入力に使用した資料 底本の書名 香川県史 別編Ⅱ 年表 近代 底本の編集 香川県 底本の発行 香川県 底本の出版 四国新聞社 底本の発行日 平成三年三月二十日 入力者名 渡辺浩三 校正者名 渡辺美智子 入力に関する注記 ・文字コードにない文字は『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店刊)の 文字番号を付した。 ・JISコード第1・2水準にない旧字は新字におきかえて(#「□」は旧字) と表記した。 登録日 2003年2月14日
1907(明治40年) 政治・経済 1・10 高松市内町の県公会堂で全国塩業者同盟会大会開催(香川新報) 1・11 鬼無甚三郎死去(74)香川郡鬼無地方でリンゴの栽培に成功(讃岐人名辞 書) 1・25 明治40年度県歳入出予算を定める.歳入経常部68万1217円55銭8厘, 臨時部4万1581円45銭5厘,合計72万2799円1銭3厘.歳出経常部53 万3090円26銭 -340- 1厘,臨時部25万4708円65銭2厘,合計78万7789円1銭3厘(公文 月報) 11・26 県が耕地整理及び土地改良奨励規程を定める(公文月報) 1・30 明治40年度香川県漁業税賦課規則と各市町村内漁業者の負担額を定める (公文月報) 2・6 瓦斯(ガス)営業者に出願認可制(公文月報) 3・14 丸亀市で勧業共進会開催(~25日)(香川新報) 3・17 県が米穀検査開始を告諭(公文月報) 4・3 県が産米改良につき俵装改良の要点を告諭(公文月報) 4・3 明治40年度県歳出予算臨時部土木費(溜池補助費)に2702円50銭を追 加(公文月報) 6・6 別子銅山の賃上げ問題が暴動化.第十一師団から2中隊が現地に出動,7 日鎮撫の旨を師団長から陸相あて打電(公文雑纂) 6・7 県が徴兵処分を受くべき所在不明者調査手続きを定め,郡市町村,警察署 に訓令(公文月報) 7・13 県庁機構改組.知事官房,内務部庶務課・土木課・会計課・学務課・勧業 課・兵事課・警察部警保課・衛生課・高等警察主任(内務省史) 7・15 香川郡地主会を栗林村藤塚の徳善寺で開催(香川新報) 7・18 木田郡の地主会創立総会を池戸の西徳寺で開催(香川新報) 7・- 市長の諮問機関として高松市学事会設置(高松市史) 9・1 米穀検査出張所開設.米穀輸出検査所は10月1日から開設(公文月報) 9・7 米穀検査出張所主事及び米穀検査員氏名一覧表を告示(公文月報) 9・25 県会議員改選.当選者氏名(大川 -341- 郡)広瀬小三郎・佐野新平・蓮井藤吉・間島南海士(木田郡)柏原金四郎 ・遠藤繁太郎・梶原喜次郎(小豆郡)大森貞資・坂本定五郎(香川郡) 松本栄・中条六郎・山田英樹・尾形多五郎・(綾部郡)品治隆・熊田長造 ・山田利平太・大林森次郎・綾田守雄(仲多度郡)塩田政之助・三谷九八 ・石原小治郎・河田恒(三豊郡)田淵貞四郎・辻藤三郎・香川実五郎・藤 田金三郎・大野亨平・横田助七・(高松市)川口萬之助(丸亀市)三木亮 (公文月報) 10・7 第14代県会議長に蓮井藤吉就任(歴代県議会議長一覧) 11・7 遠山正和死去(58)元衆議院議員当選3回(香川県政史年表) 12・3 丸亀市選出衆議院議員遠山正和死亡につき補欠選挙を執行し,三善清之が 当選(公文月報) 12・7 明治39年度県歳入出予算を告示.歳入経常部61万6357塩1銭6厘,臨 時部6万0662円21銭6厘,合計67万7019円23銭2厘.歳出経常部47 万0831円86銭7厘,臨時部15万9761円1銭,合計63万0592円87銭 7厘.差引残金4万6426円35銭5厘(公文月報) 12・28 仲多度郡役所を丸亀市船頭町から善通寺町生野へ移転(丸亀市史) 12・- 大川郡相生村で耕地整理事業が始まる(佐野家文書) -339- 社会・文化 1・1 「香川新報」が紙上に写真掲載を始める.週3回程度(香川県政史年表) 1・8 県立高等女学校の定員を増員(高松600名・丸亀300名)4月1日から施 行(公文月報) 1・16 金蔵寺の讃岐電気会社で給料不払いからスト.調停で妥結(香川新報) 2・10 豪雪.降雪31時間24分に及ぶ.平野部の積雪約30センチ,山間部では 60センチ -340- を超す(~11日)(明・香川県史) 2・11 高松郵便局が電話交換及び通話事務開始(四国新聞百年史) 3・3 県が教育点呼法を制定し,尋常小学校卒業後市町村内に居住する者を2か 月毎に招集し,教科の復習,処世や実業に関する講話を4年間続けるよう 訓令(公文月報) 3・5 善通寺兵器支廠で請負制による給料の中間搾取から紛争が起きる.請負制 を廃止(香川新報) 3・11 北海道移住の200名が坂出港から出発.12日には350名が豊浜港から出 発(香川県政史年表) 3・22 神饌幣帛料を供進する県社を指定.白鳥神社・水主神社・屋島神社・石清 尾八幡神社・天満神社・城山神社・白峰宮・宇夫階神社・粟井神社(公文 月報) 3・31 高松市立病院を廃し,医師を日本赤十字社香川支部病院(高松市天神前) に嘱託(高松市史) 4・1 北海道移住の208名が坂出港,200名が豊浜港から出発(香川県政史年表) 4・7 明治40年度において丸亀高等女学校,木田農林学校校舎,高松・丸亀・ 大川・三豊の4中学校寄宿舎,粟島航海学校機関室・機関工場等の建築費 に充用する教育費起債及び償還方法を定める.起債額6万5000円,償還 3年(公文月報) 4・16 県下に一般電話架設.41年末の加入者数228戸(明・香川県史) 4・- 県師範学校に中学校卒業者を収容する乙種講習科設置(41年4月廃止) (香川大学教育学部百年のあゆみ) 5・14 長尾・富田東間(3里1丁)の乗合馬車に営業許可.馬4,車両4(明・ 香川県史) -341- 5・21 本島村宮の浜塩田で賃上げ要求(1割)のスト.要求通り妥結(香川新報) 5・29 県が郡市町村,警察署に害虫駆除の励行を訓令(公文月報) 5・30 高松電気軌道株式会社の高松・長尾間軌道敷設に特許(コトデン60年の あゆみ) 5・- 高松市に市視学を置く.元仲多度郡視学牧伴五郎を採用(高松市史) 5・- 観音寺町に郡立三豊実業学校を設置(44年三豊実科高等女学校)(明・香 川県史) 6・14 県が義務教育年限の延長(6年制を41年4月1日から実施につき,留意 点を郡市町村,公立小学校に訓令(公文月報) 6・24 潟元塩田で釜焚きの労働者約100名が賃上げ要求(日給40銭を60銭に) のスト.警察の説諭で妥結.50銭に増額(香川新報) 6・27 高松電気軌道株式会社創立発起人会を高松市内町高松電灯会社で開催(香 川の歩み) 7・1 帝国鉄道庁広島営業事務所設置.多度津の車両修理工場は同事務所の管轄 となり,多度津工場と改称(四鉄史) 7・6 坂出塩務局管内で塩田労働者が賃上げ要求のスト.賃上げ1割増で妥結(香 川新報) 8・1 県が赤痢病の類似症に対し伝染病予防法を適用(公文月報) 8・18 高松港で仲次業組合設立.業者の利害を調整(明・香川県史) 8・25 県教育会第17回総会を丸亀市で開き,井上通女170年祭を挙行(香川県 教育会五十年史) 10・4 仏生山町籠池・川東村広瀬間(1里20丁)の乗合馬車に営業許可.馬 -342- 4,車両2(明・香川県史) 10・8 東浜村の木村煙草工場の女子従業員約100名が監督官排斥のスト.監督官 謹慎(香川新報) 11・30 宇多津の塩田会社で塩田小作料反対からスト決議(約150名)小作人の 内紛で不首尾(香川新報) 12・11 香川県医師会の設立認可(公文月報) 12・20 東浜村今橋・志度間(4里)の乗合馬車に営業許可.馬20,車両7(明 ・香川県史) 12・20 丸亀・多度津・善通寺・琴平間(5里18丁)の乗合馬車に営業許可.馬 16,車両8(明・香川県史) 12・24 県下で初めて丸亀・金蔵寺・多度津間の乗合自動車営業許可(コトデン60 年のあゆみ) この年 県下の伝染病患者数.( )内は死亡者数.赤痢1226(391)コレラ12(10) 腸チフス102(30)ジフテリア108(39)(明・香川県史) この年 県人口71万9179人,世帯数13万6040戸(香川県人口移動調査報告) 1908 (明治41年) 政治・経済 1・24 香川県第3回重要物産共進会規則を定める(公文月報) 2・28 貴族院議員(華族)に松平頼壽が当選(在任期間明治41・2・28~昭和 19・9・13)(香川県政史年表) 3・5 明治41年度県歳入出予算を定める.歳入経常部73万0393円84銭8厘, 臨時部11万9494円67銭5厘,合計84万9888円52銭3厘.歳出経常部 57万0297円20銭9厘,臨時部27万9591円31銭4厘,合計84万9888 円52銭3厘(公文月報) 3・7 明治41年度施行の丸亀高等女学校・農林学校校舎及び高松・丸亀・大川 ・三豊4中学校寄宿舎建築費に充用のため -343- 罹災救助基金借入及び償還方法を定める(5万円を借入して,42,43年 度で償還)(公文月報) 4・28 県が螟虫駆除予防費補助規程を定める(経費の三分の一以内を補助)(公 文月報) 5・11 県物産陳列所で,第3回重要物産共進会を開催(~30日)(公文月報) 5・15 第10回衆議院議員総選挙を執行.当選者氏名(高松市)田中定吉(丸亀 市)加治壽衛吉(郡部)三土忠造・原岡永江・松家徳二・西山彰・景山甚 右衛門(公文月報) 5・25 第3代高松市長に鈴木幾次郎が就任(大正3年5月24日退任)(高松市史) 6・4 県が石油槽場取締規則を定める(公文月報) 6・27 三豊郡豊田村の逆瀬池普通水利組合を設置(公文月報) 7・2 花莚検査所制定の花莚検査規則施行細則取扱手続を県が告示(公文月報) 9・- 丸亀で塩屋団扇職工組合を結成(丸亀市史) 10・27 産米改良に努めよと知事が告諭(公文月報) 11・3 木田郡四ケ池普通水利組合を設置(公文月報) 11・7 相生池普通水利組合を設置(公文月報) 11・15 県が農商務省の委嘱により小豆島で初めてオリーブを試作(四国新聞百年 史) 11・25 明治40年度県歳入出決算を告示.歳入経常部70万0551円72銭6厘,臨 時部11万3142円27銭7厘,合計81万3694円0銭3厘.歳出経常部52 万0819円21銭,臨時部22万0781円99銭2厘,合計74万1601円20銭 2厘.差引残金7万2092円80銭1厘(公文月報) 11・28 高松市農会主催の蔬菜品評会が三 -344- 番町の正覚寺で開催(香川新報) -342- 社会・文化 1・12 県が痘瘡流行のため15歳以下の者に臨時種痘を行うよう郡市町村に訓令 (公文月報) 1・- 善通寺町で麦稈真田編従業者が,編賃引下げ反対からボイコット(香川新 報) 2・21 県師範学校校則を制定.本科に第1部・第2部を置く(香川大学教育学部 百年のあゆみ) 3・1 県が郡市町村に対し15際以下の者のほか45歳以下の者も臨時種痘を実施 するよう訓令(公文月報) 3・1 高松で教育勅語の奉読を目的とする思徳会が成立(香川新報) -343- 3・10 高松市広場・上笠居・中笠居間(1里)の乗合馬車に営業許可.馬7,車 両3(明・香川県史) 3・21 坂出・丸亀・多度津・善通寺と高松間の長距離電話開通(坂出市史年表) 4・10 北海道移住の110名が坂出港から出発(香川県政史年表) 4・14 県が北海道移住証明書又は汽車汽船賃割引券の交付に関する北海道移住民 出願手続を定める(公文月報) 4・27 香川県盲唖(#「唖」は旧字)教育会が組織され,高松市三番町の東光寺 で私立盲唖(#「唖」は旧字)学校の開校式を挙行(香川県教育史) 4・- 木田郡下高岡村に組合立白山女学校創立(後の郡立木田高等女学校)(高 松百年史) 5・23 林田村の塩産会社で,埋立土砂運送員(船50艘)が運賃引下げをめぐっ てスト(香川新報) 6・- 県教育会高松支部が「芝山先生遺稿」刊(香川県文学史年表) 6・- 栗林公園保勝委員規定を定め,公園内の重大な施設改造には委員の意見を 聞くこととする(明・香川県史) 8・30 志度・長尾間(2里)及び志度・富田西間(2里18丁)の乗合馬車に営 業許可(明・香川県史) 9・19 県が害虫駆除予防官吏員心得を定め,器具・薬剤の調整・駆除方法等を訓 令(公文月報) 9・26 琴平・財田間(3里3丁)の乗合馬車に営業許可.馬12,車両6(明・ 香川県史) 11・4 東讃電気株式会社が高松・志度間の電気鉄道敷設許可を申請(コトデン60 年のあゆみ) 12・25 県教育会第6代会長に松平頼壽が就任(香川県教育会五十年史) 12・28 坂出・丸亀汐入川間(1里28 -344- 丁)の乗合馬車に営業許可(明・香川県史) 12・28 津田・町田間(3里20丁)の乗合馬車に営業許可(明・香川県史) この年 県下に赤痢病及び天然痘流行.伝染病患者数.( )内は死亡者数.赤痢 7398(2167)腸チフス97(22)痘瘡561(146)ジフテリア169(78)(明 ・香川県史) この年 県人口72万3300人,世帯数13万7021戸(香川県人口移動調査報告) 1909 (明治42年) 政治・経済 1・7 明治42年度県歳入出予算を定める.歳入経常部82万4559円57銭1厘, 臨時部2万5488円69銭4厘,合計85万0048円26銭5厘.歳出経常部 61万7792円79銭3厘,臨時部22万9414円47銭2厘,合計84万7207 円26銭5厘(公文月報) 1・21 県が耕地整理補助規程を制定.5町歩以上の土地改良事業に対して補助金 を交付(公文月報) 1・28 県が綿虫・介殻虫駆除につき指導奨励を郡市町村,警察署に訓令(公文月 報) 1・30 県が造林奨励金下付規程を定める(公文月報) 2・10 県選出衆議院議員三土忠造らが日露戦争中軍事費に流用した教育基金1千 万円の補填(#「填」は旧字)に関する建議案を帝国議会に提出(第25 回帝国議会上奏案建議案及動議) 2・20 栗林公園内の県物産陳列所で第1回讃岐食塩品評会開催(~24日)(公文 月報) 3・25 県が斃畜取締規則を定める(公文月報) 5・21 県農会(会長・小野田元熈《#「熈」は旧字》知事)主催で香川県報徳講 演会を開催.来賓講演者は中川望(内務書記官)山田猪太郎(遠州報徳社 副社長)留岡幸助(家庭学校 -345- 長)など(香川県報徳講演集) 5・31 高松商業会議所設立認可(香川新報) 7・14 県が郡役所巡視規程及び市町村巡視規程を定める(公文月報) 9・4 香川県重要物産品評会褒賞交付規程制定(公文月報) 9・5 満州守備のため第十一師団の騎兵・野砲兵隊が詫間港を出発(香川の歩み) 9・17 丸亀団扇同業組合の設立認可(香川県案内) 9・18 県が実業功労者表彰規程を定める(公文月報) 9・20 高松商業会議所が第1回総会を開催.会頭に小田知周選出(香川新報) 9・22 満州守備のため,丸亀歩兵第十二聯隊が詫間港を出発(香川の歩み) 9・- 県が郡市町村に産米改善を訓令(公文月報) 10・1 引田村に町制施行(公文月報) 11・1 第15代県会議長に山田利平太(歴代県議会議長一覧) 11・4 大川郡選出県会議員佐野新平辞任につき補欠選挙を執行し,鎌田虎太郎が 当選(公文月報) 12・14 明治41年度県歳入出決算を告示.歳入経常部79万0418円27銭1厘,臨 時部18万6579円59銭2厘,合計97万6997円86銭3厘.歳出経常部54 万9340円26銭2厘,臨時部36万3391円44銭9厘,合計91万2731円 71銭1厘.差引残金6万4266円15銭2厘(公文月報) -344- 社会・文化 1・1 本日から多度津1等測候所が本県を西部・北部・東部・南部の4区に分け て天気予報を発表(公文月報) 1・7 新居政七死去(77)本県活版印刷の創始者(讃岐人名辞書) 1・- 土器塩田会社の小作人が加地子増額反対のスト.要求貫徹(~2月)(香 川新報) 3・13 県が衛生組合設置規定を定める(公文月報) 4・1 庵治村大島にハンセン病患者のための大島青松園開園(高松市史年表) 5・15 初代高松市長赤松渡が県の委嘱で編さんした香川県史(全4冊)の刊行を 始める(~43年)(新修高松市史) 5・- 県育英会が東京本郷区千駄木町に学生寄宿舎(讃陽学舎)を設ける(香川 新報) 6・- 教育勅語並びに戊申詔書を奉じ,人心作興を図る目的の香川斯民会が結成 (香川新報) 6・- 丸亀港内の浚渫に着手(大正元年11月竣工)(丸亀市史) 7・4 宇多津塩田会社で小作人約80名が年貢予納金延引を要求してスト(香川 新報) 7・13 海軍省水路部が引田村江ノ口防 -345- 波堤内・坂手村生洲堤防内・與島村鍋島北端海中・粟島航海学校正面海中 に,以後2年間自記試潮器を据付る(公文月報) 7・18 赤痢流行の恐れがあるため,市町村に伝染病予防委員設置を告示(公文月 報) 8・5 高松電気軌道会社に対し電気軌道敷設準備のため,高松市・宮脇・栗林・ 東浜・木太・古高松・潟元・牟礼・志度町の土地立入測量を認可(公文月 報) 8・31 県が干天につき森林原野等の火災を起こさぬよう告諭(公文月報) 9・- 大倉桃郎の「島の人」が千代田書房から,「離合」が磯部甲陽堂から刊行 (香川県文学史年表) 10・12 国鉄線路名称が制定され,高松・琴平間の鉄道は讃岐線となる(四鉄史) 10・17 県がペスト予防のためネズミの駆除並びに清潔法を施行(公文月報) 10・28 高松電気軌道が高松・長尾間の電車営業開始(香川の歩み) 11・13 香川県教育会第33回商議員会で女子師範学校設置を建議(香川県教育会 五十年史) 11・- 三豊郡粟井村で逆瀬池の築造始まる(逆瀬池築造史) この年 県人口72万4691人,世帯数13万6786戸(香川県人口移動調査報告) 1910 (明治43年) 政治・経済 1・1 松原村に町制をしき白鳥本町と称する(公文月報) 1・20 丸亀市選出県会議員三木亮死亡につき補欠選挙を執行し,山本丑太郎が当 選(公文月報) 2・2 明治43年度県歳入出予算を定め -346- る.歳入経常部84万8593円98銭2厘,臨時部2万8139円92銭7厘, 合計87万6733円90銭9厘.歳出経常部61万4300円82銭3厘,臨時部 26万2433円8銭6厘,合計87万6733円90銭9厘(公文月報) 3・4 県が麦稈真田の検査を励行し,正良品を製出するよう告諭(公文月報) 3・31 韓国慶尚南道巨済島知世浦に香川県仮移住漁業根拠地を設置(公文月報) 3・- 木太塩田株式会社が設立(香川県統計書) 3・- 県が勧業七年計画(43~49年度)を策定(香川県勧業七年計画) 4・1 小豆郡立醸造試験場を県立に移管,県工業試験場となる(公文月報) 5・26 県が耕地整理奨励規程を定める(公文月報) 6・3 高松市米券倉庫が業務開始(公文月報) 6・17 坂出製塩製造株式会社設立(大正8年日本塩製造株式会社に)(坂出市史) 6・18 知事小野田元熈(#「熈」は旧字)が依願免官となり,農商務省局長鹿子 木小五郎が本県第12代知事に任官(歴代香川県知事調) 6・18 丸亀市長に藤好乾吉が就任(大正4年1月12日退任) 7・6 明治43年度県歳出予算臨時部土木費(道路橋梁費,治水堤防費)に8万 9099円,勧業補助費に1489円を追加(公文月報) 8・2 香川県漁業根拠地仮移住規程を定める(公文月報) 10・29 貴族院議員(華族)に京極高備が当選(在任期間明治43・10・29~大正 14・7・9)(香川県政史年表) 11・1 鈴木伝五郎死去(51),自由民権運動家,貴族院議員(新修高松市史) 12・4 讃岐電気株式会社が社名を四国水力電気株式会社と改称(四水三十年史) 12・21 明治42年度県歳入出決算を告示. -347- 歳入経常部83万9001円9銭1厘,臨時部9万3169円43銭,合計93万 2170円52銭1厘.歳出経常部57万4079円35銭5厘,臨時部26万4575 円45銭8厘,合計83万8654円81銭3厘.歳入出差引残金9万3515円70 銭8厘(公文月報) -345- 社会・文化 1・- 三豊郡を除く県内各地で陸地測量部が地形測量を実施(~3月)(公文月 報) 1・- 高松市西浜埋立地に簡易水道を起工,6月下旬竣工(高松市史) 2・1 丸亀市内に電話が開通(丸亀市 -346- 史) 2・17 丸亀市で馬車営業者と馭者の間に賃金問題の紛議.営業者側がロックアウ ト(香川新報) 2・22 県立中学校の学則を改正し,成績評定を100点法とする(4月1日施行) (公文月報) 5・8 高松停車場建築工事で大工約70名が賃金問題でスト.6月1日再び紛争 (香川新報) 5・21 県が高松市東浜町に暴風警報信号標の設立を認可.実施6月20日(公文 月報) 6・12 宇野線が開通し,高松と宇野を結ぶ鉄道連絡船が就航(四鉄史) 6・22 香川新報が物言う活動写真を23日から玉藻座で開催と報道(香川新報) 7・1 高松駅を新湊町に新設.宮脇村のステーションから移転(四鉄史) 7・23 伝染病予防のため河川・溝渠・溜池の水を飲用に供し,または食用洗滌に 使用することを禁止(公文月報) 8・17 県が多度津港取締規定を定める(公文月報) 9・6 県が行幸啓の節,学生生徒の敬礼方を定める(公文月報) 9・15 多度津町で築港工事の石工約70名が賃上げ要求のスト.警察官が説諭 (~19日)(香川新報) 10・1 コレラ病予防のため当分の間他府県から屎尿の輸入を禁止(公文月報) 10・13 県がコレラ病流行地海岸の海水使用,釣魚等を戒める告諭(公文月報) 10・14 本県における海軍志願兵奨励規定を定める(公文月報) 10・15 県教育会第34回商議員会で「貧児ヲシテ義務教育ヲ完全ニ修了セシムル 制ヲ設ルコト」を建議(香川県教育会五十年史) 10・22 県がコレラ病流行につき婚礼・ -347- 葬儀・仏事等のための会食を延期するよう告諭(11月19日解除)(公文 月報) 10・26 宇多津・林田の中桝浜・(ハ)(#「(ハ)」は丸文字)浜塩田で塩田小作 料減免要求のスト.中心人物拘引される(香川新報) 12・25 金蔵寺の四国水力電気会社で技師排斥.手当金廃止の不満から従業員が営 業妨害を図る(香川新報) 12・- 岡田辰次郎,永井虎夫共著「真澄乃鏡井上通女」刊(東京同文館)(香川 県文学史年表) この年 日本キリスト高松東教会(築地町)宣教師エレクソン,ハッセル両人の応 援で,宮内岩太郎牧師が築地伝道所を開設(新修高松市史) このころ 高松メソジスト教会の坂本皆之助牧師が宣教師ウイルソンの協力で浜ノ 丁松岡千寿堂の別荘を借りて伝道を開始(新修高松市史) この年 県人口72万9989人,世帯数13万6271戸(香川県人口移動調査報告) 1911 (明治44年) 政治・経済 2・5 明治44年度県歳入出予算を定める.歳入経常部91万6820円76銭5厘, 臨時部5万1434円66銭5厘,合計96万8255円43銭.歳出経常部64万 9795円84銭8厘,臨時部31万8459円58銭2厘,合計96万8255円43 銭(公文月報) 2・24 高松市米穀問屋組合主催の第1回米俵品評会開催(香川新報) 2・- 香川郡の地主らが内場池の築造を県に申請(香川県耕地整理成績概要) 3・24 県下に17農区を設け各区に農業技手を配置(公文月報) 3・30 止むを得ず市町村の字名を改称変更する際の取扱規程を郡市町村に通牒 (公文月報) 4・1 県庁機構改組.知事官房・内務部地方課・土木課・会計課・学務課・農商 -348- 課・水産課・社寺兵事課・警察部警務課・保安課・衛生課(内務省史) 4・20 貴族院多額納税議員互選資格者名簿を告示.塩田角治・塩田忠左衛門・佐 野新平・鎌田勝太郎・浮田勝治郎・大喜多三郎・武田定治郎・黒瀬與重郎 ・合田梅太郎・細渓宗次郎・瀬尾幸太郎・竹内熊太郎・鎌田長五郎・揚静 太郎・鳥取治郎八(公文月報) 5・27 県麦稈真田同業組合主催の麦稈真田競技会を高松四番丁小学校で開催(高 松百年史) 6・10 第4回貴族院多額納税議員選挙で鎌田勝太郎が当選(香川の歩み) 6・15 県が虫害予防委員規定を定める(公文月報) 7・1 日本瓦斯高松出張所が東浜町に工場を建設.供給区域は高松市と隣接町村 で,需要者は955戸(香川県警察史) 7・- 久保駒吉が国粋維持を目的に高松益壮会創設.総裁松平頼壽,初代会長赤 松渡(高松市史) 9・25 県会議員選挙を執行.当選者氏名(大川郡)鎌田虎太郎・蓮井藤吉・広瀬 小三郎・安部實(木田郡)中村祐吉・岡坂謙三・村井庄蔵(小豆郡)大森 貞資・坂本定五郎(香川郡)津森之治・久保栄吉・村上忠綱・乃村久(綾 歌郡)熊田長造・大林森次郎・山田利平太・吉井彦市・吉馴義信(仲多度 郡)丸尾重雄・安達熊三郎・石原小治郎・大西英一(三豊郡)藤田利三郎 ・田淵貞四郎・辻藤三郎・藤田金三郎・香川實五郎(高松市)岡田虎彦・ 井戸文四郎(丸亀市)河田健太郎(公文月報) 9・28 県物産陳列所で,第4回全国特産品博覧会開催(~11月5日)(香川県政 史年表) 10・9 第16代県会議長に蓮井藤吉就任(歴代県議会議長一覧) -349- 11・1 花莚取扱心得を定める(公文月報) 12・9 明治43年度県歳入出決算を告示.歳入経常部95万8384円47銭4厘,臨 時部12万6889円82銭4厘,合計108万5274円29銭8厘.歳出経常部61 万2625円92銭,臨時部34万7275円6銭1厘,合計95万9900円98銭 1厘.歳入出差引残金12万5373円31銭7厘(公文月報) -347- 社会・文化 1・13 高等小学校に農業または商業の教科目を加え,実習を行えるよう郡市町村, 学校に訓令(公文月報) 2・10 県教育会が讃岐人遺墨及び川崎舎竹郎・紀太理平遺品展覧会を開く(香川 県教育会五十年史) 2・25 香川県警察罰令を定める(拘留または科料の範囲内)(公文月報) 2・- 一般免囚保護機関の讃岐保護院を讃岐修斉会に改組(総裁は県知事)(香 川県社会事業概要) 4・1 県立農林学校に附設農業補修学校を設置(公文月報) 4・6 県が出獄人保護手続きを定める(公文月報) 5・16 三豊施療病院を観音寺町に設立(香川県社会事業概要) -348- 6・14 東讃電気軌道株式会社の軽便鉄道敷設事業認可(公文月報) 6・17 県内小学校第4学年以上で農繁休業(夏季・秋季各1週間以内)を設ける よう規則改正(公文月報) 7・16 県が競馬取締規則を定める(公文月報) 7・16 県が広告物取締施行細則を定める(公文月報) 8・8 職工並びに農業・商業・工業従事者で,満7年以上勤務し,他の模範とな る者を表彰する職工並ニ雇人奨励規程を制定(公文月報) 8・20 香川新報社主催の第1回洋画展を高松商業学校で開催(~24日)(香川県 政史年表) 8・22 県が二化螟虫駆除の励行を郡市町村・警察署に訓令(公文月報) 8・25 潟元村で塩田労働者が賃上げ(2割)を要求してスト決議(香川新報) 9・8 讃岐電気軌道株式会社が大阪市東区今橋の創立事務所で創立総会を開催. 事務所を丸亀市地方に置く(香川新報) 10・31 県が通俗教育調査会規程を制定(公文月報) 11・1 高松市の上水道調査に中島工学博士を招聘,水源調査の結果弦打村字御殿 を選定(高松市史) 11・18 東讃電気軌道株式会社が高松(今橋)と志度間に電車営業を開始(香川県 政史年表) 12・26 東讃電気軌道の現業員20名が解雇不安・賃金・勤務時間問題からスト(香 川新報) このころ 県下に足踏み脱穀機が普及(四国新聞百年史) この年 県人口73万9021人,世帯数13万7129戸(香川県人口移動調査報告)