入力に使用した資料 底本の書名 香川県史 別編Ⅱ 年表 近代 底本の編集 香川県 底本の発行 香川県 底本の出版 四国新聞社 底本の発行日 平成三年三月二十日 入力者名 渡辺浩三 校正者名 渡辺美智子 入力に関する注記 ・文字コードにない文字は『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店刊)の 文字番号を付した。 ・JISコード第1・2水準にない旧字は新字におきかえて(#「□」は旧字) と表記した。 登録日 2003年3月20日
1935 (昭和10年) 政治・経済 1・13 県が災害耕地農業土木補助規程を定める(香川県報) 1・15 知事木下義介が休職となり,代って内務省社会局保護課長藤野恵が本県第 27代知事に任官(歴代香川県知事調) 1・19 県庁機構を次のように改正.知事官房に秘書係・文書係・統計係を,総務 部に人事課・庶務課・地方課・会計課・統計課を,経済部に農務課・商工 水産課・耕地山林課・土木課を,学務部に学務 -406- 課・社会課・社寺兵事課・公園課を,警察部に警務課・高等警察課・特別 高等警察課・保安課・刑事課・衛生課・巡査教習所を置く(内務省史) 2・9 昭和9年度災害土木復旧費のため県が76万8700円の起債を定める(香川 県報) 3・- 番川県産業組合協会結成(香川新報) 4・2 5月に施行の四国防空演習に関し,香川県庁に防空演習委員会及び防空演 習規画部を置く(香川県報) 4・7 満州国皇帝が香川県海上通過及び仮泊のため4月23日午後5時~24日午 前7時までは御召艦仮泊地(粟島沖)5キロメートル以内,4月23日午 前11時~午後6時までと,24日午前5時~8時までは瀬戸内海本航路よ り5キロメートル以内の航行を禁止する(香川県報) 5・17 仁尾塩田株式会社に真空式製塩工場が完工(香川新報) 6・22 貴族院議員(華族)に京極高修が当選(在任期間昭和10・6・22~昭和22 ・5・2)(香川県大百科事典) 7・8 市町村長会議で,知事から神社に対する公費供進の予算化,青年学校制度 の実施を指示(松尾村文書) 10・22 県が市町村長・各学校長に対し,国体明徴の内閣声明(15日)を徹底さ せるよう通牒(香川県報) 5・28 第十一師団主催で香川県及び徳島県で防空演習を実施.防護区域は高松市 ・丸亀市・坂出・多度津・善通寺・琴平の各町.防空演習区域は県内各市 町村(~29日)(香川県報) 6・20 第1回県選挙粛正委員会を開き,知事から今秋行われる県会議員選挙を目 標に公正な選挙観念普及の策を諮問(渡瀬家文書) 6・24 県下警察署長会議で,知事が警察 -407- 精神の徹底・選挙粛正運動等につき指示(~25日)(香川県報) 7・8 知事が市町村長会で軍事扶助・選挙粛正・地方財政確立・青年学校制度・ 国民更生運動・農村負債整理等につき指示(香川県報) 7・10 知事が県下小学校長会議で,海軍志願兵検査で学術不合格者が多いとして ,体質学力の向上に努めるとともに予備試験の励行を指示(香川県報) 8・30 選挙粛正運動のため県学務部長名で次の諸点を市町村長に通牒 (1)(#「1」は丸数字)選挙当日各戸に国旗掲揚. (2)(#「2」は丸数字)投票場に祭壇設置. (3)(#「3」は丸数字)集会を利用しての講話・ 徴税令書・投票所入場券にスタンプ押捺(香川県報) 9・4 県会議員選挙が迫り,知事が選挙粛正を告諭(香川県報) 9・16 25日の県会議員選挙での棄権防止のため,梵鐘・太鼓・ホラ貝・サイレ ン等を鳴らすよう県が市町村に通牒(香川県報) 9・25 県会議員選挙を執行.当選者氏名.平野市太郎・大林千太郎・木出弥市・ 松浦伊平・三好清三郎・今澤義三郎・荻田岩男・真鍋清・三木将雄・安藤 熊太郎・中村皎久・湊力蔵・平田元次郎・桑島傳・加地茂治郎・今井浩三 ・森與平太・木村栄吉・桑原生太郎・辻応義・広瀬小三郎・渡瀬貞・金子 柳太郎・宮本秋四郎・遠山源治・藤井政八・関貫一・高重逸太郎・大森康 守・島田末信(香川県報) 11・1 県が農産物販売統制委員会規程を定める(香川県報) 11・13 臨時県会招集.第27代議長広瀬小三郎・副議長松浦伊平を選出(香川県 報) 12・27 昭和9年度県歳入出決算を告示.歳入経常部352万6362円69銭,臨時部 414万7154円73銭2厘,合計767万3517円42銭2厘.歳出経常部246 万9404円13銭,臨 -408- 時部383万3466円79銭,合計630万2870円92銭.差引残金137万0646 円50銭2厘(香川県報) -405- 社会・文化 1・15 県が古墳の発掘は所轄の警察署または県に申し出て,その指令を待って行 うよう市町村長に指示(香川県報) 2・24 県が本年度以降の中学校入学試験の問題(口頭・筆記)について小学校教 科の範囲をこえないよう通達(香川県報) 2・24 全国水平社香川県連合会(再建)第1回委員会が綾歌郡で開催(水平新聞) -406- 3・1 昭和15年2月29日まで四国一円で牝イタチの捕獲を禁止(官報) 3・20 国鉄高徳線の高松・徳島問(74キロ)が全面開通(香川新報) 4・19 県が非常時局に際し教育及び学術に関与する者は,国体の本義に疑惑を生 じるような言論を厳に戒めるよう各学校長に訓令(香川県報) 4・23 県が青年学校学則を定め,普通科・本科・研究科を設置(香川県報) 5・1 高松市で工芸美術総合展覧会(第1部工芸・第2部彫刻・第3部洋画・第 4部日本画)開催(香川県報) 5・9 県が学校教練用の銃器として中古品(一挺15円)を払い下げるので申し 出るよう布達(香川県報) 5・15 結核予防を目的に香川県健康相談所規程を定める(香川県報) 6・15 二科会の彫刻家藤川勇造死去(52)(高松市史) 6・28 瀬戸内海国立公園区域の香川県に属する海面一帯で,昭和20年6月27日 まで銃猟を禁止(香川県報) 6・29 県下に集中豪雨.土木被害総額約50万円(香川新報) 6・- ホトトギス派前川舟居「舟居句集」刊(香川県文学史年表) 7・3 午前1時ころ,小豆郡三都村釈迦ケ鼻沖で大阪商船別府航路「みどり丸」 (1727トン)が濃霧のため大連汽船貨物船「千山丸」(4115トン)と衝突, みどり丸は沈没,船客,乗組員76名が死亡(香川新報) 7・9 知事が中等学校長会議で,入試競争の激甚から考査問題の選定は平易なも のに務め,入試準備教育の解消を招来するよう指示(香川県報) 7・10 県下小学校長会議を開催.知事が訓育の徹底・学校体操の振興・学校衛生 ・学校給食の継続・青年学校制度 -407- の実施・青少年の職業指導・壮丁の素質向上等につき指示(香川県報) 7・10 昭和9年度で打ち切る予定であった学校給食の継続実施を県が指示(香川 県報) 10・1 第4回国勢調査実施.香川県の人口74万8656人(官報) 8・28 暴風雨.高潮で県下の被害,道路決壊流失408か所,河川決壊264か所, 溜池護岸決壊110か所,土木被害45万円(誉水村史) 11・28 国鉄土讃線の高松・高知間(159キロ)が全面開通(香川新報) 12・5 学生生徒の旅客運賃割引証をめぐる不正事件の頻発から,県がこれの発行 の厳正を学校長に通達(香川県報) 12・12 附属の煙突を高さ12メートル以上にする,騒音,煤煙を発し衛生上危害 を生じるものは許可しない等の汽罐取締令施行規則を県が定める(香川県 報) この年 県人口74万8656人,世帯数15万2197戸(香川県人口移動調査報告) -408- 1936 (昭和11年) 政治・経済 1・7 昭和11年度県歳入出予算を定める.歳入経常部372万6311円,臨時部169 万3914円,合計542万0225円.歳出経常部259万2854円,臨時部282 万7371円,合計542万0225円(香川県報) 1・10 県選挙粛正委員会を開催し,衆議院議員総選挙を目標とする選挙粛正運動 実施方法を知事に答申(香川県報) 2・4 香川県畜業奨励規程を制定(香川県報) 2・20 第19回衆議院議員総選挙を執行.当選者氏名(第1区)小西和・戸澤民 十郎・宮脇長吉(第2区)三土忠造・矢野庄太郎・山下谷次(香川県報) 2・28 県が農村工業奨励規程を定める(香川県報) 3・9 貴族院議員(勅選)に河田烈が就任(在任期間昭和11・3・9~昭和22 ・5・2)(香川県大百科事典) 4・6 県下警察署長会議(翌7日・市町村長会)を招集し,知事が二・二六事件 は「一部不穏分子の策動に基づくものにして,皇軍の基礎は微動だにする ものにあらず」と訓示(香川県報) 4・15 県外移出用果実(柿・蜜柑・リンゴ)を対象とする香川県果実検査規則を 定める(香川県報) 5・6 県市町村長会議が国・県道改良改修工事費に対する町村寄付金制度の廃止 を決める(松尾村文書) 5・24 奉天市に香川県満州販売斡旋所設置(香川県報) 6・5 山下谷次死去(64)元衆議院議員当選4回(香川県政史年表) 6・12 知事藤野恵が文部省学務局長に転 -409- 任し,代って哈爾賓(ハルピン)特別市理事官佐藤正俊が本県第28代知 事に任官(歴代香川県知事調) 6・13 満州への集団移民を本格化するため,農業経験のある徴兵検査後満32歳 までの希望者の選抜を県から市町村長に通牒(香川県報) 6・26 衆議院議員山下谷次の死亡に伴い長尾秀太郎が繰上げ当選(香川県報) 8・3 知事が市町村長会で軍事扶助事業・地方自治の刷新・市町村合併・壮年団 体結成促進・地方改善事業・移殖民奨励・学校給食施設等につき指示(香 川県報) 8・18 道路の改良普及及び改修計画のため県が臨時道路調査会規程を定める(香 川県報) 8・24 綾歌郡選出県会議員の補欠選挙を執行し,堀川嘉太郎が当選(香川県報) 9・2 丸亀商工会の商工会議所に昇格が認可(香川新報) 9・5 地方自治刷新改善を目的に市町村自治振興委員会の普及と,部落会・町内 会の活動促進を県総務部長が通牒(香川県報) 9・6 市町村実務相談所を県庁内に設ける(香川県報) 9・30 県が繭質改善施設奨励金交付規程を定める(香川県報) 10・19 県経済部長名で食用蝸牛(カタツムリ)は農作物に被害を及ぼすと増殖に 警告(香川県報) 11・10 三豊郡選出県会議員宮本秋四郎死去に伴い補欠選挙を施行し,片桐政貞が 当選(香川県報) 12・18 県会が知事から諮問のあった紀元2600年記念事業について,県庁舎の改 築を答申(香川県報) 12・24 昭和10年度歳入出決算を告示.歳入経常部361万6554円7銭,臨時部382 万0220円29銭2厘,合計743万6774円36銭 -410- 2厘.歳出経常部255万9456円72銭,臨時部387万2738円68銭,合計 643万2195円40銭.差引残金100万4578円96銭2厘(香川県報) -408- 社会・文化 1・20 宮中での歌会始に,香川からの詠進歌は275首.勅題は「海上雲遠」(官 報) 2・25 省営バス西讃線(観音寺・琴平間,琴弾公園・観音寺海水浴場間)を開業 (四鉄史) 2・- 満州農業移民(第4次)として県下から初めて2名が牡丹江省哈達河開拓 地に向けて出発(3月6日到着)(松尾村文書) 3・15 公立私立実業補習学校を公立私立青年学校に改める(香川県報) 4・7 知事が県下中等学校長会議で建国の本源に遡り教学の本旨を顕揚して教育 に尽くすよう訓示(香川県報) 5・14 県小作調停委員協議会を設置(香川新報) 5・- 長尾折三(藻城)死去(69)医学書及び医文学出版人として著名(続・讃 岐人名辞書) 6・1 昭和11年度の香川県工芸美術総合展覧会を開催(~9日)(香川新報) 6・1 同盟通信社高松支局を設置(高松百年史) 6・12 高松市出身の菊池寛が日本文芸家協会会長に就任(香川新報) 6・15 「讃岐史談」(草薙金四郎編集)が琴平町で創刊(讃岐史談) 6・17 昭和7年9月文部省訓令以来実施の学校給食臨時施設を本年度も継続する との文部省令を県が市町村に移牒(香川県報) 8・8 ベルリンオリンピック大会男子100メートル自由型水泳で県出身遊佐正憲 が第2位に入賞(香川新報) -409- 8・11 ベルリンオリンピック大会水泳800メートルリレー決勝で日本チーム(遊 佐・杉浦・田口・新井)が8分51秒5のオリンピック及び世界新記録で 優勝(香川新報) 8・- 三土忠造著「湘南方丈記」(改造社)刊(香川県文学史年表) 9・30 屋島表登山道路及び南嶺山上の回遊道路の舗装工事完成(高松市史年表) 10・7 三豊郡仁尾村,不動護国寺蔵の国宝木造聖観音像一体が火災のため焼失(官 報) 11・1 県が健康保険相談所を設置(香川県報) 11・3 作家中河与一が沙弥島に柿本人麻呂碑を建立(香川新報) 11・21 省営バス豊浜線(豊浜・財田大野)を開業(四鉄史) 11・22 県が青年学校生徒精勤附与規則を定める(香川県報) 11・26 香川県史蹟名勝天然紀念物保存顕彰規程を制定(香川県報) 12・9 坂出町の聖通寺山を風致地区として都市計画を国が指定認可(官報) 12・16 観音寺町の琴弾公園が文部省から名勝に指定(官報) この年 県人口75万8778人,世帯数15万2208戸(香川県人口移動調査報告) -410- 1937 (昭和12年) 政治・経済 1・13 昭和12年度県歳入出予算を定める.歳入経常部383万6226円,臨時部224 万7942円,合計608万4168円.歳出経常部262万1225円,臨時部346 万2943円,合計608万4168円(香川県報) 1・26 県が農村工業奨励規程を制定(香川県報) 2・7 県が自作農創設維持奨励規則を制定(香川県報) 2・23 木田郡選出県会議員森与平太死亡に伴い補欠選挙を執行し,溝淵松太郎が 当選(香川県報) 4・30 第20回衆議院議員総選挙を執行.当選者氏名(第1区)前川正一・藤本 捨助・宮脇長吉(第2区)三土忠造・矢野庄太郎・松浦伊乎(香川県報) 5・1 高松市寿町に高松地方海軍人事部設置(新修高松市史) 6・1 香川県漁業取締規則を施行(香川県報) 6・18 貴族院議員松平頼壽が議長に就任(四国新聞百年史) 6・22 県総務部長が各課長及び市町村長に第一線行政事務刷新のため,吏員登庁 表示板の設置を通牒(香川県報) 7・1 県地方工業化協会が創立(香川新報) 7・22 綾歌郡選出県会議員松浦伊平辞任につき補欠選挙を執行し,津島惣平が当 選(香川県報) 7・25 国民教化並びに時局に対し,各種の計画・情報・宣伝・運動に関する統制 を図るため香川県国民運動企画委員会会則を定める(香川県報) -411- 8・12 県が畜牛増殖奨励規程を定める(香川県報) 9・3 日華事変で出動の第十一師団の部隊が中国・呉淞に上陸敢行(第十一師団 歴史) 9・6 国民精神の作興及び時局に対する宣伝運動に関し,関係各庁の連絡調整を 図るため香川県情報連絡委員会を設置(香川県報) 9・14 香川県銃後後援連絡委員会規程を定める(9月25日,連絡の2字を削る) (香川県報) 9・23 国民精神総動員香川県地方実行委員会会則を定める(香川県報) 9・27 議会議員等の中国戦線出動将兵の現地慰問は,適当な機会まで延期するよ う県が通牒(香川県報) 9・30 国民精神総動員運動の実施に際して,知事が本県は「四国の関門,国防上 重要の位置を占めるため,運動の実を挙げるよう」告諭(香川県報) 10・19 景山甚右衛門死去(83)多度津・琴平間に四国で初めて鉄道を敷設,銀行 ・電力界にも貢献.衆議院議員に4回当選(景山甚右衛門翁伝) 11・6 坂出商工会の商工会議所に昇格が認可(香川新報) 11・12 県が銅使用制限規則施行細則を定める(香川県報) 11・16 日華事変国債の県割当て分6万3000円を売出し,即日売り切れ(香川新 報) 12・17 県が中小商工業資金融通損失補償規程を制定(香川県報) 11・24 通常県会を招集.今井浩三を第28代議長に選出(香川県報) 12・6 県学務部長が市町村長に対し.融和事業十か年計画遂行はもちろん,特に 時局下における国民一体の精神強化に努めるよう融和事業促進に関し依命 通牒 -412- (香川県報) 12・24 知事佐藤正俊が三重県知事に転任し,代わって福岡県内務部長玉田昇次郎 が本県第29代知事に任官(歴代香川県知事調) -410- 社会・文化 1・15 香川県方面委員規程を定める(香川県報) 2・2 トラホーム撲滅のため12年度から向こう15年間にわたり必要地域の継続 治療を行う旨県から通牒(香川県報) 2・18 県立木田農業学校に4月から産業組合科を認可(官報) 2・22 文部省が香川県師範学校で郷土教育講習会を開催.小・中・女学校等の教 員,視学,150名が受講(~26日)(官報) 3・31 文部省が坂出実修女学校の設置を認可.修業年限本科第1部4年.同第2 部3年で4月から開校(官報) 4・1 県が広告物取締規則を施行(香川県報) 4・7 真言宗善通寺御影堂の落慶大法要執行(香川県政史年表) 4・12 文部省が琴平実科高等女学校(修業年限2年)の設置・開校を認可(官報) 5・24 県学務部長が各小学校長に対し,綜合郷土研究に関し,師範学校からの調 査依頼には速やかに回答するよう依頼(香川県報) 5・28 県学務部長が各小学校長に対し,少年職業紹介に関しては,職業紹介所と の連格提携を密にするよう通牒(香川県報) 5・30 香川県史編纂委員会規程を定める(委員長は県学務部長)(香川県報) 6・1 県が青年学校教授及び訓練要目(修身及び公民科・家事及び裁縫科・体操 科)を適切に教授するよう青年学 -411- 校長に通牒(香川県報) 6・13 行幸啓の節,学校職員学生生徒児童の敬礼は,武装の場合,御召車が25 メートルに近づいた時「捧ゲ銃」15メートル離れた時「立テ銃」の号令 を,武装していない場合の立札は60メートルに近づいた時「礼」の号令 で上体を約30度屈し,直ちに「直レ」「頭右」の号令で目迎目送し,15 メートル離れた時「直レ」の号令をかけるものとする(香川県報) 7・- 福家惣衛編「讃岐女子郷土読本」(県立丸亀高等女学校)刊(香川県文学 史年表) 8・1 省営バス善通寺線(一ノ谷・善通寺間)仁尾線(善通寺大通・蔦島渡船場 間)を開業(四鉄史) 8・12 宇高航路の貨車航送船第1宇高丸(321トン)と川崎汽船所属貨物船聖川 丸(6862トン)とが直島オゾノ瀬東方で衝突,第1宇高丸が沈没.双方 乗組員に被害なし(香川県政史年表) 9・9 県下を暴風雨が襲う.死者4名,負傷者16名,家屋倒壊150戸.耕地関 係被害額30万円(香川新報) 11・- 「川柳案山子」(高松番傘・案山子会)創刊(香川県文学史年表) 12・12 香川県立診療所規程を定める(香川県報) 12・24 県令で映画興行時間を5時間以内と定める(高松市史年表) 12・25 県がカフェーでのクリスマスや歳末行事を禁止(香川県報) 12・27 昭和恐慌期の東讃を舞台にした島木健作著「生活の探求」発刊(香川県文 学史年表) この年 県人口75万3511人,世帯数15万2755戸(香川県人口移動調査報告) -412- 1938 (昭和13年) 政治・経済 1・7 昭和11年度県歳入出決算を告示.歳入経常部380万5415円30銭,臨時 部336万9535円79銭2厘,合計717万4951円9銭2厘.歳出経常部264 万1151円88銭,臨時部377万7750円47銭.合計641万8902円35銭. 差引残金75万6048円74銭2厘(香川県報) 1・13 昭和13年度県歳入出予算を定める.歳入経常部340万9641円,臨時部302 万4255円,合計643万3896円.歳出経常部269万7702円,臨時部373 万6194円,合計643万3896円(香川県報) 2・15 国民精神総動員香川県地方実行委員会が「県民挙って帝国所期の目的達成 に協力邁進を期す」との声明を発表(香川県報) 2・16 知事玉田昇次郎が死亡により免官,代わって警視庁警務部長藤岡長敏が本 県第30代知事に任官(歴代香川県知事調) 2・17 香川県自作農創設維持奨励規則を定める(大正15年自作農創設維持資金 貸付規則は廃止)(香川県報) 2・- 県が防空の実施事項,方法等を記述した冊子「防空早わかり」を頒布(松 尾村文書) 3・1 香川県漁業取締規則を定める(香川県報) 3・13 時局に対応するため県石油消費規制地方委員会を設置(香川県報) 3・23 県が市町村に対し応召兵帰還に際し,餞別返し等金品贈答の風習廃止を訓 令(香川県報) -413- 3・25 「綾川改修に関する建議」が衆議院で議決(公文雑纂) 4・24 市町村制発布五十周年記念式典を行い,県知事が,その精神は地方民が名 誉職として公共事務に尽力することであると告諭(香川県報) 5・25 小豆郡選出県会議員大森康守,三豊郡選出安藤熊太郎死去に伴う補欠選挙 を執行し,川野正善,合田公平が当選(香川県報) 6・1 国民精神総動員運動企画委員会を県庁内に設置(会長は知事)(香川県報) 6・3 内場池築造など香東川用水改良事業を農林省が認可(香川新報) 6・13 県が螟虫駆除のため6月18日を期して誘蛾灯点火励行を市町村長,農会 長に通牒(香川県報) 6・15 市町村を区域とする軍事援護相談所設置を県が訓令(香川県報) 7・6 香川県応召商業者営業援護委員会規程を定める(香川県報) 8・4 物価騰貴抑制措置として,県が繊維製品・氷・工業薬品・ゴム製品・金属 品・木材の標準最高販売価格を指定(香川県報) 9・4 県が応召商業者の営業継続の援護に当たらせるため,商業奉仕委員を置く (任期2年の名誉職)(香川県報) 10・11 鈴木幾次郎死去(70)第3代高松市長(新修高松市史) 10・25 丸亀市選出県会議員桑原生太郎死亡につき補欠選挙を執行し,前谷寅治郎 が当選(香川県報) 11・7 香川県地方物価調査委員会を設置(香川県報) 11・14 三豊郡選出県会議員辻応義死亡につき補欠選挙を執行し,清水民治郎が当 選(香川県報) 11・30 本県の燃料用石炭・和紙・金属品・ホーロ鉄器の最高販売価格を指定(香 -414- 川県報) 12・13 県総務部長・経済部長から各市町村長に廃品回収を通牒(香川新報) 12・20 香川県会が県会議員選挙を,衆議院議員選挙に準じ公営実施を望む意見書 を内務大臣に提出(通常県会議事速記録) 12・21 宇多津町聖通寺風致地区指定を国が認可(官報) 12・27 県庁開庁五十周年記念日を迎えて知事が石清尾八幡宮に参拝して県勢発展 の祈願祭を行う(香川新報) 12・27 県が市町村に対し農地調整法は,銃後農村に不安がないよう我が国農村本 来の美風である互譲相助の精神により,農業経営の基礎を安定させる趣旨 であると令達(香川県報) -412- 社会・文化 1・1 県が市町村の母子保護台帳発行等を定めた母子保護法施行細則を定める (香川県報) 1・27 満蒙開拓青少年義勇軍県先遣隊200名が高松を出発(香川県政史年表) 1・- 県が時局風俗取締りでダンスホール・カフェー・喫茶店を閉鎖させる(香 川新報) 3・16 県立多度津工業学校・県立大川農業学校・県立坂出工業学校を設置し,4 月から開校(県立多度津中学校と県立大川女学校は3月31日廃止)(香川 県報) 3・19 県から県下の電鉄会社に対し,傷痍軍人の電車運賃割引を依頼(大川町文 書) 4・1 県が演劇・演芸・講談・活動写真・観世物等を対象とした興行取締規則を 施行.興行場の位置・構造・興行の内容等を統制(香川県報) 4・- 県立工芸学校の学科を工芸科(金工・木工・漆工各分科)精密機械科,応 用化学科に変更(官報) 6・20 丸亀市西平山町の明治天皇御上陸及び御乗艦地を国の史蹟こ指定(官報) 6・23 香川県保健所規程を定める(香川県報) 7・3 県下に集中豪雨.死者3名・冠水田1300ヘクタール・耕地関係被害額65 万1915円・土木関係被害額33万3000円(香川新報) 7・14 第1回県戦時生活様式改善審議 -413- 会を県公会堂で開催(香川新報) 7・17 県営屋島総合グラウンドが開場(香川新報) 7・25 県が市町村長に対し,今次事変に伴い物資動員に依る失業の防止救済を依 頼(香川県報) 7・- 第1回満蒙開拓青少年義勇軍の幹部候補生として,上高瀬村の小野寛一(蒙 古風)が訓練生を引率,嫩江伊拉哈訓練所に入所(大興安嶺を耕す) 8・10 県が防毒資材取締施行細則を定める(香川県報) 9・4 県下を暴風雨が襲う.死者17名・負傷者1名・家屋倒壊・流失49戸・家 屋浸水1109戸・土木被害額192万9425円(香川新報) 9・13 県が市町村に対し傷痍軍人の職業再教育に必要な学資給与を通牒(香川県 報) 9・20 青門山城趾(小豆郡淵崎村)を県史蹟に指定(香川県報) 10・1 県が料理屋・飲食店の営業時間を午前0時までとし,歌舞音曲は午後11 時までに制限.商店法の実施に伴い,料理屋・飲食店を除く商店は午後10 時閉店とする(香川県報) 10・20 俳人高浜虚子来県.屋島・白峯をたずね,栗林公園での句会に臨む(高松 市史年表) 11・24 陸軍省が公募した「愛馬進軍歌」に琴平町の久保井信夫の歌詞が一等に入 選(香川新報) 12・14 商工省主催の香川・愛媛・徳島3県木炭自動車講習会を県公会堂で開催 (香川新報) 12・17 瀬戸内海国立公園のうち牟礼村八栗等を特別地域に指定(官報) この年 県人口75万5657人,世帯数15万3226戸(香川県人口移動調査報告) -414- 1939 (昭和14年) 政治・経済 1・1 高松・丸亀両市で期間を区切って商店の閉店時間を午後11時まで繰延べ る(香川新報) 1・7 昭和12年度県歳入出決算を告示.歳入経常部335万2327円59銭,臨 時部402万9126円63銭2厘,合計738万1454円22銭2厘.歳出経常部 271万9011円51銭,臨時部425万8885円95銭,合計697万7897円46 銭.差引残金40万3556円76銭2厘(香川県報) 1・23 県経済更生委員会から米穀増産計画(産米100万石)を発表(香川新報) 1・26 県経済警察協議会を設置(会長知事・副会長警察部長)(香川県報) 2・2 昭和14年度県歳入歳出予算を定める.歳入経常部350万0636円,臨時部 346万6235円,合計696万6871円.歳出経常部279万8131円,臨時部416 万8740円,合計696万6871円(香川県報) 2・9 県が重要物資の廃品(木綿ボロ・毛織ボロ・紙屑・鉄屑・ブリキ屑・銅屑 ・アルミニウム屑・ゴム屑・ガラス屑な -415- ど)回収価格を通達(香川県報) 2・15 市町村長に対し,防空計画を設置し,知事に届け出るよう通牒(松尾村文 書) 2・22 増田穣三死去(82)元衆議院議員当選2回(香川県政史年表) 2・24 香川県米穀増産指導奨励員規程を定める(香川県報) 2・24 県が農産資源開発奨励規程を定める(香川県報) 3・16 県が学用品標準最高販売価格を定める(鉛筆・三菱1打21銭,学習帳・ 中質紙32枚綴り5銭,ランドセル布製並2円20銭・上等5円80銭など) (香川県報) 4・25 県が自動車用タイヤ・チュウブ配給統制規則施行細則を定める(香川県報) 5・13 掘家虎造死去(76)元衆議院議員当選3回(香川県政史年表) 6・10 時局に鑑み,購買心を抑制するため,福引や景品付き販売をしないよう, 季節売出しのために特殊な装飾や宣伝をしないよう,県から市町村長に通 牒(香川県報) 7・4 中・四国地区で防空訓練実施(~6日)(松尾村文書) 7・7 日華事変2周年を迎え県下一斉に1戸1品(金属・廃品)を献納(高松市 史年表) 7・13 県有自動車を木炭自動車に改装を決める(香川県政史年表) 7・13 県が,米・小麦・酒精原料小麦・繭・家兎等重要農産物奨励規則を制定 (香川県報) 7・14 県が賃金統制令施行細則を定める(香川県報) 7・21 県選挙粛正委員会が,実施目標として候補者及び運動者の粛正宣誓・祈願 祭執行・投票所の増設・婦人の協力等の方策を知事に答申(松尾村文書) 7・23 前年11月から降雨少なく.植付け -416- 不能田1387町歩・減収42万石により知事が滝宮で雨乞祈願祭を行う(香 川県報) 8・3 県が干ばつ対策として日の出・日没時に児童らによる稲田の土ビン配水を 通達(誉水村史) 8・- 先月からの雨量は平年の十分の一に達せず,月末における水稲・蔬菜等の 干害額は1900万円余(香川県報) 9・5 県参事会で,物資動員計画の実施に伴って影響を受ける中小商工業者の失 業救済・転職斡旋のため,中央商工相談所の設置・商工更生委員会の設立 を可決(香川新報) 9・9 応召商工業者の営業継続を援護するため県産業奉仕委員会を設立(香川県 報) 9・9 干害で俵材料の稲藁が不足のため,穀物の包装規格を緩和(香川県報) 9・19 来る県会議員選挙には粛正選挙の実を挙げ,戦線の将士の忠節に応えるよ う県が告諭(香川県報) 9・22 県傷痍軍人雇傭委員会を県庁社会課内に設置(香川県報) 9・25 県会議員選挙を執行.当選者氏名(高松市)細渓宗次郎・中村皎久・今澤 義三郎(丸亀市)前谷寅治郎(大川郡)木村晧一・大社恒吉・野崎芳太郎 (木田郡)大西禎夫・三木将雄・溝淵松太郎(小豆郡)井上文八・川野正 善(香川郡)平野市太郎・木出弥市・藤原政之(綾歌郡)木村栄吉・島田 末信・大林千太郎・桑島博・濱崎傳七(仲多度郡)三好清三郎・今井浩三 ・遠山源治・平田元次郎(三豊郡)請川卓・山川正伸・小山久吉・合田公 平・清水民治郎・金子柳太郎(香川県報) 10・11 臨時香川県干害対策委員会(知事の諮問機関)を設置(香川県報) 10・17 県が廃品回収営業取締規則を定める(香川県報) -417- 10・19 香川県酪農協議会(知事の諮問機関)を設置(香川県報) 10・22 物資需給調整に伴う転廃業者の指導斡旋にあたる県商工更生委員会を設置 (香川県報) 10・25 米穀関係組合に対し,白米の小売に際して白米1斗につき裸麦1升の割合 を添えて販売するよう示達(香川県報) 11・2 臨時県会で選挙の結果.第29代議長に今井浩三・副議長に中村皎久を選 出(官報) 11・6 県が米の最高販売価格を1石当たり44円67銭と定め,即日施行(香川県 報) 11・- 高松市防空委員会を結成.高松市防護団を編成(高松市史年表) 11・- 琴平電鉄株式会社が中心となり,高松市内のタクシー業者を統合して,高 松交通株式会社を設立(資本金15万円)(香川新報) 12・5 県が,白米小売りの場合,白米7升につき精麦3升の割合で精麦を添えて 販売することを指示(香川県報) 12・25 県石油販売株式会社設立(香川新報) 12・27 県警察部に物資の闇取引取締り強化のため経済保安課を設置(香川県報) 12・29 木炭配給統制で,生産者・取扱者は知事の許可なく木炭の県外移出を禁じ る(香川県報) -414- 社会・文化 1・9 厚生省が失業対策委員会を置くべき道府県として香川・愛媛・福井県を指 定(官報) 1・19 県が日華事変から物資動員の強化に伴う失業者には,適切な生業援護を講 じるよう市町村に通牒(香川県報) 2・10 学校体育振興のため,県が各中等学校ごとに自校体操を制定するよう通牒 (香川県報) 2・15 県が農山村小学校等に軍需をみたすための養兎を奨励(香川県報) 3・1 産業経済新聞社高松支局が開設(香川新報) 3・12 県が警防団施行細則を制定(4月1日公布施行)(香川県報) 3・27 高松消防組が解散式を挙げ,4月1日から警防団組織に編入(高松市史年 表) 3・27 県が各学校に対し,学生生徒の視力保持上,教室の照明,特に夜間教授の 照明設備改善を通牒(香川県報) 4・1 各市町村に警防団を設置(香川 -415- 県報) 4・2 香川県傷痍軍人職業保護委員会規程を定める(香川県報) 4・20 瀬戸内海国立公園風景を画題とする郵便切手(4銭・10銭・20銭)を発 売(官報) 4・29 根香寺の欅・白山の天狗松・屋島の相生松・善通寺境内の樟・孔雀藤(岩 田神社)・跳龍松(琴林公園)を県の天然紀念物に指定(香川県報) 5・7 駒立岩・祈岩(牟礼村)を県の史蹟に.八栗寺の菩提樹・与田山のナギ・ 三宝寺の菩提樹(福栄村)岡野松(志度町)を県の天然紀念物に指定(香 川県報) 5・10 県が青年学校の義務制(4月26日改正令公布)実施について市町村長・ 青年学校長に通牒(香川県報) 5・15 県学務部長が各学校長に対し,生徒児童の農繁期農業作業等への勤労奉仕 を要請する通牒(香川県報) 5・23 県下市町村長会で戦時生活に徹するため,婚礼・葬儀の簡素化と装身では パーマネントウェーブ・ハイヒールの排除を申し合わせる(枌所村文書) 5・24 誉田神社社叢を,25日には地蔵寺の一葉松(屋島町)を,26日ユルギ岩 (宇多津町)を県の天然紀念物に指定(香川県報) 5・- 秋山六郎兵衛「魔園」刊(香川県文学史年表) 6・23 円通寺の松(宇多津町)及び世の中桜(財田村)を県の天然紀念物に指定 (香川県報) 7・8 小豆郡三都村誉の松を県の天然紀念物に指定(香川県報) 7・13 文部省が小豆郡安田村から出土の袈裟襷文銅鐸1個,平形銅剣1口を重要 美術品に認定(官報) 8・19 県が小学校の算数練習用模造紙 -416- 幣の使用を禁止(香川県報) 8・26 県が茶臼山古墳(前田村)を史跡に指定(香川新報) 8・28 山川波次死去(73)私立明善高等女学校初代校長(新修高松市史) 8・30 高松・牟礼間の観光道路(国道11号・幅員10メートル)の舗装工事が完 成(香川新報) 9・6 文部省が坂出町津島惣平所有の長曽弥興里入道虎徹の太刀1口を重要美術 品に認定(官報) 9・7 津田町の琴林公園を国の名勝に指定(官報) 9・- 菊池寛「西住戦車長伝」(大阪毎日新聞社)刊(香川県文学史年表) 10・13 津柳の社松・熊野神社社叢(奥鹿村)を県の天然紀念物に指定(香川県報) 10・21 県が満州移民に関し,第7次王栄廟開拓団(香川村)の本隊員募集を告示 (松尾村文書) 10・- 大山定一訳・リルケ「マルテの手記」(白水社)刊(香川県文学史年表) 10・- 県が「香川叢書」を編さん刊行(香川叢書) 11・10 県が防空救護組織要綱を定める(松尾村文書) 11・15 県が満蒙開拓青少年義勇軍の運動を進めるため,本県出身の義勇軍を帰還 させて現地事情を紹介(松尾村文書) 11・20 県警察部が防空訓練の参考にするため,マリアナ諸島から中国大陸を経て シベリアにかけての域内を発進する航空機飛来時刻測定図を作り,関係方 面に配付(松尾村文書) 12・14 県が遊覧地写真撮影取締規則を適用する遊覧地として,屋島町・琴平町・ 草壁町の一円とすることを決定(香川県報) -417- 12・21 石清尾八幡神社(高松市)の相生の松を県の天然紀念物に指定(香川県報) この年 県が方面委員の「取扱実話」を配布.母子・老人の救護,軍人家族の世話 などの実情を周知(取扱実話) この年 県人口75万4969人,世帯数15万3365戸(香川県人口移動調査報告) 1940 (昭和15年) 政治・経済 1・10 昭和13年度県歳入出決算を告示.歳入経常部338万8408円21銭,臨時 部470万6906円76銭2厘,合計809万5314円97銭2厘.歳出経常部272 万4794円87銭,臨時部495万8726円60銭,合計768万3521円47銭. 差引残金41万1793円50銭2厘(香川県報) 1・11 県が小作料統制令施行細則を定める(香川県報) -418- 1・20 石油消費規正・配給統制を目的に香川県石油委員会を設置(香川県報) 1・23 昭和15年度県歳入出予算を定める.歳入経常部359万2542円,臨時部310 万2831円,合計669万5373円.歳出経常部285万0624円,臨時部384 万4749円,合計669万5373円(香川県報) 2・11 太田村・鷺田村・木太村・屋島町・古高松村を高松市に編入(香川県報) 3・1 県が干害対策施設費に充当のため14年度に33万0400円を起債(香川県 報) 3・3 干害対策農業土木事業設備及び補助費に充当のため14年度に24万8300 円を起債(香川県報) 3・8 県が米穀増産施設耕地事業補助規程を定める(香川県報) 3・17 石炭需給調整香川地方協議会を県庁内に設置(香川県報) 3・20 県が木炭検査規則を制定(香川新報) 3・24 「高松港修築工事国庫補助に関する建議」が衆議院で議決(公文雑纂) 3・29 県地方物価統制協力会議の結成大会を讃岐会館で開催(香川新報) 4・9 知事藤岡長敏が東京府計画局長に転任し,代って東京府経済部長永安百治 が本県第31代知事に任官(歴代香川県知事調) 4・13 生活必需品の配給と価格統制の中心機関として,県商業組合聯合会が創立 委員会を開催(香川新報) 4・20 白川友一死去(67)元衆議院議員当選2回(続・讃岐人名辞書) 5・4 県が米穀需給調節のため外米1万袋を買入れ(香川新報) 2・15 高松市内の4社の合併で四国自動車工業株式会社を設立(香川新報) 5・12 薪炭ガス発生装置の設置を奨励するため,県が装置購入費の二分の一以内 を補助(香川県報) -419- 5・17 賃金臨時措置令に基づき県が農業労務者の協定賃金を定める(香川県報) 6・11 県が市町村に県民防空教育の徹底と,学校に特設防護団の組織を指示(香 川県報) 6・16 高松市で砂糖の切符配給制実施.1人当たり4半斤(7月3日丸亀市も) (香川新報) 7・9 香川県藁工品移出検査規則を定める(香川県報) 7・17 社会大衆党香川県支部連合会が解散(四国民報) 7・24 県が原料甘藷配給統制細則及び県甘藷移出統制規則を定める(香川県報) 7・24 県選出(第2区)衆議院議員三土忠造が,枢密顧問官に就任(香川の歩み) 7・28 香川県小麦配給統制細則を定める(香川県報) 8・11 立憲民政党香川県支部が解散(香川新報) 8・14 蔬菜の種類・品種・適地・耕地基準を審議する蔬菜生産確保協議会を県に 設置(香川県報) 8・17 県が食料増産応急農産資源奨励要項を定める(香川県報) 8・22 木炭の販売記帳制を実施.県が販売標準を示して,買いだめ・買いあさり を注意(香川県報) 8・27 政友会香川支部が解散(香川新報) 10・1 県庁内知事官房を文書課と秘書課とし.地方課の次に総動員課を置く.経 済部を農政課・農水産課・林務課・商工課・耕地課・土木課に分かつ(香 川県報) 10・30 臨時米穀配給統制規則に基づき,香川県臨時米穀配給統制細則を制定(香 川県報) 11・2 県商業報国連盟の創立総会を讃岐会館で開催(香川新報) 11・10 紀元二千六百年奉祝式を県下各地で行う(香川県政史年表) -420- 11・12 香川県重要農水産物奨励規程を制定(香川県報) 11・14 県が市町村常会・部落会・町内会の整備要領を定め指導(大山家文書) 11・30 香川県繊維品査定委員会規程を定める(香川県報) 12・25 県下で米穀通帳制実施(香川新報) 12・26 大政翼賛会香川地方支部の発会式を県会議事堂で行う(香川新報) -417- 社会・文化 1・5 山田弥三吉編「木田郡史」刊行(香川県政史年表) 1・7 県が交通取締規則を定める(香川県報) 2・10 丹生村の絹島・丸亀島を国の天然紀念物に指定(香川新報) 2・15 芳橘楼(琴平町)を県の史蹟に指定(香川県報) 2・24 県が映画法施行細則を定める -418- (映画制作配給者・映画興行者は知事の許可を必要とする)(香川県報) 2・24 県立農業学校の生徒定員を次の通り定める.木田(360)三豊(300)香川 (350)飯山(350)主基(350)(香川県報) 2・24 県立商業学校の生徒定員を次の通り定める.高松(第一・750 第二・200) 坂出(500)志度(500)(香川県報) 3・16 全国代用品展覧会を県商工奨励館で開催(香川新報) 3・23 県産業報国連合会を結成(香川新報) 3・29 満州開拓青年義勇隊.香川・滋賀・和歌山県混成中隊が内原訓練所入所. 6月20日嫩江大訓練所に入所.18年11月3日第三次大蒙義勇隊開拓団 (団長横山武平)として入植式(第三次義勇隊大蒙開拓団史) 3・29 県が花見の舞踊音曲を禁止(香川県報) 3・- 壺井栄「暦」(新潮社)刊(香川県文学史年表) 4・1 私立興亜中学校が開校(高松百年史) 4・1 高松実科高等女学校を高松市立高松高等女学校と改称(高松百年史) 4・28 県下の男女中等学校生徒1万500名を農繁期の勤労奉仕作業に動員(香川 県政史年表) 5・7 婦人の日常の作業,特に野良作業では県下一様に戦時国策モンペ姿の普及 に協力するよう,県から市町村婦人会長,小学校裁縫担任教員に通牒(松 尾村文書) 5・10 街路・公園や電車・自動車中で唾や痰を吐くことを禁じた喀痰取締規則を 施行(香川県報) 6・6 佐々木信胤の城跡(小豆島の星ケ城)を県史蹟に指定(香川県報) -419- 7・1 県立粟島航海学校を国に移管,粟島商船学校とする(香川県政史年表) 7・16 この日から県庁職員の昼食が全て代用食となる.市町村役場・農会もこれ にならって節米励行を通牒(枌所村文書) 8・11 水主神社(誉水村)の松を県天然紀念物に指定(香川県報) 9・1 県が国民奢侈生活抑制実施要綱を制定(香川県報) 9・25 村尾公羽死去(52)俳誌「紫苑」創刊,ホトトギス同人(高瀬町誌) 9・- 「河田誠一詩集」(東京・昭森社)刊(香川県文学史年表) 11・2 県学務部長が市町村長に古墳等の発掘は申告を必要とし,盗掘防止に留意 するよう通牒(香川県報) 11・3 子女10人以上の家を優良多子家庭として厚生大臣表彰(香川県報) 11・13林田村の三十六古戦場を県史蹟に指定(香川県報) 11・20 県が庁内各課長・町村長・小学校長に対し礼装には国民服の着用を指示 (枌所村文書) 11・30 県が賃金統制令施行細則を定める(香川県報) この年 水川浮沈子著・菊城子編「浮沈子遺句集」刊(香川県文学史年表) この年 県人口73万0394人,世帯数14万8965戸(香川県人口移動調査報告) -420- 1941 (昭和16年) 政治・経済 1・28 香川県産業報国会が結成(香川新報) 2・1 県庁機構の総務部に振興課・税務課を,学務課に職業課を置く(内務省史) 3・15 高松百十四銀行が多度津銀行を合併(香川日日新聞) 4・1 価格統制令により飲食店における麺類一杯の販売価格を,うどん6銭・そ ば6銭・てんぶらうどん又はそば20銭と指定(香川県報) 4・2 丸亀聯隊区司令部が高松市昭和町に移転.高松聯隊区司令部と改称(高松 百年史) 5・15 市町村長会議で知事が,食糧政策完遂に万全の協力と,衣料品消費規制の 指導徹底を指示(松尾村文書) 5・22 県が賃金統制令により土木建築労務者の最高賃金を指定(香川県報) 5・27 県警察部に労政課を置く(内務省史) 6・12 県が稲以外の作付けを制限する農作物作付制限規則を定める(香川県報) 6・12 県が資源回収協議会を設置(香川県報) 6・12 県が食堂・喫茶店・カフェー等での嗜好品飲料の販売価格を次の通り指 定.みつ豆15銭・汁粉15銭・氷水6銭・コーヒー15銭・紅茶10銭(香 川県報) 6・14 県が市長村長に家賃の不当な値上 -421- げの取締りに留意するよう通牒(香川県報) 6・15 鶏卵の販売価格を指定(香川県報) 6・21 県が商工奉仕委員を置く(香川県報) 7・3 県が高松市農会に賃金統制令による農業労務者の協定賃金を認可(香川県 報) 7・9 蓮井藤吉死去(69)元衆議院議員(香川県政史年表) 7・19 県が価格等統制令により中等学校生徒の制服の最高販売価格を指定(香川 県報) 7・29 蔬菜・果実の最高販売価格を県から告示(香川県報) 8・1 県が賃金統制令による職工の最低賃金及び最高賃金表を定める(香川県報) 8・1 大政翼賛会県支部が,日常生活の戦時化を呼びかける(大政翼賛会県支部 資料) 9・30 菓子の円満適正な配給を期すため菓子統制協議会規程を定める(香川県報) 10・- 香川県藷類配給統制施行細則を定める(香川県報) 10・3 銃後奉公強化運動を実施(~7日)(香川県報) 10・4 価格等統制令及び昭和14年9月18日の物価停止の規程を更に延長をする 旨県が通牒(香川県報) 10・10 大川郡選出県会議員大社恒吉死亡につき補欠選挙を執行し,国方清二が当 選(香川県報) 10・30 綾歌郡選出県会議員木村栄吉死亡につき補欠選挙を執行し,津島惣平が(無 投票)当選(香川県報) 10・30 県が市町村長に対し昭和16年度予算の実行につき,賃金等多額必要な事 業に再検討を加えるなど節減を指示(香川県報) 11・4 県が農村負債整理組合法及び農村 -422- 負債整理資金特別融資及び損失補償法施行細則を定める(香川県報) 11・18 県が農業水利改良事業補助規程を定める(香川県報) 11・22 県が不急作物の作付け制限と食糧農産物の増産を目的に農地作付統制細則 を定める(香川県報) 11・26 高松三越百貨店において金・銀・白金の即金買上げを実施(~28日)(香 川県報) 12・8 対米英宣戦布告.永安知事が「聖旨ヲ奉ジ身ヲ挺シ管下ヲ率イ国難突破ニ 邁進」を市町村長に訓令(富田村文書) 12・11 県総務部長が市長村長に対し,常会定例日設定を指示(香川県報) 12・16 昭和15年度歳入出決算を告示.歳入経常部707万3348円58銭,臨時部 648万5983円95銭2厘,合計1355万9332円53銭2厘.歳出経常部501 万9216円76銭,臨時部719万1269円18銭,合計1221万0485円94銭. 差引残金134万8846円59銭2厘(香川県報) 12・20 昭和17年度県歳入出予算を定める.歳入経常部761万1011円,臨時部390 万5875円,合計1151万6886円.歳出経常部658万4622円,臨時部493 万2264円合計1151万6886円(香川県報) 12・20 高松防空監視隊本部を県庁内に設置し,高松市内と県下重要か所13か所 に防空監視哨を置く(香川県政史年表) -420- 社会・文化 1・17 三豊郡比地二村の皇子岡経塚を県史蹟に指定(香川県報) 1・18 豚コレラ予防のため,岡山県からの豚の移入禁止(香川県報) 1・30 小豆郡安田村の天狗岩・南谷の豆腐岩・亀崎の八人岩など各丁場の大坂城 築城残石を県史蹟に指定(香川県報) 2・11 「香川新報」と「四国民報」が合併し,「香川日日新聞」と改題(香川日 日新聞) 2・25 中小商工業者の転業転職を指導斡旋するため,県庁に中央転業転換相談所, 各国民職業指導所に地方転業転換相談所を設置(香川県報) 3・- 十返肇「時代の作家」(明石書房)刊(香川県文学史年表) 4・1 国立高松測侯所が高松市伏石町に開設(香川日日新聞) 4・1 県立水産学校(修業年限3年・定員150名)を設置(香川県報) 4・14 堀澤周安死去(73)明治節唱歌等の学校教科書に採択された作詞が多い(続 ・讃岐人名辞書) 4・30 国民体力法施行令により県が野田興農商会,槇田鉄工所,光洋精機,藤澤 友吉商会,鎌田鋳造.中山電気,豊浜織布会社,直島製煉所(#「煉」は 旧字)の要検査従業員の体力検査を命じる(香川県報) -421- 5・10 琴平電鉄株式会社の塩江線(仏生山・塩江)が本日限りで運行を中止 (香川日日新聞) 5・17 県が肉類の逼迫から7・17・27日の3日間を肉ナシデーとするよう市町 村長に通牒(香川県報) 6・5 県学務部長が市町村長に対し,中等学校女生徒の農繁期保育所勤労奉仕を 今年も企画するよう通牒(香川県報) 6・21 県が郡市毎に傷痍軍人職業補導員を置く(香川県報) 6・- 町村農会の指導のもと.国民学校の生徒を動員して害虫駆除を行う(戦時 農業政策資料) 7・22 県が夏季の輸送繁忙期の旅行を抑制するよう周知方を市町村に通牒(香川 県報) 8・7 鉄道輸送力逼迫につき満州開拓地視察の団体旅行等は延期すべき旨を県が 市町村に通牒(香川県報) 8・15 省線と県下各鉄道・軌道間において高松・琴平間の旅客運賃プール制を実 施し,乗車経路の選択を自由とする(四鉄史) 8・- 白川朝帆編「紫苑同人句集」刊(香川県文学史年表) 9・17 俳句雑誌の「屋島」と「紫苑」が合併(高松市史年表) 9・18 県が薬師庵の菩提樹(仁尾町)百相神社の楠(仏生山町)を天然紀念物に, 源平合戦跡射落畠・鞍掛松・平家総門址・佐藤継信墓及び太夫黒墓・弁慶 長刀泉・六萬寺・源氏陣地跡を史蹟に指定(香川県報) 10・1 学徒勤労挺身隊として高松和洋高等女学校・高松女子商業学校生を大阪の 軍需工場に動員(高松市史年表) 10・30 国鉄予讃線豊浜駅ホームに民間企業と近在5町村の寄付でつつじと桜 -422- 500本の花壇が完成(豊浜町史) 11・6 国が香西町の香西寺毘沙門天を重要文化財に指定(香川日日新聞) 11・11 15日まで県下中等学校生徒3万名を勤労奉仕隊として麦まき作業に動員 (香川県報) 11・13 史蹟名勝天然紀念物調査会が「鹿浦越のランプロファイヤ岩脈」(白鳥本 町)を天然紀念物に指定(香川日日新聞) 12・8 灯火管制規則により県下一円に光の秘匿を行う(香川県報) 1942 (昭和17年) 政治・経済 1・1 知事永安百治が長野県知事に転任.2日,東京府総務部長小菅芳次が本県 第32代知事に任官(歴代香川県知事調) 1・12 県が「常会手牒」を作り,全戸に配布(高松空襲戦災史) 1・15 「大東亜戦争国債」が売り出される(県の消化目標額は173万円)(香川 県報) -423- 1・15 県繊維製品配給統制株式会社が創立(香川日日新聞) 1・17 県が2月の常会徹底事項として,大詔奉戴日の設定(毎月8日)防空の強 化促進・長期戦争経済への協力・軍人援護の強化徹底を関係団体に指示 (香川県報) 1・20 醤油販売は1回1升以下,食肉は1家庭に対し100匁以下に制限販売は差 し支えない旨,県が指示(香川県報) 1・24 高松市が食肉の切符制を実施(香川日日新聞) 2・1 衣料配給に点数切符制.また味噌・醤油の通帳制を実施(香川日日新聞) 2・2 日本銀行が高松市古新町に高松支店を開設(香川日日新聞) 2・5 2月以降の配給割当量は味噌1人1か月当たり100匁,醤油4合5勺と決 定(香川県報) 2・9 綾歌郡選出県会議員島田末信の補欠選挙を執行し,田岡雄次郎が当選(香 川県報) 2・11 県翼賛壮年団結成式を高松市天神前の表誠館で行う(香川県の歩み) 2・19 アジ・サバ・イワシを1家庭に対し1日100匁以内に制限販売は差し支え ない旨,県が承認(香川県報) 2・28 香川県味噌醤油等配給統制細則を定める(香川県報) 3・12 ソース・ケチャップ・嗜好飲料等の販売は空ビン持参,又は返還を条件と する旨,県が承認(香川県報) 3・17 家庭用砂糖の配給統制が実施.1人当たりの購入数量は,高松・丸亀市・ 坂出町は1か月0,5斤,その他の町村は0,4斤(香川県報) 3・17 四国水力電気株式会社の電車部門を切り離して,讃岐電鉄株式会社の設立 が認可(4月30日に資本金180万円で創立,業務を開始)(香川日日新聞) -424- 3・31 鎌田勝太郎死去(78)貴族院議員,財団法人鎌田共済会を創設して郷土文 化の興隆に努めた(続・讃岐人名辞書) 4・1 四国の5電力会社の共同出資で四国電力株式会社創立(香川日日新聞) 4・9 県が時局の要請による転職者に対する香川県機械工短期訓練所を設置(募 集15名)(香川県報) 4・23 香川県水産物配給統制規則を定める(香川県報) 4・27 県東京物産斡旋所を県東京事務所と改称(香川日日新聞) 4・30 第21回衆議院議員総選挙執行.当選者(第1区)藤本捨助・三木武吉・ 前川正一(第2区)矢野庄太郎・松浦伊平・岸井壽郎(香川県報) 5・30 総理大臣東条英機が来県し,県庁職員に訓示(香川県報) 7・1 県が大川・讃岐・小豆・綾歌・仲多度・三豊の6地方事務所を設置(香川 日日新聞) 7・1 坂出町が林田村を編入し.坂出市を設置.同日現在の市人口は3万1030 人(香川県報) 7・30 県が家庭用薪の逼迫に際し臨時薪需給調整要綱を定める(香川県報) 8・4 県が罹災者の更生再起を促す目的の戦時災害保護法施行細則を定める(香 川県報) 8・6 県が盂蘭盆用酒を1戸当たり5合特別配給(香川県報) 8・20 自家用塩の製造を許可する旨,県から市町村長に通牒(香川県報) 8・20 重要農産物の生産計画に県が奨励金を交付(香川県報) 9・1 仲多度郡選出県会議員平田元次郎の補欠選挙を執行し,田中正義が当選 (香川県報) 9・19 1か月につき1家庭2日分の配給米と同等重量の干麺(#「麺」は旧字) (240斤)の配給実 -425- 施.高松市・丸亀市・坂出市・多度津町・琴平町・観音寺町は必ず配給, その他は希望による(香川県報) 10・15 鉄・非鉄金属・繊維・化学薬品等の重要物資の所有が制限され.許された 数量以上のものは1か月以内に関係方面へ売り渡すよう県が一般へ呼びか ける(香川県報) 11・1 1日1人当たり米2合4勺と麦6勺(米8:麦2)の混合配給を徹底させ る(香川県報) 11・1 行政簡素化に伴い県庁・市役所・町村役場の執務時間を1時間延長(香川 県報) 11・19 三善清之死去(88)元衆議院議員当選3回(香川県政史年表) 11・26 香川県満州開拓団補助規程を制定(香川県報) 12・15 昭和16年度県歳入出決算を告示.歳入経常部802万3672円26銭,臨時 部676万6214円6銭,合計1478万9886円32銭.歳出経常部628万4290 円45銭,臨時部621万1382円72銭,合計1249万5673円17銭.差引残 金229万4213円15銭(香川県報) 12・17 昭和18年度県歳入出予算を定める.歳入経常部810万4051円,臨時部428 万6241円,合計1239万0292円.歳出経常部678万3609円,臨時部560 万6683円,合計1239万0292円(香川県報) 12・19 県が市町村に対し昭和18年度予算は,一層重点主義と効率主義の観点よ り編成し,努めて支出の膨張を抑制するよう指示(香川県報) 12・- 県及び戦時物資活用協会等が呼びかけて,銅貨・白銅貨・ニッケル貨幣等 の補助貨幣は軍需資材に充てるためアルミ貨・紙幣と引替えを始める(大 山家文書) -422- 社会・文化 1・17 県が市町村長に帰郷軍人の健康診断を実施するよう通牒(香川県報) 2・2 シンガポール陥落が目前に迫ったとして,木田・香川酒類販売組合が各戸 2合の祝賀用酒を特別配給(高松市立図書館文書) 2・3 県が中等学校入学者選抜方法改正を訓令.身体検査は中等学校の修練 -423- に堪えるか否かを目標に判定(香川県報) 2・5 県が馬の飼料として茶殻の回収運動を市町村に指示(香川県報) 2・11 坂出市の聖通寺公園造園工事が完工(香川県報) 3・- 財団法人高松造船工業学校が設立(高松百年史) 4・1 県が賃金統制令による土木建築労働者・陸上貨物取扱労働者・海上貨物取 扱労働者・林業労働者の最低・最高賃金を指定(香川県報) 4・1 県立農事講習所を県立修練道場に改める(香川県報) 4・1 高松高等商業学校が高松経済専門学校と改称(香川大学三十年史) 4・18 県が1市町村に1~2名の婦人方面委員を任命することとして,内申を依 頼(香川県報) 4・18 県が農繁期における共同炊事所の設置奨励を指導(香川県報) 4・21 中小商工業者の整理統合・職業転換・生活援助に関する総合的計画の樹立 ・実行に関する協議機関として設置された中小商工業再編成協議会が第1 回目会合を開く(香川日日新聞) 4・21 産業組合香川県支部が増産運動推進のため,県下30町村を指定して共同 炊事場と保育所の設置をすすめる(香川日日新聞) 4・28 農繁期の勤労奉仕作業に県下の中等学校生徒(男女)1万500人の動員を 決定(香川日日新聞) 5・5 芸術保存に関する要綱による本県芸術品として漆芸品と金属工芸品及び諸 工芸品を指定(香川県報) 5・23 農村に住む農家以外の家庭の子女で,農繁期中も花・茶・裁縫の稽古をす る者も,以後は勤労奉仕隊に協力させるよう県が指示(香川県報) -424- 6・19 230億貯蓄強調週間を実施.本県割当額は1億5000万円(~25日)(香 川県報) 6・9 宗教用具・梵鐘・賽銭箱等金属を全部即時回収する旨を県が指示(香川県 報) 6・13 農業労務者の最低賃金を満20歳未満男子50銭,女子40銭,満20歳以上 男子1円15銭.女子60銭と定める.1日就業時間は,1~4月と9~12 月は10時間,それ以外の月は11時間(香川県報) 6・25 高松貸ボート業組合のボート賃貸料を1人漕ぎ1時間30銭,2人漕ぎ45 銭と定める(香川県報) 7・13 戦時国民防諜強化運動を展開.スローガン「防諜にガッチリ組んだ隣組」 (大山家文書) 7・16 昭和16年4月1日以後に出生の乳幼児体力検査実施を規定(香川県報) 7・21 隣組・職場等を単位にラジオ体操の会を組織し.毎朝6時から学校校庭・ 神社境内・公園・工場等で一斉にラジオ体操を実施(~8月20日)(香川 県報) 7・- 壺井栄「石」(全国書房)刊(香川県文学史年表) 8・2 県郷土研究会が発足.初代会長に高松高等商業学校教授寺田貞次を選任(香 川県政史年表) 8・27 文学関係団体を統合して香川県文学報国会を設立.会長は香川日日新聞社 長東山半之助,部長は散文・志村節,詩・阿野赤鳥,短歌・荒木暢夫,俳 句・白川朝帆,川柳・藤原長太(香川日日新聞) 9・21 ~22日の両日県下を暴風雨が襲う.家屋浸水3931戸・稲田冠水305ヘク タール・橋梁流失2か所・河川堤防決壊31か所など(香川日日新聞) -425- 10・20 琴電塩江線の軌道物件が撤去され,台湾製糖株式会社に売却(香川日日新 聞) 11・10 県商業者勤労報国隊1000名のうち第1次44名が直島製錬所へ出発(香川 日日新聞) 11・24 県新聞共販組合を解散.社団法人日本新聞配給会香川県支部が発会(香川 日日新聞) 12・23 香川県医師会創立(香川県報) 12・31 土庄町小瀬沖で内海汽船「にしき丸」が沈没,帰休兵ら乗客65名が死亡 (池田町史) この年 「壺井繁治詩集」(青磁社)刊(香川県文学史年表) この年 県人口72万6800人(香川県人口移動調査報告) -426- 1943 (昭和18年) 政治・経済 1・15 1月分家庭用酒類の販売は全て町内会(部落会)を通じ購入券によるもの とし,配給数量は甲3升,乙2升,丙1升の3種とする(香川県報) 1・16 地主の自家用保有米は法定量より超過しないものとし,適確を期すため小 作人氏名と小作米量を農会に申告させるよう県が指示(香川県報) 1・23 県が市町村に対し昭和18年度予算編成については歳出を17年度当初予算 以内に抑えること,歳入中課税賦課率は努めて引き下げを図るよう指示(香 川県報) 2・12 県が食糧増産達成のため苗代面積の拡張を市町村に指示(香川県報) 2・13 主食の配給率を従来の米8割麦2割に代えて,一般用は米9割乾麺1割(乾 麺非希望者は米9割のみ)業務用は米7割5分,乾麺2割5分とする(# 「麺」は旧字)(香川県報) 3・4 県が玄米食の普及促進につき市町村に通牒.但し希望家庭にのみ配給し強 制はしない(香川県報) 4・30 県国防生産力拡充協会が誕生(香川日日新聞) 5・7 県市町村長会で敵の空襲必至とみて,防空施設の充実と訓練を県から指示 (香川県報) 6・15 県が食料増産応急対策を市町村等へ通牒.不耕作地の解消・いも類の増産 ・郷土食運動等を指導(香川県報) 6・24 本県内の諸会合における「国民儀礼と作法」を定める(敬礼・宮城遙拝・ 神宮遙拝.国歌斉唱・勅語奉読・祈念・閉会挨拶の敬礼)(香川県報) 6・24 煉炭(#「煉」は旧字)の県外移出を禁止(香川県報) 7・1 高松・丸亀・坂出・観音寺・琴平・善通寺・多度津の3市4町で馬鈴薯1 人1か月3,75キログラムを混合配給(香川県報) -427- 7・1 家庭用食糧品の総合購入通帳制を実施(香川日日新聞) 7・1 四国地方行政協議会を設置.会長に愛媛県知事相川勝六を選任(香川県政 史年表) 7・10 県が今秋行うべき府県会議員選挙を時局に鑑み延長する旨を市町村に通牒 (香川県報) 7・22 県が航空機燃料として松根油の生産確保・増産を呼びかける(香川県報) 7・22 県が食糧増産応急策として河川その他の空閑公用地の積極的開放を市町村 に指示(香川県報) 8・16 大森貞資死去(76)元衆議院議員(続・讃岐人名辞書) 8・19 本年産麦は全国的不作により,配給は雑穀・乾麺(#「麺」は旧字)・小 麦粉・馬鈴薯等の総合配給で需給の円滑を図っている状態であり,農家の 忠誠心に訴え,できる限り増加供出するよう県が通達(香川県報) 8・26 蔬菜及び果実類の最高販売価格を指定(香川県報) 9・11 食糧の配給率は米5割・精麦4割・乾麺(#「麺」は旧字)・小麦粉1割 とする(香川県報) 9・11 高松・丸亀・坂出・観音寺の商工会議所を解消して県商工経済会を設立 (香川日日新聞) 9・16 県が戦死者の石の墓碑建立をやめ,木の墓標に代えるよう指示(円座村銃 後奉公会文書) 10・9 西山彰死去(83)元衆議院議員当選2回(続・讃岐人名辞書) 10・30 秋期農繁期には全学校生徒を一斉に町村へ帰郷させ,農家の作業奉仕に当 たらせるよう県が指示(香川県報) 11・1 琴平電鉄・讃岐電鉄・高松電気軌道の3社と高松市以東の17乗合自動車 会社が合併(バス部門は12月1日)高松琴平電気鉄道株式会社を創立(資 本金500万円)(香川県日日新聞) -428- 11・20 琴平参宮電鉄が阿讃自動車会社を合併.その他乗合バス会社8社を買収 (琴平急行電鉄を除く)(香川県日日新聞) 11・20 県が市町村に対し昭和19年度予算編成は国家当面の急需に鑑み再検討を 加え,新規経費は戦力増強上緊急性を有するもののみにとどめるよう指示 (香川県報) 11・30 県が標準農村設定奨励規則を定める(香川県報) 12・4 倉敷紡績高松工場が東京飛行機高松製作所に転換(19年10月に倉敷飛行 機株式会社と改称)(倉敷紡績回顧65年) 12・9 昭和17年度歳入出決算を告示・歳入経常部954万5452円96銭,臨時部 845万1899円52銭,合計1799万7352円48銭.歳出経常部671万0631 円41銭,臨時部875万5803円4銭,合計1546万6434円45銭・差引残 金253万0918円3銭(香川県報) 12・9 昭和19年度歳入出予算を定める・歳入経常部980万6018円,臨時部593 万1734円,合計1573万7752円.歳出経常部800万3652円,臨時部773 万4100円,合計1573万7752円(香川県報) 12・14 閣議申合せの「行事決戦態勢化」に基づき,次のもの以外は決戦に直接関 係のない行事として停廃止するよう県が市町村に通牒(直接戦力の増強・ 重要軍需物資の増強・食糧自給力の緊急強化・輸送力の緊急強化・物資資 金の集中強化・勤労動員の強化)(香川県報) 12・18 県が年末年始の「休みも戦力増強に」「虚礼無駄は一掃」「臨時収入は貯蓄」 などの年末年始実践要綱を指示(香川県報) 12・20 県が正月用食料品の配給は次のようにする旨を通牒.もち米1人当たり7 合・白下糖1戸当たり1斤・酒同5合・こんにゃく1人当たり半丁・煮干 鰛30匁・数の子1戸当たり40匁・塩鱈100匁(高 -429- 松市立図書館文書) 12・25 時局に鑑み,市町村では年末年始の休暇日も平日同様に執務.また庁内, 各種団体相互問の年始の回礼等全廃するよう県から通牒(香川県報) -426- 社会・文化 1・19 日本基督教団三本松協会が解散(香川県報) 1・19 文部省が丸亀城天守閣を国宝に指定(香川県政史年表) 2・1 屋島登山鉄道と八栗登山鉄道のケーブルの撤去供出を決定(香川日日新聞) 2・13 神社の銅製神馬・寺院の鐘・諸仏具・橋の擬宝珠など,金属類特別回収(香 川日日新聞) 2・16 重要産業の電力供給確保のため,電灯節約運動を県から市町村に指示(香 川県報) 2・- 十返肇「文学の生命」(肇書房)刊(香川県文学史年表) 3・2 県民の健康管理施策実行にあたる香川県健民委員会(会長知事)を設置(香 川県報) 3・8 高松市勤労奉仕隊が結成(香川日日新聞) 3・27 県が牛乳及び乳製品の需給調整に関し,特に育児むけの確保を市町村に指 示.但し今後配給量の増加は困難の見込み(香川県報) 3・- ホトトギス同人白川朝帆が句集「玉蟲」刊(香川県文学史年表) 4・1 多度津町大字新町に県立水産学校を開校(香川県報) 4・6 大日本婦人会が定めた「婦人の戦時衣生活実践要綱」(新調見合せ・婦人 標準服着用・衣料切符の節約)を県が各市町村に移牒(香川県報) 4・13 県が農繁季節の保育所(3歳未満乳幼児対象)設置の助成を図る(香川県 報) 4・27 昭和18年度においても優良多子家庭(10人以上の子女)で学資不足の者 に育英費を補給することを市町村に -427- 通牒(香川県報) 5・18 宇高航路の鉄道連絡船南海丸が灯火管制で進路を誤り,宇野港で座礁.被 害無し(高松市史年表) 5・26 日本基督教団高松幸町教会が解散(香川県報) 5・29 県下各地で回収の銅像70体の除魂式を高松市の玉藻城桜の馬場で行う(香 川県政史年表) 6・9 丸亀市の丸亀城が重要文化財に指定(香川日日新聞) 6・16 高松市寿町に放送会館開設(高松百年史) 6・20 アッツ島銘記「血涙貯金」を実施(5月29日を銘記するため5円29銭を 通則とし,4円29銭など29日の数を表す額も可)(~30日)(香川県報) 7・1 県が国民服着用を通牒(香川県報) 7・3 県下一円で販売する防空用火たたきの最高販売価格を1本1円40銭と認 可(香川県報) 7・13 県が昭和19年度満蒙開拓青少年義勇軍の募集人数を発表.大川小隊,木 田・香川小隊,綾歌小隊,仲多度・丸亀小隊,三豊小隊,坂出・高松・小 豆小隊の各50名,合計300名(1個中隊)とする(香川県報) 7・14 農村青年を中心とした食糧増産隊を組織するよう,県から市町村に通牒(松 尾村文書) 8・1 県が結核要注意者または筋骨薄弱者のための健民修練所を設置(香川県報) 8・5 次の箇所を県史蹟名勝天然紀念物に指定.塩飽勤番所(本島村)札の辻掲 示場(仁尾町)清源寺趾(長炭村)亀鶴山古墳群(長尾町)高松城趾(喜 岡城・高松市)(香川県報) 9・7 香川県戦時輸送連絡協議会を県 -428- 庁内に設置(香川県報) 10・17 黒島伝治死去(45)プロレタリヤ文学作家.作品に「二銭銅貨」「武装せ る市街」など(続・讃岐人名辞書) 11・17 県下で初めて転廃業者50名が仏生山町法然寺内の県勤労訓練所に入所(香 川日日新聞) 11・20 高松高等商業学校出陣壮行会を同校庭で行う(香川日日新聞) 12・10 坂出港が重要港湾に指定(香川日日新聞) この年 斎田喬の「少年の歌」(放送少国民劇集)刊(香川県文学史年表) この年 県人口71万3283人(香川県人口移動調査報告) -429- 1944 (昭和19年) 政治・経済 1・13 県食糧増産隊結成式を県庁で行う(香川県政史年表) 1・14 高松市内中等学校3年生以上の生徒を同市内防空補助員とすることに決定 (香川県政史年表) 1・23 陸軍省航空本部から林村に飛行場設置の連格(林村史) 1・31 林村に軍用飛行場を建設のため,林村から多肥村へ35戸が立退き移転(高 松市史年表) 1・- 琴平急行電車(坂出・琴平間)の線路をセレベス島へ送るため撤去,営業 を停止(香川日日新聞) 2・10 県漁業増産報国推進隊が結成(香川県政史年表) 2・20 暁部隊本部が香西町立国民学校に駐屯(香川県政史年表) 2・21 学校防空報国隊の編成式を高松中学校校庭で行う(高松空襲戦災史) 2・27 県農業会設立総会開催.農会・産業組合などの農業団体を統合(香川日日 新聞) 2・27 林喬死去(81)衆議院議員当選3回(香川日日新聞) 3・4 昭和19年度満蒙開拓青少年義勇軍郷土部隊250名が,高松市武徳殿で壮 行会を行い,現地へ出発(香川県政史年表) 3・23 県が決戦食糧自給対策総突撃確立要綱を定める(香川県政史年表) 3・23 非常措置としてここ1か年間,市制施行区域の拡張及び町村合併は行わな いよう県から通牒(香川県報) 4・6 林村に飛行場建設のため,本日か -430- ら高松市勤労奉仕隊が出動(香川県政史年表) 4・12 県が翼賛政治協議会を設置(香川県政史年表) 4・20 高松市が防空課を設置(香川県政史年表) 4・20 県青少年農兵隊約600名の結成式を榎井村の県立修練道場で行う(香川県 政史年表) 5・10 県松根油工業組合が設立(香川日日新聞) 6・11 国民蹶起運動県地方総会を県公会堂で開催(香川県政史年表) 7・13 干天続きのため19日まで一宮村田村神社で雨乞い祈願祭を行う(香川県 報) 7・14 県生活必需品配給統制組合が設立(香川日日新聞) 7・19 サイパン島の日本軍玉砕の事態に高松市が午前5時,市内各種団体長の緊 急総集会を開催(大政翼賛会高松支部資料) 8・26 帝国在郷軍人会長尾町分会長がその筋の通牒により,訓練用竹槍を各人ご とに調整して置くよう通達(長尾町内会資料) 8・- 林飛行場完成(林村史) 9・13 松平頼壽死去(71)旧高松藩松平家第12代当主,元貴族院議長(香川県 政史年表) 9・16 商工組合中央金庫高松支所開設(呑川日日新聞) 9・25 主食配給基準が米5割・麦3割・乾麺(#「麺」は旧字)2割となる(香 川県報) 11・20 ~30日まで,県下の指定市町(高松・丸亀・坂出の各市と多度津・善通 寺・琴平・観音寺の各町)で防空訓練を実施(香川の歩み) 12・6 県庁の警察部書記室を情報課と改称(内務省史) 12・12 県が主食配給割当率を精米8割・精麦その他2割と決定(香川県報) -429- 社会・文化 1・6 県が女子勤労挺身隊指導管理要領を受入れ側へ指示.県内1360名,県外 950名(香川県政史年表) 1・24 高松市女子青年勤労挺身隊結成式を同市東瓦町中央幼稚園で行う(香川県 政史年表) 1・26 高松高等女学校及び明善高等女学校女子勤労挺身隊100名が高松市西内町 武徳殿で壮行会を行い,出発(香川県政史年表) 1・29 傷痍軍人坂出工業補導所建築工事起工式を坂出工業学校内の建設用地で行 う(香川県政史年表) 2・1 県下炭山報国隊860名が県公会堂で壮行会を行い,出発(香川県政史年表) 2・22 高松女子青年勤労挺身隊員80名が玉藻町の鶴尾鉄工所など4軍需工場へ 入所(香川日日新聞) 2・24 4月から開設の青年学校女子教員養成講習生30名を募集.修業年限1か 年(香川県報) 2・- 菊池寛「わが愛読文章」(非凡閣)刊(香川県文学史年表) 3・13 高級料理兼旅館を休業させ,建物を産業戦士寄宿舎等に活用.高松では新 常盤・村井楼・若松楼など11軒が廃業(高松空襲戦災史) 4・1 戦時教育非常措置対策として県下の商業学校を転換する.県立志度商業学 校→志度柘殖学校.県立坂出商業学校→坂出造船工業学校.県立高松商業 学校→(存置).市立丸亀商業学校→ -430- 県立丸亀電気通信工業学校.町立観音寺商業学校→県立観音寺女子実業学 校.農工業学校は拡充する(香川県政史年表) 4・1 官立香川青年師範学校が設置(香川大学三十年史) 4・22 作家大倉桃郎死去(67)「琵琶歌」「不知火」などの作品がある(続・讃岐 人名辞書) 5・7 日本放送協会高松放送所開設.17日から出力50ワットで放送を開始(高 松市史年表) 5・13 初の海洋筏讃岐丸が愛媛県長浜港から用材,薪を積んで高松に入港(香川 県政史年表) 5・31 炭山勤労報国隊270名が高松市立五番丁国民学校で壮行会を行い,出発(香 川県政史年表) 6・1 大阪陸運局高松支局が同市玉藻町に開設(香川日日新聞) 6・20 衣生活簡素化のため県市町村・会社・工場職員は夏季の上衣廃止を県から 通牒(香川県報) 7・6 空襲その他非常事態発生の場合に備え県が非常線通行証票を交付(香川県 報) 7・18 県下中等学校生徒850名が川西航空機製作工場(兵庫県)などに通年動員 のため出発(香川県政史年表) 7・16 四国配電が電力節約緊急措置として当分の間,毎日午後11時から翌朝ま で.一般家庭への送電を停止(香川日日新聞) 7・20 県下一円にわたって家庭の電灯は1戸1灯を原則とし,電熱器の使用は中 止.商店・飲食店の電灯使用量は従来の半減を目標に営業時間を繰り上げ る等,電力節約を実施(香川県報) 8・22 県が8月8日現在の県下への大坂府下国民学校児童縁故疎開者数を -431- 6409名と発表(香川県政史年表) 8・23 高松市内の医師・歯科医・薬剤師・看護婦・柔道整腹術師等による防空救 護隊を編成.小学校毎に救護所を設ける(香川県医師会終戦前後史) 9・25 岡内清太死去(82)県教育会等で活躍(新修高松市史) 9・28 四国四県学徒動員協議会で,香川県から大阪の造船所等へ男子200名・女 子2000名,兵庫県の航空機工場へ男子700名・女子1700名を動員するこ とを決定(香川の歩み) 10・1 省営バス西讃線琴弾公園・仁尾間を開業(四鉄史) 12・8 「讃岐香川郡志」刊行(讃岐香川郡志) この年 県人口71万3134人(香川県人口移動調査報告). 1945 (昭和20年) 政治・経済 1・6 県が市町村に対し,昭和20年度予算の編成方針は前年度予算を基準とし, 新規経費は防空重要物資の生産増強・食糧確保・戦力増強上真に緊要なも のに限るよう指示(香川県報) 1・18 県が市町村に対し貯蓄券は資材・印刷能力の見地から裏面の地紋印刷を省 略する旨を通知(香川県報) 1・20 県が2月の常会徹底事項として「防空生活ヲシッカリト固メヨウ」を指 示(香川県報) 1・29 知事小菅芳次が台湾交通局長に転任.同30日沖縄県知事泉守紀が本県第 33代知事に任官(歴代香川県知事調) 1・- 倉紡坂出工場が坂出製作所として飛行機製作工場に転換(倉敷紡績百年史) 2・6 県が市町村に対し水稲代作の雑穀(現下の食糧事情に必要なため)を2月 20日までに割当出荷を完遂するよう指示(香川県報) -432- 2・7 県下で初めてアメリカ空軍機が観音寺町沖合に爆弾を投下(香川県政史年 表) 2・9 大西虎之助死去(54)元貴族院議員(コトデン60年のあゆみ) 2・10 県と翼賛会県支部が部落会・町内会運営指導の強化を図るため,指導常会 の系統的開催により県下常会の一元的運営を徹底させるよう指示(香川県 報) 2・20 防諜協会高松地方委員会結成式を高松警察署で行う(香川県政史年表) 3・1 県が(昭和19年度)松根油の緊急増産を図るため,増産施設に補助金交 付を通牒(香川県報) 3・20 県が食糧増産のため校地校庭及び空閑地を利用して甘藷増産に邁進するよ う市町村に指示(香川県報) 4・7 潤滑油の原料であるヒマシ(蓖麻子)の飛躍的大増産として,県に447 キログラム(前年の約5倍)の生産割当(香川県報) 4・11 原岡永江死去(72)元衆議院議員(続・讃岐人名辞書) 4・21 知事泉守紀が休職となり,代わって代議士木村正義が本県第34代知事に 任官(歴代香川県知事調) 4・21 四国総監府が松山市から高松市へ移転(香川県政史年表) 5・1 県が主要食糧の配給割当を,一般消費者については精米5割,精麦・乾麺 (#「麺」は旧字)・小麦粉・大豆・その他で5割に.麦保有の要配給農 家については精米4割,その他1割とする(香川日日新聞) 5・5 アメリカ軍が瀬戸内海に機雷投下(四国新聞百年史) 5・29 香川県国民義勇隊結成.6月8日には高松市国民義勇隊が結成.これに伴 い大日本婦人会及び青少年団の支部は発展的に解散(香川県政史年表) 6・5 貴族院議員(多額納税)に合田健吉が当選(昭和20・6・5~昭和22・ 5 -433- ・2)(香川県政史年表) 6・10 四国地方総監に香川県知事木村正義が就任.総監府を県庁内に置く(20 年11月6日廃庁)(香川県政史年表) 6・11 国民義勇隊の発足に伴い大政翼賛会県支部が解散(香川県政史年表) 6・26 木村四国総監が「四国四県350万人に告ぐ」のラジオ放送(富田村文書) 7・1 本日から一週間,憂国説法隊が街頭に進出(富田村文書) 7・4 アメリカ軍B29爆撃機が高松市を空襲.午前2時56分から4時42分に かけて,爆撃機(案内機を含め)116機が焼夷弾を主体に833トンの爆弾 を投下.市街地の約80パーセントが被災・全焼建物1万8505戸・罹災者 8万6400人・死者1359人(うち未確認119人)・負傷者1034人(高松空 襲戦災史) 7・4 県庁舎が空襲で焼失.県立高松女学校を仮庁舎とする(香川県政史年表) 7・22 林飛行場にアメリカ軍グラマン戦闘機が来襲.24日も来襲.機銃掃射の ため死傷者多数(香川県政史年表) 7・30 県庁仮事務所及び執務場所を次の場所に移転.県庁仮事務所を県商工奨励 館に,知事官房及び内政部を岡田国民学校に,経済第1部を栗熊国民学校 に,経済第2部を陶国民学校に,警察部を琴平派出所,金刀比羅宮図書館, 琴平町立幼稚園,県立香川農業学校にそれぞれ移転(富田村文書) 7・- 高松空襲による罹災者に対し県農業会保管物資から次の通り配給.浴用石 けん1世帯1個,洗濯用石けん5人以上の世帯1個,6人以上の世帯2個, マッチ1世帯1包み(松尾村文書) 8・4 高松市主催で空襲戦災者追悼法要(香川県政史年表) 8・14 御前会議.ポツダム宣言受諾(年表昭和史) -431- 社会・文化 1・25 本日から31日までを決戦国民防牒強化運動月間として,全県下で運動を 展開(高松市立図書館資料) 1・26 高松琴平電鉄の八栗・志度間の電車が運休し,軌道を撤去(香川日日新聞) 1・30 県が未利用食糧資源活用のため,大根葉・蕨・ぜんまい・よもぎ・雑茸な どを国民学校児童に採取させることを決定(香川日日新開) 2・11 高松経済専門学校1年生250名,香川師範学校男子部予科1・2・3年生 180名,同部本科1年生81名,同校女子部予科・本科1年生180名が勤 労動員のため愛知県半田市中島飛行機製作所に向けて出発(香川日日新聞) 2・17 県が市町村に対し,空襲その他非常事態発生の場合のみ警防団員に配給す る備蓄用のウイスキーを特配する旨通牒(香川県報) -432- 3・1 満蒙開拓青少年義勇軍香川中隊220名が結成式及び壮行会を行い,出発(香 川県政史年表) 3・27 県から各警察署に対し空襲に伴い罹災朝鮮人が転入してきた場合は極力就 職の斡旋等,保護指導するよう指示(香川県報) 4・1 香川日日新聞が朝日・毎日・大阪の各新聞との題号併記の新聞の県内配付 を開始(香川日日新聞) 5・5 県経済第1部長が春季農繁期共同炊事・託児所を全村で開設するよう指示 (香川県報) 5・22 県下各中等学校が学徒勤労報国隊を結成(香川日日新聞) 5・- 高松琴平電鉄に電車の女子運転士が初めて登場(コトデン60年のあゆみ) 6・19 広島鉄道局高松管理部が廃止され,新たに四国鉄道局を開局.松山・徳島 ・高知にそれぞれ出張所を設置(香川日日新聞) 6・26 県が各学校に対し.戦時教育令制定の趣旨(食糧増産・軍需生産・防空防 衛などの要務に挺身する学徒隊の編成)を通牒(香川県報) 7・4 空襲で香川日日新聞が社屋を焼失.大阪毎日新聞社に代行印刷を委託 (8月1日から毎日新聞社の題字の下に香川日日新聞と併記した新聞を配 付)(香川日日新聞) 7・4 高松空襲により香川師範学校ほか市内の19の官公私立学校が全焼・半焼 (高松空襲戦災史)) 7・8 高松・小豆島間定期船「女神丸」(120トン)が高松港付近でアメリカ軍 グラマン戦闘機の機銃掃射を受け,死者20名・重軽傷者多数を出す(香 川日日新聞) 8・9 先に広島市に新型爆弾(原子爆弾)が投下されたことで,滝宮警察署 -433- 長が待避壕の強化・防空頭巾・手袋併用による頭・顔防護を管内の村長に 指示(枌所村文書)