入力に使用した資料 底本の書名 「図書館かがわ」No.84 底本の著者名 香川県立図書館 底本の発行者 香川県立図書館 底本の発行日 平成18年2月1日 入力者:香川県立図書館 校正者:同上 登録日 2006年3月14日
図書館かがわ 2006.2.1 NO.84(香川県立図書館報) [#写真入る] 『雪 華 圖 説』 雪の結晶は六角対称の整った美しい形であり、二つと同じものがないという。 下総(しもうさ)国(のくに)古河(こが)(現在の茨城県古河市)のお殿様土井(どい)利(と し)位(つら)は、オランダから入ってきた顕微鏡を使って、20年にわたり雪の結晶を観察 ・記録し、天保年間に『雪華圖説(せっかずせつ)』を出版した。日本で最初の雪の観察図 鑑である。 この本を契機に江戸では雪の結晶のデザインが流行し、着物・陶磁器・浮世絵などに雪 の文様が使われた。雪は、昔も今も人の暮らしや人の心に深く関わっている。 『雪花圖説』は、正編が天保3(1832)年、続編が天保11(1840)年に出版された。今で いう自費出版で、出版数も少なかった。この復刻版では、雪華研究の時代背景、利位の協 力者などについても考察している。 (『雪華圖説正続[復刻版] 雪華図説新考』小林禎作著 1982年 築地書館発行) 県民ギャラリー 展示コーナーを生涯学習の成果を発表する場としてご利用いただくため、 今年度で6回目となる「県民ギャラリー」を開催しました。 期間は5月17日~10月23日、1月17日~3月19日の間。 [#写真入る] 参加は団体・個人あわせて9企画。絵画や人形、ちぎり絵など様々な ジャンルの作品の展示が行われました。製作者の熱意と個性あふれる 作品に、数多くの来館者が足を止め、見入っていました。 平成18年度も募集予定です。皆様もこの県民ギャラリーを利用して 生涯学習の成果を発表してみませんか。多数の参加お待ちしております。 レファレンス日誌から 思い出の教科書 「昔使っていた昭和初期の教科書『小学国語読本』の12巻以降を是非見たいのだが、近 くの図書館にはない。探してほしい」との依頼があった。当館にはなく、インターネット で国立国会図書館をはじめとして他の図書館の所蔵を検索したが、どこにも見つからない。どうやら、タイトルが変わっているらしい。 そこで、『日本教科書大系 近代編 国語』を見ると、『小学国語読本』は第四期国定国 語教科書であり、依頼者が使われていた時期は次の第五期で、『ヨミカタ』『よみかた』 『初等科国語』であることが分かった。このタイトルであれば、依頼者の最寄の図書館で 復刻を所蔵していたので、早速お知らせした。 『日本教科書大系 近代編』は、明治から太平洋戦争直後までの初等教科書を教科ごとに まとめ復刻したもので、実際にどのような教科書が使われていたかが分かる。『国定読本 用語総覧』は読本で使われた用語を五十音でさがせ、総集編の巻末には児童の入学年度別 に小学校で使用した読本の教科書の早見表があり、便利である。 子どもの頃使った教科書や昔の唱歌、詩などを見たいといった要望は多い。こんな時に役 立つ資料を普段から見つけておきたいと思う。 《参考文献》 日本教科書大系 近代編(講談社) 国定読本用語総覧(三省堂) 図説教科書のあゆみ(日本私学教育研究所事業委員会) 「図書館の本棚」 ~市町村合併~ 目下、「平成の大合併」が進行しています。「昭和の大合併」から半世紀が経過し、社 会は大きく変化しました。50年前と比べると、交通機関や通信手段が大きく進歩し、人 はより遠くへ通勤・通学したり、買い物に出かけたりするようになりました。その一方で、少子高齢化が進み、景気も伸び悩む中、国・地方自治体は厳しい財政状況にあります。そ こで国は、地方分権を掲げて市町村合併を推進する法律を制定し、全国的に合併ラッシュ が続いています。 明治21年に71,314あった地方自治体は、「明治の大合併」で5分の1に、「昭 和の大合併」でさらに3分の1になりました。「平成の大合併」を経て、平成18年3月 31日には1,821となります。香川県でも、「昭和の大合併」後に長らく5市38町 の時代が続きましたが、平成18年3月21日には8市9町となる予定です。(数値は、 香川県ホームページ・総務省ホームページによる) 今回は、「市町村合併」に関する本をご紹介します。 郷土 「新市建設計画」 丸亀市・綾歌町・飯山町合併協議会 K3186 M6 「新市ガイドブック」 観音寺市 K3187 K12 3 「三豊市ガイドブック」 三豊合併協議会 K2720 M2 「故郷の想い、遥か。香南町閉町記念誌」 香南町 K2323 K2 「平成18年3月21日に小豆島町が誕生します」 内海町・池田町合併協議会 K3183 U2 [#写真入る] 一般 「生まれる地名、消える地名-『平成の大合併』で日本地図に大異変!」 実業之日本社 31812 I2 「平成大合併日本新地図」 小学館 2910 S82 「平成の市町村合併早わかりmap-新旧見開き対照」 ぎょうせい 31812 S2 2 「合併市町村あのまちこのまち 2005 東日本編・西日本編」 日本広報協会 2910 N106 1-1・2 「必携Q&A市町村合併と地方財政」 新日本出版社 31812 G1 「データにみる*市町村合併と公文書保存」 岩田書院 0180 Z1 3 「道州制・連邦制-これまでの議論・これからの展望」 ぎょうせい 31818 T1 [#写真入る] お知らせ 情報システムの更新などに伴う変更点のお知らせ 香川県立図書館では、昨年11月21日から12月12日まで休館させていただき、図 書館の基本的な業務やインターネットによる蔵書検索に使用する香川県立図書館情報シス テムの更新を行いました。また、あわせてAV資料の視聴システムも更新しました。これ に伴ない、12月13日から次のとおり変更しています。 1 貸出点数が増えました。 貸出を受けることができる資料の数が、図書・雑誌は5冊から10冊に、CDは2 点から3点に増えました。 2 DVDを視聴することができます。 ビデオテープやレーザーディスク、CDに加えて、新たにDVDをAVコーナーで 視聴することができるようになりました。 3 貸出票がお渡しできます。 貸出の際、当日貸出を受けられた資料の名前や貸出期限を印刷した貸出票をお渡し します。 4 資料請求票が印刷できます。 書庫やワークスペースにある図書やCDなどを請求する際の資料請求票を検索用端 末機で印刷することができます。 5 インターネットや携帯電話で貸出の予約ができます。 県立図書館の貸出カードをお持ちの方は、インターネットを利用してご家庭からで も貸出中の資料を予約することができます。 また、携帯電話からも県立図書館の資料の検索や予約ができます。 インターネットによる予約のやり方などについては、館内で配布するチラシや県立 図書館のホームページ(https://www.library.pref.kagawa.lg.jp/)をご覧ください。 また、1月4日からは次の点も変わっています。 1 横断検索ができます。 県立図書館をはじめ、インターネット上で蔵書検索ができる県内の8つの公共図書 館の蔵書を一度に検索することができるようになりました。(高松市図書館は1月1 0日から) 2 児童資料コーナーが午後7時まで利用できます。 火曜日~金曜日は、児童資料コーナーが今までの午後5時までの利用から午後7時 まで利用できるようになりました。 編集・発行 香川県立図書館 〒761-0393 高松市林町2217-19(香川インテリジェントパーク内) TEL 087-868―0567 FAX 087-868-0607 http://www.library.pref.kagawa.jp