図書館かがわ no.74(14K)

入力に使用した資料
 資料名 「図書館かがわ」No.74
 編集者 香川県立図書館
 発行者 同上
 発行年 平成14年6月1日

入力者:香川県立図書館
校正者:同上
登録日:2002年8月1日
      

図書館かがわ
2002・6・1  No.74 (香川県立図書館報)

 ευρεσιζ(発見)





                [#写真入る]





昭和20年代米軍撮影空中写真 香川県域

 4月1日、大川郡西部の5町が合併して県下で6番目の市「さぬき市」が誕生した。
 写真は、その一つ、戦後間もない志度町を上空から撮影しており、今はない建物、造成
前の入江など、開発が行われる以前の町の姿を鮮やかに伝えている。
 時代とともに変わりゆくものや、時代の流れの中に消え去ってしまう出来事は、それを
記録する者と、記録を保存してゆく者の両方が揃わなくては、後世座して知ることなどで
きないこととあらためて思う。

 昭和20年代にアメリカ軍が日本の全域を空中撮影したもの。当時の姿を知ることがで
きる貴重な写真資料。香川県分79枚。
写真は昭和22年10月8日撮影 撮影原縮尺1/16,000 国土地理院発行右上図
は「土地利用図 志度」 1977年 国土地理院発行 (K.K)



「香川県立図書館 1981 要覧」より

 4月から当館勤務となった。1981年6月から1982年10月まで高松市中央公園
内にあった以前の図書館に勤めていたことがあるから実に21年ぶりの本の山との再会で
ある。十年一昔というが20年も超えると大昔のようなもので、2ヶ月経った今でも見聞
きするもの総てが目新しく浦島太郎の気分である。
 しかし、三つ変わらないものがあった。
 一つは、図書館の書庫でしか味わえない時代を経た本特有の強烈な匂いである。
 二つには、職員のほとんどが退職や転勤でいなくなってしまったが、2名の司書が当時
と変わらず活躍していることで、大変心強い。
 現在の図書館では、施設設備、組織、職員、蔵書、利用状況等総てについて大きく変貌
を遂げている。その変わり様を知るため既に貴重な資料として装訂され整理番号を付され
書庫に収蔵されていた「香川県立図書館 1981要覧」を取り出し、2001年の要覧
と比較してみた。1981年版では、個人貸出の登録者数(6,417人)、貸出冊数(
76,651冊)、蔵書冊数(198,026冊)レファレンス件数(981件)、開架
冊数(55,000冊)であるが、2001年版では、登録者数(101,368人)、
貸出冊数(576,338冊)、蔵書冊数(673,698冊)、レファレンス件数(9,
811件)、開架冊数(220,000冊)となっていて、何れの項目においても飛躍的
に伸びている。紙面の都合で割愛したが他の項目についても同様で、このことから現在の
図書館が生涯学習の場として力強く活動していることが窺え、大変有り難い。
 三つめの不変のものが、要覧の冒頭にある。本県における中核図書館としての役割、機
能そして、究極の目的である県民への奉仕を謳った図書館運営の基本方針である。将来と
も変わることのないであろうこの方針のもと、更に県民に親しまれ利用される図書館とな
るよう努めなければならない。
 21年後の統計が楽しみである。
                         香川県立図書館長 塩田 誠一郎


レファレンス日誌から 「統計をさがそう」

 テレビや新聞が最新の数字を伝えている。「○○社の経常利益が1兆円を超えた」、
「昨年度の完全失業率は5.0%」、「GWの行楽地の人出は・・・」世界のことから、日
常のこまごましたことまで、現代社会には統計が氾濫している。
 「統計」と聞いて、すぐに思い浮かぶのは、5年毎の「国勢調査」。どの世帯でもマー
クシートに記入しているはずである。日本の人口はこの調査で確定している。
 時には、「へー、そんなものが・・・」という統計もある。
 「大学生が親からどれだけ仕送りを受けているかわからないだろうか?」との質問。こ
れは、文部科学省が2年毎に行っている「学生生活調査」で見つかった。平成10年度の
家庭からの仕送りの平均は150万2400円とある。
 何を調べれば良いか、わからない時には、探したいテーマの言葉で統計を探すことがで
きるガイドブックが頼りになる。
 年度がかわると、新しい統計書が次々と刊行される。最近ではインターネットでも検索
できる。膨大な情報の中から目的に合った統計を見つけ、正しく、有効に利用しよう。
                                                    (K.Y)
《参考文献》
「統計情報インデックス」総務省統計局
「統計ガイドブック 社会・経済 第2版」大月書店
「統計・調査資料ガイド」文真堂



図 書 館 の 本 棚
-国際山岳年 ~我ら皆、山の民~-

 2002年は、『国際山岳年』です。なぜかというと、1992年にブラジルのリオ・
デジャネイロで開催された「地球サミット」の10周年に当たるためです。「地球サミッ
ト」は、地球の限りある資源を守りながら、人々が豊かに暮らしていくために不可欠な、
「持続可能な開発」をテーマとして開催されました。
 山岳地域は、水・エネルギー・食糧などの資源を保有し、登山や観光などレクリエーシ
ョンの場でもあります。ところが、美しい自然を蝕む大規模な観光開発、地域社会の都市
化などにより、山岳地域の文化的伝統や貴重な資源が失われようとしているのです。
 国連は『国際山岳年』を認定し、山岳地域の環境保全および持続可能な開発を促進する
ことで、山岳地域の福利を発展させようとしています。"我ら皆、山の民(We are 
all mountain people)"は、『国際山岳年』の世界共通スローガン
です。
 そこで今回は、『国際山岳年』にちなみ、山岳に関する資料を紹介します。


一  般
 「日本百名山」 新潮社   2910 F2 2
 「日本百名山ビジュアル登山ガイド」上・下巻 
            朝日新聞社 2910 A4 8-1~2
 「登山と自然の科学Q&A」 大月書店  7861 N15
 「世界百名山~白川義員作品集」全3巻	
            小学館 7480 S4 7-1~3
 「特集わたしが選ぶ47都道府県の名低山」
            山と渓谷  2001年11月号
 



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郷  土
 「香川県の山」 山と渓谷社 K2910 K59
 「わたり鳥 山の旅」 わたり鳥山の会 K7860  W1
 「イメージをトレースする私の山歩き」 泉保安夫 K7861 S1




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児  童
 「だれが山を守るのか」 リブリオ出版 650 K3
 「白神山地ブナの森から」国土社 650 S3
 「山っ子の村」福音館書店 650 Y2
 「世界の地理トップ10 山脈」すずき出版 290 M3 1-5
 「山のくらし」小峰書店 291 F1 1-1




お 知 ら せ

 県立図書館では、次のようなボランティアによる子ども向けの行事を行っています。

・いちご        と き 毎月第1水曜日 13:30~14:30
            ところ 親子読書コーナー
            内 容 絵本の読み聞かせ、紙芝居、手遊びなど
            主催者 いちご会
            対 象 幼児から小学校低学年

・にじざおはなしのへや と き 毎月第1土曜日 15:00~16:00
            ところ 親子読書コーナー
            内 容 紙芝居、絵本の読み聞かせ、折り紙、手遊びなど
            主催者 にじざ
            対 象 幼児から小学校低学年

・おおばこ       と き 毎月第2土曜日 14:00~14:30
            ところ 親子読書コーナー
            内 容 紙芝居、絵本の読み聞かせ、手遊びなど
            主催者 おおばこ
            対 象 3才から小学校低学年

・紡ぎの会による
      おはなし会 と き 毎月第3土曜日 11:00~12:00
            ところ 親子読書コーナー
            内 容 ストーリーテリング、絵本の読み聞かせ、手遊びなど
            主催者 おはなし紡ぎの会
            対 象 幼児から小学生

・わくわくかみしばい会 と き 毎月第4土曜日 14:30~15:30
            ところ 親子読書コーナー
            内 容 童話や民話など幅広いジャンルの紙芝居の上演
            主催者 まいまい塾ネットワーキング
            対 象 幼児から小学校4年生

・英語絵本に親しむ会  と き 6月8日、9月7日、10月5日、12月7日
                2月1日、3月1日13:00~13:30
            ところ 2階研修室
            内 容 英語絵本の読み聞かせ、劇、歌など
            主催者 ハンズオン
            対 象 幼児から小学校低学年


授賞おめでとうございます!
 平成14年度子どもの読書活動優秀実践団体として「香川県子ども文庫連絡会」(代表
:松崎洋祐氏)が文部科学大臣表彰を受けました。(香川県子ども文庫連絡会は、198
2年4月から20年余りに渡って、様々な読書推進活動を実践され、多大な成果を上げられ
ています。)


祝日開館に伴って休館日等が変更になりました
 当館では4月からの祝日開館に伴って休館日、開館時間が下記のとおり変更になりまし
た。

○休館日   月曜日(祝日にあたるときはその翌日)
         12月29日~1月3日、資料整理日

○開館時間  火~金曜日  午前9時~午後7時
       (児童資料は 午前9時~午後5時)
       土・日・祝日 午前9時~午後5時


平成13年度利用統計

 平成13年度は、前年度に比べ、インターネットによる蔵書検索件数の著しい増加をは
じめと、利用は全般に伸びました。
 
開館日数           283日   相互貸借
入館者数       517,788人    貸出
個人貸出                    件数       1,989件
  13年度末登録者数109,668人     冊数       3,957冊
  貸出冊数     585,895冊    借受
児童団体貸出                  件数          16件
  団体数            9団体    冊数          35冊
  貸出冊数         179冊   参考調査
巡回文庫配本                 口頭        7,817件
  団体数           37団体   電話        2,437件
  貸出冊数      21,688冊    文書          141件
巡回文庫長期貸出               メール          94件
  団体数             6団体   計       10,489件
  貸出冊数       2,568冊   AVブース利用件数  9,080件  
 協力貸出                  音声          738件 
  件数           305件    映像        8,342件
  冊数           709冊   オンライン検索件数
                       図書館ネットワーク 2,092件
                       インターネット  31,753件



編集・発行  香川県立図書館、(財)香川県立図書館・文書館管理財団
       〒761-0393 高松市林町2217-19
(香川インテリジェントパーク内)
TEL 087-868-0567
FAX 087-868-0607 
                 /