底本の書名 巡礼と遍路 入力者名 今田一恵 校正者 柳田 強 入力に関する注記 ・文字コードにない文字は『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店刊)の 文字番号を付した。 ・JISコード第1・2水準にない旧字は新字におきかえて(#「□」は旧字) と表記した。 登録日 2008年7月15日
-209- 〔付〕 坂東三十三ヶ所 <第一番 杉本寺> 神奈川県鎌倉市二階堂 本尊十一面観世音 <第二番 岩殿寺> 逗子市久木 本尊十一面観世音 <第三番 安養院> 鎌倉市大町 本尊千手観世音 北条政子ゆかりの寺 <第四番 長谷寺(長谷観音)> 鎌倉市長谷 本尊十一面観世音 大和長谷寺の観世音と深いつながりがある。 <第五番 勝福寺(飯泉観音)> 小田原市飯泉 本尊は鑑真和上伝来 -210- <第六番 長谷寺(飯山観音)> 厚木市飯山 本尊十一面観世音 新婚夫婦が参詣することが多い。名物のタニシが売られている。 <第七番 光明寺> 平塚市南金目 本尊聖観世音 <第八番 星谷寺> 座間市入谷 本尊聖観世音 咲きわけの椿、根下りの紅葉、星の井戸などの七不思議がある。 <第九番 慈光寺> 埼玉県比企郡幾川村 本尊千手観世音 慈覚大師が植えた多羅葉樹(ルビ たらようじゅ)がある。 <第十番 正法寺(岩殿観音)> 東松山市岩殿 本尊千手観世音 小麦ぬかを焚いて尻をあぶる奇習がある。 <第十一番 安楽寺(吉見観音)> 比企郡吉見村 本尊聖観世音 近くに吉見の百穴がある。 -211- <第十二番 慈恩寺> 岩槻市慈恩寺 本尊千手観世音 三蔵法師の眠る十三重の石塔がある。 <第十三番 浅草寺(浅草観音)> 東京都台東区浅草 本尊聖観世音 <第十四番 弘明寺> 神奈川県横浜市南区弘明寺町 本尊十一面観世音 <第十五番 長谷寺(白岩観音)> 群馬県群馬郡榛名町 本尊十一面観世音 <第十六番 水沢寺(水沢観音)> 群馬郡伊香保町 本尊千手観世音 <第十七番 満願寺(出流(ルビ いずる)観音> 栃木県栃木市出流町 本尊千手観世音 大師の窟がある。 <第十八番 中禅寺(立木観音堂)> 日光市中禅寺 本尊千手観世音 <第十九番 大谷寺> -212- 宇都宮市大谷 本尊千手観世音 <第二十番 西明寺> 芳賀郡益子町 本尊十一面観世音 <第二十一番 日輪寺> 茨城県久慈郡大子町 本尊十一面観世音 <第二十二番 佐竹寺> 常陸太田市天神林町 本尊十一面観世音 佐竹氏ゆかりの寺。 <第二十三番 正福寺(佐白観音)> 笠間市笠間田 本尊千手観世音 <第二十四番 楽法寺(雨引観音)> 真壁郡大和村 本尊延命観世音 マタラ神が若駒にまたがって練り歩く奇妙な祭がある。 <第二十五番 筑波大御堂> 筑波郡筑波町 本尊千手観世音 <第二十六番 清滝寺> 新治郡新治村 本尊聖観世音 -213- <第二十七番 円福寺(銚子観音)> 千葉県銚子市馬場町 本尊十一面観世音 <第二十八番 竜正院(滑河観音)> 香取郡下総町 本尊十一面観世音 <第二十九番 千葉寺> 千葉市千葉寺町 本尊十一面観世音 戻り鐘の奇譚がある。 <第三十番 高蔵寺> 木更津市矢那高倉 本尊聖観世音 <第三十一番 笠森寺> 長生郡長南町 本尊十一面観世音 <第三十二番 清水寺> 夷隅郡岬町 本尊千手観世音 <第三十三番 那古寺> 館山市那古 本尊千手観世音 坂東三十三ヶ所については平幡良雄氏の著書に負うところが多い。厚く感謝の意を表する。 <参考文献> 『四国八十八ヶ所遍路記』 西端さかえ著 一九六四年 大法輪閣 『四国遍路』 近藤喜博著 一九七一年 桜楓社 『澄禅四国遍路日記』 宮崎忍勝著 一九七七年 大東出版社 『微笑仏』 五来重著 一九六六年 淡交新社 『熊野詣──三山信仰と文化』 五来重著 一九六七年 淡交新社 『讃岐郷土手帖』 木食上人研究号 荒井とみ三著 一九六六年 讃岐郷土研究会 『木食仏海上人』 鶴村松一著 一九七七年 松山郷土史文学研究会 『歴史の旅──西国三十三札所 付小豆島八十八札所』 徳永真一郎・十河信善著 一九七 三年 秋田書店 『西国三十三ヶ所』 平幡良雄著 一九六八年 札所研究会 『巡礼の旅』 白州正子著 一九六五年 淡交社 『日本の伝説』 柳田国男著 一九四〇年 大東出版社 『巡礼の社会学』 前田卓著 一九七一年 ミネルヴァ書房 『今昔物語』は岩波版「日本古典文学大系」を、説経節については平凡社版「東洋文庫」そ の他を参考とした。