入力に使用した資料 底本の書名 「図書館かがわ」No.87 底本の著者名 香川県立図書館 底本の発行者 香川県立図書館 底本の発行日 平成19年3月1日 入力者:香川県立図書館 校正者:同上 登録日 2008年1月11日
図書館かがわ 2007.3.1 NO.87(香川県立図書館報) [#写真入る] 『香川縣統計書』『香川県統計年鑑』 日々の郷土関係レファレンスで、たびたび手にする資料である。黒字に金文字というシンプルな装丁、 かつ年刊なので書架にずらりと並ぶ姿は重厚な面持ちである。統計データを調べる際には強い味方とな り、5年前、10年前どころか50年、100年前の香川県がどういう姿だったのかを教えてくれる。 明治22年に『香川縣統計書』というタイトルで創刊し、戦中戦後の中断を経て『香川県統計年鑑』と 改題、平成17年版は111回目の刊行である。当館で所蔵している最も古い版は明治36年版だった。 これで100年前と今の香川県の姿を比べてみよう。 海外へ渡航した人は161人(うち女性は11人)、目的は商用や農・漁業が大半だった。ちなみに 平成17年版では出国者数は77,811人である。明治36年版では県内に5つしかなかった公立幼 稚園は、平成17年版では159園を数える。一方、水産や農業を見ると、明治36年版には存在した 食塩や養蚕の統計表が、平成17年版では消えている。 一見、無味乾燥な数字が並ぶように見える統計書だが、その実見事に時代を映している。 『香川縣統計書 明治36年』香川縣発行 明治38(1905)年 『香川県統計年鑑 平成17年刊行』香川県総務部統計調査課編・発行 平成17(2005)年 県民ギャラリーよりお知らせ 閲覧室入口右側にあります展示コーナーを生涯学習の成果を発表する場としてご利用いただく ため、今年度で7回目となる「県民ギャラリー」を開催しました。期間は5月16日~10月 29日、1月16日~3月18日の間。参加は団体・個人あわせて16企画。絵画や人形、ち ぎり絵など様々なジャンルの作品の展示が行われました。製作者の熱意と個性あふれる作品に、 数多くの来館者が足を止め、見入っていました。 平成19年度も募集予定です。皆様もこの県民ギャラリーを利用して生涯学習の成果を発表 してみませんか。多数の参加お待ちしております。 [#写真入る] レファレンス日誌から ~いつから「讃岐うどん」は~ 「讃岐うどんが香川県の特産品として紹介されたのは、いつ頃からか」と いう問い合わせがあった。郷土資料コーナーのうどんの本を見たが、わから ないという。 まず、古い観光案内や特産品について書かれた本から探してみることにし た。 すると、昭和40年より前の資料には、香川の名物や特産品として、 うどんを挙げているものは見当たらない。 ところが、昭和45年に出版された『四国』(小学館)というガイドブッ クに「高松といえば讃岐うどん」とあるのを始めとして、以後は「讃岐うど ん」「さぬきうどん」「さぬき手打ちうどん」など、表現はさまざまだが、 うどんが香川の特産品として紹介されていた。 以上のことから、讃岐うどんが香川県の特産品として紹介されはじめたの は、昭和40年から45年頃といえそうだ。 もう一度、うどんに関する本を開いてみたが、「讃岐うどん」といつ頃か ら呼ばれるようになったのか、正確な時期についての記述もそれを裏付ける 資料も見当たらないと述べられていた。 香川の誇る、うどん文化。しかし、意外にも讃岐うどんの歴史や研究書は、 想像していたよりも随分少なかった。今後は、グルメ本だけでなく、そんな 本も多く出版されることを期待したい。 《参考文献》 うまいもん集(四国新聞切抜き)1971年 体当たりうどん考(朝日新聞社)1975年 讃岐うどん 創刊号(さぬきうどん研究会)1984年 本場さぬきうどんの作り方(旭屋出版)2000年 図書館の本棚 -映画- 見るとうどんが食べたくなるという、映画『UDON』はご覧になりましたか? 香川県では、2001年4月から「香川県フィルムコミッション事業」を開始しました。 これは、県の知名度や観光集客数を高めるため、県内でのロケ撮影を支援する事業です。 大ヒットした『世界の中心で、愛をさけぶ』のロケ地となった高松市庵治町には、今も恋人 達が映画の風景を探しに訪れているそうです。『県庁の星』には香川県庁が、『春の雪』には 栗林公園が…。さて、次はどんな映画に香川県が登場するでしょうか。楽しみですね。 そこで今回は、映画に関する資料をご紹介します。 〔一 般〕 『日本映画史第1~4巻』 岩波書店 (7782 S1 24-1~4) 『日本映画を歩く-ロケ地を訪ねて』 日本交通公社出版事業局(7782 K7 11) 『名画座時代-消えた映画館を探して』 岩波書店 (7780 A20) 『甦る昭和脇役名画館』 講談社 (7782 K74) 『世界SF映画全史』 愛育社 (7787 K13) 『映画のなかのアメリカ』 朝日新聞社 (7782 F29) 『中国映画の100年』 二玄社 (7782 S1 28) 『寅さんと日本人』 知泉書館 (7782 H51) 『映画・テレビドラマ原作文芸データブック』 勉誠出版 (7782 E11) 『デジカメとパソコンでできる映画制作ワークショップ』 フィルムアート社(7784 N9) [#写真入る] 〔郷 土〕 『UDONバイブル』 日経BP社 (K7782 N1) 『KAGAWA LOCATION GUIDE』 香川フィルムコミッション (K7782 K3) 『世界の中心で、愛をさけぶロケ地ガイド』 庵治町役場建設経済課 (K7782 A1) 『二十四の瞳映画村ことはじめ』 川西寿一 (K9020 T1 14) 『思い出の香川映画史』 香川県興行環境衛生同業組合 (K7782 K1) [#写真入る] 〔児 童〕 『映画の発明 光と影がつくる魔法の世界』 同朋社出版 (040 C1 1-12) 『感動をフィルムにきざめ』 PHP研究所(770 H2) 『映画ってたのしい! ステキな女の子シリーズ』 小峰書店(770 P3) 『ラストパップ島の映画事件! コアラの探偵・アーチボルド』 小学館(J C73 4-2) [#写真入る] 図書館の利用マナーについてのお願い 最近、図書館を利用される方のマナーの低下が目立ちます。すべての利用者の方が気持ちよく 図書館を利用できるように以下のことを守っていただきますよう、お願い致します。 ○図書館の資料を持ち出すときは必ず貸出手続きをしましょう。 図書館の外へ資料を持ち出すときは必ず貸出手続きをお願いします。図書館のゲートの外にある ロビーや文書館の自習コーナーで資料をご利用の際も貸出手続きをお願いします。 ○返却期限を守りましょう。 県立図書館の資料はみんなの共有財産です。あなたの借りている資料を次に読みたいと思って待 っている人がいることを忘れずに、必ず期限内の返却をお願いします。 ○図書館の資料を大切にしましょう。 県立図書館の資料は未来の人々の財産でもあります。後世の人々によい状態で資料を引き継いで 行けるようにアンダーライン、書き込み、切り取り等は絶対にしないでください。後から借りた 人も書き込み等があれば、非常に不快に思います。もし、資料を汚したり、破いたりしたときは弁 償していただく場合があります。 ○読み終わった資料は元の場所に戻しましょう。 図書館の資料は背表紙についている請求記号ラベルの順番に並んでいます。資料をご利用後は必 ず元の場所に戻してください。元の場所が分からないときは、返本台にお返しください。なお、書 庫からお出しした資料はカウンターへお返しください。 ○館内では静かにしましょう。 図書館には、調べものや考え事をしている人が沢山来ています。たとえ小さな声でも、館内での 会話は他の利用者の方の迷惑になります。会話をされる際はロビーでお願いします。 ○飲食や携帯電話での通話はロビーでお願いします。 図書館内での飲食は、害虫、カビの発生原因となり資料の汚損、劣化につながるため禁止してい ます。ペットボトルに入った飲み物をお持ちの場合は鞄にしまってください。口の開いている紙パ ック等の飲み物の持ち込みはご遠慮ください。 最近、館内での携帯電話の使用が目立ちます。携帯電話での通話は他の利用者の方の迷惑になり ますので必ずロビーでお願いします。館内では携帯電話の電源を切るか、マナーモードにしてくだ さい。 休館日のお知らせ 年次統計のため休館します。 ・平成19年3月31日(土) 編集・発行 香川県立図書館 〒761-0393 高松市林町2217-19(香川インテリジェントパーク内) TEL 087-868-0567 FAX 087-868-0607