〔付〕坂東三十三ケ所・参考文献


底本の書名  巡礼と遍路 
入力者名   今田一恵
校正者    柳田 強
入力に関する注記 
・文字コードにない文字は『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店刊)の
      文字番号を付した。
・JISコード第1・2水準にない旧字は新字におきかえて(#「□」は旧字)
    と表記した。

 登録日   2008年7月15日



      


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  〔付〕 坂東三十三ヶ所

  <第一番 杉本寺>
   神奈川県鎌倉市二階堂 本尊十一面観世音
  <第二番 岩殿寺>
   逗子市久木 本尊十一面観世音
  <第三番 安養院>
   鎌倉市大町 本尊千手観世音
   北条政子ゆかりの寺
  <第四番 長谷寺(長谷観音)>
   鎌倉市長谷 本尊十一面観世音
   大和長谷寺の観世音と深いつながりがある。
  <第五番 勝福寺(飯泉観音)>
   小田原市飯泉 本尊は鑑真和上伝来

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  <第六番 長谷寺(飯山観音)>
   厚木市飯山 本尊十一面観世音
   新婚夫婦が参詣することが多い。名物のタニシが売られている。
  <第七番 光明寺>
   平塚市南金目 本尊聖観世音
  <第八番 星谷寺>
   座間市入谷 本尊聖観世音
   咲きわけの椿、根下りの紅葉、星の井戸などの七不思議がある。
  <第九番 慈光寺>
   埼玉県比企郡幾川村 本尊千手観世音
   慈覚大師が植えた多羅葉樹(ルビ たらようじゅ)がある。
  <第十番 正法寺(岩殿観音)>
   東松山市岩殿 本尊千手観世音
   小麦ぬかを焚いて尻をあぶる奇習がある。
  <第十一番 安楽寺(吉見観音)>
   比企郡吉見村 本尊聖観世音
   近くに吉見の百穴がある。

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  <第十二番 慈恩寺>
   岩槻市慈恩寺 本尊千手観世音
   三蔵法師の眠る十三重の石塔がある。
  <第十三番 浅草寺(浅草観音)>
   東京都台東区浅草 本尊聖観世音
  <第十四番 弘明寺>
   神奈川県横浜市南区弘明寺町 本尊十一面観世音
  <第十五番 長谷寺(白岩観音)>
   群馬県群馬郡榛名町 本尊十一面観世音
  <第十六番 水沢寺(水沢観音)>
   群馬郡伊香保町 本尊千手観世音
  <第十七番 満願寺(出流(ルビ いずる)観音>
   栃木県栃木市出流町 本尊千手観世音
   大師の窟がある。
  <第十八番 中禅寺(立木観音堂)>
   日光市中禅寺 本尊千手観世音
  <第十九番 大谷寺>

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     宇都宮市大谷 本尊千手観世音
  <第二十番 西明寺>
   芳賀郡益子町 本尊十一面観世音
  <第二十一番 日輪寺>
   茨城県久慈郡大子町 本尊十一面観世音
  <第二十二番 佐竹寺>
   常陸太田市天神林町 本尊十一面観世音
   佐竹氏ゆかりの寺。
  <第二十三番 正福寺(佐白観音)>
   笠間市笠間田 本尊千手観世音
  <第二十四番 楽法寺(雨引観音)>
   真壁郡大和村 本尊延命観世音
   マタラ神が若駒にまたがって練り歩く奇妙な祭がある。
  <第二十五番 筑波大御堂>
   筑波郡筑波町 本尊千手観世音
  <第二十六番 清滝寺>
   新治郡新治村 本尊聖観世音

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  <第二十七番 円福寺(銚子観音)>
   千葉県銚子市馬場町 本尊十一面観世音
  <第二十八番 竜正院(滑河観音)>
   香取郡下総町 本尊十一面観世音
  <第二十九番 千葉寺>
   千葉市千葉寺町 本尊十一面観世音
   戻り鐘の奇譚がある。
  <第三十番 高蔵寺>
   木更津市矢那高倉 本尊聖観世音
  <第三十一番 笠森寺>
   長生郡長南町 本尊十一面観世音
  <第三十二番 清水寺>
   夷隅郡岬町 本尊千手観世音
  <第三十三番 那古寺>
   館山市那古 本尊千手観世音

   坂東三十三ヶ所については平幡良雄氏の著書に負うところが多い。厚く感謝の意を表する。

  <参考文献>

  『四国八十八ヶ所遍路記』 西端さかえ著 一九六四年 大法輪閣
  『四国遍路』 近藤喜博著 一九七一年 桜楓社
  『澄禅四国遍路日記』 宮崎忍勝著 一九七七年 大東出版社
  『微笑仏』 五来重著 一九六六年 淡交新社
  『熊野詣──三山信仰と文化』 五来重著 一九六七年 淡交新社
  『讃岐郷土手帖』 木食上人研究号 荒井とみ三著 一九六六年 讃岐郷土研究会
  『木食仏海上人』 鶴村松一著 一九七七年 松山郷土史文学研究会
  『歴史の旅──西国三十三札所 付小豆島八十八札所』 徳永真一郎・十河信善著 一九七
   三年 秋田書店
  『西国三十三ヶ所』 平幡良雄著 一九六八年 札所研究会
  『巡礼の旅』 白州正子著 一九六五年 淡交社
  『日本の伝説』 柳田国男著 一九四〇年 大東出版社
  『巡礼の社会学』 前田卓著 一九七一年 ミネルヴァ書房
  『今昔物語』は岩波版「日本古典文学大系」を、説経節については平凡社版「東洋文庫」そ
   の他を参考とした。