑誌』を発行。 (香川歴史年表) 4・11 「農学校通則」を制定。 4・28 文部省、「府県選挙師範生徒募集規則」を制定、 公費で各府県選択生を東京師範学校で修学させ ることにする。(愛媛県教育史) 6・18 高松病院附属医学校廃止。(香川県史年表) 7・ 6 ○「府県立師範学校通則」を制定。 7・27 「小学校教員免許状授与方心得」改正(学力 のほか品行の検定を重視)。 7・30 県、町村の学事で県令の認可を経るものは、町 村会の評決を得る前に、県令の指揮を受けるよ う達する。(愛媛県教育史) 7・31 ○府県が小学校・中学校・師範学校の教科書を 採択使用する場合、事前に文部省の認可を必要 とする旨を通達。(従来は届出制)。 8・18 ○小学校教員資質向上のため、教員講習所の設 置、督学訓導の配置方を府県に指示。 8・20 県、小学校教育を監督指導するため巡回訓導を 置き、「巡回訓導設置規則及職務心得月俸旅費 規則」、「郡長ニ於テ巡回訓導設置ニ対スル心得」 を設定。(愛媛県教育史資料篇) 9・ 9 ○大日本教育会結成(会長、辻新次)。 10・ 4 琴平山皇道学会の私立明道学校の設立許可。 (香川歴史年表) 10・12 県、師範学校附属小学校を設立し、「同校規則」 を制定。(愛媛県教育史) 12・28 ○「徴兵令」を改正。(現役・予備役・後備役 の制) 12・28 ○「徴兵令」改正により、官立府県学校卒業者 を対象に、1年志願兵制度及び6年以内の徴兵 猶余を認める制度を創設。 12・- 三野豊田郡は、観音寺村の郡立豊田中学校に三 野豊田初等師範学校を設立した。(文部省年報) 12・- 牧野謙次郎、天神前に静修塾を開き漢学を教授。 (明治26年閉塾)渡辺依中、古新町に渡辺塾を 開き薬学を教授。(高松市史年表) この年 讃岐小学校数497、児童数51,817名、中学校数 4、生徒数 258名、師範生 6名。(文部省年報) ●明治17年 甲申 ●1884 1・11 ○「商業学校通則」を制定。 1・23 官公立学校で退学を命じられた学生は、町村立 学校・私立学校への入学も禁止するよう学校規 則に掲載を指示。(香川県史年表) 1・26 ○「中学校通則」を制定。 1・- 琴陵宥常等が琴平に夜学所を開設、20歳に達し た働く者に3時間の読み書き算盤を教授、233 日授業、生徒61名。(香川県史年表) 2・ 2 「小学聯区教務研究会規則・同設置規則」制定。 (愛媛県教育史) 2・15 ○学齢未満幼児の小学校入学を禁じ、幼稚園の 方法により保育すべきことを通達。 3・ 1 三野郡財田上ノ村の大久保彦三郎が自宅で「忠 誠塾」を開設し漢学教授。(尽誠学園百年史) 3・ 4 ○督業訓導を小学督業と改称。 3・- 香川郡安原3か村は連合し、教員養成を目的と して3小学校に香源講習所を設置。(塩江町史) 5・ 5 小学校裁縫科の婦人教師雇い入れが困難なため、 村落内の裁縫家塾に委嘱して学習。(香川県史 年表) 5・23 県、従来の県立中学校を廃止して3校を設置し、 第1(旧松山)中学校に初等高等科を、第2 (旧高松)第3(旧南予)中学校に初等科のみ を置く。(愛媛県教育史) 6・14 県立師範学校中学校職員等級月俸改定。(愛媛 県教育史) 7・ 1 県立8中学校を整理して3中学校に統合し、第 1中学校(松山)、第2中学校(高松)、第3中 学校(宇和島)を置き、大洲・西条・越智・亀 山・飯山中学校は廃止。(香川県史年表) 7・ 2 ○「中学校教則大綱」を改正し、初等科(4か 年)のみの設立を認める。 7・16 県が那珂多度郡長から伺いのあった丸亀市街の 中学予備学校の創設認可。(丸亀市文書) 8・ 1 三野豊田郡師範学校運動場に体育伝習所を置き、 郡内小学校教員各1名(女教員を除く)を集め て伝習。(香川県史年表) 8・13 ○「中学校師範学校教員免許規定」を制定(中 等教員検定制度の初め)。 8・19 本県師範学校教則中学科修学年限1か年半を2 か年課程に改正。(香川県史年表) 8・28 「県立師範学校中学校職制並事務章程」制定。 (愛媛県教育史) 10・ 4 琴平山皇道学会、私立明道学校創設認可。(香 川県史年表) 10・ 9 「中学校師範学校教員免許規程」伝達。(愛媛 県教育史) 10・- 上笠居村、鬼山・佐山・里藤の3校合併し訓勝 小学校となり、本校を藤井、鬼無・佐料に分校 設置。(高松市史年表) 11・ 7 那珂郡吉野上・丸亀市街西組・多度津村の戸長 等、県に県立中学増設の願いを提出。(香川県 史年表) 12・- 高松59町・隣接2村は1学区となり、第一高松 小学校~第五高松小学校と1分校設置する。 (高松百年史) この年 ○松方デフレ政策(紙幣整理)により、不況が 激しく会社・銀行など多数倒産、不況と凶作の ため農村が窮乏し、翌18年は不況がさらに深刻 となる。 讃岐小学校数 494、児童数 56,562名、就学率 51.93%、中学校数 1、生徒数 140名。(文部省 年報) ●明治18年 乙酉 ●1885 2・ 8 県、生徒が多数集合して危険な行為をしないよ う取り締まることを指令。(愛媛県教育史) 2・13 ○全国学事視察区域を6地方部に分ける。 4・19 森多一郎らが発起して、浄願寺書院で讃岐国教 育会について集会。(海南新聞) 4・- 松平頼聰旧高松藩主の主唱で、高松育英会が設 立され、東京本部・高松支部を設置。(高松百 年史) 5・ 3 高松同盟以文会を設立。(海南新聞) 5・ 7 「町村立小学校設備規程」を制定。(愛媛県教 育史) 5・ 9 ○日本銀行、初めて兌換銀行券発行。 6・ 1 「三野豊田郡中学予備学校規則」を制定。高等 中学校に入るための必須学科を授業。18学科で 修業年限4年。(香川県史年表) 6・11 「町村立小学校職員等級月俸表」改定。(愛媛 県教育史) 6・- 志度村多和神社詞官松岡調が多和文庫建設。 (志度町史) 7・10 「巡回訓導設置規則及職務心得」を廃し、「小 学督業規程及講習規則学校巡視規則」を制定。 (愛媛県教育史) 7・- 坂出譚話会設立、民権拡張学習会開催。雑誌 『坂出譚話会報告』を発行。(香川県史年表) 8・12 ○再び「教育令」を改正(地方教育費の節約等)。 8・19 ○府県立及び町村立学校において授業料徴収を 指示。 8・25 「旧学務委員ノ事務ハ受渡済開申スへキノ件」 を達した。(愛媛県教育史) 9・22 「学事事務戸長ニ於テ取扱方心得」を達した。 (同上) 10・ 1 ○女子師範学校を師範学校に合併し、女教員養 成は師範学校で行うこととする。 10・ 6 関県令が教育令改正につき、本県の教育は全国 水準以下であるから、県民は子弟の教育に励む よう督励を告諭。(香川県史年表) 10・15 ○府県立師範学校教員養成のため、官立東京師 範学校において生徒募集。その規則を定める。 10・20 ○メートル条約に加入調印(明19.4.20勅令公 布)。 11・ 9 ○府県に対し、「小学教場」設置につき通達。 11・12 県、学区会、「町村の境界と区域を異にする学 区内の会議規則」を定める。(愛媛県教育史) 11・16 小西甚之助・鎌田勝太郎らによる「予讃分離の 建議書」が内務卿に提出される。(高松百年史) 11・18 ○府県立学校の兵式体操及び軽体操の教員養成 を体操伝習所で行うことにつき府県に通達。 11・25 ○訓盲唖院、文部省直轄となる。(12.4文部省 に訓盲唖院掛を置く。) 12・ 7 ○「中学校師範学校教員免許規程」を改正。 12・12 ○公立小学校においては、修業期限1か年をもっ て1学級とすべきことを定める。(半年進級制 を1年進級制に改正。) 12・12 ○私立小学校は1か年または半か年を1学級と すべきことを定める。 12・22 ○太政官制を廃し、内閣制度創設。 12・22 ○第1次伊藤博文内閣成立。 12・22 ○森有礼初代文部大臣に就任。 12・28 ○文部省局課を改置。(大臣官房ほか3局と視 学部を置き、全府県を5部に分け各部担任視学 官を配置。) 12・28 ○音楽取調所を音楽取調掛と改め、大臣官房の 附属とする。 12・28 ○布告・布達は、官報掲載をもって公式とする。 12・28 ○体操伝習所を東京師範学校附属とする。 この年 讃岐小学校数 490、児童数 55,537名、就学率 49.68%、中学校数1、生徒数146名。(文部省 年報) ●明治19年丙戌 ●1886 1・ 4 県、身体虚弱で徴兵志望ができない者へ、体格 養成に遺憾ないよう告諭。(香川歴史年表) 1・ 9 三野豊田郡が「振武義会仮規則」を制定し、同 郷の壮士の兵役従事を推進。(同上) 2・ 7 高松学館の開業式を行う。(朝日新聞) 3・ 2 ○帝国大学令を公布。(大学院及び法・医・工・ 文・理の5分科大学を置く。) 4・10 ○「師範学校令」を公布(尋常師範学校・高等 師範学校の2段階)。 4・10 ○「小学校令」公布(尋常小学校4年・高等小 学校4年の2段階、尋常小学校の課程を義務教 育)。 4・10 ○「中学校令」を公布(尋常中学校・高等中学 校の2段階)。 4・10 ○「諸学校通則」を公布。 4・10 尋常小学校の就学は父母・後見人の義務とした。 (高松百年史) 4・29 ○東京師範学校を高等師範学校に改組。 5・10 ○「教科用図書検定条例」を制定。 5・25 ○「小学校ノ学科及其程度」を制定。 5・25 ○「小学簡易科要領」を制定。 5・26 ○「尋常師範学校ノ学科及其程度」を制定。 5・28 ○「尋常師範学校生徒募集規則」・「尋常師範 学校卒業生服務規則」を制定。 5・- 鎌田勝太郎ら坂出町に済々学館開校。(香川県 教育史) 6・ 9 ○「小学校ノ学科及其程度」について、実施上 の方法は府知事県令が定めるよう訓令。 6・21 ○「小学校教員免許規則」を制定。 6・22 ○「尋常中学校ノ学科及其程度」を制定。 7・ 1 ○「高等中学校ノ学科及其程度」を制定。 7・ 7 ○尋常師範学校の教科書に運用すべき書目指示。 7・19 ○「訓盲唖院規則」を制定。 8・ 2 1県1中学校の規定により、県立第二(高松) 第三(宇和島)中学校を廃止。(愛媛県教育史) 8・ 4 学務課、県庁官制の新編成により第2部に属す。 (同上) 9・12 讃岐教育会第1回総集会開催。(讃岐教育会雑 誌) 10・ 8 ○「尋常師範学校官制」を公布。 10・14 ○「高等師範学校生徒募集規則・高等師範学校 卒業生服務規則」を制定。 11・26 女児の高等小学校への増加策として、尋常小学 校に裁縫科を加えることを、知事から文部大臣 へ伺い。12月14日認可。(香川県史年表) 11・27 「愛媛県尋常師範学校規則」制定。(愛媛県教 育史) 12・ 3 「小学校教則」を制定し、学科を尋常小学科・ 高等小学科に分ける。(香川県史年表) 12・ 4 「小学簡易科教則・小学校則・学齢児童就学規 則」を制定。(愛媛県教育史) 12・ 9 ○教科用図書検定要旨を定める。 12・10 ○教科用図書の供給方法を定める。 12・10 「小学校準備心得」を制定。(愛媛県教育史) 12・14 「小学校経費取扱規則」・「小学校授業料規則」 ・「小学校教員学力験定試験細則」・「小学簡 易科教員及小学校授業生免許規則」・「学資寄 付手続」を制定。(同上) 12・14 高等小学校授業料は1か月10銭以上1円以下、 尋常小学校1か月5銭以上70銭以下とする。 (愛媛県教育史) 12・14 郡長開設の「学事集会規則」を定め、学事の改 良を図る。(同上) 12・14 「教務研究会準則」を定め、小学教科書・授業 方法の研究を図る。(同上) 12・22 ○「尋常師範学校・尋常中学校及高等女学校教 員免許規則」制定。(中学校・師範学校教員免 許規程廃止) 12・28 ○「公立学校職員ノ名称及待遇」を制定。 この年 讃岐小学校数 474、児童数52,771名、就学率 47.22%、中学校数 0、生徒数 0名。(文部省 年報) ●明治20年 丁亥 ●1887 1・ 7 小学校及小学簡易科の教科用図書仮定。小学校 教員俸給改定。(愛媛県教育史) 小学校教員月俸、高等小学校長40円以下15円以 上、同教員40円以下10円以上、尋常小学校長30 円以下12円以上、同教員30円以下7円以上、小 学簡易科教員10円以下4円以上と定めた。(香 川歴史年表) 1・ 9 ○ドイツ人エミイル・ハヴスクネヒト、帝国大 学文科大学に着任(ヘルバルト教育学を紹介)。 1・10 尋常小学校、土地の状況により、女児に裁縫科 設置。(愛媛県教育史) 1・11 「商業学校通則」。「中学校通則」は26日制定。 (同上) 1・12 「町村立私立学校幼稚園書籍館設置廃止規則」 制定。(愛媛県教育史) 1・21 県、小学校及簡易科の名称は、自今学校所在の 地名を用いることを訓令。(愛媛県教育史) 1・22 「小学校職員職制」を制定。(同上) 2・22 県、小学校生徒改正教則編入方法を指示。 (愛媛県教育史) 2・23 県、小学校設置区域及位置を公表。(同上) 4月1日施行、讃岐、高等小学校6校、尋常小 学校135校、小学簡易科206校。(香川県明治教 育史) 3・ 1 「小学校職員任免例」を制定。(愛媛県教育史) 3・ 6 讃岐教育会会長は泉川健とある。(讃岐教育会 雑誌) 3・ 7 小学校及び小学簡易科首座訓導が規則上の疑義 があるときは郡長の指示を、教授上の疑義は尋 常師範学校長の指示を請うよう達す。(愛媛県 教育史) 3・25 ○「公私立小学校教科用図書採定方法」を制定。 3・25 ○「尋常師範学校教科用図書採定方法」を指示。 4・10 山田香川郡高松高等小学校開校。(海南新聞) 4・29 ○小学校用歴史教科書編纂旨意書を公示して原 稿を募集。 4・- 岡内清太、栗林育児舎を創設、貧窮児童の授産 的教育を開始。(喜寿回顧録) 5・ 7 ○「教科用図書検定規則」を制定。(教科用図 書検定条例を廃止) 5・ 7 「師範学校小学校及中学校教科用図書採定ニ関 スル規則」制定。(愛媛県教育史) 5・19 ○博愛社を「日本赤十字社」と改称。 6・12 愛媛教育協会創立。(愛媛県教育史) 7・ 3 讃岐教育会、愛媛教育協会へ入会を決議。(海 南新聞) 8・ 2 郡役所処務規程を定める。庁中に第1・第2 課を置く。(香川県史年表) 8・ 4 ○地方の状況により小学校教員仮免許状の授与 を認める。 8・31 小学校建築法標準を定めた。尋常小学校は教室 のほか、裁縫兼習礼室・職員室・生徒控所・応 接所・図書器械標品室・小使詰所・戸外体操場・ 便所を具備する。(香川県史年表) 9・ 8 藤川三渓(本県出身)、東京に初の大日本水産 学校を設立。(高松市史年表) 10・ 6 愛媛教育協会高松支会が発会、会員90名。(海 南新聞) 10・16 愛媛教育協会山田香川郡支会発会式挙行。(同 上) 10・26 小学簡易科、簡易小学校と改称。「小学校経費 取扱規則・小学校授業料規則」を改定。(愛媛 県教育史) 10・26 高等小学校授業料1等1円・2等70銭・3等30 銭・4等20銭・5等10銭となった。(同上) 10・- 高松の有志が、讃岐尋常中学校設置について、 「讃岐教育議会設立法案」を作成して、愛媛第 二部部長に提出。(高松百年史) 11・17 「小学校教員講習規則」を制定。(愛媛県教育 史) 11・26 愛媛県尋常師範学校生116名が高松まで遠足し、 12月3日に帰校。(海南新聞) 12・ 4 愛媛教育協会大内・寒川・三木郡支会発会式を 行う。(海南新聞) 12・18 高松に讃岐青年振気会を創設。(同上) 12・29 ○「新聞紙条例・出版条例」改正公布。 12・- 高松女子懇親会を設立。(香川県明治教育史) この年 讃岐小学校数 347、児童数、46,106名、就学率 48.96%(参考 伊予42.36%)、中学校数 0 (文部省年報) ●明治21年 戊子 ●1888 1・28~30 第1回愛媛教育協会総集会開催。(愛媛県 教育史) 2 ・ 3 ○文部省、「紀元節歌」を学校唱歌として送付 (以後、紀元・天長2節に祝賀式典を挙げるよ う内命)。 2・15 県、新聞紙発行その他取扱方心得制定。(香川 県史年表) 2・26 高松女子懇親会、讃岐婦人談話会と改称、発会 式挙行。(海南新聞) 3・- 学務集会開催。(愛媛県教育史) 4・25 ○「市制・町村制」を公布。(明22.4施行) 4・30 ○枢密院を設置。 6・ 5 県、公私立学校に天長節・紀元節祝賀式挙行を 指示。(愛媛県教育史) 8・ 1 愛媛教育協会山田香川郡支会主催、20日まで高 松高等小学校で避暑講習会を開催。(海南新聞) 8・21 ○「尋常師範学校設備準則」を制定。 8・- 愛媛県尋常師範学校、女生徒25名の入学許可。 (愛媛県教育史) 9・ 1 県、小学校教科用図書撰定手続を制定。(同上) 9・ 5 伝染病流行のため小学校を臨時休業させる場合 は郡長が処置し、その旨県へ開申することを示 達。(香川県史年表) 9・ 8 近年、古美術品の海外流出時運から、神社・寺 院の宝物什器の散逸防止を示達。(香川県史年 表) 9・21 学校生徒礼式要項を制定。(愛媛県教育史) 10・ 4 「尋常師範学校職員服制」を制定。(同上) 10・20 『予讃新報』を発刊。(高松百年史) 10・23 「小学校教員検定受検者心得」を制定。(愛媛 県教育史) 11・ 6 内務大臣、閣議に「香川県設置之件」を提出。 (香川県史年表) 11・26 学校授業料を父兄の財産調査によって等級別に 定める。(月額・高等小学校1等1円・2等70 銭・3等50銭、尋常小学校1等50銭・2等40銭・ 3等30銭・4等20銭・5等10銭)(香川県史年 表) 11・27 元老院、香川県設置の件を可決、上奏。(香川 県史年表) 12・ 3 讃岐が愛媛県から分離し、第3次香川県となり、 初代知事に林董が就任。(香川県史年表) 12・22 山田香川教育支会商議員会は、愛媛教育協会か ら分離し、香川県教育会独立を支会長に建議。 (予讃新報) 12・27 香川郡高松五番丁浄願寺に仮県庁舎を置く。 (高松百年史) 学務は第2に属す。(香川県史年表) 12・28 ○文部省、学生生徒の体格検査様式を定める。 -・- ○国歌「君が代」の制定を条約国に通告。 この年 高等小学校8校(内分校1校)児童数1,534名・ 尋常小学校135校児童数26,270名、小学簡易科 205校児童数14,498名、中学校数0(県学事年報)。 就学率43.33%、出席率59.54%、通学率指数 2,579.87、香川県は全国47府県中第41位。(香川 県明治教育史) ●明治22年 己丑 ●1889 1・14 愛媛県尋常師範学校生徒の中、本県よりの入学 生55名を引き取る準備ができるまで、21・22年 度中は同県へ委嘱することを文相にりん申。 (県学事年報) 1・22 ○徴兵令改正により、在学者の徴集猶予、官公 立師範学校卒業者に対する6か月間現役の特典 を認める。 1・22 尋常小学校において、学校長を必要とするも、 経済が小なるため正当な者を置き難いときは、 首座訓導に学校長心得兼務を命ずることあるべ き旨、第2部長をして各部長に通知。(県学事 年報) 2・ 4 初めて香川県会を高松興正寺別院で開会。(香 川県政史年表) 2・ 4 文部属山路一遊を本県属に任じ、学務課長を命 ず。(県学事年報) 2・11 ○「大日本帝国憲法」発布。「皇室典範」発布。 2・11 ○森有礼文相刺され、翌日死亡。(岩波日本史 辞典) 2・11 ○「衆議院議員選挙法」公布。 2・16 ○陸軍大臣大山巌(#「巖」は旧字)、臨時文部大臣兼任。 3・ 7 告示第21号を以て、本年第1期小学校教員等学 力検定試験を5月に施行する旨を示す。(県学 事年報) 3・ 9 22年度中に、尋常師範学校開設見込。(県学事 年報) 3・20 『讃岐日報』が創刊。(高松百年史) 3・22 ○榎本武揚、文部大臣に就任。 3・23 ○土地台帳規則を公布。(地租は土地台帳によ り徴収することになる。) 3・27 本年第1期小学校教員学力検定試験の日割及び 受験者の出願期日を示す。(県学事年報) 4・ 1 「市制・町村制」施行開始。(日本教育史年表) 4・ 7 県教育会創立員総代会を高松高等小学校で開催。 (香川県政史年表) 4・10 小田知周ら、高松南新町に『香川新報』(四国 新聞の前身)を創刊。1部1銭2厘、1か月前 金22銭。(香川歴史年表) 4・20 『学術離明雑誌』創刊。(香川県史年表) 4・27 高松五番丁・鶴屋町両校が春日川へ遠足。(香 川新報) 5・ 6 県内に腸チフス流行。(患者639名、死者108名)。 5・19 香川県教育会創設の核となる山田香川郡部会が 発会。(香川新報) 5・23 讃岐鉄道株式会社が多度津を起点とし、丸亀- 琴平間に初めて汽車が開通。(香川県政史年表) 5・25~27 本年第1期小学校教員等学力検定試験を施 行。(県学事年報) 6・16 香川県教育会が高松片原町本願寺説教所で発会。 会長 吉田豊文。(香川県図書館史) 6・17 県、各部学務担任書記を召集し、学事諮問会を 開催。(県学事年報) 6・28 県、告示第48号により、小学校設置区域内にお いて、管理者の諮詢に供するため、便宜に学事 商議員を置くことを得しめ、設置要項を示す。 (県学事年報) 7・29 文部大臣、県尋常師範学校設置を認可。(同上) 8・ 3 小学校長訓導の転任は、教育上の障害が少なく ないので、自今新任の際にはとくと本人の意見 を尋ね、いったん任用の上はなるべく転任せし めざることとし、各部長に通牒(ルビ ちょう)。 (県学事年報) 8・ 9 従来小学校の雇いにかかる代用教員及び代用授 業生は本月限り、すべて解雇される。(同上) 9・26 香川県教育会、『香川県教育会報告』第1号を 発刊。(同号) 10・ 1 県尋常師範学校を香川郡高松天神前に設置し、 校舎建築落成まで事務所を県庁内に置く。(県 学事年報) 10・ 2 山路一遊を香川県尋常師範学校長に任じ、学務 課長兼任。(同上) 10・19 「尋常師範学校職員雇俸給規則」を定む。(県 学事年報) 10・22 東京で水産学校開設の藤川三渓死去。(高松市 史年表) 10・25 ○「尋常師範学校女生徒ニ課スへキ学科及其程 度」制定。 10・25 ○尋常師範学校女生徒の年齢(15年以上、20年 以下)を定める。 10・25 ○「尋常師範学校卒業生服務規則」を改正(服 務義務年限を男子10か年、女子5か年とし、指 定学校服務を男子5か年、女子2か年とする。) 10・25 ○旧制の小学師範学科卒業証書は、7か年間小 学免許状と同一の効力を有するものとする。 11・ 1 尋常師範学校男子寄宿舎が落成。(香川県政史 年表) 11・11 「尋常師範学校職務規程」を制定。(県学事年 報) 12・ 1 尋常師範学校は校舎建築が末落成なので、しば らく民家を仮校舎として始業する。(同上) 12・20 ○小学校及びその他普通学校の教員の集会、政 治活動取締りに関する省令を制定。 12・24 ○「内閣官制」を公布。(総理大臣権限縮小、 軍の権限強化。) 12・25 天皇・皇后両陛下の御真影を尋常師範学校への 下賜を上申し、下賜せられた。(県学事年報) 12・26 林董が兵庫県知事に転任。第2代知事に柴原和 が就任。(香川県政史年表) 12・28 県尋常師範学校の建築落成まで、仮校舎を香川 郡五番丁に置く。(県学事年報) この年 高等小学校8校(内分校1校)、児童数2,218名、 尋常小学校135校、児童数26,971名、小学簡易科 204校、児童数15,308名、中学校0。(県学事年 報) 就学率43.53%、出席率62.71%、通学率指数 2729.7663 香川県は全国47府県中第41位。(香川県明治教 育史) ●明治23年 庚寅 ●1890 1・ 7 「尋常師範学校学則」を仮定。生徒定員120名 (県学事年報)当時男子3学級41名・女子1学 級11名。(香川県教育史) 1・14 「尋常師範学校生徒薦挙法」定める。(県学事 年報) 1・21 県教育会常任商議員会が知事の諮問について、 小学校授業料を高等小学校1円以下10銭以上、 尋常小学校50銭以下3銭以上とすることを答申。 (香川県教育会報告) 2・12 小学校において火災盗難等があっては不都合に つき、宿直を置き、管理者及び学校長において 一層注意を加え、取締を厳密にすることを通知。 (県学事年報) 2・15 県下に「市制・町村制」施行。(香川県史年表) 2・15 高松に市制をしく。(人口33,863名)(高松市史 年表) 2・20 英学速成伝習会が高松市大字塩屋町64番戸に開 設。(香川県政史年表) 2・21 柴原知事、全国知事会議において、徳育涵 (ルビ かん)養の建議を強調し、「教育勅語」 発布のきっかけとなる。(倉沢剛「小学校の歴史Ⅱ」) 2・24 寒川三木郡長尾高等小学校新築落成式につき、 倉林属が出張。(県学事年報) 2・26 ○全国知事会議、徳育につき建議、教育勅語発 布の機運を高める。 3・ 1 那珂郡琴平尋常小学校新築落成式に倉林属出張。 (県学事年報) 3・ 3 県教員講習会を開設。(香川県政史年表) 3・18 アメリカ人ベルツ博士の『女子教育論』の訳文 を連載。(香川県史年表) 3・22 初めて県教育会総集会を高松市大宇内町時和園 で開催、小学校の学年暦を4月1日から翌年3 月31日までに改正すること、尋常中学校設立の ことを建議。(香川県史年表) 3・25 ○女子高等師範学校創設。(高等師範学校女子 部を分離 初代校長中村正直) 3・27 高松高等小学校、春日川川原で運動会挙行。 (香川新報) 4・ 7 高松医会創設。高松市大字内町砂川楼支店で発 会式。(香川県政史年表) 4・12 県尋常師範学校職員(女子を除く)の服制制定。 (県学事年報) 4・18 明治天皇が呉・佐世保両鎮守府及び江田島兵学 校へ行幸の途次、軍艦高千穂で小豆郡内海湾に 御宿泊。(香川県政史年表) 4・21 讃岐婦人談話会、第1回通常会を開き、修身・ 家事・経済・衛生・育児法・音楽・地理歴史等 の事業を決定。(香川県史年表) 4・26~27 香川郡第1回教育品展覧会開催。(香川新 報) 4・27 山田、香川両郡小学校体育運動会が旧高松城内 で行われ、6,000名が参加し兵式体操も披露。 (香川県史年表) 5・17 ○芳川顕正、文部大臣に就任。 5・17 ○「府県制・郡制」公布(地方自治制度の確立)。 5・20 市制町村制施行につき、市と町村にまたがる小 学校の管理方区分を山田香川郡役所及び高松市 役所へ訓令。(県学事年報) 5・25 ○大日本教育会、全国教育者大集会を開催。 6・ 5 北古馬場町福善寺を仮庁舎として、高松市役所 を開庁。(高松市史年表) 6・- 県教育会事務所を高松市五番丁18番戸へ置く。 (本会沿革史) 7・ 1 ○第1回衆議院議員総選挙。 7・ 4 官立府県立師範学校を卒業し、公立小学校の教 職にあるものにして、徴兵令により6週間現役 に服すべき者、その服役中の俸給は支給せざる を常例とし、事情によっては支給するも妨げな い旨を郡市長に通牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 7・14 香川県尋常師範学校第1回卒業生男子14名を出 す。(香川大学教育学部百年のあゆみ) 7・23 「尋常師範学校附属小学校仮規則・同幼稚科仮 規則」制定。(県学事年報) 7・29 香川県尋常師範学校が仮校舎から高松市天神前 の新校舎に移る。(香川県教育史) 8・ 2 松本貫四郎、第2代県教育会長に就任。(香川 県教育会五十年史) 8・ 8 高等小学校英語科は自今随意科となし、父兄の 意見を諮り希望者に限り教授を定める。(県学 事年報) 8・26 谷本富(山口高等中学校教授)、高松市五番丁 校でヘルバルト教育大要を講演。(香川県史年 表) 8・28 学校生徒の学力人物を査定する件を廃せられた が、学校は生徒の学力訓練のみならず、品性の 修養に注目すべきはもちろん、各学校は薫陶上 一層適切に注意することを通牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 9・ 1 県、小学校校則を改正。学年歴を4月1日から 翌年3月31日とする。(香川県史年表) 9・15 阿野郡坂出町に済々学館を開館。(香川県政史 年表) 9・20 高等小学校生に、ますます忠君愛国の志気を涵 (ルビ かん)養させるために、県下7高等小学校へ御真影下 賜を上申、10月27日下賜された。(県学事年報) 9・- 県尋常師範学校附属小学校校舎が高松市天神前 116番地に新築され、16日授業開始、訓導2名、 尋2~高2の5学級、164名入学。(附小70年誌) 10・ 3 ○「地方学事通則」を公布。 10・ 3 ○「市町村立小学校教員退隠料及遺族扶助料法」 を公布。 10・ 7 ○「小学校令」を公布(明治19年の「小学校令」 廃止)。 10・ 7 ○郡に郡視学、市町村に学務委員を置く。 10・10 コレラ大流行。栗林校一週間臨時休校(香川新 報) 10・11 ○地方官官制の改正により、学務は地方庁の内 務部第3課の所掌となる。 10・30 ○「教育ニ関スル勅語」発布。 10・31 ○文部省、「教育ニ関スル勅語」謄本を全国の 学校へ交付。 11・ 3 県尋常師範学校、明治天皇の卸真影を奉載。 (香川県教育史) 11・ 7 「教育ニ関スル勅語」は、文部大臣の訓示に基 づき、教育者は聖旨を奉体し、率先薫育陶冶(ルビ や)に 従事し、学校の式日等に生徒を集会して勅語を 奉読し、精細に解釈して服膺(ルビ よう)させるよう各郡市 長へ訓令。(県学事年報) 11・ 7 阿野郡滝宮高等小学校が開校。(香川県政史年 表) 11・ 9 高松市・山田香川郡小学校教員組合会創立総集 会を高松高等小学校で開催。(香川新報) 11・16 高松市五番丁校で讃岐婦人会開催。来会者45名、 傍聴者8名、幼稚園保育法を熱望。(香川県史 年表) 11・24 高松市で、少年が石油に点火して紙製品を空中 に揚げる遊びが流行、県が危険を告諭。(香川 県史年表) 11・- 県尋常師範学校附属小学校幼稚科の校舎が落成、 幼稚生募集53名入学。女生徒実習開始。(附小 70年誌) 12・24 県尋常師範学校、開校式を挙行。(県学事年報) この年 高等小学校10校(内分校1校)、児童数2,881名、 尋常小学校133校、児童数27,822名、小学簡易科 174校、児童数13,400名、中学校0。(県学事年 報) 就学率43.67%、出席率63.30%、通学率指数 2,764.311 香川県は全国47府県中第45位。(香川県明治教 育史) ●明治24年 辛卯 ●1891 1・ 8 柴原知事・高松高等小学校において、郡市町村 長・学校長等に対し、「教育勅語」を奉読し意 見を陳述し、小学校令改正の主旨を演説。(県 学事年報) 1・ 9 三野豊田郡高等小学校、御真影拝戴式を挙行。 10日から3日間一般拝観を許可。(香川県史年 表) 1・17 県、第1回小学校教員講習要項により現職教員 講習開始。(香川新報) 1・19 「県尋常師範学校生徒薦拳法」により、薦挙す べき人員・期日を定めた。(県学事年報) 1・19 『讃岐日報』が廃刊。(香川県政史年表) 1・24 ○小学校令を全面的に施行できない地方は、文 部大臣の許可を受け、その一部から暫時施行を 認められる。 1・24 大川郡富田村で貪民救済法制定(香川県史年表) 2・ 5 小学校長及び訓導は、知事が諭旨して辞表を差 出さしめるのが任免する所であるので、郡市長 が諭示して辞表を出さすは不都合につき、以後 このようなことがないよう郡市長に通知。(県 学事年報) 2・ 6 山田郡・香川郡高等小学校仮定組合村構想が生 まれた。(香川新報) 3・ 3 郡市長会を開き、地方学事通則及び小学校令の 施行について意見を諮詢(ルビ じゅん)した。(県学事年報) 3・ 3 香川県教育会第3代会長に松平頼纉が就任。 (香川県教育会50年史) 3・ 4 ○小学校令施行に際し、従来の市町村立小学校 の一時存続を認める。 3・10 ○「私立小学校代用規則」を制定。 3・20 県教育会、教育功績者表彰規定を定める。(本 会沿革史) 3・24 ○「度量衡法」公布(基本単位は尺・貫)。 3・31 地方学事通則は本年10月1日より施行すること とし、文部大臣にこれを具申し、4月9日をもっ てその施行を訓令された。(県学事年報) 4・ 8 ○「小学校設備準則」を制定。 4・ 9 第3代知事に谷森真男就任。(香川県政史年表) 4・14 「地方学事通則」は本年10月1日から施行を発 布。(県学事年報) 4・29 県、内務大臣訓令『伝染病予防心得書』を各郡 市町村・警察署に頒布。(香川県史年表) 4・29 二宮忠八(愛媛県八幡浜出身)、鳥形模型飛行 機を発明して、飛行。(香川県政史年表) 5・ 6 ○第1次松方正義内閣成立。 5・ 8 ○小学校正教員・准教員の別を定める。 5・11 ○ロシア皇太子遭難(大津事件)。 5・22 県、郡役所事務分掌例を定める。学務は衛生・ 兵事・社寺・戸籍とともに第3課。(香川県史 年表) 5・27 本年10月1日から小学校令の一部施行につき、 一時存続の義は従来の管理者で存続期限を定め、 本年9月限り郡長の許可を受け、郡・市長の管 理に属するものは知事の許可を受ける。(県学 事年報) 5・27 新に指定した小学校の設備を怠り、明らかに存 続期限を延長することは不都合につき、なるべ くその期限を縮め、長くても6か月を超えない こと、新指定の小学校は速やかに設備を終わる ように取り計らう旨郡長に内訓。(県学事年報) 6・10 宮崎康斐が「琴平書籍館設立趣旨」等を作成し 募金。(香川県図書館史) 6・17 ○「小学校祝日大祭日儀式規定」を制定。 6・22 県、特種の科目を除くの外は、1教員にて教授 し生徒品性上の教育に注意させるべき旨を、内 務部長をして郡市長に通達。(県学事年報) 6・23 高松市、「臨時学務委員設置規定」を告示。(香 川新報) 6・30 ○「市町村立小学校長及教員名称及待遇」制定。 7・15 小豆郡が小学校の夏休みを短縮。(香川県史年 表) 8・18 ○「府県立師範学校長任命及俸給令」を制定。 (これにより師範学校長は官吏となる。) 9・ 4 10月1日から小学校令の1部施行により、継続 維持する従来の小学校に在職する学校長及び訓 導は、別に辞令書を交付しないがその職務を継 続することと心得るべき旨訓令。(県学事年報) 9・18 「尋常師範学校職務規程」を改定、同校職員及 雇員心得を定む。(県学事年報) 9・28 寒川郡志度村立志度尋常小学校校舎建築工事落 成。(香川県政史年表) 9・30 「市町村吏員教育事務取扱規則」制定。(香川 新報) 9・- ○『教育衍義』(教育勅語解説書)を刊行。(後 に師範学校・中学校等の修身教科書として使用。) 10・ 1 女木尋常小学校、女木宮ノ上に開校。(高松市 史年表) 10・ 3 小学校祝日大祭日儀式規程は未施行であるが、 開校式及び卒業証書授与式等において、勅語奉 読の外、祝日大祭日において、規程に準じて施 行すべき旨を県から各郡市長に通知。(県学事 年報) 10・24 大川郡引田村立引田尋常小学校校舎建築が落成。 (香川県政史年表) 10・25 讃岐婦人進徳会が進徳女学校(県立高松高女の 前身)を高松市天神前大護寺内に開校。(高松 市史年表) 11・17 ○「小学校教則大綱」制定。 ○小学校の「学級編制等ニ関スル規則」制定。 ○「小学校ノ毎週教授時間ノ制限」制定。 ○「小学校設備準則」を改正。 ○文部省、「小学校教科目毎週教授時間配当一 例」を定め府県に通達。 ○小学校補習科の教科目及び修業年限を制定。 ○「尋常師範学校附属小学校規定」を制定。 ○市町村立小学校長及び教員の名称、待遇を改 正。 ○「小学校教員検定等ニ関スル規則」制定。 ○「小学校長及教員ノ任用解職其他進退ニ関ス ル規則」を制定。 ○「小学校長及教員職務及服務現則」を制定。 ○「市町村立小学校長及教員懲戒処分並私立小 学校長及教員業務停止及免許状褫奮ニ関スル規 則」を制定。 ○「師範学校令」及び「尋常師範学校官制」を 改正。 ○尋常師範学校生徒の学資支給に関して定める。 ○「小学校教科用図書審査等ニ関スル規則」制 定。 ○幼稚園・図書館・盲?学校その他小学校に類 する各種学校および私立小学校等に関する規則 を制定。 12・12 香川県尋常師範学校、女子生徒10名の初の卒業 式を挙行。俸給7~8円。(香川県史年表) 12・14 ○「中学校令」を改正し、高等女学校を尋常中 学校の1種とする。 公立尋常中学校の府県各1校制限撤廃。(教育 史辞典) 12・15 ○「尋常中学校設備規則」制定。 12・17 ○「小学校修身教科用図書検定基準」を公示。 12・17 県教育会、知事諮問を受け小学校体操場の広さ は、生徒1人当たり、1坪(約3.3㎡)以上、な るべく長方形とし、高等小学校では2倍以上と することを答申。(香川県史年表) この年 高等小学校10校(内分校1校)・児童数3,469 名、尋常小学校133校・児童数29,841名、小学簡 易科134校・児童数10,767名、中学校0。(県学 事年報) 就学率44.54%、出席率67.50%、通学率指数 3,006.45 香川県は全国47都道府県中第42位。(香川県明 治教育史) ●明治25年 壬辰 ●1892 1・ 4 大内郡引田村立引田尋常小学校校舎落成。(香 川県政史年表) 1・12 祝日大祭日の儀式を行う際、唱歌用に供し得べ き歌詞及び楽譜を内務部長から通牒(ルビ ちょう)。(県学事 年報) 1・20 「尋常師範学校生徒薦拳法」により、郡市長の 薦挙すべき人員及び期日を定めた。(同上) 1・24 『讃岐公論』を創刊。(香川県政史年表) 1・25 皇道会が創立総会を開き、松平頼纉が会長とな る。(皇道会報告) 2・ 2 両陛下の御真影・「教育ニ関スル勅語」謄本は、 尊重して奉置すべき旨を訓令。(県学事年報) 2・ 7 『讃陽日報』を創刊。(新修高松市史) 2・ 9 ○「公立学校教員の退隠料及び遺族扶助料支給 に関する規則」を制定。 3・ 1 ○田中稲城ら、日本文庫協会設立。(図書館協 会の初め)。 3・ 6 皇道会第3回常集会を内町共同倶楽部で開催。 (香川新報) 3・25 ○「教科用図書検定規則」を改正。(検定を強 化)。 3・25 明治25年4月1日より、小学校令残余の条項を 施行す。(県学事年報) 3・25 従来連合町村より設立する高等小学校は、明治 26年3月31日まで存続する。(県学事年報) 3・25 「市町村立小学校教員退隠料及遺族扶助料法納 金収入ニ関スル規則」を定める。(県学事年報) 3・25 小学校令全部施行に付き、規則は漸次発布すべ きにより、その発布あるまでは、従前の成規を 適用すべき旨、通牒(ルビ ちょう)。(同上) 3・31 「県、市町村立小学校授業料規則」を定める。 (同上) 高等小学校70銭~15銭、尋常小学校50銭~3銭、 補修科25銭~2銭。(香川県史年表) 4・ 1 高松市西浜町・内町・新瓦町簡易小学校を廃し、 四番丁・鶴屋町尋常小学校を開校。(香川県政 史年表) 4・23・24 香川県教育会は、第3回総集会を丸亀にお いて開会。(香川新報) 4・29 ○「市町村制ヲ施行セサル地方ノ小学校教育規 程」を制定。 4・29 ○公立学校職員等級配当について規定。 5・ 1 公私立諸学校において、兵式体操のため銃器を 使用するとき及び爾後異動を生じたるときは、 本庁へ開申すべき旨訓令。(県学事年報) 5・ 1 県、尋常師範学校附属小学校授業料を定める。 月額、高等科40銭、尋常科20銭。(香川県史年 表) 5・ 2 ○小学校教科用図書採定について通達。 5・13 「市町村立小学校教員給料額及旅費額標準並給 料旅費其他諸給与支給方法」を定める。(県学 事年報) 5・13 市町村立小学校授業料規則発布につき、町村立 小学校の授業料の等級及び金額は、郡長におい て許否すべきこととなった。しかるに児童の就 学の便を図るを主とし、これを減免するときは 町村の経済上に急激なる変動を生じ、学校設備 上に影響するのおそれあるをもって、熟慮の上 便宜処理すべき旨各郡長へ通牒(ルビ ちょう )。(同上) 5・14 小学校長及教員職務及服務細則を定む。(県学 事年報) 5・17 市町村立小学校長及教員の出張、除服、事務引 継等につき取扱方を訓令。(県学事年報) 5・21 小学校教科用図書審査等ニ関スル細則を定む。 (同上) 5・26 附小の修業年限・教科目及び学級編制を改正、 第1部は尋常科3か年、第2部は尋常・高等と もに4か年を年限とす。(附小70年誌) 5・26 県教育会、児童の負担を考え尋常小学校の教科 目に地理・歴史、高等小学校の教科目に英語を 加えないこと。また教員の洋服着用が多くなっ たので、洋服を一定するよう知事に建議。(香 川県史年表) 5・30 大内郡小海村立小海尋常小学校校舎落成。(7 月2日暴風雨のため倒壊)(香川県政史年表) 5・- 臨時県会で、県立中学校(本校・高松市、分校・ 那珂郡丸亀町)の設置を議決。(県学事年報) 6・ 1 小学校教員検定等ニ関スル細則を定む。(香川 新報) 6・ 5 「小学校設備規則」を定む。(県学事年報) 6・15 県、「小学校児童出席停止規則」を定む。(伝染 病等の場合)(香川県史年表) 6・21 「小学校祝日大祭日儀式次第等ニ関スル規程」 を定む。(県学事年報) 6・25 小学校長及教員ノ任用解職其他進退ニ関スル細 則を定む。(県学事年報) 6・29 小学簡易科教員免許状を有する者は、なるべく 修業年限3か年の尋常小学校に任用し、その学 力優等と認める者でないと修業年限4か年の尋 常小学校に任用しがたい旨、各郡市長へ通牒(ルビ ちょう)。 (県学事年報) 6・30 松平頼聰、県尋常中学校敷地として高松丸の内 の土地6,000坪の寄附を出願、県が受納。(香川 県史年表) 7・ 7 「代用私立小学校授業料規則」制定。(県学事 年報) 7・ 8 「学齢児童保護者ノ代人ニ関スル規則」制定。 (同上) 7・11 ○尋常師範学校ノ学科及其程度を改正(4月に 始まる学年制を採用、教育の要旨の制定、倫理 を修身に改める等)。 7・11 ○「尋常師範学校簡易科規程・尋常師範学校教 員免許規則・尋常師範学校設備規則」を制定。 7・11 尋常師範学校教諭・助教諭・舎監・訓導及び 書記の人員を定める。 7・13 4日間、各郡市学務担任の書記を会し、新校令 にする諸規程の施行に関し協議した。(県学 事年報) 7・23 県、「学齢児童ノ就学及家庭教育等ニ関スル規 則」を定む。(同上) 7・25 県師範学校附属小学校にて単級教場開設。(香 川県教育会報告) 8・ 1~14 県教育会大内分会、白鳥高小校にて避暑講 習会開催。講師県尋師教諭3名。(香川新報) 8・ 2 学級数の多い小学校には、学校長執務の都合を 図り、学級数に応じ教員を配置するほか、なる べく1人の教員を増置し、学校長の職務充分に 行き届くように取り計らうべき旨郡市町村に訓 令。(県学事年報) 8・ 8 ○第2次伊藤博文内閣成立。河野敏鎌・文部大 臣。 8・13 「幼稚園図書館盲?学校各種学校及私立小学校 等設置廃止ニ関スル規則」を定める。(県学事 年報) 8・26 傭主師匠等ニ就キ学齢児童ヲ保護スへキ者卜認 ムへキ要件を定める。(県学事年報)、 8・26 児童ノ学齢計算方ニ付通牒(ルビ ちょう)。(同上) 8・27 県「尋常師範学校生徒学資支給規則」を定める。 (明26.4.1施行)(同上) 9・ 8 県、「小学校教則」を定める。(県学事年報) 9・13 「小学校各教科目毎週教授時間規程」を定める。 (同上) 9・19 ○小学校教科用図書は生徒用・教師用の2種と する(作文・手工・唱歌・裁縫・体操は教師用 のみ)。 9・20 「市町村立高等小学校入学退学等ニ関スル規則 を定む。(県学事年報) 9・24 県、「小学校則」を定める。(同上) 10・29~30 県教育会、第9回商議員会にて、県尋常師 範学校に簡易科設置を建議。(香川県教育会50 年史) 11・ 3 皇太子殿下御真影を県尋常師範学校へ御下賜に つき、県庁にて授与式を行う。(県学事年報) 11・13 「香川県尋常師範学校校則」を定め、明治26年 4月1日より施行す。(県学事年報) 11・23 尋常中学校本・分校敷地として、高松市長から 高松市三番丁・五番丁の492坪9合(1626.57㎡)、 丸亀町長が丸亀町6番丁・9番丁823坪2合3 勺(2716.659㎡)寄附出願を県が受納。(香川県 史年表) 12・ 9 小学校教員の教務研究は、教授法等改良上最も 緊要であるので、各郡市においてなるべく便宜 方法を設け、研究会を開催するよう訓令。(県 学事年報) この年 高等小学校9校(内分校1校)・児童数3,896 名、尋常小学校241校・児童数41,766名、尋常・ 高等小1校(附小校)、中学校0校、高等女学 校1校。(県学事年報) 就学率52.44%、出席率69.35%、通学率指数 3636.714 香川県は全国47府県中第38位。(香川県明治教 育史) ●明治26年 癸巳 ●1893 1・ 8 県、「小学校児童礼式規程」制定訓令。(県学事 年報) 1・23 県、御真影及ビ勅語謄本取締方ニ関シ通牒(ルビ ちょう)。 (同上) 1・31 ○「文部省視学規程」を制定。 2・ 8 「県立学校職員俸給支給規則」を定めて訓令し、 本月10日から施行。(県学事年報) 2・ 2 ○国立教育既成同盟会提出の、小学校教育費国 庫補助に関する請願を貴族院で可決。(23日衆 議院可決) 2・23 尋常師範学校生徒募集細則を定む。(県学事年 報) 2・25 「尋常師範学校附属小学校則」を定む。(同上) 2・25 尋常師範学校附属小学校に附設した幼稚科を尋 常師範学校附属幼稚園に改め、その規程を定め 本年4月1日から施行。(県学事年報) 2・25 「尋常師範学校附属小学校児童出席停止規則」 を定む。(同上) 3・- ○日本体育会、体操練習所を設置(最初の私立 体育教員養成機関)。 4・ 1 香川県尋常中学校を高松市五番丁に、分校を那 珂郡丸亀町大字六番丁に設置する旨告示。(県 学事年報) 4・ 1 高松市立高松高等小学校を、高松市天神前に開 校。教員20名、児童859名。(高松市史年表) 4・ 7 「尋常中学校規則」を定む。(県学事年報) 4・ 8 香川県尋常師範学校に簡易科を置き、その学級 編成及び生徒学資に関する規程を定める。(同 上) 同校に予備科を置き規程制定。(県学事年報) 同校に小学校教員講習料を置く規程制定。(同 上) 4・14 ○「出版法・版権法」を公布。 5・ 2 ○文部省、官公立学校の学生生徒が、教員の辞 職・転職を要求する場合には、学校の紀律にそ むくものとして厳重に処分するよう訓令。(5.5 県同訓令) 5・10 栗林村ほか4か村組合立中ノ村高等小学校が天 神前鶴林寺(後の表誠館)内に開校。岡内清太 栗林尋常小学校長が校長となる。(香川県政史 年表・高松市史年表)明治29年から紫山高等小 学校と改称。(県学事年報) 5・18 ○市町村立小学校就学児童の授業料を徴収しな い場合の要件について規定。 5・25 三野豊田郡小学校教員臨時養成所を設立。(香 川県政史年表) 5・28 礼式講習会を私立進徳女学校にて開催。(香川 新報) 5・- 山田郡12か村組合立上田井高等小学校設立。 (高松市史年表) 6・ 4 県尋常中学校本校、高松市五番丁で開校式挙行。 (開校4月1日)(県学事年報) 6・ 6 県尋常中学校丸亀分校開校式を挙行。(亀城の ほとり) 6・17 香川県教育会、第10回商議員会で教育国庫補助 に関し、全国各教育会の賛同を得て政府に建議。 (香川県教育会50年史) 6・24 私立進徳女学校が私立県高等女学校と改称、設 立認可。(香川県政史年表) 6・29 小豆郡二生村立二生尋常小学校校舎が落成。 (香川県政史年表) 7・22 ○女子の就学促進のため、教科目になるべく裁 縫を加えることを訓令。(8月6日県が訓令) (県学事年報) 7・22 ○高等小学校専科教員の試験科目に裁縫を加え る。 7・28 大内郡誉水村立誉水尋常小学校校舎が落成開校。 (香川県政史年表) 8・11 ○県尋常師範学校長は本務のかたわら、管内小 学校の学事視察をするよう定める。 8・12 ○文部省、小学校における祝日、大祭日の儀式 に用いる歌詞・楽譜を選定(「君が代」等)。 10・12 三木郡下高岡村立下高岡尋常小学校校舎が落成。 (香川県政史年表) 10・15 県教育会、尋常小学校児童に修身書を持たすか 口授法かについて、修身書使用を決定。(香川 県史年表) 10・28 ○学校教員に対し、政論を禁止する訓令を発す る。(箝口訓令)。 10・31 県庁機構改組。学務は第3課へ所属。(香川県 史年表) 11・ 2 県、文部大臣の検定を経た、小学校唱歌用教科 書中の歌詞及び楽譜は、小学校において祝日大 祭日の儀式を行う際、使うよう訓令。(県学事 年報) 11・ 2 県、学校教員は現在の政務に関する事項を論じ、 政治上の新聞雑誌を発行する団体の会員になる ことを禁止する訓令。(県学事年報) 11・ 3 那珂郡丸亀町に私立幼稚園を開園。(香川新報) 11・ 5 三野豊田郡小学校教員臨時養成所生、3日間高 松地方へ修学旅行。(香川県教育会報告) 11・16 県尋常師範学校卒業生服務細則を定む。(県学 事年報) 11・20 鵜足郡宇多津村立宇多津尋常小学校校舎落成。 (香川県政史年表) 11・22 ○「実業補習学校規定」制定。 11・26 安原村東谷尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 12・ 1 私立高松高等女学校寄宿舎入舎式挙行。(香川 県政史年表) 12・21 ○「市町村立小学校教員任用令」を制定。 この年 高等小学校15校(内1校分校)・児童数4,449 名、尋常小学校238校・児童数44,494名、尋常・ 高等小1校(附小校)。中学校1校(分校1校)。 高等女学校1校。(県学事年報) 就学率55.51%、出席率71.35%、通学率指数 3960.6385 香川県は全国47府県中第39位。(香川県明治教 育史) ●明治27年 甲午 ●1894 1・12 ○小学校の二部授業および貧困児童の就学等に 訓令。 1・12 ○文部省、道府県直轄学校に対し、生徒の校長・ 教員への反抗、同盟休校等の厳重な取締り、生 徒の処罰について訓令。 1・18 県、小学校校舎狭隘のため二部教授を実施、貪 窮等の事情のため就学免除の児童が、夜間・日 曜日等に相当の教育を受けた者には、希望によ り試験のうえ、相当の証明書または卒業証書を 付与すべき旨訓令。(県学事年報) 1・18 学校長・教員の生徒薫陶方の注意、並びに公立 学校生徒が合同抗議する者の処分方等を訓令。 (県学事年報) 1・26 学校教員は政論に関与し、政治上の競争を手助 け誘導すること等許さないことを訓令。(同上) 1・27 貧窮その他の事情のため就学を免除・猶予した 者、学齢を超え貧民子女にして修学の義務を課 さなかった者には、日曜日授業または夜学、も しくは子守教育等の方法により簡易切実な教育 を施し、生涯不学の不幸にさせないよう注意す る訓令。(県学事年報) 2・ 3 ○公立尋常中学校から高等師範学校入学の道を 開く。 2・10 山田郡庵治村立庵治尋常小学校建築落成。(香 川県政史年表) 2・10 『狭貫新聞』那珂郡丸亀町で創刊。(同上) 2・11 児童学齢計算方及就学義務期限等を定む。(満 6歳から14歳)(香川歴史年表) 3・ 3 『香川新報』発行停止(~9日)。(香川県史年 表) 3・ 5 ○「尋常師範学校尋常中学校高等女学校教員免 許検定ニ関スル規定」を制定。 4・ 3 修身科の教育に関し訓令。(県学事年報) 4・ 3 小学校教科用図書修身を定める。(同上) 5・18 尋常師範学校長の学事視察は、その結果を知事 に報告するを主旨とす。故に学校長教員その他 に指示するは知事より許可または特別の命令を 得たる条件に限るべき旨を訓令。(同上) 5・18 市町村立小学校教員は郡市長の推薦に改正せら れたるに付き、教員の推薦は町村長等の選択に 委すべきにあらず、また知事の確定したる教員 の給料は市町村において必ず負担すべきものな れば、市町村会はこれを減少するを得ないもの である。しかるに町村長等の申出により教員の 進退をなさんとしたり、市町村会において教員 の給料を減額するため、他に転任させるような ことは、勅令の主旨に背くもので、法令の定め る所に従い教員の進退を慎み、待遇を厚くし、 その職に安んじ任を尽くすよう郡市長に内訓。 (県学事年報) 5・20 「尋常師範学校長学事視察規程」を定める。 (同上) 5・26 讃岐医会発会式を高松市大宇内町時和園で挙行。 (香川県政史年表) 6・12 ○「実業教育費国庫補助法」を公布。 6・15 ○「尋常中学校実科規程」を制定。 6・20 ○「実業教育費国庫補助法施行規則」を制定。 6・24 香川県教育会高松市部会創立。(9.30四番丁校 で創立会)(香川県教育会50年史) 6・25 ○「高等学校令」を公布。(高等中学校を高等 学校と改称・改組) 6・30~7・1 香川県教育会、第12回商議員会にて、 本県地誌及び本県史談編さんの件、本会基本金 募集規定等について議定。(本会沿革史) 7・12 ○「高等学校修業年限及入学程度」を制定。 7・17 修業年限4か年の尋常小学校において、修業年 限3か年の卒業証書を授与し得る一項追加。 (県学事年報) 7・22 高松市内町で県庁舎の落成式挙行。(香川県政 史年表) 7・25 ○「簡易農学校規程」「徒弟学校規程」を制定。 7・29 香川郡安原村、安原実業補習学校開校。(香川 県政史年表) 8・10 日清戦争起こる。 8・ 2 新聞紙雑誌の草稿は、高松警察署管内は県庁へ、 その他は所轄警察署へ提出し、許可を受けるこ とを達。(香川県政史年表) 8・10 小学校児童が盆踊を行い夜更かしをすることは、 衛生上教育上害が少なくないので、校長・教員 からあつく訓戒するよう通牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 8・20 小学校児童は心志がまだ定まらず、その所行は 深くとがめられず、小学校の性質として放校を 命ずるのはふさわしくないので、情重い者でも 停学にとどめるべき旨を県が通牒(ルビ ちょう)。(県学事年 報) 8・29 ○司法大臣芳川顕正、臨時文部大臣を兼任。 8・29 ○小学校における体育及び衛生に関して訓令。 8・29 丸亀高等小学校での校長会で、教員は洋服、児 童は洋服又は筒袖の着用を定める。(香川県史 年表) 9・13 ○大本営を広島に移す。 9・16 県、小学校体育及び衛生に関し訓令。(県学事 年報) 9・29 ○「尋常中学校入学規程」を制定。 10・ 2 ○「女子高等師範学校規程」を制定。 10・ 3 ○西園寺公望、文部大臣に就任。 10・10 小学校教員服制の規定を要するときは、尋常師 範学校教員服制に準拠せしむべきを通牒(ルビ ちょう)。(県 学事年報) 10・20 皇道会、『皇道会報告』第1号を発刊。(同報告) 10・22 県尋常師範学校男子生徒が同盟休校(25日に16 名を1か年、8名を4か月停学処分)(香川県 史年表) 10・- 大内寒川三木郡部会は、小学校児童管理規程を 定め指導。(同上) 11・ 1 神官・僧侶を教員に任用するときは、自然その 職務をゆるがせにする恐れがあるので、自今教 員に採用しないこと。現に教員たる者は一層取 り締まるべき旨を通牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 11・23 香川郡百相村立百相尋常小学校校舎増築工事落 成。(香川県政史年表) 11・26 市町村立小学校において、従軍者の子弟は貧富 にかかわらず授業料を免除するのは勅令の規定 に反するので、監督すべき旨通牒(ルビ ちょう)。(県学事年 報) 12・20 町村立小学校教員正当の資格ある者を得難いこ とを理由として、無資格者を仮教員とすること は、自今相成らざる旨通達。(同上) 12・20 「県立学校職員等心得」を定む。(県学事年報) 12・20 「県立学校職務規程」を定む。(同上) この年 高等小学校21校(内1校分校)・児童数5,208 名、尋常小学校238校、児童数45,916名、尋常・ 高等小1校(附小校)、中学校1校(分校1校)、 高等女学校1校。(県学事年報) ●明治28年 乙未 ●1895 1・22 明治24年の就学率44.54%、25年は52.44%、26 年には55.51%と向上した。全国都道府県にお ける順位は24年が第40位、25年第32位と前進し たが、26年には第34~35位に低下した。本県と ともに他県も向上している。一層就学を督励し、 二部教授や期限を定めて校舎を整備するまで、 知事の許可を受けて民家を仮用することにつき 通牒(ルビ ちょう )。(県学事年報) 1・29 ○「高等女学校規定」を制定。(尋常小学校修 了者を入れ、修業年限6年)。 2・ 4 小学校校舎狭隘(ルビ あい)や就学児童増加のため、教員欠 乏により相当の員数を配置し難い場合、一学級 の児童が100名を超え、もしくは70~80名以下 の学級において、准教員を欠かざるを得ない儀 もあるので、郡市長は実情を調査し、変例に依 らねばならない向きは事由期限を具し知事の特許 を受けるべく、弊害をそのままにしては教授・ 管理のみでなく、児童衛生上にも障害少なから ず、注意監督を通牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 2・11 西讃小学校連合大運動会を、三野郡高瀬川にて 行う。(香川新報) 2・- 長尾・白鳥高等小学校内に教員養成所開設。 (香川新報) 3・ 5 「尋常師範学校生徒学資支給規則」改正、28年 度施行(県学事年報) 3・28 学齢児童の就学督促の結果を調査し、毎年郡役 所は6月限り、市役所は5月限り県庁へ報告す ることを訓令。(同上) 4・ 6 高松市立四番丁尋常小学校内町分教場を五番丁 浄願寺内に移転。(香川県政史年表) 4・17 ○日清講和条約(下関条約)調印。 4・17 本県小学用として文部大臣の許可を得たる軍歌 の歌詞及び楽譜を告示。大和島根・元寇撃殱の 歌・凱旋。(県学事年報・香川県政史年表) 4・17 小学校において唱歌用に供する歌詞及び楽譜は、 文部大臣の検定を経たる小学校教科用図書中に あるもの、または文部省の選定に係り、もしく は各地方長官において文部大臣の認可を受けた るものの外は、採用すべからざる旨訓令。(県 学事年報) 4・20 本県尋常中学校教科用図書を定む。(県学事年 報) 4・20 日清戦争占領地でコレラが発生、まんえんにつ き凱(ルビ がい)旋時伝染しないよう警戒告諭(香川県史年 表) 4・23 ○三国干渉(独・露・仏3国、遼東半島の清国 への返還を勧告)。 5・ 3 小学校教員私宅にての時間外教授、教員等が父 兄の贈物を受けとること等、弊害が少なくない ので取締を訓令。(県学事年報) 5・18 伝染病の流行に際し学校衛生に留意し、一家中 に伝染病患者が出たときは例規に照らし、医師 の証明があるまでは登校を控えさせる。 校内に疑似者ある時は隔離・消毒法を行い、医 師を招く等敏速に手続をなし、予防消毒を徹底 するよう訓令。(県学事年報) 5・23 学校にて供給する飲料水の適否は衛生上重要で あるので、水質検査により不良なものは飲料を 禁止し、佳良な飲料水を供給するよう訓令。 (県学事年報) 6・ 8 ○日露通商航海条約に調印。 6・12 ○高等女学校教科用図書は、検定教科書を使用 させる方針を指示。 7・ 9 阿野郡枌所尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 7・24 歩兵第12連隊凱(ルビ がい)旋につき、歓迎または式に参列 の計画は悪疫流行の兆しがあるので、宿泊を要 する学校は見合わすよう取り計らう旨通牒(ルビ ちょう)。 (県学事年報) 7・24 小学校教員の転任は、児童の教育上弊害が少な くないので、やむを得ない事由があって転任さ せる場合は、その事由・現任または転任先の学 校に及ぼす利害、後任者推薦の見込等を詳細に 上申すべき旨通牒(ルビ ちょう)(県学事年報) 8・ 6 市町村立小学校教員で退職を願い出る者あると きは、事実を調べ、意見を付けて進達すべく、 また正教員で退職理由が疾病にかかり職務に堪 えない者は休職として取り計らう旨通牒(ルビ ちょう)。(県 学事年報) 8・ 8 小学校児童の海水遊泳は健康上利益が少なくな いが、悪疫流行の際なので水泳を禁止する旨通 牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 8・ 9 ○公立学校職員の休職について定める。 8・27 コレラまんえんの兆候があるにつき、各小学校 臨時休業の手配もあるが、一層注意を通牒(ルビ ちょう)。 (県学事年報) 8・ 2 県、コレラ流行につき、高松市内各小学校は当 分の間閉鎖を訓令。(同上) 9・18 県がコレラ流行のため閉鎖中の県下各小学校を 開校。全国コレラ患者45,175名、死亡30,449名。 (9月17日現在)(香川県政史年表) 9・21 県教育会、教員不足に対応するため、各郡役所 に准教員養成所を設置し、補助を知事に建議。 (香川県教育会報告・香川県教育会50年史) 10・25 土地の情況により、やむを得ず神職または寺院 住職と小学校訓導と交互兼務させる必要あると きは、自今詳細事情を具し申し出ることを内訓。 (県学事年報) 11・ 8 ○遼東半島還付条約調印。 11・ 8 第5代知事に深野一三就任。 11・11 山田郡古高松高等小学校分校校舎建築落成。 (香川県政史年表) 12・16 ○徒弟学校の設置は、小学校令によるほか、府 県立・郡立を認める。 12・19 小学校においては設備規則により、小学校に関 する法令書を備えるはずであるのに、無いのが 少なくない。そのため法令に違反する因となり、 不都合を生ずるおそれがあるので、本校及び分 校に備え付けるべき旨を通牒(ルビ ちょう)。(県学事年報) 12・27 小学校教員行為取締方につき通牒(ルビ ちょう)。(県学事年 報) この年 大久保彦三郎、那珂郡四条村に私立尽誠舎を創 設。(同上) 高等小学校21校(内1校分校・内1校分教場)・ 児童数6,033名、尋常小学校255校(内単級学校 50校、内14校は分教場)・児童数50,285名、実 業補習学校1校、尋常中学校本校1校・分校1 校、高等女学校私立1校。(県学事年報) 就学率57.96%、出席率73.34%、通学率指数 4250.7864 香川県は全国47府県中第38位。(香川県明治教 育史) ●明治29年 丙申 ●1896 1・ 5 栗林村の讃紙会社で賃上げ要求のストを行う。 (~7日)(県労働争議の始まり。)(高松百年史) 1・ 8 ○衆議院、清国賠償金の一部を普通教育費に当 てるよう建議(1.20貴族院でも可決)。 2・ 4 ○貴族院、小学校修身教科書の国費編さんを建 議。 2・ 7 ○戦死者の遺族には小学校授業料を免除。 2・ 8 「香川県尋常師範学校校則」を改正。(香川の 教育) 2・23 県、小学校教員検定試験用書籍を改正。(香川 県政史年表) 3・ 5 ○償金特別会計法公布。 3・24 ○「市町村立小学校教員年功加俸国庫補助法」 公布。 3・24 ○公立学校職員退隠料等の適用範囲を拡張。 3・27 「伝染病ニ罹リタル貧困者救済規則」を定め訓 令。(香川の教育) 4・ 5 前年のコレラ大流行を繰り返さないため、5月 20日までに全市町村で大清潔法実施を訓令。 (香川県史年表) 4・11 第6代知事徳久恒範が就任。(香川県政史年表) 4・14 県、県立学校職員服制を制定。(同上) 5・ 8 ○文部省内に学校衛生顧問及び学校衛生主事を 設置。 5・ 9 再帰熱予防消毒取扱手続を訓令。(香川の教育) 5・10 再帰熱患者、高松市89名(内2名死亡)、三木 郡7名と県が告示。以後県下に流行。(香川県 史年表) 5・16 ○「市町村立小学校教員年功加俸国庫補助法施 行規則」を定める。 5・26 小豆郡安田尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 5・30 香川県教育会、第16回商議員会にて附属図書館 設立を決議。(本会沿革史) 6・30 再帰熱患者3,123名、内死亡336名。(香川県史年 表) 7・ 1 郡制を実施。(香川県政史年表) 7・ 3 ○「学校職員恩給審査規程」を制定。 7・13 四国を管区とする第11師団を多度郡善通寺村に 設置を決定。(3l.10.3初代師団長乃木希典)(香 川県政史年表) 7・28 県、「市町村避病院管理法」を定める。(香川県 史年表) 8・17 ○学齢未満の者の就学禁止を通達。 8・20 香川郡中野村中ノ村高等小学校新築移転、紫山 高等小学校となる。(香川県政史年表・県学事 年報) 9・28 ○蜂須賀茂韶、文部大臣試任。 10・- 番川県教育会、事務所狭隘(ルビ あい)のため高松市南亀井 町143番戸に移転。(本会沿革史) 11・22~23 香川県教育会、第17回商議員会を開催、小 学校教員優遇に関し教員俸給額の増加、各郡に 視学事務専任の郡書記を設ける件等を議決。 (本会沿革史) 12・ 2 ○「尋常師範学校尋常中学校高等女学校教員免 許規則」を制定。 12・ 2 県内再帰熟患者4,170余名・内死亡約500名、赤 痢患者3,195名・死者1,027名。(香川歴史年表) 12・18 ○文部大臣の諮詢機関として「高等教育会議」 を設置(高等教育会議規則を公布。)。 12・20 ○大日本教育会、改組して帝国教育会と改称 (12・25国家教育社を併合)。 12・27 高松市夜学校開設要項を告示、壮丁研修の夜学 を明治30年1月開始。(香川新報) この年 私立丸亀幼稚園廃止後、丸亀町立丸亀幼稚園を 設置、通町に移転。(初の町立幼稚園、明32年 4月市立幼稚園となる。)(丸亀学校教育百年史) 高等小学校22校(内分校1校、分教場2校)・ 児童数6,984名、尋常小学校254校(内分教場13 校)・児童数53,353名、実業補習学校1校、尋 常中学校本校1校・分校1校、高等女学校私立 1校。(県学事年報) 就学率61.19%、出席率72.55%、通学率指数 4439.3345 香川県は47府県中第39位。(香川県明治教育史) ●明治30年 丁酉 ●1897 1・ 4 ○市町村立小学校教員の俸給月額平均を定め、 市町村に給与費負担を義務づける。 1・11 ○「学校清潔方法」の標準を定める。(訓令) 1・18 ○市町村立小学校補習科の学級編成等につき定 める。 1・19 県、「学校清潔方法」の標準を定める。(香川県 史年表) 1・20 皇太后陛下崩御につき、服喪期間中、学校の記 念式、運動会、修学旅行等の催しを禁じる旨県 が訓令。(香川県史年表) 1・26 県、尋常師範学校附属小学校授業料を改正。高 等科1か月20銭、尋常科10銭、附属幼稚園保育 料10銭と改定。(香川県政史年表) 1・30 無教育者に対する教育法を訓令。(香川の教育) 1・- 高松で壮丁のための夜学を開始。(香川歴史年 表) 2・16 ○府県からの市町村に対する小学校教員の俸給 補助について訓令。 2・21 讃岐鉄道会社の延長線丸亀-高松間を開業し、 予讃線となる。このころ鉄道唱歌がはやった。 (香川歴史年表) 3・15 ○「学生生徒身体検査規程」を定め、直轄学校 に年2回定期検査を義務づける。 3・19 ○貴族院、小学読本及び修身科教科書の国費に よる編さんを建議。 4・ 1 ○「伝染病予防法」公布。(日本教育史年表) 4・ 1 香川郡太田尋常小学校開校。(香川県政史年表) 4・19 小豆郡苗羽尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 5・ 1 粟島村立粟島海員補習学校開校。(香川歴史年 表) 5・ 4 ○道府県に地方視学を設置。 5・ 5 ○「地方視学職務規程」を制定。 5・16 県、「香川県教育諮問会規程」を定め、県教育 改良の協議機関設置。(会長知事、会員30名) (公文月報) 5・23 県、教育奨励の学事賞与規程を定める。(香川 県政史年表) 5・30 私立県高等女学校校舎建築落成、高松市五番丁。 (同上) 6・ 1 小豆郡第2高等小学校(草壁町)改築工事落成。 (同上) 6・10 ○「古社寺保存法」公布。 6・ 2 ○京都帝国大学設置。帝国大学を東京帝国大学 と改称(東京帝国大学、京都帝国大学各官制を 公布)。 6・ 7 小豆郡第1高等小学校分教場(池田村)を廃止 し、第3高等小学校を同所に開設。(香川県政 史年表) 6・- 那珂郡本島村に5か村組合立塩飽工業補習学校 設置。(明44.5.4塩飽工業学校開校)(県学事年 報・香川県政史年表) 7・11 宇多津高等小学校校舎が落成、(香川県政史年 表) 7・11 毛筆画臨時講習会の開設を訓令。(香川の教育) 7・21 ○小学校の児童数及び学級数について訓令。 (なるべく10学級を超えないこと。) 7・22 三野郡大見村に私立工業補習学校設立認可。 (香川県政史年表) 7・29 県、県尋常師範学校生徒在籍者数発表。本科男 子95名・女子20名、簡易科男子44名、計159名。 (香川県史年表) 8・24 県教育会、第8回総集会を高松において開会、 新設せらるべき高等学校位置等の建議議決。 (同会沿革史) 8・25 県、伝染病予防法施行細則を定める。(香川県 史年表) 8・25~28 尋常中学校及び高等女学校において、毛筆 画展覧全開催。(3府27県、5,800余点出品)(香 川新報) 10・ 5 高松市立第2回壮丁夜学開業式を四番丁校・鶴 屋町校今新町分教場にて挙行。(香川新報) 10・ 9 ○「師範教育令」を公布。 10・ 9 ○師範学校生徒定員について規定(道府県管内 児童数・学級数を基準とする。)。 10・11 ○「師範学校私費生規則」を改正。 10・11 ○「教科用図書検定規則」改正、罰則を厳にす る。 10・13 ○学校教員の政論禁止に関する訓令(明治26年) を廃止、同時にその趣旨について訓令。 10・- 「師範教育令」公布により、香川県尋常師範学 校は香川県師範学校となる。(香川県教育史) 11・ 3 阿野郡山田尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 11・ 6 ○東京帝国大学総長浜尾新、文部大臣に就任。 11・10 ○市町村立小学校の授業料について定める(尋 常小学校は30銭以内に制限)。 11・21 「学校生徒善行奨励規則」を定む。(香川新報) 11・- 高等教育を受けた府県別学生人員調査表。香川 県第44位。(帝大11、高校27、高商4、東工1、 東美6、東商船1、計50名)(香川県教育会報 告) 11・- 大内寒川三木郡が、尚武の気風養成のため、兵 事懇談会を組織した。(香川県史年表) 12・ 1 私立英華学校が、高松市天神前に移転。(香川 県政史年表) 12・10 徳久知事の申請で、栗林公園は石清尾官林の内 79町8反余歩(約7,916.16アール)譲与許可、 拡張。(香川新報) 12・11~12 香川県教育会、第19回商議員会にて、本県 教育上の最大急務は、教員の補充及び優遇、実 業教育の発達にあること等を議決。(本会沿革 史) 12・17 ○師範学校及び小学校の男女分離設置、高等女 学校の設置奨励について訓令。 この年 ○米価騰貴、各地に米騒動起こる。このころか ら労働争議急激に増加。 高等小学校27校、尋高併置校1校(附小)・高 等科児童数7,502名、尋常小学校251校・児童数 54,298名、(県学事年報) この年度 就学率69.65%、出席率74.01%、通学率指数 5154.7965 香川県は47府県中第30位。(香川県明治教育史) ●明治31年戊戌 ●1898 1・21 ○西園寺公望、文部大臣に就任。 1・12 ○公立学校に学校医を置く。(教育史事典) 1・23 県、伝染病院に関する費用の三分の一、予防費 の六分の一を補助する市町村伝染病予防費補助 規程を定める。(香川県史年表) 1・29 県、「市町村立及び私立学校賞与規程」制定。 (香川県政史年表) 1・29 県、「小学校設備規則」を改正、小学校校旗は 白地の縦4尺(121.2㎝)、横6尺(181.8cm)と し校名を記す。(香川県史年表) 1・29 県、「市町村立尋常小学校就学旗授与規程」を 制定。(明36年4月廃止。)(同上) 2・ 2 鵜足郡土器・川津両校建築落成。(香川県政史 年表) 2・ 4 ○学校教員の政治干与を禁止する訓令を発する。 (8・11廃止) 2・ 6 明治30年度地方税予算追加に教育費(工芸学校 費の4,313円37銭)勧業費など8,100円81銭2厘 を定める。(香川県史年表) 2・ 9 「香川県工芸学校規則」を定める。(香川の教 育) 2・10 香川県工芸学校を高松市八番丁病院前、元安達 保多職工場跡に設置。(香川県政史年表) 2・11 次の村に町制施行。三本松・津田・志度・宇多 津・土庄、また百相村を仏生山町に、姫ノ江村 を豊浜町とす。(香川県政史年表) 2・19 県、学校教育の集会・言論・出版取締を訓令 (香川県史年表) 2・19 県、校内の児童数が過多の場合は、適宜分割す るよう訓令(同上) 2・19 県、小学校の学級編成は男女別を訓令。(同上) 2・19 小学校新築の際は、10学級以下にすべき旨訓令。 (香川県史年表) 2・25 県師範学校校則を一部改正、学級数本科男生徒 4学級・女生徒2学級・簡易科生徒2学級、生 徒定員本科男生徒140名・女生徒50名、簡易科 生徒80名とする。(香川県史年表) 2・26 ○「学校医職務規程」制定。学校医の資格を定 める。 3・ 4 県、市町村・学校に逓信省発布の郵便電信発受 心得の啓発を訓令。(香川県史年表) 3・ 6 県、「学校基本財産ニ関スル規程」訓令。(香川 の教育) 3・ 8 県、学校生徒をして議員選挙に関与させないよ う訓令(香川県史年表) 3・10 観音寺町立伊吹校建築落成。(香川県政史年表) 3・17 徳久知事、栗林校の夜学生に講話(香川新報) 3・30 ○小学校の設置促進のため、授業料の最高限を 定める勅令の施行を延期。 4・ 1 香川県尋常中学校丸亀分校が、独立して香川県 丸亀尋常中学校と改称、定員500名。(亀城のほ とり) 4・ 1 香川県工芸学校創立、初代校長納富介次郎、本 科4年・速成科3年(県学事年報)(11.12開校 式) 4・ 1 琴平町立琴平工業徒弟学校設立(県学事年報・ 香川新報)8.21開校。(香川県政史年表) 4・10 香川郡東浜尋常小学校開校。(香川県政史年表) 4・16 知事から明治31年度に香川県教育会に対し、地 方税から800円を補助費として交付すること、 教育行政について諮問する旨通達。(同会沿革 史) 4・30 ○東京帝国大学総長外山正一、文部大臣就任。 4・- 高松市小学校校医として、柴田市立病院長へ嘱 託。(香川新報) 5・12 高松市立鶴屋町校校舎落成。(香川県政史年表) 5・14~15 県教育会第20回商議員会にて、全国一定の 小学校修身科教科書を編さんすること、教育に 関する勅語下賜の日をもって儀式日とすること 等を議決。(本会沿革史) 5・14 三野郡高室校校舎落成。(香川県政史年表) 5・一 本県に高等学校設置の目的で、高等教育振起会 を設立。(香川県教育会50年史) 6・30 市町村立小学校男教員服制を制定。(香川新報) 7・28 第7代知事に小野隆助が就任。(香川県政史年 表) 8・11 ○文部大臣、集会条例違反者の教職禁止令、教 員・学生らの政治活動を禁止した諸訓令、内訓 等を廃止。 8・17 香川県教育会、小学校裁縫科教員講習会を開催 (12日間)。(本会沿革史) 8・- 多度津幼稚園、多度津校に設立。(香川新報) 9・ 3 教員生徒が上司に反抗し、徒党して学校長・教 員に強迫をするような挙動を起こさないよう取 締りを県訓示。(香川県史年表) 9・25 高松育英大会、東京市本郷松平邸で開催。(香 川県政史年表) 9・28 ○「学校伝染病予防及消毒方法」を制定(幼稚 園にも準用) 10・ 3 陸軍中将乃木希典が善通寺第11師団長就任。 (香川県政史年表) 10・ 7 ○師範学校・尋常中学校・高等女学校の教科用 図書検定調査標準を定める。 10・22 県博物館を栗林公園内に設置。(香川県政史年 表) 10・23 「県博物館規則」制定。(香川県図書館史) 10・27 ○犬養毅、文部大臣就任。 11・ 1 三木郡平井村立南、北校校舎落成、開校式挙行。 (香川県政史年表) 11・ 3 讃岐青年会創立総会開催。(同上) 11・ 4~8 香川県教育会、第21回商議員会を開催、貧 民児童を就学させる方法等について意見具申し、 中学校寄宿舎設置の急務を建議。(本会沿革史) 11・ 8 ○樺山資紀、文部大臣就任。 12・ 4 小豆郡第一高等小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 12・23 第8代知事に吉原三郎就任。(香川県政史年表) この年 観音寺町内に三豊郡女子教員養成所を開所。 (香川県教育会報告) 高等小学校35校(内1校分教場)、尋高併置校 7校・高等科児童数9,361名、尋常小学校248校 (内18校分教場)、児童数54,016名(県学事年報) この年度 就学率62.70%、出席率76.07%、通学率指数 4769.5890 香川県は47府県中第17位。(香川県明治教育史) ●明治32年 己亥 ●1899 1・15 県師範学校生徒募集細則を改定。(香川の歴史) 1・24 那珂郡榎井村の琴平書籍館は閉館状態。(香川 新報) 2・ 2 県、学籍簿整理を訓令。(香川の歴史) 2・ 4 「御影並勅語拝戴及奉置ニ関スル規程」を訓令。 (同上) 2・ 5 県、伝染病予防のため清潔方を訓令。(香川県 史年表) 2・ 7 ○「中学校令」改正。(尋常中学校を中学校と 改称。) 2・ 7 ○「実業学校令」を公布。 2・ 8 ○「高等女学校令」を公布。 2・ 8 ○「中学校編制及設備規則」を制定。 2・ 9 ○「高等女学校編制及設備規則」を制定。 2・15 ○女子高等師範学校に技芸科設置。 2・21 ○「高等女学校ノ学科及其程度ニ関スル規則」 制定。 2・22 香川県尋常中学校規則の一部を改正し、生徒定 員を高松・丸亀両校とも600名とする。(香川県 史年表) 2・25 ○「工業学校、農業学校、商業学校、商船学校 の各規程」を制定。 2・- 香川県教育会、小学校教育費国庫補助と清国賠 償金の一部を小学校基金とする2件を政府に建 白。(本会沿革史) 3・ 3 ○「実業学校設置廃止規則」を制定。 3・ 3 ○「実業学校教員養成規程」を制定。 3・ 6 ○衆議院、小学校修身書の国定に関して建議。 3・ 9 ○「中学校及高等女学校設置廃止規則」を制定。 3・12 阿野郡金山村江尻校校舎落成。(香川県政史年 表) 3・22 ○「教育基金特別会計法」を公布。 3・30 ○「実業教育費国庫補助法施行規則」を改正。 3・31 ○高等女学校教員の資格について定める。 3・31 香川県博物館(栗林公園内)開館式を挙行。4 月1日から公開。(香川県史年表) 4・ 1 「香川県下郡廃置法」を公布。大内・寒川郡を 大川郡、三木・山田郡を木田郡、阿野・鵜足部 を綾歌郡、那珂・多度郡を仲多度郡、三野・豊 田郡を三豊郡とする。(『香川県史年表』) 4・ 1 那珂郡丸亀町が、丸亀市となる。人口23,634名、 戸数6,916戸、全国53番目都市。(丸亀市史) 4・ 5 ○公・私立学校、外国大学校卒業生の教員免許 に関して規定(公・私立学校卒業生にも中等教 員無試験検定の途を開く)。 4・ 5 香川県農事試験場を香川郡栗林村大字上ノ村に 開設。(香川県史年表) 4・ 6 ○「師範学校中学校及高等女学校建築準則」制 定。 4・ 7 郡役所事務例を改正、教育は第1課。(香川県 史年表) 4・25 県、県立中学校の授業料を1か月1円と定める。 (香川県史年表) 4・- 町立多度津幼稚園創立(県学事年報) 4・- 番川郡教員講習所を一宮村に設置。(香川新報) 5・22 香川県に本年7月1日から府県制及び郡制施行 を定めた旨、西郷内相から山県首相に報告(香 川県史年表) 5・25 児島虎三郎(初めは多田良平)、高松和洋技芸 女学校を高松市内町に仮校舎開設。(高松市史 年表) 6・ 1 私立裁縫女学校、丸亀市富屋町妙法寺内に開校。 (明34.4.私立丸亀女学校と改称し、寺町威徳寺 内に移し6月から授業を開始。(亀城のほとり) 6・15 ○府県教育に関する事項を内務部第3課の所管 とし、視学官・視学・郡視学を設置(地方官官 制を改正)。 6・15 ○「視学官及視学特別任用令」を公布。 6・18 県、トラホ-ム予防法概要を布達。(香川県史 年表) 6・28 ○「公立私立学校認定ニ関スル規則」を制定。 6・28 ○「中学校生徒入学退学及表簿ニ関スル規則」 制定。 6・28 ○「幼稚園保育及設備規程」を制定。 7・ 1 香川県に「府県制及び郡制」施行。(香川県史 年表) 7・ 1 粟島航海学校、三豊郡立に移管。(香川県政史 年表) 7・ 6 本県に四国高等学校が決まった場合、創立費と して10万円、敷地3万坪を寄附する件を県会常 置委員会で決議。(香川県史年表) 7・ 8 改正条約実施につき、学校生徒放漫の所行がな いように注意。(香川の歴史) 7・10 ○「小学校設備準則」を改正。 8・ 1 県教育会、夏期講習会を1週間開催、教育学谷 本富高等師範学校教授、民法樋山高松地裁判事。 (同会沿革史) 8・ 3 ○「一般ノ教育ヲ宗教外ニ特立セシムル」件に つき訓令。(官公立学校等で宗教教育または宗 教上の儀式を行うことを禁止。) 8・ 3 ○「私立学校令」を公布。「同施行規則」を制 定。 8・16 ○文部大臣の主管に属する法人の設立及び監督 に関する規程を定める。 8・28 県に台風が来襲。(秒速52m)家屋倒壊、約 14,320戸、死傷者約1,300名。(香川歴史年表) 8・30 「公立学校ニ於イテハ宗教上ノ儀式ヲ行フヲ許 サズ」を訓令。(香川の歴史) 9・29 ○「文部省視学官視学規程」を制定。 9・- 町立多度津染織学校設立認可。(香川県大百科 事典) 10・ 1 香川郡安原高等小学校校舎落成、開校式を挙行。 (香川県政史年表) 10・10 県下暴風雨につき、被災者救済の補助として、 天皇皇后両陛下から金6,700円を御下賜。(香川 県政史年表) 10・19 木田郡小蓑校校舎落成、開校式挙行。(香川県 政史年表) 10・20 ○「小学校教育費国庫補助法」を公布。 11・10 ○「教科用図書検定規則」を改正。 11・11 ○「図書館令」公布。 11・12 「市町村立尋常小学校就学旗規程」を改正。 (公文月報) 11・13 市原瀧治郎、讃岐図書館を琴平町に設立を開申。 (香川県図書館史) 11・13 黒木県師範学校教諭、『讃岐史要』を刊行。(香 川県政史年表) 11・22 ○「教育基金令」公布。 11・25 讃岐図書館、琴平国益品陳列所内に設置認可。 (香川新報) 11・- ○留岡幸助、東京巣鴨に家庭学校を創立。 この年 県立商業学校高松誘致につき、市内有志は商業 学校設置期成同盟会を組織し猛運動を展開。 (高松百年史) 高等小学校35校(内1校分教場)、尋常・高等 併置校7校、専修科3校、高等科児童数11,203 名、尋常小学校253校(内21校分教場)、専修科 6校、補習科15校、児童数57,024名。(県学事年 報) この年度 就学率77.90%、出席率77.49%、通学率指数 6036.4710 香川県は47府県中第28位。(香川県明治教育史) ●明治33年 庚子 ●1900 1・19 第9代知事荒川義太郎就任。(香川県政史年表) 1・20 私立香川県高等女学校、電灯線取付工事が完工、 点灯開始。(同上) 2・ 4 県、「小学校教員講習料規程」改正。(香川の歴 史) 2・11 高松市立四番丁校に、報時鐘楼が完工し、試鐘 式を挙行。毎日4回時報実施。(高松市史年表) 2・18 多度津町立染織学校速成科が仮教室で授業を開 始。(生徒数30名)(香川県政史年表) 2・24~26 香川県教育会は第23回商議員を開き、学制 調査部の設置、県師範学校女子学級の増加、学 事通則の発布等の建議、知事諮問案の就学児童 出席方法、小学校夏季休業に関する件等議決。 (本会沿革史) 2・28 木田郡氷上校校舎落成。(香川県政史年表) 3・ 7 ○「未成年者喫煙禁止法」公布。 3・10 ○「治安警察法」公布。(集会及び政社法を廃 止。) 3・10 ○「感化法」公布。(感化院を設置) 3・14 建築中の県工芸学校校舎1棟が、暴風雨で倒壊。 (香川県政史年表) 3・15 文部省、告示第72号により、県立高松中学校大 川分校・県立丸亀中学校三豊分校の設置認可。 (香川県政史年表) 3・16 ○「市町村立小学校教育費国庫補助法」を公布。 3・26 「学校生徒身休検査規程」を改正。(幼稚園に も準用、年2回の定期身体検査施行。)(日本教 育史年表) 3・26 ○女子師範学校、高等女学校の生徒の心理的生 理的事情を考慮して、定期試験等を禁止。 3・27 ○学校生徒の喫煙を禁止(小学校・中学校・師 範学校及び同等の学校)。 3・29 「香川県工芸学校規則」改正。(香川の歴史) 3・31 ○「教員免許令」を公布。 3・31 ○「教員検定委員会官制」を公布。 3・31 ○「市町村立小学校教員加俸令」を公布。 3・- 海南慈善会、丸亀市中府に創立。(香川歴史年 表) 4・ 1 県立高松中学校大川分校、大川郡三本松町勝覚 寺に、同丸亀中学校三豊分校を三豊郡観音寺町 琴陽館に仮設し、開校。(香川県政史年表) 4・ 1 私立高松和洋技芸学校、高松市野方町多聞寺の 仮校舎に移転。(香川県政史年表) 4.20 高松市立商業学校、高松市浜ノ丁見性寺に開校。 (香川県政史年表) 4・20 第2回綾歌郡教員講習所を坂出高等小学校に開 設。(香川新報) 4・- ○文部省内に、修身教科書調査委員会を設置。 (小学校国定修身書の編集に着手。) 4・- ○金融恐慌起こる。 4・- 坂出幼稚園設立。(県学事年報) 4・- 香川県工芸学校、八番丁新校舎に移転。(高松 百年史) 4・- 香川郡教員講習所、一宮校に併設。(香川新報) 4・- 県師範学校附属小学校、保護者心得を作成・配 布。(附小70年誌) 4・- 木田郡立准教員養成所、平井南高に設置。(木 田郡誌) 5・ 1 小豆郡教員養成所、渕崎高等小学校内に開所。 (定員20名)(香川県政史年表) 5・13 小豆郡池田高等小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 5・- 綾歌郡加茂校で子守教育を実施。(香川県教育 会報告) 6・ 1 教員免許令に基づき「教員検定ニ関スル規程」 を制定。 6・ 1 高松市立四番丁尋常小学校糸浜分教場校舎、西 浜町愛宕神社西に落成、授業開始。(香川県政 史年表) 6・18 仲多度部教員講習所開所式を挙行。(香川新報) 7・ 7 県、「教育資金使用ニ関スル規則」を定める。 (香川新報) 7・14 「県博物館図書閲覧所規則」を定め、15日から 閲覧を開始。(県公文月報・香川県図書館史) 7・- 県師範学校附属小学校、『小学校教授要旨全』 を出版。(香川県教育会報告) 7・- 綾歌郡善行児童表彰会、善行児童表彰を挙行。 (香川県教育会報告) 8・ 1 「学校医ノ進退並手当ニ関スル規則」制定。 (香川新報) 8・ 1 「学校医職務施行ニ関スル細則」を定む。(香 川の歴史) 8・14 ○北清事変。 8・20 ○「小学校令」を改正。(尋常小学校を4年に 統一、高等小学校は2年・3年・4年の3種) 8・21 ○「小学校令施行規則」を制定。 8・21 ○小学校教授用として、従来の字音仮名遣を改 め、発音仮名遣(棒引仮名)を採用、漢字を制 限して、その範囲を定める。(小学校令施行規 則による。) 8・22 ○「小学校令」改正の要旨を明らかにし、施行 上の注意に関して訓令。 8・23~29 香川県教育会、夏期講習会を県師範学校で 開催。教育学大瀬高等師範学校教授、憲法大意 樋山高松地裁判事。(本会沿革史) 8・25 ○小学校教科用図書を、児童用・教員用・教授 用の3種とす。 8・31 「小学校設備規則」を定める。(香川の歴史) 8・31 「市町村立小学校准教員ノ進退ニ関スル規程」 を定める。(香川の歴史) 9・ 6 ○「教員免許状ヲ有セサル者ヲ以テ教員ニ充ツ ルコトヲ得ル規程」を制定。 9・ 8 香川県師範学校附属幼稚園休日保育科及入園手 続。(香川の歴史) 9・16 県立商業学校を坂出町に設置、翌年4月19日開 校。(香川県史年表) 9・18 「香川県商業学校規則」を定める。(香川の歴 史) 9・18 小学校教員検定及免許ニ関スル細則。(香川の 歴史) 10・19 松田正久、文部大臣就任。 10・25 第18代知事に末広直方が就任。(香川新報) 10・31 『さぬき新聞』廃刊。(香川県政史年表) 11・ 2 坂出幼稚園開園式。(香川新報) 11・ 3 『讃岐日日新聞』丸亀市で創刊。(香川県政史 年表) 11・22 県博物館で農・工・水産物、新古美術展覧会を 開催。(~28日)(香川新報) 11・25 伝染病予防のため、1か月間に公共便所・溝・ 井戸流・汚水路・汚水溜等の清潔方法の実施を 訓令。(香川県史年表) 12・ 2 香川県立工芸学校校舎落成。(香川県政史年表) 12・ 5 香川郡安原上西村西山尋常小学校校舎が落成し 開校。(香川県政史年表) 12・17 香川郡安原村中徳校舎増築が落成。(同上) 12・28 ○師範学校・中学校・高等女学校の近接地にお ける教育上弊害のある営業・建築制限を通達。 この年 高等小学校38校(内3校分教場)、尋常・高等 小学校13校、尋常小学校248校(内23校分教場)、 (県学事年報) この年度 就学率83.65%、出席率78.65%、通学率指数 6604.1675 香川県は47都道府県中第34位。(香川県明治教 育史) ●明治34年 辛丑 ●1901 1・12 ○小学校教科書の採択をめぐる不正事件防止の ため小学校令施行規則を改正し、取締りを強化。 1・17 県、「小学校ノ学期教授ノ時期及休業等ニ関ス ル規則」を制定(香川の歴史)。第1学期を4 月1日~8月31日、第2学期を9月1日~12月 31日、第3学期を1月1日~3月31日、夏季休 業日を8月1日~31日、冬期休業日を12月27日 ~1月7日、終始時刻を4月~10月は午前8時 ~午後2時、11月~3月は午前9時~午後3時 とする。(香川県史年表) 2・13 県、勤倹貯蓄の励行を告諭(香川県史年表) 2・20 県、県立商業学校仮事務所を綾歌郡坂出町立坂 出高等小学校内に設置、同校に関する事務取扱 いを開始。(香川県政史年表) 2・24 ○奥村五百子ら愛国婦人会創立。 3・24 松平頼纉県教育会会長逝去(香川県政史年表) 3・27 内務省、本県内の37件の絵画・彫刻・工芸・書 蹟を国宝と認定(香川県史年表) 3・31 明治33年度県女子就学率が74.78%となり、全 国平均を2.88%上回った。(香川県明治教育史) 3・- ○衆議院、小学校教科書の国費編纂(ルビ さん)(国定)に ついて建議。 4・ 2 高松市立二番丁・新瓦町尋常小学校校舎落成。 (香川県政史年表) 4・ 2 三豊郡財田上校では、女児に筒袖・袴の着用を 奨励。(財田町史) 4・ 3 「香川県師範学校附属小学校規定」を制定。 (香川県政史年表) 4・ 3 私立和裁縫女学校、高松市天神前大天神境内織 物会社工場跡に移転。(香川県政史年表) 4・12 高松市片原町天神社境内に水族館開館。(高松 百年史) 4・17 県立高松中学校大川分校が第1回入学式挙行。 (香川県政史年表) 4・19 県立商業学校、坂出町に開校。(香川県史年表) 4・20 ○師範学校・小学校以外の学校の名称には、設 置者の区別に従い、道庁府県立、郡立、市町村 立または私立等の文字を冠することとする。 4・29 ○第1皇孫が御誕生、御名裕仁。(後の昭和天 皇)(香川歴史年表) 4・- 私立丸亀裁縫女学校、私立丸亀女学校と改称。 寺町威徳寺内に移り、6月授業開始。(亀城の ほとり) 5・ 1 校名改称。香川県立高松中学校・同高松中学校 大川分校・香川県立丸亀中学校・同丸亀中学校 三豊分校・香川県立工芸学校・香川県立商業学 校。(香川県史年表) 5・22 善通寺第11師団長陸軍中将乃木希典、休職。 (香川県政史年表) 5・25 県、「県立中学校学則」を制定。(同上) 6・ 1 私立丸亀女学校が開校、本科30名、技芸専習科 55名。(香川県政史年表) 6・ 2 ○東京帝国大学総長菊池大麓、文部大臣就任。 6・ 3 丸亀市小学校教員講習所、南条町崇泉寺(丸亀 市立丸亀高等小学校分教場)に設置。(香川県 政史年表) 6・ 5 香川部下笠居村立中山尋常小学校亀水分教場落 成。(同上) 6・30 小豆郡土庄町土庄尋常小学校落成式挙行。(香 川県政史年表) 7・13 高松市塩屋町に新劇場歌舞伎座落成。(同上) 8・ 3 香川県教育会、富士登山会を挙行。(本会沿革 史) 9・ 1 丸亀市立城西尋常小学校落成式、5日開校。 (香川県政史年表) 10・13 本島村立塩飽工業補習学校校舎落成式を挙行。 (同上) 10・16 明治34・35年度教育費中、高等女学校建築費支 出追加額6,616円10銭と定める。(香川県史年表) 10・23 小豆郡大部高等小学校校舎・同尋常小学校増築 工事落成。(香川県政史年表) 10・30 小豆部日草壁尋常小学校校舎落成。(同上) 11・10 本日から12月10日まで、伝染病予防のため糞尿 壺・汚水溜・汚水路・井戸端・流し場・土管等 の消毒清潔方実施を県が布達。(香川県史年表) 11・16 高松市立商業学校、文部大臣の認定を経て、在 学生徒の徴兵を猶予、普通文官として任用の特 典を得る。(香川県政史年表) 11・ 2 香川県教育会第4代会長に鎌田勝太郎が就任。 (香川県教育会50年史) 11・22~23 香川県教育会第25回商議員会で、知事諮問 案、一般人民に祝祭日の精神を貫徹せしめる方 法、小学校に勤倹美徳並びに公徳養成方法、小 学校基本財産蓄積の便法、県立博物館附属図書 館拡張、女教員制服一定等につき建議するを可 決。(同会沿革史) 11・24 香川県立商業学校、開校式挙行。(高松市史年 表) 11・27 香川県教育会、第12回総集会を開催。(同会沿 革史) 12・ 1 丸亀市立城西尋常小学校開校式を挙行。(香川 県政史年表) 12・ 3 ○日本赤十字社条例公布。 12・21 県、小学校教科用図書表を定め、明35.4.1から 施行を布達。(香川県史年表) 12・21 香川郡一宮尋常小学校校舎落成式を挙行。(香 川県政史年表) 12・ 2 金刀比羅宮社務所内、七賢人の間のふすま絵 (円山応挙作)、七賢人の面部を濃墨で塗抹する 事件が発生。(香川県政史年表) 12・28 ○「水産学校規程」を制定。 この年 讃岐図書館設立認可、開館に至らず。高等小学 校35校(内3校分教場)、尋常高等小学校23校 (附属1校)、尋常小学校216校(内23校分教場) (県学事年報) この年度 就学率87.67%、出席率82.50%、通学率指数 7232.7750 香川県は47府県中第35位。(香川県明治教育史) ●明治35年 壬寅 ●1902 1・ 5 日刊『新讃岐』が創刊。(香川県政史年表) 1・ 8 伝染病予防のため、住家・公共溝渠等の消毒清 潔方法実施を県が布達(~28日)。(香川県史年 表) 1・15 ○「実業補習学校規程」を改正。 1・15 ○文部省、実業補習学校設置の趣旨等について 訓令。 1・30 日英同盟協約に調印。(林董香川県初代知事、 公使・大使として活躍、この功により英国から ビクトリア大十字勲章授与、日本では子爵に叙 せられた。)(2月17日)(日本教育史年表・後 は昔の記) 2・ 4 「小学校卒業証書ノ様式」を訓令。(香川の歴 史) 2・ 5 県立高松高等女学校事務所を、3月31日まで県 庁内に設置。(香川県政史年表) 2・ 8 小野田元煕、第11代県知事に就任。(同上) 2・22 香川郡中央高等小学校校舎落成式挙行。(香川 県政史年表) 2・24 ○高等師範学校・女子師範学校及び師範学校入 学志望者のうち、入学を禁止すべき各種障害を 公示。 2・26 ○小学校教科用図書の供給に際し、文部省地方 長官の厳重な監督を要請。 3・26 私立県高等女学校、4月1日から県立移管に伴 い、第9回卒業式を挙行後、閉校式を行う。 (香川県政史年表) 3・28 ○広島高等師範学校設置。(明36.10.17開校) 3・28 ○臨時教員養成所(第一から第五までの5校) 設置。 3・29 ○「臨時教員養成所規程」を制定。 3・30 香川県公会堂、高松市内町にしゅん工し、4月 10日落成式を行う。(高松百年史) 3・- 学童貯金が奨励され、高松市児童1名平均2円 95銭1厘となった。(香川新報) 4・ 1 「実業学校教員養成規程」を制定。 4・ 1 私立県高等女学校を県立に移管し、香川県立高 松高等女学校と改称。(高松市史年表) 4・ 1 明治35年県歳出予算追加に商業学校費1,267円 20銭などを定める。(香川県史年表) 4・15 向こうlか月間伝染病予防のため、糞尿壺、汚 水溜等の消毒生活方法実施を県が布達。(香川 県史年表) 4・16 明治35年度県歳出予算追加、高松中学校大川分 校費71円75銭、丸亀中学校三豊分校費113円90 銭とある。(香川県史年表) 5・25~26 香川県教育会、関西教育大会を玉藻城内に おいて開催。会員5,320名、嘉納治五郎・井上 哲次郎・伊沢修二の演説・討議後、栗林公園内 にて園遊会開催。(本会沿革史) 6・ 9 高松市立商業学校(同市浜ノ丁見性寺内)を高 松市五番丁に移転。(香川県政史年表) 6・- 讃岐鉄道の列車に、車輌を半分に仕切った女学 生専用車輌が登場した。(四鉄史) 7・ 4 『讃岐民報』(隔日刊)が善通寺町で創刊。(香 川県政史年表) 7・ 6 大川郡学校医会設置。(香川新報) 7・ 9 ○文部省、各地に学校騒動が続出したため訓令 を発した。 7・10 藩政改革で廃止された水泳所の復興を図り、教 育会水泳所を開設。(高松市史年表) 7・13 綾歌郡枌所尋常小学校校舎(31年暴風倒壊)が 落成。(香川県政史年表) 7・24 県、コレラ流行につき、各自で注意すべき事項 を示し、自衛の実を挙げるよう告諭。(香川県 史年表) 8・10~19 三豊郡部会、図書館館則を定め夏期講習会 にて会員に図書館を開放。(香川県図書館史) 8・20 コレラまんえんにつき、当分の間祭礼・供養・ 興行・集会等を禁止、氷水・トコロテン・西瓜 等の販売・授受を禁止。(香川県史年表) 8・30 県、伝染病予防施行細則を定めた。(同上) 9・ 1 県内各学校の新学期は、コレラ多発の時期なの で、1日から2週間臨時休校。(香川県政史年 表) 9・11 コレラ多発のため、県立高松中学校が20日まで 臨時休校(同校大川分校は定期始業)。(同上) 9・15 コレラ多発のため、臨時休校中の高松・丸亀両 市内の小学校が21日まで休校を再延期。(同上) 10・ 5 県立高松高等女学校寄宿舎建築工事落成(同上) 10・ 8 綾歌郡飯山高等小学校校舎落成、開校式挙行。 (同上) 10・24 県、ペスト予防のため家鼠駆除の県令を発す。 (香川の歴史) 10・- 岡内清太、鎌田県教育会長等と図り、香川県育 英会の創立に着手。(喜寿回顧録) 11・ 3 大川郡引田尋常高等小学校開校式挙行。(香川 県政史年表) 11・ 6 小豆郡、「就学標授与規程」を設け、第1回就 学標授与式を草壁村にて挙行。(香川新報) 11・ 7 『讃岐実業新聞』(後の四国民報)創刊。(香川 歴史年表) 11・ 8 香川県教育会、第26回商議員会で、県立農業学 校の設置、西讃に高等女学校の増設、県立学校 に寄宿舎の設置、教育基金利子の一部を小学校 教員賞与にあてる等を建議。 『香川県教育会報告』を『香川県教育会雑誌』 と改題、新聞紙条例による発行とし、言論の範 囲大いに広まる。 本会附属の図書館を設置する。ただし県費より 相当補助を得て、在来の博物館内図書館を引き 受けること。(本会沿革史) 11・19 香川県育英会の財団化が許可され、初代会頭松 平頼寿・理事長鎌田勝太郎・専務理事岡内清太 となる。(高松百年史)(8.19設立認可説-松平 頼寿伝) 11・20 高松市立商業学校校舎落成式挙行。(香川県政 史年表) 11・25 高松市立新瓦町尋常小学校校舎落成。(同上) 11・25 木田郡古高松村に愛国婦人会分会設立。(古高 松郷土史) 11・30 高松市立二番丁尋小校校舎落成。(香川県政史 年表) 12・ 6 小豆郡苗羽村立田浦尋常小学校校舎落成。(香 川県政史年表) 12・11 明治34年度香川県教育資金支出決算を告示。収 入は14,012円21銭8厘(うち国庫下渡金7,284円 53銭1厘)支出13,257円、差引残金755円21践8 厘。(香川県史年表) 12・12 明治36年度教育資金収出予算を12,881円23銭7 厘と定める。(同上) 12・17 愛国婦人会香川支部が発会。(高松百年史) 12・- ○教科書疑獄事件起こる。(17日から教科書の 審査採定に関する不正摘発検挙)。 この年度 就学率90.92%、出席率85.22%、通学率指数 7748.2024) 番川県は47府県中第30位。(香川県明治教育史) ●明治36年 癸卯 ●1903 1・22 赤痢病予防について、十分効果を挙げるよう県 が市町村に訓令。(香川県史年表) 2・12 ○「教員検定ニ関スル規程」を改正。 2・24 県立学校の教育基金、災害土木基金は一般会計 と区分し、特別会計を設ける。(香川県史年表) 2・- 大川郡造田尋常小学校、子守科を加設。(香川 新報) 3・ 6 ○「東京盲唖学校教員練習科卒業生服務規則」 制定。 3・ 9 ○「高等女学校教授要目」を制定。 3・10 ○東京盲唖学校に教員練習科を置く。 3・13 「香川県立中学校校則」を改正し、4月1日か ら高松中学校・丸亀中学校(定員各600名)大 川中学校・三豊中学校(定員各400名)の4校 を置く。(香川県史年表) 3・20 ○学校衛生顧問を廃止。 3・27 ○「小学校令」を改正し、学齢の起算を満6歳 に達した翌月とあるところを翌日と改正。 3・27 ○修業年限3か年以上の高等小学校の教科目に つき改正。(小学校令改正) 3・27 ○「専門学校令」を公布。 3・27 ○「実業学校令」を改正。(実業学校のうち高 等教育を行うものを実業専門学校とし、専門学 校令の適用を受けることとなる。) 3・28 ○「公立学校職員俸給令」を制定。 3・31 ○「公立私立専門学校規定」を制定。 3・31 ○「専門学校入学者検定規程」を制定。 3・31 ○「教育基金令施行規程」を制定。 3・31 ○「小学校令施行規則」を改正(教科目、二部 教授に関すること等)。 4・ 1 県立高松中学校大川分校が県立大川中学校、同 丸亀中学校三豊分校が県立三豊中学校へと独立。 (県学事年報) 4・ 1 県育英会、学資金貸与事業を開始。(香川県政 史年表) 4・ 5 県が通訳を業とする「案内業者取締規則」を定 める。(香川県史年表) 4・13 ○国定教科書制度成立(小学校令を改正)。小 学校図書審査委員全廃止。 4・19 香川県教育会、第13回総集会を丸亀で開催。 (本会沿革史) 4・29 ○「小学校令施行規則」を改正し、図書の審査・ 採定について定める。 4・29 ○「小学校教科用図書翻刻発行規則」を制定。 (6.20同補則を制定)。 4・29 ○修身・国語・日本史・地理・図画の教科書は 必ず国定教科書を使用することとなる。 4・30 香川都産婆看護婦養成所開所式を、同郡仏生山 町信光寺内で挙行。(香川県政史年表) 4・- 観音寺稚園設置。(県学事年報) 4・- 私立丸亀高等女学校と改称し、船頭町の元郡役 所跡に移転。(亀城のほとり) 5・ 1 和田尋常高等小学校、図書館を設置貸出。(香 川新報) 5・10 小豆郡北浦尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 5・11 木田郡立農学校を平井村に設置。(同上) 5・27 仲多度郡広島尋常小学校校舎落成。(同上) 5・30 綾歌郡金山村立福江尋常小学校校舎落成。(同 上) 6・ 1 香川郡安原上西村立香山尋常小学校校舎落成。 (香川県政史年表) 6・11 小野田知事「香川県県治概説」を発表。(香川 新報) 7・17 ○内務大臣児玉源太郎、文部大臣を兼任。 7・27 兵式体操講習会を丸亀歩兵第12連隊で開催。 (~8月5日まで)(香川新報) 8・ 4 県育英会、初の貸費生として丸中生宮西君を選 抜。(香川県政史年表) 8・19 香川県教育会、暗算講習会を高松中学校で21日 まで開催。(本会沿革史) 8・20 ○小学校国定教科書の翻刻発行に閲し、定価の 最高額を定める。 8・22 香川県教育会主催、夏期講習会を高松中学校で 10日間実施。(教授法・山林学・水産学・気象 学)(本会沿革史) 8・27 三豊郡豊田村の岡田かめが多度津港で、息子梶 太郎の出征を見送る。(一太郎やぁいの原型) (香川県史年表) 8・29 丸亀市、私立鶏鳴学館設立認可。10月1日、同 市福島町遍照庵に開校。(生徒16名)(香川県政 史年表) 8・- ○帝国教育会、文部省廃止説に反対を表明。 (文部省廃止説は久保田文相就任で立ち消えと なる。) 9・22 ○久保田譲、文部大臣に就任。 9・22 小野田知事、基本財産の蓄積と市町村教育費の 積立を提唱。(香川新報) 9・- ○国定教科書の翻刻発行を19名に許可。 9・- 木田郡牟礼尋高校鎌田校長、道話雑誌を貸し出 して読書奨励。(香川県図書館史) 10・10 皇太子殿下(後の大正天皇)午後4時高松に御 上陸、栗林公園内掬月亭(星斗館)に御3泊。 (高松市史年表) 10・10 高松市在郷軍人会を結成。香川郡は6月15日、 木田郡は翌37年1月27日に結成する。(高松百 年史) 10・11 皇太子殿下、県博物館・高松中学校を御視察。 午後屋島に御登山(香川県政史年表)。高中は 金50円賜り利子で優秀卒業生を表彰。(高松市 教育史稿) 10・12 皇太子殿下、集中豪雨のため御日程を変更、県 博物館御見学。(香川県政史年表) 10・13 皇太子殿下、琴平・善通寺・丸亀を御視察。(同 上) 10・14 皇太子殿下、9時高松港御出発、御召艦高砂に て愛媛県へ向かわれた。(同上) 10・- 高松中学校御下賜金賞与規程を定めた。(県学 事年報) 11・10 ○小学校その他の学校の校舎・校地・体操場等 の公開使用につき通達。(教育上弊害のない時 は許可すべきこと。) 11・22~23 香川県教育会、第27回商議員会を開催、知 事諮問案、補習教育を普及して義務教育を有効 ならしめる方法、実業学校卒業生をして自覚せ しめる良法、綴り方教授の良法等を議決。(本 会沿革史) 11・25 鎌田勝太郎、香川県教育会会長辞任。明38年2 月14日まで欠員。(香川県教育会50年史) 11・29 三豊郡立粟島航海学校校舎落成。(香川県政史 年表) 12・ 2 県立高松中学校生徒が同盟休校。(同上) この年 県トラホ-ムり患率、男32.39%(+2.6%)、女 35.95%(+4.03%)(香川県明治教育史) 実業補習学校、15校1分校設置。(県学事年報) この年度 就学率93.24%、出席率86.39%、通学率指数 8055.0036 香川県は47都道府県中第31位。(香川県明治教 育史) ●明治37年 甲辰 ●1904 1・ 9 ○学校生徒徴兵猶予に関し、特典濫用者の取締 りにつき訓令。 1・26 明治37・38年度継続支出教育費予算中学校及び 商業学校生徒寄宿舎建築費を計62,079円88銭と 定める。(香川県史年表) 2・ 4 ○御前会議、対露交渉打ち切り、開戦を決定。 2・ 6 ○露国政府に交渉断絶を通告。 2・10 ○日露戦争始まる。(宣戦布告) 2・10 ○日露開戦に際し、文部省、教育上の注意を訓 令。 2・10 大日本武徳会香川支部が、高松市内町に武徳殿 を建設。(平屋切妻造、東西20間、南北46間) (香川新報) 2・16 小野田知事、郡市長会議で日露戦争の時局が解 決するまで、未着手の土木建設は一切中止、校 舎不足の学校は寺院の利用や二部授業を実施す るよう訓示。(香川県史年表) 2・20 ○戦死者遺族、出征・応召軍人の子女等の授業 料減免について訓令。 2・22 ○「小学校令施行規則」改正、設備準則を削除。 2・27 香川県教育会、臨時商議員会を開き、時局のた め当局者が教育に関する方針極めて消極的とな り、経費の大削減、二部教授の奨励等、教育の 進運に大蹉跌(ルビ さてつ)を来す傾向のあるをもって、当局 者の反省を求める。(本会沿革史) 2・- 大川郡小学校特別教務研究会、『大川郡小学校 規』を編集制定。(香川県教育会報) 3・ 8 ○2種以上の実業学校の学科を1校内に併置す ることを認め、「工業学校規程、農業学校規程、 商業学校規程、商船学校規程、水産学校規程」 を改正。 3・ 8 ○農業学校、商業学校の各規程を改正し、これ らの乙種の学校における科目選択の自由を認め る。同時に乙種実業学校の設立趣旨につき訓令。 3・ 8 ○「徒弟学校規程」を改正。 3・12 戦時出征軍人の子女について、県は県立学校の 生徒、師範学校附属幼稚園児の授業料・保育料 を免除。(香川県史年表) 3・18 皇太子殿下御成婚記念に建設の「県公会堂使用 規則」を定める。(同上) 3・19 県、肺結核患者に対する注意を訓諭。(同上) 3・31 明治36年度教員出勤率最高丸亀市97.00%(香 川新報) 3・31 私立讃岐図書館2月に琴平町に開館、1日平均 利用者40名。(県学事年報) 3・- 番川県教育会高松市部会、亀井幼稚園を高松市 東瓦町に開園。(明40.4中央幼稚園と改称)(高 松市学事一覧) 4・ 1 綾歌郡准教員講習所開設。(香川県教育会50年 史) 4・ 4 和洋裁縫女学校に教員養成所を附設。(香川新 報) 4・10 香川県教育会、事務所を高松市七番丁46番地元 製糸場の地所建物を購入し移転。(本会沿革史) 4・19 善通寺第11師団に動員令くだる。(高松百年史) 4・24 私立県高等裁縫女学校校舎が高松市東瓦町に落 成、落成式を挙行。(香川県政史年表) 4・28 伝染病予防、飲料水・洗浄に注意。(香川県史 年表) 4・- 県師範学校、高等女学校卒業者を収容する乙種 講習料設置。簡易科廃止。(香大教育学部百年 のあゆみ) 4・- ○小学校国定教科書使用開始。 4・- 三豊郡教員養成所を郡事業とする。(香川新報) 4・- 県師範学校附属小学校、高松市立二番丁尋常小 学校糸浜分教場を借用して二部教授実施。(香 川新報) 5・21 ○国定教科書編修のため、文部省に専任編修官 設置。 6・21 香川県博物館で、県各郡市連合第1回重要物産 共進会を開催。(高松百年史) 6・- 県師範学校附属小学校、『小学校事彙』(同文館 発行)に多くの研究実績を発表。(小学校事彙) 6・- 県師範学校附属小学校、性質品定規程を定めた。 (小学校事彙) 7・11 ○天皇、東京帝国大学卒業式に臨幸。軍国多事 の際といえども教育に精励すべきことを御沙汰。 (翌12日全国教育関係者にこの主旨を訓令)。 7・28 松山村神谷神社本殿、端岡村国分寺本堂、本山 村本山寺八脚門を国宝に指定。(香川県政史年 表) 8・10 ○黄海海戦 8・15 香川県教育会、第14回総集会を高松で開催。 (本会沿革史) 8・16 香川県教育会、夏期講習会を県師範学校におい て開催。森林法・漢語・農業・図画。(同上) 8・21 兵役関係者に対するトラホーム検診治療の徹底 を訓令。(香川県史年表) 9・ 4 ○遼陽大会戦(遼陽を占領)。 9・26 仲多度郡多度津町に『南海新聞』を創刊。(香 川県政史年表) 9・29 「徴兵令」改正公布。後備兵役を1か年とし、 現在第1国民兵で5か年を経過しないものを後 備役とし、第1・第2補充兵の区別を廃止し、 補充兵は12か年4月服役とす。(香川県政史年 表) 10・23 大日本武徳会支部として、武徳会香川支部発会 式を寿町の演武館落成式を兼ねて行う。(高松 百年史) 10・29 県、37年度第1学期管内市町村立尋常小学校児 童出席歩合。男90.78%(前学期比0.18%減)、 女87.21%(1.37%増)、平均88.99%(0.67%増)。 (香川県政史年表) 11・12~13 香川県教育会、第28回商議員会を開催、知 事諮問案、学校生徒の体格を一層良好ならしめ る良法、小学校児童にその地方の生徒に必要な る業務を授ける可否。可とすればその種類及び 方法建議案。 出征遺族中の就学者保護法の制定、小学校教員 従軍者の優待法、師範学校に商業科を加設する こと。明年度より国定教科書全部を採用するこ と。 その他本会を社団法人として定めること等を議 決した。(本会沿革史) 12・- 天神幼稚園を創立。(高松市学事一覧) この年度 ○全国で初めて、山口図書館で巡回文庫を実施。 県師範学校附属小学校、学校新聞規程を作り、 学校新聞を発行。(小学校事彙) この年度 就学率95.70%、出席率89.20%、通学率指数 8536.4400 香川県は47府県中第21位。(香川県明治教育史) ●明治38年 乙巳 ●1905 1・ 1 月刊雑誌『讃岐人』を創刊。(高松百年史) 1・18 小田高松市長から旧藩校講道館の図書を、県教 育会図書館用として寄附引渡。(香川新報) 2・10 香川県教育会図書館、高松市七番丁に開館(県 学事年報)。蔵書冊数18,846冊。(香川県教育会 図書館誌) 2・10 高松中学校生菊池寛、1か月閲覧券第1号を入 手。(高松市史年表) 3・10 ○奉天占領 3・31 香川県教育会図書館、蔵書整理が進み、19,499 冊となる。(香川県教育会雑誌) 3・31 本県の教科書は、この日限り英習字帳以外は全 部国定教科書となる。(香川新報) 3・31 明治37年度本県小学校本科正教員平均俸給は全 国第36位、高等小学校は全国第31位。(香川新 報) 3・- 香川県教育会、大川郡福栄村入野山に3町5反 歩の地に造林、基本金の財源とする。(県学事 年報) 4・ 1 丸亀市立高等女学校が同市地方に開校、4月18 日開校式を挙行。(香川県政史年表) 4・ 7 ○「小学校教科用図書翻刻発行規程」を改定。 4・16 県、左側通行に慣れるよう告諭。(香川県史年 表) 4・18 県庁機構の改組、第2部学務課・社寺課等。 (香川県史年表) 4・24 高松市立高松商業補習学校開校式挙行。(県学 事年報・香川県政史年表) 5・27 ○日本海海戦(~28) 5・- 三豊郡、「小学校出席旗規程」を定める。(香川 新報) 6・ 8 県、「郡役所処務規程」を定める。第4係(教 育・学事等)を設ける。(香川県史年表) 6・ 9 ○アメリカ大統領、日露両国に講和を勧告。 6・21 ○「小学校教育効績状規程」を制定。 6・- 県、貧窮・身体障害による不就学者のため、子 守教育奨励、皆就学義会設立を勧奨。(県学事 年報) 6・- 香川郡、「町村立尋常小学校学齢児童就学票規 程」を定める。(香川新報) 7・ 1 県、皆就学義会設立。(同上) 7・ 2 県師範学校、生徒定員の3分の1まで私費生を 設ける。(香川県史) 7・11 県博物館で第1回県重要物産共進会を開催。 (香川歴史年表) 7・16 金刀比羅宮に宝物館が開館。(香川県政史年表) 8・ 4 第1回遊戯研究会を琴平高等小学校で開催。 (香川新報) 8・28~29 香川県教育会、定期総集会を開催、内務省 嘱託留岡幸助ほか4名の講話を聴講。(県学事 年報) 9・ 5 ○日露講和条約調印(ポーツマス条約) 9・13 官立高等各種学校入学者、高校24名・医専10名・ 高工10名・高商10名・高農7名・外語1名・陸 士49名・海兵3名、計114名。人口1万名に対 する比率は1.62で、同府県順位第4位。中学校 生徒定員に対する入学者比率5.70、同府県順位 第10位。(香川県教育会雑誌) 9・17 県、出征軍人家族遺族生計状態調査訓令。(香 川の歴史) 9・19 丸亀市皆就学義会設立。(香川新報) 9・20 小野田知事、小学校基本財産蓄積を指示。(香 川新報) 9・20 三豊郡大野原村皆就学義会設立。(同上) 10・ 6 仲多度郡吉野高等小学校校舎落成移転式挙行。 (香川県政史年表) 10・10 愛国婦人会香川支部第1回総会開催。(高松百 年史) 10・16~17 香川県教育会、第29回商議員会において知 事諮問案、平和克服の目をもって県内一斉に教 育的記念事業の実行、学校基本財産蓄積法案の 答申、栗山先生表彰事業に助力、盲?学校設立 決議。(本会沿革史) 10・18 ○文部省、戦後教育の方針について訓令。 10・- 県立学校へ「図書貸出規定」を定める。(県教 育会定款及諸規定) 11・18 高松旧城内で、初めて市内小学校連合運動会を 開催。4,034名の児童が参加。(高松市史年表) 12・ 2 ○教科書の検定・編集について文法上許容事項 制定。 12・11 丸亀皆就夜学校、同市御供所町真光寺に開校。 (香川県政史年表) 12・11 香川県教育会高松市部会、通俗教育談話会設置、 第1回を実施。(香川県教育会雑誌) 12・14 ○総理大臣桂太郎、文部大臣を兼任。 12・18 大川郡26小学校教員、附属校へ連合参観。(香 川新報) 12・27 ○文部省、青年団の設置奨励及び指導に閲し通 達。(文部省、青年団の育成に関与。) 12・28 県教育会主催、体操遊戯講習会を明治39年1月 4日まで開き、新式普通体操を県下に普及、講 師坪井東京高師教授・可児同助教諭。(本会沿 革史・県学事年報) この年 私立善通寺幼稚園創設。(県学事年報) 尋常高等併設校が、明治32年末7校から明治38 年末58校へ増加。(県学事年報) この年度 就学率97.35%、出席率91.67%、通学率指数 8924.0745 香川県は47府県中第11位。(香川県明治教育史) ●明治39年 丙午 ●1906 1・ 7 ○内閣総理大臣西園寺公望、文部大臣を兼任。 1・25 県教育会高松市部会、「通俗教育講話会規程」 を定める。(香川県教育会雑誌) 1・31 ○視学官および視学特別任用令一部改正。 1・- 県教育会仲多度郡部会、巡回書庫法を定める。 (香川県教育会雑誌) 2・10 県立工芸学校の授業料を月額50銭に改定。(香 川県史年表) 2・- 綾歌郡、「綾歌郡教育参考書回覧規程」を定め、 小学校巡回文庫を開始。(香川新報) 3・ 5 丸亀市立高等女学校を県立移管、県立丸亀高等 女学校と改称、4月1日開校を文相認可。(香 川県政史年表) 3・17 県立高等女学校を高松(定員550名)、丸亀(定 員250名)の2校設置に伴い、香川県立高等女 学校学則を一部改正。(香川県史年表) 3・23 壮丁教育成績調査方法を訓令。(香川の歴史) 3・24 県主催、第11師団凱旋歓迎祝賀会を栗林公園で 開催。(香川歴史年表) 3・27 ○牧野伸顕、文部大臣に就任。 3・30 県、貯蓄預金を奨励し国力の充実に努めるよう 告諭。(香川県史年表) 3・31 「県立学校授業料及県立幼稚園保育料免除規程」 制定。(香川の歴史) 3・31 県小学校児童出席率が91.67%となり、初の90 %台となる。(香川県明治教育史) 3・- 休館状態であった琴平町の讃岐図書館が閉館。 (香川県図書館史) 3・- 県師範学校附属小学校、高松市二番丁校糸浜分 教場にて実施した第1回二部教授実験報告を行 う。(香川県教育会雑誌) 4・ 1 木田郡立農林学校、三豊郡立粟島航海学校、丸 亀市立高等女学校を県立に移管。(香川県政史 年表) 4・ 1 「戦没者の子女弟妹に対する県立学校授業料及 び県立幼稚園保育料免除規定」を定める。(香 川県史年表) 4・15 柴野栗山百年祭を木田郡牟礼村柴野新邸で行う。 (香川県政史年表) 4・21 丸亀市部会、教育者有志で読書会開催。(香川 新報) 4・23 私立丸亀和洋裁縫学校が丸亀市御供所町に開校。 (香川県政史年表) 4・25 讃岐女学館、高松市天神前大護寺に設立認可。 (同上) 4・- 丸亀市教育部会、附属文庫規則を作り設置。 (香川県教育会雑誌) 5・ 5 ○帝国教育会、全国小学校教員会議を開催。 5・16 県、郡市に基本財産林、模範林及び林業講習の 状況報告を求める。(香川県史年表) 5・- 県師範学校附属小学校、手工科教授細目を発表。 (香川県教育会雑誌) 6・16 県、玉藻学校を高松市天神前に設立認可。(香 川県政史年表) 6・17 県教育会主催、満韓地方旅行団が出発、7月7 日帰県。(本会沿革史) 6・- 180か町村中、132か町村に皆就学成る。(香川 新報) 7・ 5 県立大川中学校寄宿舎建築落成(62名収容)。 (香川県政史年表) 8・ 1 英語夏期講習会を高松中学校等で開催。(香川 新報) 8・ 1 県立工芸学校で、臨時夏期講習会(対象漆工芸 従事者)を実施。(香川県史年報) 8・21 県博物館、県物産陳列所と改称。(11月28日開 所)(香川県史年表) 8・22 ○「実業学校教員養成規程」を改正、学資を補 給して卒業後実業教員となる学校の範囲を全官 立実業専門学校に拡張。 8・24~25 県教育会、第16回総集会を兼ね、県公会堂 において栗山先生百年祭を開催、860余名が参 会。(本会沿革史) 9・ 1 高松市、高松市奨学会を発足。(香川新報) 9・ 8 私立吉田裁縫女学校、仲多度郡善通寺町立善通 寺尋常小学校内に開校(生徒30名)。(香川県政 史年表) 9・23 県「学校トラホーム予防規程」制定。(香川県 史年表) 9・- 丸亀市立幼稚園は東幼稚園となり、南条町に西 幼稚園を設立。(新編丸亀市史) 9・- 木田郡奨学会設立。(香川県史) 10・11 県立高松中学校、皇太子殿下行啓記念碑建立除 幕式を同校校庭で挙行。(香川県政史年表) 10・27 県、第1学期県尋常小学校児童出席率、男94.40 %(+1.63%)、女91.86%(+1.13%)、平均 93.14%(+1.77%)と発表。(同上) 11・10~11 香川県教育会第30回商議員会を開催、知事 諮問案、尋常小学校卒業生に対し補習教育普及 の良法、実業教育振興に緊要なる件を議した。 明年度全国連合教育会に2名派遣すること、県 立中学校卒業生を師範学校にて1か年講習を受 けさせ、小学校本科正教員の資格を与えられる よう建議すること等を決議。(本会沿革史) 11・18 皇太子殿下御登山記念碑が、木田郡屋島山上に 建立除幕。(香川県政史年表) 11・21 高松市立鶴屋町尋常小学校校舎落成、落成式挙 行。(同上) 11・- 丸亀市教育部会の提唱により、井上通女遺徳表 彰会を結成。(明40.8.15『井上通女全集』刊行。) (香川県図書館史・亀城のほとり) 12・ 1 山陽鉄道が国有となり、高松-琴平間は国鉄讃 岐線となる。(香川歴史年表) 12・ 5 初の高松市内電話加入者の電話番号を決定、1 番は元藩主の松平家。(香川歴史年表) 12・14 ○「図書館ニ関スル規程」を制定。 12・- 丸亀市、皆就学義会を設置。(香川新報) 12・- 三豊郡大野原村、皆就学義会を設置。(同上) この年 県師範学校附属小学校、児童学業成績考査規程 を定める。(香川県教育会雑誌) 林田実業補習学校・加茂農業補習学校・陶農業 補習学校等18校を設立。(県学事年報) この年度 就学率99.08%、出席率93.00%、通学率指数 9214.4400 香川県は47都道府県中、初の第8位。(香川県 明治教育史) 中学生、人口1万人中25.39人(全国第7位)、 実業学校生、人口1万人中13.73人(全国第8 位)、高等女学校生、人口1万人中9.90人(全 国第11位)。(香川新報) ●明治40年 丁未 ●1907 1・- 元香川県博物館図書閲覧所を廃止。(香川県図 書館史) 2・10~11 香川県教育会図書館、第1回讃人著書墨蹟 展覧会開催。(香川県教育会図書館誌) 3・ 3 県、「教育点呼方法」を制定、尋常小学校卒業 後市町村内に居住する者を2か月ごとに招集し、 教科の復習、処世・実業についての講話を4年 間続行することを訓令。6月1日から実施。 (香川新報) 3・21 ○「小学校令」を改正。(義務教育年限を6か 年に延長、尋常小学校を6年、高等小学校を2 ~3年とする。)(明治41.4から施行)。 3・25 ○「小学校令施行規則」を改正。改正の要旨及 び施行上の注意に関し訓令。 4・ 1 香川県師範学校、校友会図書室を設置。(精華) 4・ 1 日本赤十字社香川支部病院が高松市天神前(旧 藩校講道館跡)に開院。(同病院院誌) 4・ 1 県立高等女学校、定員を本科550名を600名に、 補習科250名を300名に増員。(香川県政史年表) 4・ 1 県教育会高松市部会の亀井幼稚園、私立高松中 央幼稚園と改称。(高松市史年表) 4・ 3 大川郡志度町立教員養成所開所式。(香川新報) 4・ 6 三豊郡立実業女学校の設立認可。(5.26開校、 定員第1学年70名、第2・3学年各30名。(香 川県政史年表) 4・ 7 明治40年度に、丸亀高等女学校、木田農業学校 校舎、高松・丸亀・大川・三豊の4中学校寄宿 舎、粟島航海学校機関室・機関工場等の建築費 に充当する教育費起債及び償還方法を定める。 起債額65,000円、償還3年。(香川県史年表) 4・17 ○「師範学校規程」を制定。(本科第2部を設 置)同日、制定趣旨説明の訓令。 4・17 ○文部省各府県師範学校の附属小学校で盲聾?・ 心身発育不全児童のための特別学級を設けるよ う勧奨。 4・21 小豆郡池田村立蒲生尋常小学校校舎落成。(香 川県政史年表) 4・- 綾歌郡准教員講習所、坂出高等小・飯山高等小 の両校に設置。(香川県教育会50年史) 4・- 県師範学校、中学校卒業を収容する乙種講習料 設置。(香川大学教育学部百年のあゆみ) 4・- 県教育会、小学校理科書「理科園」を発行。 (香川県教育会50年史) 5・ 4 仲多度郡琴平工業学校廃校が認可。(香川県政 史年表) 5・10 三豊郡立三豊実業女学校を観音寺町に設立。 (香川県政史年表) 5・21 高松市視学を新設し、牧伴五郎が就任。(4月、 視学服務規程を制定。)(高松市史年表・高松百 年史) 5・27 ○市町村立小学校教育費補助のため、府県費か ら国庫補助額と同額支出を定める。 5・- ○第1回全国盲?教育大会を東京で開催。盲? 教育規程の公布を文部省に建議。 6・ 2 木田郡部会、郡内3か所に図書閲覧所を設置。 (香川新報) 6・11 香川郡医師会発会式を円座村大黒屋で挙行。 (香川県政史年表) 6・12 小豆郡医師会の設立認可(7.24設立)。(同上) 6・14 県、義務教育年限6年に延長制を明41.4.1から 実施につき、留意点を郡市町村・公立小学校に 訓令。(香川県史年表) 6・25 木田郡医師会発会式を平井村池戸、若松楼で挙 行。 大川郡医師会発会式を津田町で挙行。(香川県 政史年表) 7・13 ○地方官官制の改正により、府県の教育に関す る事項は内務部の所掌となる。 7・18 ○「高等女学校令」改正。(修業年限は4年を 原則とし短縮を認めず、1年延長のみを認める。) 7・21 三豊郡粟島村立志々島尋常小学校校舎落成。 (香川県政史年表) 7・31 愛国婦人会香川支部会員数、特別会員812名、 通常会員10,610名、計11,422名。(香川県政史年 表) 7・- 綾歌郡、「町村文庫郡費補助規程」を制定。(香 川新報) 8・11 香川郡栗林尋常小学校、第4回同窓会を開催。 このころ同窓会が盛んとなる。(香川新報) 8・25 井上通女遺徳表彰会編『井上通女全集』刊行。 (亀城のほとり) 8・25~26 第17回県教育会総会と井上通女170年祭が 丸亀中学校で開催。(本会沿革史) 8・- 谷本富博士、広島県の夏期講習会で、新教育の 十大主張について講習。(香川県教育会雑誌) 9・10 仲多度郡善通寺町に私立静修女学校校舎落成式。 (香川県政史年表) 9・21 ○「公立私立実業学校教員資格ニ関スル規程」 制定。 9・26 ○「市町村立小学校教員住宅費補助に関する規 程」制定。 10・ 1 小豆郡准教員講習所を小豆島高小・内海高小へ 開設。(小豆郡誌) 10・ 6 「高松市小学校教員養成所規程」を定め開設。 (香川新報) 11・9・11 県教育会第31回商議員会を開会。知事諮問 案、市町村立小学校教員住宅設置標準、義務教 育年限延長における学級編成に関する事項を議 決した。 師範学校の拡張、風教を害する歌舞音曲の演奏 取締、郡視学を本分以外の事務に従事させない こと、谷本富博士教育功績者として表彰するこ と等を決議。(本会沿革史) 11・21 香川県教育会、小野田知事へ教員養成機関拡張 案を建議。(香川県教育会雑誌) 12・22 香川県医師会結成式挙行。(香川県政史年表) この年 ○日露戦争後の恐慌起こる。労働争議激増。ア メリカで日本人排斥運動起こる。 松尾青年会結成、毎月1回夜学会を開催。(大 川町史) このころ各地で、青年会夜学会が盛んである。 この年度 県内中学校中途退学者状況。家事の都合 64.93%、転学19.79%、病気11.81%、死亡1.39 %。(県学事年報) 就学率99.16%、出席率93.73%、通学率指数 9294.2668 香川県は47府県中第11位。(香川県明治教育史) ●明治41年 戊申 ●1908 1・ 7 ○文部省、中学校・高等女学校における無資格 教員採用制限を強化。 1・12 県、天然痘流行のため、15歳以下の者に、臨時 種痘の実施を訓令。(香川県史年表) 1・12 高松育英会、県育英会合流。(高松市史年表) (異説有) 2・ 5 小学校児童貯蓄状況、貯金児童数26,124名、貯 金総額58,129円55銭7厘。(香川県政史年表) 2・10~11 香川県教育会図書館、第2回讃人著書墨蹟 展覧会開催。(香川県教育会図書館誌) 2・18 大川郡鴨部村立鴨部尋常高等小学校校舎建築の 件、認可。(香川県政史年表) 2・21 「県師範学校校則」を制定、本科に第1部・第 2部を置く。(香川大学教育学部百年のあゆみ) 2・- 県教育会、『理科園』を改訂・発行、『小学校理 科教授要項』を印刷配布。(本会沿革史) 3・ 1 高松市二番丁尋常小学校、思徳会発会式を挙行、 教育勅語の御趣旨を奉体する目的で発会。(香 川新報) 3・12 ○高等学校(大学予科)入学に関し、総合選抜 試験制度を廃し、各校別試験とする。(4.18実 施要項告示) 3・12 ○第3臨時教員養成所、修業年限を3か年に延 長。 3・19 ○「高等学校大学予科の入学資格に関する規程」 制定。 3・31 ○第1・第2臨時教員養成所廃止。 3・31 県師範学校生徒学資支給規則廃止。(香川県政 史年表) 3・- 木田郡立准教員養成所、前田校へ設立。(香川 新報) 3・- 三豊郡和田村処女会設立(和田小同窓会から発 展)。(豊浜町誌) 4・ 1 尋常小学校の修業年限が6か年に延長された。 (高松市史年表) 4・ 1 高松市二番丁小学校系浜分教場が独立し、西浜 尋常小学校となる。(同上) 4・ 1 財団法人県盲唖教育会、高松市に香川県盲唖学 校を開校。(香川県政史年表)(4.27仮開校式) 4・ 1 小豆郡渕崎尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 4・ 5 仲多度郡教員養成所を善通寺町に設置。(香川 新報) 4・ 9 大川郡石田尋常高等小学校内で、大川郡立第二 教員養成所入所式を挙行。(入所生42名)(香川 県政史年表) 大川郡津田尋常高等小学校内で、大川郡立第三 教員養成所入所式を挙行。(入所生24名)(同上) 4・10 大川郡三本松尋常高等小学校内で、大川郡立第 一教員養成所入所式を挙行。(入所生30名)(同 上) 4・10 香川郡立准教員養成所、中央高等小学校で開所 式を挙行。(香川新報) 4・- 三豊郡教員養成所を観音寺尋常高等小学校へ設 置。(香川新報) 5・ 3 木田郡下高岡村に組合立白山実業女学校4月設 立、開校式挙行。(高松百年史) 5・13 ○「高等女学校令施行規則」を改正。 5・24 木田郡牟礼村、柴野栗山顕彰会は栗山講堂落成 並びに奉告祭を挙行。(香川県政史年表) 6・ 1 香川県師範学校附属小学校、十番丁に新校舎を 新築・移転。(30日移転終了)(附小70年誌) 6・ 4 高松市立西浜尋常小学校、開校式を挙行。(香 川県政史年表) 6・- 県教育会高松部会、『芝山先生遺稿』を刊行。 (香川県史年表) 7・14 ○小松原英太郎文部大臣に就任。 7・15 高松市立四番丁尋常小学校、父兄会創立総会を 開催。(香川県政史年表) 7・20 井上文庫、丸亀高等女学校内に当分設置される ことになった。(亀城のほとり) 7・- 県教育会三豊郡部会、通俗教育部を設け、郡内 30か所で通俗講演会開催。(香川県教育会50年 史) 8・ 2 県教育会第18回総集会を高松で開催、名士の演 説・会員の5分間演説を行う。(本会沿革史) 9・ 1 県立諸学校が赤痢流行のため、同月14日まで休 暇を延期。(香川県政史年表) 9・ 4 本日までの県内赤痢患者発生状況。患者4,328 名、死亡1,076名、全治1,860名、治療中1,392名。 (香川県政史年表) 9・ 5 ○文部省、教科用図書調査委員会設置。(9.26 委員任命) 9・ 6 皇太子殿下(大正天皇)屋島御登山記念運動場 完成。(高松市史年表) 9・ 7 ○小学校教授用のかなの字体、字音かなづかい、 漢字制限等について、従来の方針を変更(漢字 数制限撤廃等)。 9・10 ○「文部省視学官及文部省視学委員職務規程」 制定。 9・17 県誌編さん委員、『県誌全三篇』脱稿。(香川県 政史年表) 10・ 4 高松市立鶴屋町尋常小学校で進徳会発会。(香 川新報) 10・13 ○戊申詔書を発布。 10・31 愛国婦人会香川支部会員数12,596名。(香川県政 史年表) 10・- 東宮殿下屋島御登山記念木田郡行啓記念会を結 成。(香川新報) 10・23 ○文部省、「戊申詔書」について訓令。 11・ 8 丸亀高等女学校校舎落成移転式挙行。(香川県 政史年表) 11・14~15 県教育会第32回商議員会にて、「戊申詔書」 の御趣意を普及徹底せしむる良法、青年の気風 を改良上進せしめるに適切なる良法等を建議。 (本会沿革史) 11・20 綾歌郡飯野尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 11・22 香川郡松原尋常高等小学校校舎落成、移転式挙 行。(香川県政史年表) 12・25 県教育会第6代会長に松平頼寿が就任。(香川 県教育会50年史)(本会沿革史は明治42年1月 とある。) 12・27~29 高松市四番丁尋常小学校、鍛錬遠足を実施。 (香川新報) この年度 就学率99.22%、出席率92.62%、通学率指数 9189.7564 番川県は47府県中第18位。(香川県明治教育史) ●明治42年 己酉 ●1909 1・ 1 仲多度郡吉原尋常小学校校舎落成。(香川県政 史年表) 1・- 各町村で壮丁夜学が盛んとなる。(香川新報) 2・10~11 香川県教育会図書館、第3回讃人著書遺墨 展覧会・玉楮象谷翁製品展覧会開催。(香川県 教育会図書館誌) 2・- 高松市、市視学統括小学校連合比較考査実施。 大川・三豊郡も比較考査実施。(香川新報) 3・ 1 県立高松中学校寄宿舎建築工事が落成。(4.21 「自彊舎」へ寮生54名を収容。)(香川県政史年 表) 3・ 4 香川郡宮脇村婦人会、宮脇尋校で発会式。(香 川新報) 3・12 ○市町村立小学校教育費国庫補助法の一部改正。 3・25 仲多度郡四条尋常小学校・瀬居尋常小学校校舎 建築落成。(香川県政史年表) 3・28 大川郡津田尋常高等小学校校舎建築落成。(同 上) 3・- 小豆郡内海高等小学校、児童図書室設置。(香 川新報) 4・14 ○「種痘法」公布。 4・21 ○「高等学校大学予科入学者選抜試験規程」を 制定。 4・22 県立農林学校校舎建築工事落成式。(香川県政 史年表) 4・27 私立盲?学校が高松市三番丁で開校式挙行。 (同上) 4・- 大川郡教育部会、図書文庫を開く。(香川県図 書館史) 5・ 1 香川郡塩江尋常小学校校舎落成。(香川県政史 年表) 5・ 6 ○「新聞紙法」公布。(新聞紙条例廃止。) 5・15 初代高松市長赤松渡、県が委嘱して編さんした 『香川県史』(全4冊)の刊行開始。(香川県政 史年表) 5・15 坂出実修女学校新築校舎落成。(同上) 5・21 報徳講演会、県公会堂にて開催。(~22日)(香 川新報) 5・23 県教育会、創立20周年記念祝賀会・総会を県公 会堂で開催。(香川県政史年表) 5・25 斯民会(報徳会分身)、池戸西徳寺で発会。(香 川新報) 5・- 県育英会が、東京に学生宿舎の讃陽学舎を設置。 (香川歴史年表) 6・13 香川郡教員組合会総集会、栗林校で開催。(今 日の教職員互助会)(香川新報) 6・20 私立自彊学館が、善通寺町に開催。(同上) 6・- 香川斯民会を結成。(香川新報) 7・ 6 ○閣議、韓国併合の方針を決定。 7・14 県、「郡役所巡視規程及び市町村巡視規程」を 定める。(香川県史年表) 7・28 小豆郡教育部会、図書廻覧規程を定め、5区の 事務所を通じ各校へ巡回。(香川新報) 7・- 香川郡教育部会、1月から毎月1回常設人夫が 運搬し、巡回文庫を実施していたが2か月交代 とした。(同上) 8・ 2 県教育会、太陰歴廃止後の年中行事について、 知事に建議書を提出。(香川県政史年表) 9・ 4 ○文部省、学校施設に関し地方の実情を考慮し、 実用を主とするよう訓令。 9・ 9 ○文部省、学校生との飲酒取締りにつき訓令。 9・13 ○文部省、直轄諸学校に対し修身教育の重要を 訓令。 10・ 2 ○「小学校教科用図書翻刻発行ニ関スル規程」 を改正。(翻刻発行を日本書籍・東京書籍・大 阪書籍の3社に、販売を国定教科書共同販売所 に許可)。 10・11 高松中学校、「優勝旗徒歩競争規程」を定め、 東宮殿下行啓記念の体育を奨励。(香川新報) 10・17 高松市立築地尋常小学校校舎落成、開校式挙行。 (香川県政史年表) 10・17 小豆郡四海村立長浜尋常小学校校舎落成。(同 上) 10・18 高松市小学校、警官が協力して欠席児童の出席 督促協力。(香川歴史年表) 10・19 ○陸軍省の要求により、中学校の体操教育を調 査。第1回調査委員会を開く。 10・20 香川県教育会会長正五位伯爵松平頼寿、従四位 を授けられる。(香川県政史年表) 10・24 県立斯道学園、香川郡宮脇村大字宮脇字西原1 番地に設置、丸亀市中府、海南慈善会の代用感 化院を廃止。(同上) 10・30 木田郡潟元尋常高等小学校校舎落成式挙行。 (香川県政史年表) 11・13 県教育会、第33回商議員会で女子師範学校設置・ 本県教育是調査を建議。(香川県教育会50年史) 11・14 県教育会、地方青年会奨励等に関する規程を定 め奨励。(香川県教育会雑誌) 12・10 ○小学校本科正教員の資格を有する市町村立幼 稚園長及び保姆は判定文官と同一の待遇とする。 12・20 ○「高等師範学校卒業生服務規則」を改め、 「高等師範学校卒業者服務規則」を制定。(女子 高等師範学校生も同じ) 12・28 小野田知事、7年計画につき訓示。(番川新報) この年度 公立尋常小学校本科正教員学級配置率香川県 65.56%(全国第11位)(文部省年報) 就学率99.20%、出席率93.60%、通学率指数 9285.1200 香川県は47府県中第13位。(香川県明治教育史) ●明治43年 庚戌 ●1910 1・13 植田香川郡長、「香川郡7年計画」を定めた。 (香川新報) 2・10・11 香川県教育会図書館、第4回讃人著書遺墨 展覧会・平賀源内遺物展覧会開催。(香川県教 育会図書館誌) 2・22 「県立中学校学則」を改正、成績評定を100点 法とする。(4月から実施)(香川県史年表) 3・19 ○松本正久・鳩山和夫ら提案の「学制改革ニ関 スル建議案」を衆議院で可決。 3・28 ○文部省、小学校修身教科書の修正編集の趣旨 及び修身教育の徹底について訓令。 3・31 仲多度郡、多度津染織学校を廃止。(香川県政 史年表) 3・- 県勧業7年計画(43~49年度)を策定。(香川 県史年表) 3・- 大川郡立教員養成所廃止。(志度町史) 4・ 1 財団法人香川盲?教育会が聾?部を開設。(香 川県政史年表) 4・ 1 木田郡下高岡村外4か村組合立白山実業女学校 が、白山高等女学校と改称、開校。(同上) 4・ 7 松平県教育会長、高松市二番丁尋常小学校視察。 (香川県教育会50年史)多くの学校を視察。 4・10 大川郡神前尋高校校舎落成。(香川県政史年表) 4・13 白山高等女学校第1回入学式挙行。1年生58名・ 2年生37名・3年生29名・4年生29名、計153 名。(同上) 4・25 ○文部省、学制改革案を高等教育会議に諮問。 5・10 三豊郡立実業女学校、建築落成。(香川県政史 年表) 5・25 ○大逆事件一斉検挙開始。 5・31 ○「師範学校教授要目」を制定。 5~6月ごろ 高松市石清尾山古墳群、猫塚を発掘し、 鏡などの副葬品が出土、束京帝室博物館へ収納。 (香川歴史年表) 6・12 宇野線開通し高松・宇野間鉄道連絡船就航。 (四鉄史) 6・17 鹿子木小五郎第12代県知事に就任。(香川県政 史年表) 6・30 ○「図書館令施行規則」制定。 7・21 ○理科教科書を国定に追加(小学校令施行規則 改正)。 7・23 伝染病予防のため、河川・溝・ため池の水を飲 用・食器洗浄等に使用禁止。(香川県史年表) 7・30 ○文部省直轄学校学生生徒の喫煙取締りの訓令。 8・22 韓国併合に関する日韓条約に調印。 8・29 ○韓国を朝鮮と改称。 9・ 1 大川郡東部5か町村小学校が、赤痢流行のため、 向こう10日間臨時休業。(香川県史年表) 9・ 6 県、行幸啓の際の学生生徒敬礼方を定める。 (香川県史年表) 10・13 県、コレラ流行地沿岸の海水使用、釣魚等を戒 める告諭。(同上) 10・14 本県における「海軍志願兵奨励規定」を定める。 (香川県史年表) 10・15 県教育会、第34回商議員会で、「貧児ヲシテ義 務教育ヲ完全ニ修了セシムル制ヲ設クルコト」 を建議。(香川県教育会50年史) 10・17 故県教育会会長松平頼纉君行実碑落成式、七番 丁同会事務所前にて挙行。(香川新報) 10・22 県、コレラ病流行につき、婚礼・葬儀・仏事等 の会食延期を告諭。(11月19日解除)(香川県史 年表) 10・24 高松市内でコレラが流行し、県師範学校が生徒 の外出を禁止。(香川県政史年表) 10・31 年初来の県内赤痢患者4,126名、死亡979名。全 治者2,954名、治療中193名。(同上) 10・- 綾歌郡加茂尋校、村にコレラ発生、学校閉鎖。 高松市四番丁尋校は臨時休校。(香川新報) 11・ 4 年初来の県コレラ患者349名、死亡169名、全治 者87名、治療中93名。(香川県政史年表) 10・26 ○高等女学校令を改正。実科の設置及び実科高 等女学校の設置を認める。(27日趣旨説明の訓 令)。 10・27 ○高等女学校令施行規則を制定。(実科高等女 学校の修業年限、教科目等を規定) 11・15 ○「東京盲学校規程」「東京聾?学校規程」を 制定。 11・- 高松玉藻幼稚園野方町に創立。(高松市学事一 覧) 12・15 木田郡古高松尋常小学校校舎落成。(香川県政 史年表) 12・30 岡田辰次郎・永井虎夫共著『井上通女』出版。 (亀城のほとり) この年度 明治42・43年度における教員死亡者中の結核 死亡率39.8%(一般結核死亡率14.3%)(香川新 報) 就学率99.30%、出席率93.13%、通学率指数 9247.8090 香川県は47府県中第15位。(香川県明治教育史) ●明治44年 辛亥 ●1911 1・ 5 県立粟島航海学校練習船「七宝丸」遭難者追悼 法要を、同校運動場で行う。(実習生11名、船 長・船員全員死亡)(香川県政史年表) 1・13 高等小学校に、農業または商業の教科目を加え、 実習を行えるよう、郡市町村・学校に訓令。 (香川県史年表) 1・19 三豊郡仁尾村家浦尋常小学校校舎落成。(香川 県政史年表) 2・ 4 ○南北朝正閏(ルビ じゅん)問題起こる。 2・10~11 第5回讃人著書遺墨展覧会・川崎舎竹郎並 紀太理平翁遺物展覧会開催。(香川県教育会図 書館誌) 2・11 ○明治天皇、桂首相を召し、貧民済生の道を広 める資として御内帑(ルビ ど)金を賜う。 2・19 明治43年度第2学期県小学校出席率を発表。男 94.80%(前年比+0.56%)、女90.31%(-0.77 %)、全前平均92.66%(-0.10%)(香川県政史年 表) 3・14 ○師範学校教授要目を改正し、南朝正統論に基 づき修正。 3・29 ○「工場法」公布。 3・31 ○「市町村立小学校教員加俸令」を改正。(教 員の待遇を改善。) 4・ 1 ○小学校令施行規則中教員月俸額表を改正。 4・ 1 ○「市町村立小学校教員退隠料及遺族扶助料法」 改正。 4・ 1 県庁改組、学務課は内務部に属する。(香川県 史年表) 4・ 1 三豊郡立三豊実科高等女学校と改称。(樟樹と ともに) 4・ 1 県立農林学校に農業補習学校併設。(香川県政 史年表) 4・ 1 仲多度郡善通寺町、静修女学校が私立善通寺実 科高等女学校と改称。(同上) 4・ 3 ○日英通商航海条約に調印。 4・20 香川郡立農業学校、一宮村に開設。(香川県政 史年表) 4・21 県へ小学校教員国庫補助金33,435円を交付。 (香川県政史年表) 4・- 小豆郡立小学校教員養成所設置。(小豆郡誌第 一続編) 4・- 三豊図書館を設置。(観音寺市立図書館沿革) 5・17 ○文部省に文芸委員会及び通俗教育調査委員会 を設置し、通俗教育の政策樹立に着手。 5・20 大川郡第一実科女学校、同郡白鳥村に開校。 (香川県政史年表) 6・12 ○文部省教科書調査委員会歴史部会、「南朝」 を「吉野朝」と改称に決定。 6・17 県内小学校第4学年以上で、農繁休業(夏季・ 秋季各1週間以内)を設ける規則改正。(香川 県史年表) 7・13 ○第3回日英同盟協約調印。 7・29 ○「高等女学校及実科高等女学校教授要目」を 制定。 7・31 ○高等小学校において、農業または商業の1科 目を必修とし、教授時数を増加。(「小学校令」 改正、その趣旨訓令。) 7・31 ○中学校の科目中に「実業」を加える。(中学 校令施行規則中改正) 7.31 ○「中学校教授要目」を改正。 8・ 1 県教育会、第1回皇陵巡拝団を白峰御陵前、76 名で発足、8月16日帰郷。(香川県教育会50年 史) 8・17 ○甲種程度の実業学校の修身教授要目を制定。 (徒弟学校及び乙種実業学校にも準用。) 8・18 高松市新瓦町尋常小学校、牟礼村洲崎寺内で、 第1回夏期臨地教授を実施。(香川新報) 8・24 ○東京・広島高等師範学校に対し、学校教育の 余暇に、通俗教育のための適当な授業を行うよ う指示。 8・30 ○長谷場純孝、文部大臣に就任。 9・ 6 西武鉄道管理局高松出張所、全国で初めて鴨川 ~琴平間に女学生専用列車の運転を開始。(高 松駅-午前6時発、琴平駅-午後6時20分発) (香川県政史年表) 9・20 『井上通女全集』再版、発行。(香川歴史年表) 10・10 ○清国に辛亥革命起こる。 10・10 ○「通俗教育調査委員会通俗図書審査規程」 「通俗教育調査委員会幻灯映画及活動写真、 ‘フイルム’、審査規程」を制定。 10・27 ○「図書館書籍標準目録」を刊行。 10・30 ○市町村立小学校長を奏任官待遇とする途を開 く。 10・30 ○普通教育の振興に関する御沙汰下賜(10・31 文部省これに関し訓令)。 10・31 県、「通俗教育調査会規程」を定め、研究調査。 (公文月報) 11・4~5 県教育会、第35回商議員会において、明治 天皇御登極第50年祝典奉祝記念館を建築、征露 記念図書館及び事務所とする建議。(香川県教 育会雑誌) 11・23 三豊郡立三豊実科高等女学校、ピアノ初演式挙 行。(香川県政史年表) 12・ 3 丸亀実科高等女学校、丸亀市上地方に校舎落成 移転式挙行。(同上) 12・30 香川県教育会、事務所及び附属図書館建築用地 として、高松市天神前に734.23坪(約2,423㎡) を購入。(香川県教育会雑誌) この年度 就学率99.32%、出席率93.75%、通学率指数 9311.2500 香川県は47府県中第14位。(香川県明治教育史) ●明治45年・大正元年 壬子 ●1912 1・ 1 三豊郡勝間村奨学会設立(5月15日発会)(香 川新報) 1・21 大川郡松尾尋常高等小学校舎落成。(香川県政 史年表) 1・27 大川郡富田尋常高等小学校校舎落成。(同上) 2・10~11 香川県教育会図書館、第6回讃人著書遺墨 展覧会、木村黙老並久米栄左衛門遺物展覧会開 催。(香川県教育会図書館誌) 2・11 県立丸亀高等女学校寄宿舎が落成。(香川県政 史年表) 2・25 ○内務大臣原敬、宗教を国家目的に沿わせるた め、神道・仏教・キリスト教の代表者を招き懇 談会開催。 3・ 7 県教育会、『高等小学校用農業教科書(2冊)』 発行。(香川県教育会50年史) 3・ 8 県師範学校女子部を独立し、香川県女子師範学 校を設立。(香川県史年表) 4・ 1 香川県女子師範学校を香川郡宮脇村に設立。 (香川県政史年表) 4・ 1 高松市立商業学校・同商業補習学校を県移管。 (同上) 4・16 県立工芸学校に附設図案調整所を設置。依頼に より意匠考案に関する図案調整。(香川県史年 表) 4・- 大川郡鶴羽尋常高等小学校、自学班規定を設定 して自学法を実践。(香川新報) 5・29 文部省、県へ教育資金割当額7,829円74銭を交 付。(香川県政史年表) 5・29 県訓令第22号で、「教育点呼方法」を廃止。(香 川新報) 6・1~28 県主催、小学校本科正教員(取得後5か年 以上)4週間講習を実施。(香川新報)(第2回 11.10~12.6) 6・ 5 高松市歌発表会を旧玉藻城内で開催。Ⅰ三土忠 造作詩・楠見恩三郎作曲。Ⅱ堀沢周安作詩・岡 野貞一作曲。(高松市史年表) 6・16 三豊中学校、図書室を開設。(樟樹とともに) 6・- 私立敬愛女学校、丸亀市船頭町に創立。(丸亀 市史) 7・ 1~7 県主催、小学校本科正教員(取得後5年以 内)1週間講習を実施。(香川新報)(第2回12. 8~13) 7・ 6 ○第5回オリンピック(ストックホルム)開催。 日本選手初参加。 7・ 6 香川郡安原高等小学校ほか6校の教員、香川郡 教育部会の郷土資料講習会を開催(郷土教育講 習の先駆け)。(香川新報) 7・16 三豊中学校、5年生等同盟休校。(香川県政史 年表) 7・26 知事諮問「通俗教育普及方法」答申。(香川新 報) 7・30 ○明治天皇崩御。皇太子嘉人親王践祚。大正と 改元。 8・ 4 県、大喪につき児童生徒に服飾は目立つものを 避け、娯楽を遠慮し哀悼する心得を訓令。(香 川県史年表) 8・5~29 高松市四番丁校、児童避暑保養所を栗林公 園内に設置、虚弱児63名参加。(高松市学事一 覧) 8・10 県立商業学校を高松市へ移転、分校を綾歌郡坂 出町に置く。(香川県政史年表) 8・10 綾歌郡坂出町に県女子師範学校を移転し、県立 商業学校の校舎を引き継ぐ。(同上) 8・13~19 香川県教育部会主催、夏期講習会を倉橋講 師等を招いて県師附小にて開催。(香川新報) 8・14 県教育会木田郡部会評議員、「木田郡通俗教育 会規定」を制定し、事業を推進。(香川新報) 8・18~27 高松市新瓦町尋常小学校、綾歌郡西庄村高 照寺にて、男女別で臨地教授を実施。(香川新 報) 8・21 県、大喪について、各学校は9月13~15日まで 授業を休止し、9月13日は遥拝式を行うよう訓 令。(香川県史年表) 8・22 本年初発以来、本日までの県下赤痢患者発生状 況、総数1,705名、死者297名、全治者849名、治 療中は559名。(香川県政史年表) 9・13 ○明治天皇の大葬の儀を東京青山で挙行。この 日、乃木希典夫妻殉死。 9・16 内内務部長名にて、「通俗教育に関する方法」を 通牒(ルビ ちょう)。(香川県史年表) 9・29 県教育会、伏見桃山御陵参拝団を組織、1,438 名が参加。(香川県教育会50年史) 10・ 2 香川郡教育部会、教育品展覧会の課題として、 教案及び教授細目を募集。(香川新報) 10・11 大正天皇屋島御登山記念式後、木田郡各小学校・ 白山高女連合運動会を行う。(香川新報) 10・12 高松高女、伏見桃山御陵参拝修学旅行を実施。 (香川新報) 10・- 県主催小学校本科正教員男子の講習実施。(同 上) 10・- 丸亀敬愛実科女学校、丸亀市地方に創立。(大 阪朝日四国版) 11・ 2 県中学校数学科研究会、丸中にて開催。(香川 新報) 11・ 9 ○農商務大臣牧野伸顕、文部大臣兼任。 11・16 県教育会第36回商議員会、本年風水害の教育へ の影響につき、対策を議決。(香川県教育会50 年史) 11・27 県教育会、臨時建築部を設け、岡内副会長を部 長として会館建築準備に着手。(同上) 11・30 県中等学校図画科教授法研究会、県師範学校で 開催。(香川新報) 12・ 4 県立商業学校坂出分校生同盟休校。(香川県政 史年表) 12・11 知事、旧弊にこだわらず、太陽暦遵行を告諭し 布達。(香川県史年表) 12・15 県、「小学校教員養成所ニ関スル規程」を制定。 (香川県史年表) 12・18 県、大正2年1月1日は大喪中につき、各学校 は祝賀式を行わないよう訓令。(香川県史年表) 12・21 ○柴田家門、文部大臣就任。 12・- 大川郡尋5・6年生の比較考査を実施。(香川 新報) この年度 就学率99.24%、出席率94.80%、通学率指数 9407.9520 香川県は47府県中第7位。(香川県明治教育史)