入力に使用した資料 資料名 「図書館かがわ」No.72 編集者 香川県立図書館 発行者 同上 発行年 平成13年10月1日 入力者:香川県立図書館 校正者:同上 登録日:2001年10月19日
図書館かがわ 2001・10・1 No.72 (香川県立図書館報) ευρεσιζ(発見) (#写真が入る) 昭和原色写真版『本草図譜』 すべての出版物がネットで提供されるとしたら、図書館は不要品リストに入ってしまう のだろうか。仕事や生活に必要なものが居ながらにして入手できるなら、その方が便利で 合理的なことに違いない。しかし、図書館に足を運び、雑誌を片手にソファでゆっくりと 過ごす時間や、書架の間をぶらついて、思いがけない本を発見する愉しみも捨てがたい。 偶然出会った美しい図譜にいま魅せられている。 江戸時代末に作られた日本の代表的な 昭和原色写真版は神宮文庫西村広休旧 植物図鑑のひとつ。96巻92冊からなる。 蔵本をもとに複製。写真は「マイズルテ 20年かけて作成、写本で40-30部ほどが ンナンショウ」。 配布された。 (岩崎灌園著、同朋舎出版、1980-1982年発行) (K.K) 図 書 館 に 思 う 二年前、図書館に全く縁のなかった私が、ふとしたことから観音寺市図書館協議会委員 に任命され、「私でいいのかな」と思いながらも、新しいことを知る良い機会と、お引受 けしました。そしてこのたびの、降って沸いたような県立図書館協議会委員のお話。 どこかで歯車が食い違って来たような‥‥だが、錚々たるメンバーの中にあって、私の ような何の知識もないフツーのおばさんが、素人の目で図書館を見るのもいいのかも知れ ない。 先日、初めて県立図書館へ行って感激しました。すばらしい環境、設備、数多くの書籍、 これが図書館なのだ。日常のあわただしさからは考えられない静けさ、広い空間、私は帰 り道、木立の間をゆっくりと歩いてみた。遠い昔、こんな空間があったような気がする。 急激に進歩する情報社会、ボタン一つで世界中のことがわかる世の中、だからこそ今、本 を読むことが大切なのだと思う。ある本の中に、「図書館は、仕事や家庭を離れた知的生 産の場」、「図書館は、知識の宝庫である」とあった。 香川県に、このような立派な施設があること、子ども達だけでなく、毎日をただ忙しい 忙しいと過ごしている私達大人にも、生涯学習の場として大いに活用し、楽しめる事を、 一人でも多くの人達に知ってもらいたい。 私達の身近な各市町の図書館も、オンライン化が進み、設備等次第に整いつつあります が、周りの環境や図書館としての機能を充分に発揮するための建物の老朽化など、数多く の課題が蓄積しております。財政その他色々な問題もあると思いますが、私達市民が望む こと、それは、気取った図書館ではなくても良い、誰もが気軽に立ち寄り利用できる、そ して安らぎを与えてくれる図書館であって欲しいのです。 香川県立図書館協議会委員 安藤智津子 レファレンス日誌から 「レファレンスとインターネット」 毎日、図書館にさまざまな質問が寄せられる。しかし、時間をかけて資料を探しても答 えが見つからないことも多い。ところが、インターネットのサーチエンジンで調べなおす と、瞬時に回答が発見できることがある。インターネットの便利さを痛感する一瞬である。 と同時に資料を使った従来の調査の限界も感じてしまう。 インターネットで探した回答が、例えば、個人のホームページで、出典が不明瞭な情報 ならば、それを使って回答することは図書館として問題がある、ということが数年前よく 言われていた。インターネットの情報は本の情報とくらべ、再現性、信頼性が弱いという のがその理由だ。当時、インターネットの情報をレファレンスに活用することは疑問視さ れる傾向にあった。とはいえ、そのころ大半の公共図書館はインターネット環境が整備さ れていなかったため、あまり問題そのものがピンとこなかったというのが実情ではないだ ろうか。 しかし、わずかな時間でインターネットは爆発的に普及し、日常生活に不可欠なインフ ラのひとつになった。図書館も例外ではなく、蔵書目録をホームページで公開したり、メ ールでさまざまな連絡をしたりと、業務をインターネットに依存する部分が多くなった。 当然、図書館のレファレンス業務においても、インターネットは資料を探す強力な手が かりとして、また資料の内容を補完する情報源として以前より積極的に活用されるように なりつつあるのではないだろうか。 今後、ますます私たちはさまざまな調べものを自宅や職場のインターネット端末だけで 済ませるようになるだろう。そういう状況で図書館のレファレンス業務は、従来の資料と インターネット上の情報を複合的に活用した、より適切な情報提供を考える段階にきてい るのかもしれない。 (Y.K) 図 書 館 の 本 棚 -ノーベル賞100年- 世界的に知られるノーベル賞の授与がはじまって、100年。 ノーベル賞は、ダイナマイトの発明で富を築いたスウェーデン人、アルフレッド・ノー ベル(1833-1896)の遺言に基づく、物理学、化学、医学・生理学、文学、平和の5部門 における顕彰制度で、1901年に第1回目の授与が行われた。 1969年からは、ノーベル記念経済科学賞が設けられ、実質6つの賞となり、各賞あ わせておよそ700名(日本人受賞者9名)が、ノーベル賞を受賞している。 受賞者リストを振り返ると、20世紀がいかなる世紀であったかを浮き彫りにしている。 それは、科学技術の発展、文学の奨励、世界平和の推進を念願したノーベルの高い精神を 反映した結果である。 次の100年、ノーベル賞は、人類のどんな「歩み」を記するのであろうか。 (Y.F) 一 般 「アルフレッド・ノーベル伝」 新評論 2893 N21 「ノーベル賞」 中央公論社 3777 Y1 「ノーベル賞受賞者業績事典」 日外アソシエーツ 37770 N2 「ノーベル賞の周辺」 化学同人 4028 Y6 「親子でめざせ!ノーベル賞」 化学同人 4028 I4 2 「ノーベル賞ゲーム」 岩波書店 4907 M1 (#写真が入る) 児 童 「ノーベル賞の人びと」全3巻 大日本図書 370 A3 1-1~3 「ダイナマイトと平和 ノーベル」 学習研究社 280 S1 1-20 「ノーベル」 ポプラ社 280 K1 1-27 「リゴベルタの村」(ノーベル平和賞メンチュウ女史の半生) 講談社 289 M11 (#写真が入る) お 知 ら せ 県立図書館では、次のようなボランティアによる子ども向けの行事を行っています。 ・にじざおはなしのへや と き 毎月第1土曜日 15:00~16:00 ところ 親子読書コーナー 内 容 紙芝居、絵本の読み聞かせ、おりがみ、手遊びなど 主催者 にじざ 対 象 幼児から小学校低学年 ・おおばこ と き 毎月第2土曜日 14:00~14:30 ところ 親子読書コーナー 内 容 紙芝居、絵本の読み聞かせ、手遊びなど 主催者 おおばこ 対 象 3才から小学校低学年 ・わくわくおはなし会 と き 毎月第3土曜日 15:00~16:00 ところ 親子読書コーナー 内 容 ストーリーテリング、絵本の読み聞かせ、手遊びなど 主催者 おはなし紡ぎの会 対 象 幼児から小学生 ・わくわくかみしばい会 と き 毎月第4土曜日 14:30~15:30 ところ 親子読書コーナー 内 容 童話や民話など幅広いジャンルの紙芝居の上演 主催者 まいまい塾ネットワーキング 対 象 幼児から小学校4年生 ・英語絵本に親しむ会 と き 12月8日(土)、3月9日(土) ところ 2階研修室 内 容 英語絵本の読み聞かせ、劇、歌など 主催者 ハンズオン 対 象 幼児から小学校低学年 「心身に障害のある方へのサービス」 ○ 郵 送 貸 出:心身に障害があり、図書館に来られない方を対象に、郵送による 資料の貸出を行います。 貸出冊数及び期間は、図書・雑誌は5冊、AV資料は2点で35 日間です。 希望される方は、事前に登録が必要となります。 ○ 対面朗読サービス: 視覚等に障害があり、自分で資料を読むことが困難な方を対象 に、対面朗読ボランティア登録者による朗読を行います。 1回の朗読時間は1~2時間程度です。 希望される方は、事前に申込みが必要となります。 詳しくは、図書館にお問い合わせください。 また、視聴覚に障害のある方のために、大活字本、録音図書、字幕入りビデオ等を所蔵 しています。ぜひ、ご利用ください。 企画展示 「(午)」・・・・・・・・・平成13年12月11日(火)~平成14年1月27日(日) 来年の干支は、十二支の7番目に数えられる「午(馬)」です。 馬は、古来より神聖な動物とされてきました。絵馬を奉納する習慣はもとも と、生きた馬を奉納することに始まったと言われます。穀物の豊かな実りや病 気からの回復を馬に託して祈ってきたのです。今の生活には縁遠くなりつつあ る「馬」にまつわる話等を紹介します。 第55回「読書週間」 (#マークが入る) 期 間:10月27日(土)~11月9日(金) 標 語:夢中!熱中!読書中! 編集・発行 香川県立図書館、(財)香川県立図書館・文書館管理財団 〒761-0393 高松市林町2217-19 (香川インテリジェントパーク内) TEL 087-868-0567 FAX 087-868-0607 /